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2023.11.10 更新日:2024.11.21
この記事の監修者:犬飼 渓矢

この記事の監修者:犬飼 渓矢

採用支援サービスとは?支援内容と選び方のポイント

採用支援サービスとは?支援内容と選び方のポイント

採用業務は、企業の未来を担う人材を確保するための重要な業務です。自社の採用を成功させるために必要なリソースとノウハウを補うためには、採用支援サービスに依頼するのも一つの方法でしょう。

今回は、採用支援サービスの概要や、サービスの種類、選ぶポイントについて解説します。

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採用支援サービスとは?なぜ今注目されているのか?

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採用支援サービスとは、採用活動を成功させるために必要な人的リソースやノウハウが不足していたり、何らかの採用課題を抱えていたりする場合に、採用に関するサポートを行うサービスです。

特に、煩雑で工数がかかっている業務を委託することで、自社の採用担当者が他の業務に集中できるメリットがあります。また、採用に関する知見が豊富なプロフェッショナルが対応してくれるため、安心して業務を任せることができます。

一口に採用支援サービスといっても、「採用代行(RPO)」や「採用コンサルティング」「契約事務サポート」など、業務の内容や範囲によってさまざまな種類のサービスが存在しています。

採用支援サービスが注目されるようになった大きな要因としては、採用競争が激化していることがあげられます。

売り手市場の今、優秀な人材の確保のためにはただ求人を掲載するだけではなく、ダイレクトリクルーティングやリファラル採用など様々な手段が必要になっております。今までの自社の採用活動では採用が困難になったため、ノウハウを持っている採用支援サービスが注目されはじめたといえるでしょう。また、それに伴い1人あたりの採用にかかる工数も増え採用担当者の負担が増大傾向にあります。そういった背景もあり、負担軽減のため採用支援サービスを導入する企業が増えました。

 

採用支援サービスはどのような企業におすすめ?

採用支援サービスは、以下のように採用活動に何らかの課題を抱えている企業におすすめです。


  • 自社に合った採用方法がわからない
    このような課題を抱えている場合、多様化するさまざまな採用方法の特性が整理できていない可能性があります。
    人材紹介、求人広告、スカウト採用、リファラル採用など、さまざまな採用方法における実績がある採用支援サービスに相談することで、自社にマッチした採用方法を提案してもらうことができます。


  • 求人広告を出しても応募が集まらない
    このような課題を抱えている場合、採用ターゲットや、求人内容、アピールポイントの見直しなどが必要になるかもしれません。応募数増加の実績が豊富な採用支援サービスの知見が役立つでしょう。
  • 採用業務が担当者のリソースを圧迫している
    このような課題を抱えている場合、採用支援サービスに業務を委託することで、自社の採用担当者の業務負荷の軽減につながります。特に、定型的な「ノンコア業務」を委託することで、担当者は採用力向上に直結する「コア業務」に注力できるようになります。

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採用支援サービスの種類と支援内容

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採用支援サービスにもさまざまな種類があり、委託できる業務内容もそれぞれ異なります。ここでは代表的な6種類の採用支援サービスを紹介します。

 

採用代行(RPO)

採用代行とは、採用業務のすべて、もしくは一部を委託できる採用支援サービスです。英語の「Recruitment Process Outsourcing」から頭文字をとって「RPO」とよばれることもあります。

採用代行(RPO)では、採用に関わる業務全般に対応可能です。サービスやプランにもよりますが、一般的な採用代行(RPO)では以下の業務に対応していることが多いといえます。

  • 採用計画の立案
  • 求人媒体への掲載や運用
  • 企業説明会の準備・開催
  • 書類選考
  • 候補者対応
  • スカウト業務
  • 面接の日程調整
  • 合否連絡
  • 内定後のフォロー など

なかでも応募者との連絡や、面接日程の調整、スカウトメールの作成などは、候補者一人ひとりに合わせて対応する必要があるため、採用担当者のリソースを圧迫しやすい業務です。

これらの業務のみを採用代行(RPO)に委託するだけでも、自社の採用担当者の負担を大きく軽減でき、コア業務に集中しやすくなります。
採用代行(RPO)について、詳しくはこちらの記事もお読みください。

 

採用コンサルティング

採用コンサルティングとは、自社が抱えている採用課題に対して、採用コンサルタントからアドバイスを受けるサービスです。採用に関する豊富な知見やノウハウを持った採用コンサルタントが、自社の課題の可視化から解決までサポートします。

採用コンサルタントに依頼できるのは、以下のような業務が中心です。

  • 採用戦略の立案
  • 採用プロセスの設計
  • フィードバック など

採用業務における実働的な部分を委託するのではなく、あくまでも採用課題の解決が目的である点が、採用代行(RPO)との大きな違いといえます。

企業によって「求人を出しても人が集まらない」「せっかく採用できても定着しない」「採用担当者の業務量が多くうまく回せていない」など、抱える採用課題はさまざまです。

まずは「自社の採用課題がどこにあるのか」を明確にし、アドバイスを受けることで、採用活動の効率化や内定後のミスマッチの削減、採用担当者の負担軽減などにつながります。

 

人材紹介サービス

専門スキルが高い人材を採用したい場合は、人材紹介サービスを活用しましょう。

人材紹介には、求人媒体に登録していない人材も登録しており幅広く紹介してもらえる可能性があります。それぞれの人材紹介会社には得意な領域が存在しているため、応募ポジションにあった人材を紹介してもらえる会社を選ぶことも大切です。

もう1つのメリットとして、媒体運用やスカウトほど工数がかからないため採用担当のリソース削減にもつながります。

 

研修サービス

人材を採用できたとしても、早期離職を招いてしまえば採用成功とはいえないでしょう。

採用後の定着支援・人材育成に関するサポートとして、新入社員向けの研修や、内定者向けの研修プログラムなどを企画・運営するサービスが挙げられます。

入社してきた社員に、早い段階で自社への理解を深めてもらい、モチベーションをアップさせることで、定着率向上につながります。

他にも、面接官研修(面接官トレーニング)を行なうサービスもあります。自社の面接の質を高めたい企業にも研修サービスはおすすめです。

 

システム・ツール導入支援

採用にかかわるツールの導入・活用をサポートするサービスも存在します。採用活動に必要なシステムやツールには、以下のように多様です。

  • 採用管理システム(ATS)……採用に関する情報(求人情報、選考状況、候補者データなど)を管理するシステム。
  • 適性検査ツール……候補者の基礎学力、性格(パーソナリティ)、業務適性、ストレス耐性などを検査するツール。
  • 内定者フォローツール……コミュニケーションによるフォローを目的としたSNS型のツールや、知識・スキルの向上に役立てるeラーニングシステムなどがある。
  • オンライン面接(Web面接)ツール……ビデオ機能・チャット機能だけでなく、資料閲覧やファイル共有が可能なツールなど、面接に役立つ機能を備えたさまざまツールがある。

これらのツールは使い慣れていないと操作や管理が難しく感じるものもあるため、採用業務をスムーズにするために採用支援サービスに依頼するのも一つの方法です。

 

契約事務サポート

入社が決まった社員に関して、契約事務のサポートを委託できる採用支援サービスもあります。

社員の契約に関する事務作業は、契約書の作成や発送などがあり、専門的な知識も必要です。また、正社員だけでなく、契約社員や派遣社員、業務委託、アルバイトなど雇用形態によってそれぞれ対応が異なるため、契約事務を得意とするサービスに委託できると工数削減につながります。

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採用支援サービスを利用するメリット

では実際採用支援サービスを利用することでどのようなメリットが生まれるのか見ていきましょう。

自社の強み、魅力を整理できる

外部サービスを活用することで、第三者目線で自社の立ち位置を確認することができます。社内の人間だけでは気づかなかった自社の強みや特徴を知ることができ、結果として自社の魅力を高め採用力のアップにつなげていくことができるでしょう。競合他社のうまくいった事例なども積極的に活用することで今までなかった形での採用活動を行うことができ、採用活動の成功につながります。

採用担当者の負荷を軽減でき、コア業務に集中できる

採用業務の一部をアウトソーシングすることで、人材の採用にかかる工数を削減することができます。採用担当者は応募者とのやり取りや書類の確認、日程調整、面接の実施など幅広い業務に対応する必要があります。その中で自社の負担となっている部分をアウトソーシングすることで、本来時間をかけて対応したいコア業務に集中できるようになります。

その結果、応募者一人ひとりに時間をかけてフォローできるようになり応募者の満足度も高められ選考離脱を防ぐことに繋がります。その他にも空いた工数で新たな採用戦略を検討することができます。

質の良い採用活動が可能になる

リソース不足、費用対効果のバランス、母集団形成など採用担当者が抱える課題は多岐に渡ります。抱える課題に対して適切にアプローチできる採用支援サービスの活用を行うことで、自社の抱えている課題が解決でき質の良い採用活動に繋げられるでしょう。具体的な課題と解決できるサービスについては後述します。

採用支援サービスを選ぶポイント

Business people shaking hands

最後に、採用支援サービスを選ぶ際にチェックすべきポイントについて解説します。

 

自社の採用課題への適性

採用支援サービスを導入する最大の目的は、自社が抱える採用課題の解決です。

まずは自社の採用課題を明確化したうえで、その課題を解決するために適した採用支援サービスを選ぶことが大切です。

ここでは、採用課題ごとに適したサービスを見てみましょう。一般的な内容以外にも、自社で抱えている課題に近い会社の事例があるかどうかをヒアリングすることも大切です。

採用課題(一例)

適している採用支援サービス(一例)

  • 日程調整や候補者対応、スカウトなど採用に関する業務が多く、社内のリソースが不足している
  • コア業務に時間をかけられない

採用代行(RPO)

  • 施策を実施しているが求める成果が出ていない
  • 社内に採用ノウハウが不足している

採用コンサルティング

  • 研修をしたいが、準備のための社内リソースが不足している

研修サービス

 

コストと費用対効果

採用支援サービスは、プランやオプション追加の有無などによって価格が変わります。依頼したい内容に対してどのくらいの費用対効果を得られるか、確認しながらサービスを選びましょう。

採用支援サービスのなかでも、採用コンサルティングは、高い専門性が求められることから費用が高額になる傾向にあります。サービスにもよりますが、採用フロー設計やターゲット設定で30万円~、採用ブランディングの場合は100万円以上になるケースもあるようです。

 

コミュニケーションの頻度と方法

採用支援サービスの導入効果を高めるためには、サービス担当者に任せきりにするのではなく、定期的なコミュニケーションをとることが必須です。

例えば、採用代行(RPO)の場合、応募者状況や面接のレビューなどを担当者から定期的に共有してもらうことで、自社と採用代行サービスの目線のずれを防ぎ、求める成果につながりやすくなります。

さらに定期的な共有を受けることで、自社内に採用ノウハウとして蓄積され、将来的に内製化を目指す際にも役立ちます。

サービス担当者との連絡方法や頻度、また定期的な共有ミーティングの有無について、事前に確認しておきましょう。

 

採用支援サービス活用の具体例

ここでは実際に、採用支援サービスの具体的な活用方法を事例として紹介していきます。

初めての新卒採用で半年間で8名の内定承諾

新卒採用のノウハウが不足している中でRPOに下記をメインで担ってもらい採用成功へ。

この記事の監修者:犬飼 渓矢
この記事の監修者:犬飼 渓矢

マルゴト株式会社まるごと人事事業部 事業企画

テーマパークホテル勤務、ベンチャー企業の社長室室長を経て、2019年にマルゴトへ入社。マネージャー、ゼネラルマネージャーを経て、現在は「まるごと人事」事業部の事業企画として従事。
中長期目線の事業課題の解決を通じた顧客価値の最大化を目指す。

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