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2022.10.31
まるごと人事 編集部 まるごと人事 編集部

人材紹介と採用代行の違いとは?それぞれのメリット・注意点を解説

「人材紹介」と「採用代行」は採用担当者様の業務負担を軽減できる点で共通しているため、同じようなものである、という認識を持っている方もいるかもしれません。しかし、両サービスの立ち位置や支援内容は明確に異なります。

本記事では「人材紹介」や「採用代行」を検討している採用担当者様に向けて、支援内容の違いや料金形態、それぞれのメリット・注意点などを解説していきます。

人材紹介と採用代行の違い

はじめに、人材紹介と採用代行の違いを紹介します。

人材紹介はエージェント、採用代行はRPO(Recruitment Process Outsourcing)とも呼ばれます。

どちらも企業向けに採用支援サービスとして、採用担当者の業務負荷を軽減する目的で導入されますが、支援内容や料金形態、費用相場などが異なります。下記の表でそれぞれの違いについて説明します。

人材紹介(エージェント)

採用代行(RPO)

サービス概要

人材紹介会社が保有している求職者の中から、自社の求人内容に合った人材を紹介してもらうサービス

自社の採用業務を代行してもらうサービス

料金形態

成功報酬型(入社が決まった段階で年収に応じた成功報酬を払う)の料金形態が多い

月額一律料金型・従量課金型など、サービスにより料金形態が異なる

費用相場

採用1名あたり年収の35〜40%

1依頼あたり5万〜50万円

支援内容

採用要件に合致する応募者の人選および推薦

面接日程の調整

応募者への合否連絡

給与などの条件交渉など

求人票の作成

採用計画の立案・設計

採用媒体への掲載・運用

スカウト業務

エージェントマネジメント

面接の日程調整

合否連絡

書類選考など

代表的なサービス提供会社

株式会社リクルート

パーソルキャリア株式会社

株式会社マイナビ

株式会社パソナ など

マルゴト株式会社

株式会社ネオキャリア

マンパワーグループ株式会社

株式会社キャリアマート など

 

人材紹介とは?

ここでは人材紹介の仕組みや利用の流れ、支援内容を紹介します。

 

人材紹介の仕組み

人材紹介とは、企業から求人の依頼を受け、求人内容に合った人材を紹介するサービスです。

専任の担当者が自社の採用要件に合致する人材を探して推薦するため、企業側はあらかじめ採用ターゲットを明確にしたうえで、人材紹介会社に求人の依頼を出します。

料金形態は成功報酬型が多く、企業は人材と雇用契約を結んだ段階で人材紹介会社に対して「決められた料率 × 採用した人材の理論年収」の報酬を支払います。

 

人材紹介の種類

人材紹介には以下3つの種類があります。

1.一般登録型

採用が決定した場合のみ、年収の35〜40%程度の紹介手数料を成功報酬として人材紹介会社に支払う仕組みです。幅広い業界・職種の人材が登録している「総合型人材紹介会社」のほか、外資系やIT業界など、特定の分野に強みを持つ「特化型人材紹介会社」があります。

2.ヘッドハンティング型(サーチ型)

「完全成功報酬型」と、「着手金+成功報酬型」の2パターンの料金形態があります。企業側から具体的な採用要件を提示し、要件にマッチした人材を人材紹介会社がスカウトするモデルです。

CEO候補や、特定領域のスペシャリストなど、採用難易度が高い人材へのアプローチに有効です。

3.再就職支援型(アウトプレースメント型)

倒産やリストラ、事業の縮小などにより人員整理を進める企業の人材を、人材紹介会社が他社に紹介する仕組みです。再就職支援を専門とする場合のほか、一般登録型の人材紹介会社が再就職支援も行う場合もあります。

 

利用の流れ

人材紹介会社を利用する際の流れは以下となります。

  1. 利用する企業が人材紹介会社に募集要件、求めるスキルや経験、人柄などを伝える。
  2. 人材紹介会社が、依頼された企業の要望をもとに求人票を作成し、条件にマッチする候補者を選定する。
  3. 人材紹介会社が、選定した候補者を企業に紹介し、候補者の面接希望日程の調整や、内定時の意向のヒアリングなどをサポートする。
  4. 候補者と企業が雇用契約を結んだ段階で、企業は人材紹介会社に決められた料率の紹介手数料を支払う。

 

支援内容

人材紹介会社が行う業務の一例としては、以下があります。

  • 募集要件に合致する人材の選定および推薦
  • 面接日程の調整
  • 応募者への合否連絡
  • 給与などの条件交渉 など

 

採用代行(RPO)とは?

ここでは採用代行の仕組みや利用の流れ、支援内容を紹介します。

 

採用代行の仕組み

採用代行とは、企業が社内で行っている採用業務を外部パートナーに委託するサービスです。

採用手法の多様化が進み、採用を成功させるために、業務の効率化だけではなく、採用媒体に関する知識やトレンドの理解を含めたノウハウの必要性が増しています。そのようななか、豊富な知見をもとに自社の採用を支援してもらえる採用代行が注目されています。

採用代行の料金形態は、「月額一律料金型」と「従量課金型」の2種類に分かれます。

月額一律料金型

作業項目ごとに月額料金が決まる形態です。採用代行にかける予算をあらかじめ計画している場合には、依頼する業務量によって金額の変動がないためおすすめです。

(料金イメージ)

  採用業務の一部を委託する場合:5万円前後~/月

  全体的な業務を委託する場合:35万円程度~/月

従量課金型

業務内容、代行期間、対応件数に応じて支払う料金が異なる形態です。必要な業務だけを単発で依頼し、業務の負担を抑えたい場合におすすめです。

(料金イメージ)

  面接日時設定:5万円程度~/月

  DM・スカウト配信:3万円程度~/月

  面接実施:1万円~/回

 

利用の流れ

採用代行サービスを利用する際の流れは以下です。

  1. 企業が採用代行サービス会社に委託したい業務を伝える。
  2. 採用代行サービス会社に、自社の採用課題や採用状況を共有し、委託業務の具体的な内容や役割分担のすり合わせを行う。
  3. 業務委託後も、担当者と業務内容の確認、調整などを行い、必要に応じて自社の採用活動の状況の共有や採用課題の相談を実施する。
  4. 契約期間の満了や委託業務の終了などによって業務委託契約も終了する。

 

支援内容

採用代行会社が行う業務の一例としては、以下があります。

  • 採用計画の立案・設計
  • 採用媒体の掲載・運用
  • スカウト業務
  • エージェントマネジメント
  • 面接の日程調整
  • 合否連絡
  • 書類選考 など

 

人材紹介・採用代行を利用するメリットと注意点

人材紹介・採用代行を利用する際のメリットと注意点をそれぞれ解説していきます。

人材紹介を利用する4つのメリット

人材紹介を利用するメリットには、主に以下の4点があります。

1. 初期費用がかからない

人材紹介サービスの多くは成功報酬型の料金形態のため、一部のサービスを除き、採用が成功するまで費用がかかりません。採用できなかった場合の費用面でのリスクを低減できるといえます。

2.求める人材像にマッチした人を採用しやすい

企業が提示した募集要件をもとに人材紹介会社が候補者を探すため、採用ターゲットにマッチした人材の採用につながります。

また、特化型の人材紹介会社を活用すれば、エンジニアやクリエイター、ハイレイヤーの人材など採用難易度の高い層においても、自社のニーズにマッチした人材を見つけやすくなります。

3.求人募集までのリードタイムが短い

採用ターゲットが明確になっていれば、人材紹介会社が求人票を作成し、すぐに募集をかけることが可能です。人材紹介会社が募集開始までの準備を行ってくれるため、自社で求人票の作成や求人媒体への掲載を行う必要がなく、よりスピーディーな募集開始が期待できます。

4.会社説明やクロージングをサポートしてもらえる場合も

人材紹介会社によっては候補者への会社説明やクロージングも依頼できる場合があります。採用担当者の工数やリソースを確保するために検討してみましょう。

なお、依頼の際には企業や組織の情報を正確に伝えられるよう、採用ピッチ資料やパンフレットなどのツールを活用し、説明事項に相違が発生しないように注意が必要です。

 

人材紹介を活用する際の注意点

基本的には成功報酬型のため、採用一人あたり35〜40%程度の紹介手数料が発生します。

とくにハイレイヤーやエグゼクティブの採用にあたっては、紹介手数料が高くなる場合もあるため、あらかじめ確認が必要です。

採用が決定した人数ごとに確実に費用が発生するため、採用人数が多いと一人あたりの採用コストが割高になる場合があります。自社の採用目標の人数が多い場合には、ダイレクトリクルーティングや求人広告など、他の採用手法と組み合わせて採用活動を行うとよいでしょう。

 

採用代行(RPO)を利用する4つのメリット

採用代行を利用するメリットには、主に以下の4点があります。

1.依頼できる業務範囲が広い

採用代行サービスは採用業務全般を委託することもできるサービスです。

募集文の作成やスカウト業務などの母集団形成から、面接の日程調整や合否連絡といった候補者対応など幅広い業務を、一部またはすべて依頼できます。

採用活動や体制の変化に応じて支援内容を変更できるサービスを選べば、採用フェーズごとに必要な業務を柔軟に依頼できます。

2.複数の採用チャネルで採用支援してもらえる

多くの採用代行サービスではダイレクトリクルーティングをはじめ、求人広告や人材紹介などさまざまな採用媒体や手法の提案が可能です。

そのため、スカウトなどの転職潜在層へのアプローチにも有効な採用手法を提案してもらえる場合もあります。

3.採用力の向上が期待できる

採用代行サービスの提供会社はさまざまな業界や職種での採用業務を行っているため、豊富な知見と最新の採用トレンドに関する情報を持っています。さまざまな媒体に関する知見やノウハウをもとに、募集文やスカウト文を作成してもらえるため、採用活動の基盤が整い、結果的に、自社の採用力向上も期待できます。

4. 採用コストの削減を期待できる

採用代行サービスへの委託費用は、人材紹介のように採用が決まるごとに費用が発生するわけではないため、効果的に活用ができれば採用コストを抑えることに繋がります。

たとえば、採用代行サービスと並行してダイレクトリクルーティングを活用し、複数名の採用ができれば結果的に採用コストの削減が期待できます。ダイレクトリクルーティングの料金は、成功報酬と定額料金のいずれかまたは両方が発生しますが、成功報酬は人材紹介会社の手数料よりも比較的安価であることが多く、複数名の採用ができれば一人あたりの採用単価の削減が見込めるからです。

 

採用代行を活用する際の注意点

採用代行を利用するにあたっては、初期費用や業務委託費用がかかります。採用人数に関わらず、一定の費用が発生するため、自社の採用状況や課題を把握したうえで、費用対効果を考えることが重要です。

参考:【2022年版】採用代行(RPO)比較!20社の特徴・料金、委託できる業務内容

 

人材紹介・採用代行をおすすめするケース

ここでは人材紹介・採用代行をおすすめするケースをそれぞれ解説します。

人材紹介をおすすめするケース

人材紹介をおすすめするのは下記3つの場合です。

1. 急な欠員が出て、すぐに採用しなければならない場合

人材紹介会社が求人票の作成や、候補者へのアプローチを行うため、自社で求人を開始するまでのリードタイムに比べて短縮できます。

2. 専門職人材をピンポイントで採用したい場合

人材紹介会社には、特定の職種やポジションに特化したサービスもあるため、特化型紹介会社を活用することでより早期かつ、採用要件にマッチした人材の確保が期待できます。

3. 採用目標人数が数名の場合

初期コストや業務委託費用などがかからないため、採用目標人数が少ない場合には成功報酬型の人材紹介サービスの方が費用対効果が高いといえます。

 

採用代行をおすすめするケース

採用代行をおすすめするのは以下のようなケースです。

1. 採用ノウハウ・知見不足を補いたい場合

採用代行サービスの担当者は、採用の知見やトレンドに関する情報が豊富な場合も多く、採用担当の業務負荷の削減だけではなく、採用に関する知識やノウハウ不足の補完も期待できます。

2. 採用状況に合わせて柔軟に業務を依頼したい場合

採用代行サービスは採用計画の立案から実行まで幅広い業務を依頼できます。

採用課題や採用の緩急に合わせて委託内容を変更できる場合や、短期の契約ができるサービスもあるため、自社の採用状況に応じて柔軟に業務を依頼したい場合におすすめです。

3. 採用の目標人数が多い場合

採用の目標人数が多く、ダイレクトリクルーティングや求人広告など、さまざまなチャネルから募集を行う場合には、採用代行がおすすめです。工数のかかる採用業務を委託することで、採用担当者の業務負荷が軽減でき、面接や採用企画などのコア業務に注力できます。

採用代行は、月額一律料金型または従量課金型です。採用が決まるごとに成功報酬費用が発生する訳ではないため、多くの人材を採用できれば一人あたりの採用単価の削減が見込めます。

 

採用目標や課題に応じて、人材紹介・採用代行どちらがよいかを検討するのがおすすめ

ここまで人材紹介・採用代行それぞれのメリットや活用にあたっての注意点をお伝えしてきました。

サービスの選定にあたっては、それぞれのサービスの特徴を把握したうえで、自社の採用状況や課題に合わせて検討が必要です。

たとえば、採用人数が数名程度であれば、人材紹介を利用した方がリードタイムも短くなり、トータルの採用コストも抑えられる可能性があります。一方で、採用人数が10名以上と比較的多めであれば、ダイレクトリクルーティングや求人広告と並行して採用代行を活用した方が、採用コストの削減が期待できるといえます。

自社の採用状況や課題を見極めたうえで、自社にマッチした人材紹介・採用代行サービスを活用しましょう。

まるごと人事 編集部
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