まるごと人事の支援により約3年で社員数30名→90名へ拡大｜理念共感型採用の成功の秘訣とは

「今を、心から、生きる」＝略して「IKOL」を理念とし、発達に不安のある子どものためのサッカー療育を行なう放課後等デイサービス『サンFC』を展開している株式会社IKOL。

同社には、2022年10月よりまるごと人事をご利用いただいています。今回は、同社の代表取締役の黒川様に、まるごと人事導入についてお話を伺いました。

社内に人事専任者がおらず、採用のリソース不足が大きな課題だった

当時の採用体制・課題や、採用代行導入を検討した背景を教えてください。

黒川様：まるごと人事を導入したのは2022年の10月でした。当時の当社の状況としては、創業してちょうど1年半経ったタイミングで、開所した事業所は4～5つほど。まさに急拡大の真っ只中でした。

社内の採用体制としては、今も同じなのですが、特に人事専任の部門や担当者は設けていません。採用は私が兼務していたのですが、私も他の業務が忙しくなることもあり、採用に注力しきれない不安定な状態が課題でした。

そのような状況で採用を進めるなかで、特に優先度が高かったのが児童発達支援管理責任者（以下：児発管）の採用です。児発管は、お子さん一人ひとりの発達具合や成長度合いに応じて、ご家族と連携してサポートしていく担当者です。我々のような児童発達支援事業の施設には、1施設に必ず1名は配置しなければなりません。よって、この児発管の採用を進めないことには新しい事業所の開所もできないのですが、なかなか思うように進まず、事業成長のボトルネックになってしまっていました。

まるごと人事に決定した理由は何でしたか？

黒川様：もともとは御社の代表の今さんと知り合いだったんです。私は昔カンボジアに住んでいて、現地で孤児院の支援などを行なっていたのですが、そのときに現地で知り合ったのが今さんでした。

今さんが採用代行を立ち上げたことは知っていたので、当時の採用課題を相談し、まるごと人事の詳細を聞きました。すぐに導入に向け動いてくださり、採用周りをまるっと支援してくれるといった幅の広さや支援体制、そして当時アサインいただいた担当CSの方が福祉領域への知見も豊富で、私たちの理念に深く共感してくれたことが最終的な決め手となり、まずは今さんとのご縁を信じて、お願いしてみようと導入に至りました。

採用広報まわりの改善で、理念に共感してくれる人材の増加につながった

ご導入当初の採用状況と、まるごと人事への依頼内容を教えてください。

黒川様：導入当初の採用目標は、まずは児発管と児童指導員の増員でした。当時の採用状況としては、毎月の応募数は計5件ほど、そのなかから内定までつながったのは0件、もしくは多くても1件ほどで、大きな採用成果が出せていなかったんです。

そこでまるごと人事には、求人媒体やスカウトの文面作成、スカウト送信、面接日程調節など幅広くお願いしました。さらに新卒採用の立ち上げにも関わってもらい、体験会やフォーム設計、掲示物作成などもやっていただきましたね。あとは、採用サイトに関するデザイン作成や入稿画面の調整などもありました。なかでも体験会は、まるごと人事側から「新卒応募のハードルを下げるために、体験会をやってみませんか？」と提案いただき実施に至りました。

ご導入当初、特に役立った支援は何でしたか？

黒川様：まるごと人事に採用広報まわりを積極的に提案いただいたことで、より当社の理念に共感してくれる人たちが入ってきてくれたことです。

当社の採用では、単にスキルや経験がマッチするだけではなく、当社の理念に共感してくれるかを重要視しています。その点で、まるごと人事が採用動画やバナー、noteの記事などを積極的に作成・改善してくれたことで、当社が大切にしている理念がしっかり候補者に伝わりやすくなったと感じています。それも、まるごと人事担当者が我々の理念を大事にしてくれて、同じ温度感で進めてくれたからだと思います。例えば、当社で定期的に行なっている理念研修があるのですが、まるごと人事担当者も自発的に参加してくれました。当社の理念を理解しようという姿勢がうれしかったですね。

まるごと人事の支援で、特に効果を感じられた点があれば教えてください。

黒川様：定量面でいうと、まるごと人事の提案でスカウト改善や求人票のブラッシュアップを続けたことで、導入してからの3年で着実に応募数が増加しています。単に応募数が増えただけではなく、採用動画制作や採用広報に力を入れたことで当社の理念に共感していただける方が集まるようになり、さらに入社後の定着率も90%ほどをキープできるようになりました。

定性面では、候補者体験が向上したことが大きいです。私だけでは、他の業務もあるなかで迅速なレスポンスができていなかったのですが、まるごと人事にお任せしたことで、候補者からの問い合わせの返信など即対応していただけました。返信内容も画一的なものではなく、一人ひとりに合わせてカスタマイズしていただき、候補者の気持ちに寄り添った丁寧な対応がすごく良かったです。

スカウト代行業務で、印象的だったポイントはありますか？

黒川様：スカウトに関しては、先程お伝えしたように、スカウト文面のブラッシュアップや体験会開催などをしていただきましたが、どれもまるごと人事側から「これやってみませんか？」と積極的に提案をいただけたのが良かったです。スカウトに動画を挿入したことで、候補者からの反応が良くなったこともありましたね。

日々の運用と長期的な戦略、両面に関してしっかり提案をしていただき、必要な改善策があればすぐに実行してくれるので、本当に助かりました。定期的にミーティングも設け、最新の採用状況をシェアしていただけるのも安心できました。

まるごと人事担当者：こちらからいろいろな提案をさせていただくと、IKOLの皆さまは「いいね！」「それやってみましょう！」とすぐに動いてくださるんです。このようにスピード感をもって対応してくださることが、我々にとってもすごくありがたいし、効果につながったのかなと思いますね。

採用活動は「なにをするか」ではなく「誰とやるか」

今後に向けて、事業や組織の展望をお聞かせください。

黒川様：事業の大きな展望としては、2年後の2027年までにメンバーを100人まで増やして、20事業所を開所することです。

ただしこの展望も、何が何でも達成しなければならないゴールではなく、あくまでも向かうべき指標として掲げていて、目的化しているわけではありません。大切なのは、展望に向かいながら、まずは理念を大事に日々進んでいくこと。その先に、事業拡大があると思っています。将来的には、例えば廃校を活用した活動や、海外展開なども視野に入れています。そこに向けても、人とのご縁や我々の理念を大切にしながら、1つずつやり続けていきたいですね。

今後、まるごと人事に期待することはありますか？

黒川様：これからも引き続き、ともに変化・成長していけるパートナーとして併走していただけるとうれしいです。

まるごと人事には、いつも具体的な提案をいただいたり日々の細やかなサポートをいただいたりして、我々の採用業務については信頼して任せられる関係性が築けていると感じています。引き続きまるごと人事のお力添えをいただきながら、我々も変化を止めずに、IKOLをより良い組織に発展させていきたいですね。

最後に、まるごと人事をご検討されている企業様に向けて、メッセージをお願いいたします。

黒川様：迷っているなら、まずはやってみることをおすすめします。というのも、私は事業を進めるうえで、やはり変化は不可欠だと思っていて。いつまでも同じことの繰り返しでは、成長は見込めません。ただ、変化を起こすには自分1人だけでは難しいと思うんです。やはり自分以外の誰かと関わることで、自分にはない視点や価値観に触れられて、その結果自分や事業にも良い変化が起こるはず。

採用活動についても、より良い変化を続けていくためには、誰と一緒にやるかが重要です。その点、まるごと人事はパートナーとして信頼できると思っています。まるごと人事と我々でも視点や意見が異なることもありますが、まるごと人事は、違いをポジティブに受け止めて前向きな提案を重ねてくれるので、こちらとしてもすごくありがたいですね。

お互いの違いを尊重しあいながら前向きに変化をしていける。まるごと人事にお願いしたことで、採用活動は共創していけるものだと感じました。

（インタビュー実施日：2025年5月29日）

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