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2022.10.29
まるごと人事 編集部 まるごと人事 編集部

採用ピッチ資料とは?作成するメリット、手順や活用方法、採用ピッチ資料20選を紹介【2022最新版】

ダイレクトリクルーティングやSNSを活用した採用手法が広まり、積極的に情報発信をおこなう企業が増えています。そのようななか、人材確保に向けて他社との差別化を図るために、会社説明資料の進化版とも言える「採用ピッチ資料」が注目されています。

本記事では「採用ピッチ資料になにを載せたらよいのかわからない」、「どこまで情報を公開したらよいのかわからない」といった採用担当者様に向けて、採用ピッチ資料を作成するメリット、具体的な項目や作成方法、企業が作成した採用ピッチ資料を例として紹介します。

 

採用ピッチ資料とは

採用ピッチ資料とは会社説明資料のひとつです。

従来の会社説明資料と異なり、事業課題や職場環境など自社の実態をありのまま伝えるなど、会社説明資料の詳細版と言えるでしょう。

自社が求める人材に向けて応募意欲を高めるだけでなく、実態を伝えることで自社理解を深め、採用ミスマッチを防ぐといった目的もあります。

 

WebやSNSを活用した転職活動が一般的になり、求職者はさまざまな情報を入手できるようになりました。従来のような企業の良い面の情報だけでは入社後にギャップを感じることもあり、その企業が自身に本当にマッチしているかどうかの判断も難しくなっています。

そのため、入社後を見据え、企業の実態に即した情報をもとに応募や入社の判断をしている求職者も現れています。

実態により近く、企業への理解を深められる採用ピッチ資料はそうした求職者が求めるものであり、注目されていると言えます。

 

採用ピッチ資料を作成するメリット

ここでは採用ピッチ資料を作成するメリットを解説します。

1. 求職者の志望度の向上

採用ピッチ資料によって求職者が自社の実態や課題を把握でき、働くイメージを具体的にもてることで志望度の向上も役立つと言えるでしょう。

たとえば、どのような仕事の進め方をしたらよいのか、事業課題に対してどのように自身のスキルを活かせるか、などをイメージする際のひとつの材料になります。

 

2. カジュアル面談の効率化

採用ピッチ資料はカジュアル面談を効率的に進める上でも役立ちます。

カジュアル面談とは、求職者と企業の担当者が情報交換をおこない、相互理解を深める場を指します。そのため、面接と異なり選考の要素はありません。

求職者に対して面談前に採用ピッチ資料を共有しておくことで、面談時に会社説明に費やす時間を削減でき、自社理解が進んだ状態で面談を実施できます。

求職者の理解度が高ければ、事業や組織、期待する役割に関する詳細な説明や質疑応答を進められ、求職者側で働くイメージをもちやすくなるでしょう。

 

3. カジュアル面談・面接時の質の担保

採用ピッチ資料は、求職者に自社の説明をする際の粒度を社内で統一する役割も果たします。

採用ピッチ資料を活用することで面接官によってアピールするポイントや説明内容が異なるといった属人化を防ぐことができます。

統一した情報での説明によって面談・面接の質を一定に担保することにつながります。

 

4. 求職者のスクリーニング

面接前に求職者に採用ピッチ資料を確認してもらうことで、条件やカルチャー、働き方に合うかどうかの判断ができるため、スクリーニングにも有効です。

求職者側でのスクリーニングができると、自社にマッチしない求職者からの応募を抑制できます。結果的に面接にかかるリソースが削減され、採用ミスマッチの防止にもつながるでしょう。

 

採用ピッチ資料の活用シーン

採用ピッチ資料は、採用活動のさまざまなシーンで活用が可能です。ここでは採用ピッチ資料の活用シーンを紹介します。

 

1. 自社採用ページで公開する

採用ピッチ資料を自社採用ページで公開することで多くの求職者に向けて、自社で働く魅力やメリットを訴求できます。

SlideShareやSpeaker Deckといったスライドをシェアできるサービスを活用すれば、スライドショーとして採用ピッチ資料をWeb上で公開することができます。情報が一画面ずつにまとまっており、情報が読みやすく、理解もしやすくなるため、おすすめです。

 

2. スカウトメールに添付する

ダイレクトリクルーティングなどで活用するスカウトメールの送信時にも、採用ピッチ資料は有効です。

スカウトメール文面に添付することで、テキストだけでは伝えきれない詳細な情報が提供でき、求める人材に自社の魅力を具体的に伝えることができます。

採用ピッチ資料によって求職者が自社で働くイメージを具体的にもてることで、自社への興味が沸き、スカウトメールの返信率向上も見込めます。

 

3. カジュアル面談・面接時に使用する

採用ピッチ資料はカジュアル面談や面接時にも活用できます。

口頭での説明と比べて視覚的な情報提供ができるようになり、より具体的な会社説明が可能です。

また、面接官ごとに異なる会社説明の粒度やポイントのばらつきをなくし、面接官による属人化が防げます。

 

4. リファラル採用で使用する

リファラル採用とは、自社の社員から友人や知人を紹介してもらう採用手法です。社員ごとに紹介内容にばらつきがあると、求職者の理解度に差が生まれ、採用ミスマッチにもつながりかねません。

そのため、採用ピッチ資料を活用することで、紹介の際に説明内容も統一され、体系的に説明ができるようになります。

 

5. 会社説明会で使用する

採用ピッチ資料は会社説明会でのプレゼン資料としても活用が可能です。

プレゼン資料としてスクリーンなどに映す場合は、手元で見ることができる資料とは異なるため、ページ数や文字の大きさを調整したり、アニメーションを追加したりして、視認性がよくなるように編集しましょう。

プレゼン資料は説明会終了後に求職者に配布することで、読み返してもらえることも期待できます。

 

6. 人材紹介会社のエージェントに配布する

人材紹介会社を活用すれば、エージェントが自社の情報や魅力を求職者に伝えてくれますが、自社が伝えたい情報に齟齬が出ることは避けたいものです。

そのような場合に採用ピッチ資料をエージェントに配布することで、情報のすり合わせがしやすく、自社との認識のずれが起きづらくなるでしょう。

また求職者への求人紹介の際に、採用ピッチ資料が手元にあれば説明がしやすくなるといったメリットも見込めます。

 

採用ピッチ資料の項目と作成手順

ここでは採用ピッチ資料に必要な項目と作成手順を解説します。

また、採用ピッチ資料は作成して終わりではなく、アップデートしていくことが重要ですので定期的に見返してみましょう。

 

採用ピッチ資料に記載する項目

採用ピッチ資料には、会社の基本情報だけでなく、求職者が知りたい具体的な情報を盛り込みましょう。

たとえば、事業の可能性や、業務フロー、組織体制、評価制度や給与制度などが挙げられます。

いくつか項目例を紹介します。

1. 会社情報

  • 会社概要
  • ミッション・ビジョン
  • 経営層紹介
  • 代表メッセージ
  • 沿革

2. 事業内容

  • 事業説明
  • 事業詳細  ※事業が複数ある場合は事業ごとに記載
  • 商品・サービス紹介
  • 実績
  • 事業の可能性と目標

3. 職場環境

  • 組織体制
  • オフィス紹介
  • 社員の1日
  • 社員インタビュー
  • 福利厚生
  • 評価制度・給与制度

4. カルチャー

  • バリュー
  • 社内メンバーの年齢構成、男女比、職種別の比率など
  • 社内イベント

5. 募集要項

  • 求める人物像
  • 募集ポジション 
  • 選考フロー

 

採用ピッチ資料の作成手順

採用ピッチ資料の作成にあたっては、まず目的の設定が重要です。

採用ピッチ資料の目的をもとに「だれに」、「なにを」、「どう伝えるか」を具体的に考えていきます。

下記の手順を参考に、作成を進めていきましょう。

 

1. 目的を決める

最初に「採用ピッチ資料によってなにを解決したいのか」を決め、それから採用ピッチ資料の目的を設定しましょう。

たとえば、「スカウトメールの返信率を上げたい」、「二次面接の通過率を上げたい」などといった現状の採用課題を洗い出しましょう。

これらは、採用ピッチ資料の内容や訴求するポイント、活用場面などを検討するうえで必要となります。

 

2. 採用ペルソナを決める

目的が決まったら、採用ペルソナの設定をおこないます。

採用ペルソナとは、自社が求める人材の典型的な人物像を指します。その人物に向けて伝えたいポイントを整理するために、採用ペルソナの設定が必要となります。

設定にあたっては、年齢、現在の職業、保有スキル、家族構成、趣味、性格、学歴などを網羅的に想定し、「現職にどのような課題を感じているのか」、「仕事になにを求めているのか」、「当社のなにに魅力を感じて応募してくるのか」といった仕事に関する具体的な課題や価値観、潜在的なニーズまでをイメージします。

採用ペルソナの設定によって、求職者のニーズを捉えやすくなり、訴求するポイントを検討するうえで役立ちます。

 

3. 項目を決める

「採用ピッチ資料に記載する項目」の例を参考に、採用ピッチ資料の目的を念頭に記載する項目を決めていきます。

どの項目を採用ピッチ資料に反映させるかを検討する際には、下記の2点を意識しましょう。

  1. 自社の基本情報が網羅されているか
  2. 自社が求める人材が知りたい情報が網羅されているか

 

採用ピッチ資料の骨子となる、下記のようなコンテンツシートを作成し、項目や内容を整理しましょう。

▼コンテンツシート(イメージ)

「採用ピッチ資料は何を書けばよい?職種別のコンテンツ目次の3パターンをご紹介!」URL

 

4. 項目ごとに伝える要素を決める

採用ペルソナのニーズを想定し、項目ごとに伝える内容を決めていきます。

目的をもとに資料全体のメッセージに一貫性をもたせ、情報を的確に伝えるために、自社で働く魅力やメリット、課題をあらかじめ洗い出しておきましょう。

 

<自社の魅力や働くメリット>

はじめに、自社の魅力や働くメリットを言語化しておきましょう。

採用ペルソナにとって「なにが魅力になりそうか」、「なにが働くうえでのメリットか」を検討し、下記の項目と例を参考にさまざまな視点で洗い出してみましょう。

洗い出すことで、他社との差別化や、自社の強みを明確にしやすくなります。

 

 ▼会社:ミッション/ビジョン/経営陣の魅力

例)「◯◯業界のリーディングカンパニーへ」「日本を代表する企業になる」

 ▼事業:成長性・将来性/社会貢献性

 例) 「売上・導入社数ともにNo.1」「◯年連続増収増益。◯年までに売上◯億を目指す」

 ▼仕事内容:やりがい/おもしろさ/裁量の大きさ

  例)「仮説・検証を繰り返し、全社の成長に貢献できる」「高い提案力でお客様とともに自身も成長できる」「チームで目標を達成。組織づくりに関わりマネジメント力を磨ける」

 ▼社風:カルチャー/雰囲気/社内イベント

 例)「多様なバックグラウンドのメンバー。全社員が活躍できる環境」「切磋琢磨しながら成長できる環境」

 ▼給与:年収/評価制度

 例)「「バリュー」に基づき定められた人事制度」「役割と貢献度が給与に連動した、2軸の評価制度」

 ▼福利厚生:オリジナルの制度/有給消化率/リモートワークの可否

 例)「「◯◯」に選出。働きがいのある会社」「リフレッシュのために工夫されたオリジナルの福利厚生」

 

<自社の課題>

働くうえでの課題や社員の声、求職者に求める要素などの実態を正しく伝えることで、入社後のギャップを低減することが可能です。

例として、「研修がない」、「業務量が多い」などの実態を伝える場合であれば、求職者にネガティブな印象のみを与えないよう、対応策や得られるものがある点も含めて伝えるとよいでしょう。

例)

・研修がない場合

 業務を進めながら知識やスキルをキャッチアップできる。チームで業務を行うため不明点はすぐに聞くことができる。

・業務量が多い場合

 スピード感をもって成長できる。業務改善に向けて自身で仕事の進め方を考えられる。

 

5. 伝える順番を決める

項目と内容を決めた後は伝える順番を決めます。

目的に応じて求職者が知りたい情報から伝える、自社が訴求したい魅力から伝えるなど工夫をしましょう。

 

6. デザインを決める

項目と内容が決まったら採用ピッチ資料のデザインを決めましょう。

自社のコーポレートカラーやホームページのイメージに合わせると統一感が出るため、参考にするにもよいでしょう。

デザインは一度決めてしまうと文字情報と異なり編集がしづらいため、関係者に合意をとったうえで進めることがポイントです。

 

7. ファイル形式を決める

採用ピッチ資料はさまざまなファイル形式での作成が可能で、たとえばPowerPoint、Googleスライド、Keynoteなどの形式が挙げられます。

採用ピッチ資料の使用用途や使用環境に合わせて選びましょう。

作成後にも定期的に情報のアップデートが発生するため、手軽に編集ができ、使い慣れたファイル形式にするのがおすすめです。

 

8. 決定した内容を資料に反映する

項目、内容、順番、デザインが決定したら、使用するファイル形式に反映し資料作成を進めましょう。

9. 定期的に情報を更新する

事業や組織の状況は日々変化していきます。変化があったタイミングで最新の情報に更新しましょう。

たとえば、売上実績・導入実績、従業員数などは時間の経過に伴い変動します。これらの情報に誤りがあると求職者の検討材料としても不適切となってしまいます。

また、自社のホームページや採用媒体も含めて、統一した内容になっていないと求職者からの印象を損ねる可能性もあります。

更新に漏れがないよう、作成後には管理者を決めておき、運用する体制も整えておくことが重要です。

 

【2022年最新版】採用ピッチ資料20選

ここではカテゴリごとにピックアップした採用ピッチ資料を紹介します。

 

エンジニア向け

  1. サイボウズ株式会社

https://speakerdeck.com/cybozuinsideout/cybozu-engineer-recruit

 

  1. atama plus株式会社

https://speakerdeck.com/atamaplus/about-atama-plus-engineer

 

  1. 株式会社リンクアンドモチベーション

https://speakerdeck.com/lmi/introduction-to-link-and-motivation-for-software-engineers

  1. 株式会社ミラティブ

https://speakerdeck.com/hr_team/engineers-handbook

 

人事・採用系

  1. 株式会社SmartHR 

https://speakerdeck.com/miyasho88/we-are-hiring

 

  1. サイボウズ株式会社

https://www.slideshare.net/Cybozu_Recruit/ver20198

 

  1. 株式会社HRBrain

https://speakerdeck.com/hrbrain/introduction

 

  1. LAPRAS株式会社

https://speakerdeck.com/lapras/lapras-company-profile

 

  1. 株式会社アトラエ

https://speakerdeck.com/atrae/join-us

 

金融系

  1. 株式会社カンム

https://speakerdeck.com/kanmu/kanmu-inc-current-status

 

  1. ヘイ株式会社

https://speakerdeck.com/heyinc/hey-book

 

教育系

  1. atama plus株式会社

https://speakerdeck.com/atamaplus/about-atama-plus

 

医療・健康系

  1. 株式会社iCARE

https://speakerdeck.com/icarerecruit1/icare-book-2021-dot-11

 

  1. 株式会社メドレー

https://speakerdeck.com/medley/hui-she-shao-jie-2018nian-9yue

 

B to Cサービス系

  1. 株式会社FABRIC TOKYO

https://speakerdeck.com/yuichirom/we-are-hiring

 

  1. 株式会社ミラティブ

https://speakerdeck.com/hr_team/mirrativ-letter

 

  1. BASE株式会社

https://speakerdeck.com/base/base

 

  1. 株式会社10X

https://speakerdeck.com/10xinc/zhu-shi-hui-she-10x-culture-deck

 

B to Bサービス系

 

  1. XTech株式会社

https://speakerdeck.com/raimuizumi/xtechzhu-shi-hui-she-hui-she-shuo-ming-zi-liao

 

  1. 株式会社べイジ

https://speakerdeck.com/sogitani1107/beizifalsehui-she-shao-jie

 

魅力的な採用ピッチ資料を作成し、採用活動に役立てましょう

採用ピッチ資料は、求職者の自社理解を促し、志望度を高められるだけでなく、採用ミスマッチの防止も期待できるツールです。人材確保に向けた競争が激化するなか、採用を効率的に進める上で有効な手段と言えるでしょう。

ぜひ本記事で紹介した作成のステップや企業の例をもとに、魅力的な採用ピッチ資料の作成に役立ててください。

しかし、採用ピッチ資料の作成には多くの工数がかかります。また、魅力を的確に伝えるためには採用視点でのノウハウも必要です。そのため、採用ピッチ資料の作成を外部パートナーに委託するのもひとつの選択肢です。

「採用ピッチ制作 poweredbyまるごと人事」なら、採用ピッチ資料の設計から納品までの依頼が可能です。ぜひお問い合わせください。

 

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