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2022.10.29 更新日:2024.07.12
この記事の監修者:矢上 真季

この記事の監修者:矢上 真季

エンジニア向け採用ピッチ資料作成のメリットとは?記載する項目や作成手順、採用ピッチ資料の例を紹介

採用活動において他社との差別化を図り、自社への理解を促す目的で使用される、採用ピッチ資料。

とくに採用難易度の高いエンジニアの採用にあたっては、他社との差別化を図るために、エンジニアに特化した採用ピッチ資料を作成する企業が増えています。

しかし、エンジニア向け採用ピッチ資料の作成にあたって「なにを載せたらよいのかわからない」、「どこまで情報を公開したらよいのかわからない」といった悩みを抱える採用担当者様もいるかもしれません。

本記事では、エンジニアに特化した採用ピッチ資料を作成するメリット、記載する項目やエンジニア向け採用ピッチ資料の例を紹介します。

採用ピッチ資料とは

採用ピッチ資料とは会社説明資料のひとつです。

従来の会社説明資料と異なり、良い点だけではなく、事業課題や職場環境なども含めた自社の実態もありのまま伝える点が特徴です。

自社が求める人材に向けて応募や志望の意欲を高める役割をもつほか、実態を伝えることで採用ミスマッチを防ぐ役割もあります。

WebやSNSを活用した転職活動が広がり、求職者は多くの情報をもとに仕事選びをおこなうようになっています。その企業が自身に本当に合っているかどうか、また入社後のギャップを埋めるためにも、企業の良い面だけでなく実態を含めた透明性の高い情報を求めるようになりました。

このような側面もあり、採用ピッチ資料は近年注目され、活用する企業が増えています。

参考記事:https://marugotoinc.jp/blog/recruitmentpitch/

参考記事:https://marugotoinc.jp/blog/saiyo-pitch-case/

 

エンジニア向け採用ピッチ資料とは

エンジニア向け採用ピッチ資料とはその名の通り、エンジニア採用に特化した採用ピッチ資料を指します。

自社で働く魅力を具体的に伝え、自社理解を促し、応募意欲を高める点は採用ピッチ資料と同様ですが、組織体制や開発フロー、技術スタックなどエンジニアならではの情報を追加するのが特徴です。エンジニアとして働くうえで、スキルの活かし方や働き方のイメージをもちやすくすることができます。

エンジニアの採用難易度が高まっていることもあり、エンジニアに特化した採用ピッチ資料が近年注目されています。

 

エンジニア向け採用ピッチ資料が注目される背景

エンジニアの採用難易度が高いと言われる背景として、下記が挙げられます。

1. エンジニアの数が少ない

エンジニアの人口は増えているものの、それ以上に採用ニーズが高まっているため、採用難易度も高い状態となっています。

パーソル株式会社の調査『転職求人倍率レポート(2021年7月)』によると、技術系(IT・通信)の2021年7月の有効求人倍率は9.68倍となっており、エンジニアの需要は依然として高水準で推移している傾向があります。

参考:パーソル株式会社:転職求人倍率レポート(2021年7月)

 

2. マッチングが難しい

ビジネス職に比べて、スキルレベルを定量的に示せる指標が少ないことに加え、業界によっても求められるスキルや経験に幅があります。

たとえば、営業職であれば売上実績や達成率、マーケティング職であれば、広告のCVRやPV数などがスキルを定量的に表す指標と言えますが、エンジニアのスキルを定量的に示す指標は多くありません。

そのため、企業側での能力の判断や、もっているスキルを自社の業務に活かせるかどうかといったことを判断するのが難しい点も、採用難易度を高めている要因のひとつです。

 

3. 働き方の選択肢が多い

一定のスキルや経験のあるエンジニアであれば、業務委託やフリーランスとして働く、起業や独立するなど、働き方の選択肢が多いと言えるでしょう。

近年では、エンジニアが自ら仕事を獲得するためのプラットフォームやサービスも増えており、正社員として働く以外の選択肢も多くあります。

そのため、競合他社との比較だけではなく、働き方も含めて仕事選びをおこなう場合が多く、他職種より採用難易度を高めていると言えます。

 

採用ピッチ資料を作成するメリット

エンジニアの仕事選びにあたっては、必要なスキルや働き方の自由度など考慮すべき要素が多く、自社を選んでもらい、採用ミスマッチを防ぐためには、具体的な情報提供が必要です。

エンジニアに特化したピッチ資料を作成することで、通常の採用ピッチ資料だけでは伝えきれない情報を補完できます。

では、具体的にどのようなメリットがあるのか見ていきましょう。

 

1. 志望意欲の向上

求職者に対して、応募前や選考途中で採用ピッチ資料を共有しておくことで、働くうえでより具体的なイメージを持ってもらえることが期待できます。

エンジニアであれば開発体制や使用言語、取り扱う商品やサービスに関する理解が進むことで、自身のスキルや経験をどのように活かせるか、どのように開発を進めていくのかなどをイメージしやすくなるでしょう。

働くイメージをもつことで、志望意欲の向上にもつながります。

 

2.  カジュアル面談・面接の効率化

エンジニア向け採用ピッチ資料は、カジュアル面談や面接をより効率的に進めるうえでも役立ちます。

求職者に対して、応募前や選考途中で採用ピッチ資料を共有しておくことで、面談時に会社説明に費やす時間を削減できたり、会社理解が進んだ状態で面談を実施できる可能性が高まったりします。

エンジニア採用においてはとくに、通常の会社説明に加え、技術やスキル、開発体制など多くの情報提供が必要な場合もあるため、資料を活用することで効率的に面接を進められると言えるでしょう。

 

3. カジュアル面談・面接時の質の担保

採用ピッチ資料によって、求職者に会社説明をする際の粒度の差をなくす効果も期待できます。

エンジニアの面接では、求めるスキルや仕事の進め方において、企業側と求職者の間に齟齬があると、最悪の場合、入社後に想定していた業務がこなせないといった問題が発生する可能性があります。

統一した情報をもとに、自社の説明や求職者に求めるスキルを説明できるため、カジュアル面談・面接の質の担保につながります。

 

4. 求職者のスクリーニングができる

採用ピッチ資料は企業の課題などを含んだ実態も伝える資料です。

エンジニア向けの採用ピッチ資料を活用することで、事業の課題や開発の背景を踏まえて、求職者に求めるスキルや資質を説明できます。

求職者は自身のスキルを活かせるかどうか、どのように仕事を進めたらいいのか、自身にマッチしそうかどうかを判断しやすくなり、結果的に採用ミスマッチの抑制につながるため、スクリーニングの効果も期待できると言えるでしょう。


エンジニア向け採用ピッチ資料に記載する項目例

ここではエンジニア向け採用ピッチ資料に必要な項目を解説します。

すでにある採用ピッチ資料をエンジニア向け資料に活用する場合は、既存の資料と統合し、項目を調整する必要があります。

ここでは採用ピッチ資料に入れる会社・事業に関する網羅的な項目例と、エンジニア向けの追加項目例に分けて紹介します。

 

会社・事業に関する網羅的な項目例

会社や事業に関する基本情報や、働くうえで押さえたい情報を盛り込みます。

とくに事業の可能性や社員の1日、組織体制、評価制度や給与制度といった詳細な情報は、採用ピッチ資料だからこそ伝えられる項目です。

1. 会社情報

  • 会社概要
  • ミッション・ビジョン
  • 経営層紹介
  • 代表メッセージ
  • 沿革

2. 事業内容

  • 事業説明
  • 事業詳細  ※事業が複数ある場合は事業ごとに記載
  • 商品・サービス紹介
  • 実績
  • 事業の可能性と目標

3. 職場環境

  • 事業の可能性と目標
  • 組織体制
  • オフィス紹介
  • 社員の1日
  • 福利厚生

4. カルチャー

  • バリュー
  • 社内メンバーの年齢構成、男女比、職種別の比率など
  • 社内イベント

5. 募集要項

  • 求める人物像
  • 募集職種
  • 選考フロー

 

エンジニア向けの項目例

会社や事業、職場に関する網羅的な情報に加え、開発体制や使用言語などといたエンジニアに関連する項目を追加するのが望ましいでしょう。

項目の例は下記の通りです。

  • 開発組織の体制
  • 各組織の役割・ミッション
  • CTOの紹介
  • エンジニア社員インタビュー
  • 数字で見る開発組織
  • 開発環境・開発フロー
  • 使用言語
  • エンジニアの出身業界
  • スキルアップ・勉強会
  • 評価制度
  • 働く魅力・メリット

 

エンジニア向け採用ピッチ資料の作成手順

ここからは資料の作成手順を解説していきます。

エンジニア向け採用ピッチ資料の作成には、まず目的の設定が重要です。採用ピッチ資料の目的をもとに「だれに」、「なにを」、「どう伝えるか」を具体的に考えていきます。

あらかじめ伝える内容や順番を整理することで、情報の抜け漏れがなくなり、伝えたいメッセージがより明確になります。

下記の手順を参考に、作成を進めていきましょう。

 

1. 目的を決める

現状のエンジニア採用における課題解決に向けて、「採用ピッチ資料によってなにを解決したいのか」を明確にします。課題をもとに採用ピッチ資料を作成する目的を設定しましょう。

たとえば、「面接前に求職者の自社理解を促し、面接をより効率的に活用したい」、「採用ミスマッチを低減したい」など解決したい課題を具体的に挙げ、これらを解決するような目的を設定します。

目的を明確にすることで、採用ピッチ資料の内容や訴求するポイント、活用場面などを検討でき、目的に沿った活用が見込めます。

 

2. 採用ペルソナを設定する

目的が決まったら、自社が求めるエンジニアのスキルや志向性をもとに採用ペルソナの設定をします。

採用ペルソナとは、自社が求める人材の典型的な人物像です。人物像を設定することで、記事で伝えるべきメッセージをより明確にしやすくなります。

設定にあたっては、年齢、現在の職業、保有スキル、家族構成、趣味、性格、学歴などを具体的に想定し、「現職にどのような課題を感じているのか」、「仕事になにを求めているのか」、「当社のなにに魅力を感じて応募してくるのか」といった仕事に関する具体的な課題や価値観をイメージし、求職者のニーズまで想定しましょう。

 

3. 項目を決める

先ほど紹介した「エンジニア向け採用ピッチ資料に記載する項目例」を参考に、項目を決めていきます。

どの項目を採用ピッチ資料に反映させるかを検討する際には、下記の2点を意識しましょう。

  1. 自社の基本情報が網羅されているか
  2. 採用ペルソナが知りたい情報が網羅されているか

 

採用ピッチ資料の骨子となる、下記のようなコンテンツシートを作成し、項目や内容を整理しましょう。

▼コンテンツシート(例)

参考:「採用ピッチ資料は何を書けばよい?職種別のコンテンツ目次の3パターンをご紹介!」

 

4. 項目ごとに伝える要素を決める

採用ペルソナのニーズをもとに、項目ごとに伝える内容の詳細を決めていきましょう。

資料全体のメッセージに一貫性を持たせ、情報を的確に伝えるためには、自社で働く魅力やメリット、課題を洗い出し、記載する要素を整理しておくことが重要です。

とくに開発組織に関する情報や仕事の進め方などは、現場の担当者が具体的な情報をもっているため、実態とのズレがないよう、現場の担当者にヒアリングし、内容のすり合わせをおこないます。

また、開発体制や開発フローといった情報は、企業によって社外秘としている場合もあるため、掲載にあたっては関係者と合意を取ったうえで、情報の精査は慎重におこないましょう。

 

5. 伝える順番を決める

項目と内容を決めた後は、求職者が知りたい情報から伝える、自社が訴求したい魅力から伝えるなど、活用シーンに応じて伝える順番を決めましょう。

 

6. デザインを決める

項目・内容が決まったら採用ピッチ資料のデザインを決めます。

既存の採用ピッチ資料がある場合は、デザインを合わせると統一感が出るため、参考にするのもよいでしょう。

デザインは一度決めてしまうと、文字情報と異なり編集がしづらいため、関係者に合意をとったうえで進めしょう。デザインの検討にあたっては、具体的なイメージを関係者で共有するために、表紙と冒頭1〜2ページをテストページとして作成してみることをおすすめします。

 

7. ファイル形式を決め、資料を作成する

採用ピッチ資料はさまざまなファイル形式での作成が可能です。具体的にはパワーポイント(PowerPoint)、Googleスライド、keynoteなどの形式が挙げられます。

採用ピッチ資料の使用用途や使用環境に合わせて選びましょう。

作成後には、定期的な情報のアップデートや用途に応じた編集作業が発生するため、手軽に編集ができるものや、使い慣れたファイル形式がおすすめです。

ファイル形式が決定したら、ここまでで決めた項目、内容、順番、デザインを反映し、資料を作成しましょう。

 

8. 定期的に情報を更新する

事業や組織の状況は日々変化するため、定期的に最新の情報へ更新が必要です。

たとえば、売上実績・導入実績、従業員数や、給与や休暇などの記載が古いままであったり、誤りがあったりすると求職者の検討材料として不適切なだけでなく、求職者からの印象を損ねる可能性があるため注意が必要です。

 

【2024年最新版】エンジニア向け採用ピッチ資料の例6選

ここでは、企業が作成したエンジニアに特化した採用ピッチ資料を例として紹介します。

各社それぞれ、自社の魅力を伝えるために構成や内容、デザインに特徴があり、エンジニア向けならではの項目も網羅されています。

エンジニア向け採用ピッチ資料の作成時に参考にしてください。

 

1.株式会社マネーフォワード

「すべての人のお金のプラットフォームになる」をビジョンに掲げたマネーフォワード社の資料。コーポレートカラーのオレンジを基調とした全体的に温かみのあるデザインですが、サービスごとにイメージカラーを使い分け、見た目にもわかりやすい構成となっています。 エンジニア組織、デザイナー組織についてもそれぞれページを使って丁寧に説明されており、各ポジションの求職者にとって働くイメージが持ちやすい資料です。

2.株式会社フレクト

クラウド先端テクノロジーを活用したシステム開発を行っているフレクト社。 全体を通してイラストや図解を多く取り入れており、IT知識の浅い方でも事業内容が理解しやすい構成となっております。 社内独自ラーニングシステムや在籍エンジニアの執筆書籍の紹介、資格取得推進など、社内の魅力発信は参考にしたいポイントです。

3.株式会社Finatext

フィンテックを手段として金融機関等のDX支援を行うFinatext社のエンジニア採用向け資料。 シンプルなデザインながらも事業内容や既存社員の紹介、カルチャーなどが丁寧に紹介されており、会社の成長性と技術的な挑戦に魅力を感じさせる構成。また、エンジニアとしてどのようなプロジェクトに関わるかが具体的に示されているため、応募者が自分の役割をイメージしやすい内容になっています。

4.freee株式会社

会計ソフトfreeeを開発しているfreee社の資料。 イラストをベースに全体をデザインすることで、温かな社風が伝わる資料になっています。 事業・開発環境・カルチャーと、エンジニアの転職者が求めていることを網羅できているのもポイント。 プロダクトに関心を持ってピッチを読みにきた候補者が、より話を聞きたくなる内容です。

5.コミューン株式会社

オンラインコミュニティの企画・構築・運用をトータルサポートするコミュニティプラットフォーム「commmune」を運営するコミューン社。 どちらかというとテキストが多めの資料ではありますが、会社の想いや文化などを丁寧に記載しているので、興味を持ってもらった方への魅力づけ資料としてはとても刺さりそうな印象です。エンジニア向けのパートでは開発環境なども丁寧に表現されているところは非常に参考になります。

6.株式会社Schoo

オンライン学習コミュニティサービスを運営するSchoo社の採用ピッチ資料は、42ページの会社説明資料だけでなく、19ページのエンジニア向け採用資料も用意されています。職種に関する説明資料を切り分けた分、事業内容や組織に関する説明に多くのページが割かれており、Schoo社に関する情報が十二分に伝わる構成となっています。 色使いやイラストはシンプルでありながらデザイン性の高いものとなっていて、構成やデザイン含めて参考になる資料です。

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難易度の高いエンジニア採用に向けてエンジニアに特化した採用ピッチ資料を作成しましょう

採用難易度が高いエンジニア採用を進めるためには、エンジニアに特化した採用ピッチ資料の活用が有効です。

エンジニアは働き方の選択肢が多く、仕事選びにおいて考慮すべき要素が多いです。だからこそ、職場に関するより具体的な情報を伝え、他社との差別化を図り、求職者が知りたい情報を届けることが重要です。

また、採用ミスマッチを抑制するためにも、求職者がもっているスキルをどのように活かせるか、どのように仕事を進めていくのかといった点は、自社と求職者側での理解をより深めておく必要があります。

しかし、採用ピッチ資料の作成にあたっては工数がかかり、採用視点でのノウハウも必要です。自社のリソースやノウハウが不足している場合には、採用ピッチ資料の作成を外部パートナーに委託するのもひとつの選択肢です。

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参考記事:https://marugotoinc.jp/blog/recruitment-pamphlet/

参考記事:https://marugotoinc.jp/blog/recruitmentpitch-engineer/

この記事の監修者:矢上 真季
この記事の監修者:矢上 真季

マルゴト株式会社まるごと人事事業部 ゼネラルマネージャー

新卒でニトリ、2社目でLINEに入社し、リクルーター兼採用広報専任者として従事。マルゴトには2020年に入社。マネージャーとして複数のITスタートアップ・ベンチャーの採用を支援。
「まるごと人事」のゼネラルマネージャーと採用広報・ピッチ資料制作を代行するサービスの責任者を兼任。自社の採用マネージャーとしても従事。

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