お役立ち情報
X(旧Twitter)は、日常の出来事や情報を気軽に発信できるツールとして、幅広い世代に使われているSNSですが、近年では、このXを採用活動に利用する企業も増えてきています。
本記事では、Xを活用した採用活動(以下、X採用)のメリット、デメリットや、採用活動を行なう際のポイントについてわかりやすく解説します。
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目次
X採用(Twitter採用)とは
X採用とは、Xを活用した採用手法です。
自社の公式Xアカウントを通じて、自社に関するさまざまな情報を発信することで、母集団形成や企業認知度の向上が見込めます。
また、自社の情報を発信するだけではなく、候補者を探してスカウトするうえでもXは役立ちます。候補者のアカウントの投稿内容を見ることで、転職意識が高そうな人材や、自社が求めるスキルや経験を持っていそうな人材かどうかの判断もできるでしょう。自社にマッチしそうな人材を見つけたら、Xの機能の一つDM(ダイレクトメール)を使って本人に直接アプローチできます。
このように、攻めの採用である「ダイレクトリクルーティング」にもXを活用できます。
さらにXでは、投稿するコンテンツのなかに「ハッシュタグ」を入れることで、さらに検索されやすくすることも可能です。例えば、自社の投稿に「#採用情報」「#エンジニア採用」のようなハッシュタグを付けることで、転職活動中のユーザーに届きやすくなります。
関連記事:ダイレクトリクルーティングとは?媒体21社の特徴・料金比較、メリット、注意点と対策を徹底解説
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Xの特徴
「X(エックス)」とは、もともと「Twitter」として親しまれていたSNSです。Twitterの日本語版リリースは2008年で、2023年に名称をTwitterからXに変更しました。
Xの特徴は、投稿できるのは最大140文字と、文字数制限がある点です。一般ユーザーからは日常のちょっとした出来事や考えを気軽につぶやくツールとして人気を博しています。
また、拡散性の高さもポイントです。Xには「いいね」ボタンや「リポスト(旧リツイート)」、引用機能などがあり、簡単に投稿をシェアできます。
Xの拡散性の高さを活かし、新商品のキャンペーンやユーザーアンケートなどに活用する企業も多いようです。
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X採用のメリット
採用活動にXを活用するメリットを4つ解説します。
1.幅広い年代が利用している
総務省情報通信政策研究所が行った「令和4年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」では、LINE、X(※調査時はTwitter)、Facebook、Instagram、mixi、GREE、Mobage、Snapchat、TikTok、YouTube、ニコニコ動画の計11個の主要ソーシャルメディアを対象に、それぞれ利用の有無を調査しています。
このなかの他のユーザーとのコミュニケーションが主流となるソーシャルメディアの結果は、全年代でInstagramが50.1%、X(Twitter)が45.3%、Facebookが29.9%でした。
Xは全年代が幅広く使用しており、なかでも20代の利用率が78.8%と突出して高くなっています。
参照:「令和4年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」│総務省情報通信政策研究所
2.手軽に投稿できる
Xで投稿できる文字数は、最大140文字(有料のプレミアム機能を利用しない場合)です。採用活動において記事やブログを作成しようとすると、1,000~3,000文字以上の文字数になる場合が多く、タイトルや見出しといった構成も考えて執筆する必要があります。
しかしXであれば文字数が少ないため、投稿のハードルが低いといえるでしょう。さらに動画や画像、他の人の投稿の引用などもしやすいので、文章以外の投稿も作成しやすいです。
3.拡散されやすい
投稿が拡散されやすい点は、Xの大きなメリットです。
ユーザーが投稿に付いている「いいね」ボタンや「リポスト」ボタンなどを押すだけで、気に入った投稿に意思表示をしたり、他のユーザーにも広めたりすることができます。
「いいね」が付いたりリポスト・引用されたりした投稿は、そのユーザーのフォロワーのタイムラインに表示されるため、多くの人の目に留まるようになります。
InstagramやFacebookなど他のSNSも同様に「いいね」や引用機能などがありますが、やはり拡散性の高さではXが大きな強みを持っています。
4.母集団形成につながる
Xの特徴である「文字数の少なさ」や「気軽さ・ハードルの低さ」により、投稿を継続しやくすくなります。投稿数が蓄積されていくことにより、企業の価値やそこで働く人・仕事内容・環境などのイメージがブランドとして浸透していくでしょう。企業に興味をもつ人が増えることで、母集団形成につながります。
関連記事:SNSを利用した求人のメリットや方法とは?ソーシャルリクルーティングについても解説
X採用のデメリット
Xで採用活動を行なうデメリットを2つ紹介します。
すぐには効果が出づらい
SNSを使用する採用広報全般にいえることですが、投稿してすぐに応募や採用につながるとは限りません。
特にXは、毎秒毎分目まぐるしいスピードで更新されていきます。そのため、ユーザーが自ら情報を取りにいかない限り、数個の投稿をしただけではすぐに埋もれてしまい、ユーザーの目に留まる機会は少ないです。
X採用では、継続的に投稿していくことが大切です。投稿を続けることで少しずつ自社の認知度が上がり、自社に興味をもってもらえる人が現れる可能性が高まります。
炎上リスクがある
Xは拡散されやすいのがメリットである一方で、不適切な投稿も一瞬で拡散されてしまい、炎上するリスクがあります。
一度炎上してしまうと、企業にとって大きなイメージダウンになってしまいます。少ない文字数で気軽に投稿できるXだからこそ、一つひとつの投稿に細心の注意を払う必要があります。
Xにコンテンツを投稿する際は、以下の点に気をつける必要があります。
- 誰かが傷ついたり不快になったりする可能性のある内容ではないか
- 差別的な表現ではないか
- 偏った意見を断言していないか
- 誰かの発言を盗用していないか など
また、投稿する担当者様に丸投げするのではなく、「投稿内容は必ずダブルチェックする」「NG項目を決めておく」など、炎上を起こさないための運用ルールを社内で徹底しておくことも大切です。
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X採用のポイント
メリットとデメリットを踏まえたうえで、Xで採用活動を行なう際のポイントをみていきましょう。
継続して発信し続ける
前述のとおり、継続的な発信が認知度の向上につながります。必ずしも毎日更新である必要はありませんが、週2、3回など頻度を決めてコンスタントな発信をすることが重要です。「予約投稿」機能を使って、一定の期間分の投稿をまとめて作成するのもおすすめです。
画像や動画を活用する
Xの投稿には、動画や写真も添付できます。動画や写真を用いた視覚情報はユーザーの興味をひきやすく、文章だけの投稿よりもイメージが付きやすくなるため、定期的に動画や写真をつけた投稿をすると効果的です。
実際に、Xのアルゴリズムでは、文章だけの投稿よりも、動画や写真、アンケート機能などリッチコンテンツを含む投稿のほうが評価されやすく、タイムラインに表示されやすくなっているといわれています(2023年11月時点)。
ターゲットを設定する
投稿をする際は、どのようなユーザーに見てほしいか、ターゲットを考えましょう。ターゲットの立場になり、自社の何を知りたいのか、どのような情報を見たら興味を引けるのかを考えることが大切です。
例として、今回採用したいターゲットが「Pythonの経験が3年以上あるエンジニア」であれば、「今までのエンジニア経験を自社でどのように活かせるか」「新たにどのようなスキルを身につけられるのか」などをイメージできるような投稿内容にすると良いでしょう。また、ハッシュタグで「#エンジニア転職」「#Python」などと付けるとエンジニア転職を考えている人から見つけられやすくなります。
担当者の顔や名前を公開するのも一案
Xの更新担当者の名前や顔を公開する方法もあります。担当者のキャラクターが見えることで人間味が伝わり、ユーザーの共感や興味をひきやすくなり、企業のビジョンや活動、社風などがイメージしやすくなるでしょう。
キャラクターが見えることが重要なため、本名ではなく、以下のような苗字のみやあだ名でも十分です。
【アカウント名の一例】
- たなか@株式会社○○の採用広報
- マキさん採用広報|○○会社
上記のように、「採用広報担当の名前(あだ名可)」「自社名」「採用広報」を入れると、一目でどこの採用広報担当かわかるのでおすすめです。
ただし、顔や名前は個人情報であり、公開することには一定のリスクがあるため、担当者に強制はできません。あくまでも担当者自らが公開したいと申し出た場合に検討し、公開を強く打診するのは控えましょう。
新機能「X Hiring」について
Xは、新機能の「X Hiring」のベータ版を2023年8月にリリースしました。これは自社のXアカウントで、プロフィール画面に求人情報を載せることができるようになる機能です。
利用するためには、Xの認証済み組織になる必要があり、月額135,000円、関連アカウントごとの料金が8,000円かかります。
2023年11時点では、ベータ版のみですが、今後追加される機能によっては、X採用でさらに活用できるかもしれません。
情報の拡散性の高さを味方に、効果的なX採用を
今や多くの人の生活の一部になっているX。情報更新のスピード感や拡散性の高さをうまく利用すれば、採用活動においても効果的なツールになります。
本記事を参考に、ぜひXを採用活動に取り入れてみてください。
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