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2025.07.03 更新日:2025.10.10
この記事の監修者:今 啓亮

この記事の監修者:今 啓亮

介護業界求人サイト14社徹底比較!選び方や採用の成功ポイントも解説

少子高齢化に伴い介護の需要が高まる一方で、実際の介護スタッフは人手不足に陥っており、さらには転職を考えるスタッフが増えたり離職率が上がっている事業所も少なくありません。

とはいえ「応募が来ない」「いい候補者に出会えない」などといった悩みを抱える採用担当者の方もいるでしょう。

本記事では、介護業界の求人サイトおすすめ14社のサービス内容や料金形態を比較検討しつつ、求人媒体の選び方や採用活動を成功させるためのコツについて解説します。

介護業界に特化した求人サイトを紹介するので、ぜひ採用活動に役立ててください。

今日から取り入れられる工夫を紹介

介護職員の定着率を高める
福利厚生アイデア10選

「この施設で働いてよかった」と思える現場を作るためのヒント集です。

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おすすめの介護業界に特化した求人サイト14社を比較

介護業界への転職でおすすめの求人広告は、介護に特化した求人サイトです。
なぜなら、介護業界へ転職しようか悩んでいる方は「介護の仕事って実際どう?」「介護でキャリアアップできる?」など介護業界の実態について疑問や不安を抱えている場合が多いからです。

おすすめの介護業界に特化した求人サイト14社を以下の表で比較しました。

サービス名公開求人数利用者数採用成功費用登録費用発生する費用掲載開始までの期間対応職種キャンペーン・サービス内容スカウト機能注意点介護分野適正認定
マイナビ介護職85,834200万人以上完全成功報酬制手数料:理論年収の20~35%なしなし介護職・介護支援専門員・看護助手・生活相談員・支援相談員早期退職時に一部返金制度あり/候補者連絡は代行あり紹介スキームにより価格変動あり
ジョブメドレー535,872257万人完全成功報酬制6万円〜/人なしオプションあり5〜10営業日程度医科・歯科・介護・保育・美容掲載期間無制限/求人作成サポートあり1ヶ月200通まで無料価格表請求が必要なし
e介護転職約75,000記載なしサブスクなしなし年間12万円〜1営業日以内医科・歯科・介護・保育・事務写真15点掲載可/管理画面ありなし
介護求人ナビ160,538掲載課金型なし30,000円記載なし記載なし介護職・ヘルパー、ケアマネジャー、サービス提供責任者、福祉用具専門相談員、清掃スタッフ、言語聴覚士、保育士、児童発達支援管理責任者、サービス管理責任者初期費用無料(2ヶ月以上契約)/求人作成支援あり対象エリアは36都道府県あり
介護ワーカー95,539完全成功報酬制度理論年収の35%なしなし最短即日〜数日程度介護職・ケアマネ・社会福祉士・看護師・PT・OT・ST・歯科衛生士・管理栄養士 ほか候補者対応代行/保証期間内退職時に一部返金なし
ウェルミージョブ(旧カイゴジョブ)237,771175万人程度完全成功報酬制度職種別に固定金額(例:介護福祉士 160,000円)なしなし介護・障がい福祉・医療・保育掲載数・期間無制限/返金制度ありありあり
ミラクス介護138,065記載なし完全成功報酬制度記載なし記載なし記載なし記載なし介護職、ケアマネージャー、生活相談員、機能訓練士、看護師、鍼灸師 ほかなし
介護求人.com47,476記載なし記載なし記載なし記載なし記載なし記載なしなし
クリックジョブ介護約16,200なし
グッピー採用558,578792万人閲覧課金型求人0円0円1閲覧120円最短翌日医療・歯科・介護・福祉5,000ポイント付与/残ポイント繰越可1通につき1,000ポイント必要新卒は1シーズン10万円で全職種掲載可能なし
レバウェル介護166,098月間80万人完全成果報酬型記載なし0円記載なし記載なし医療・介護・保育・ヘルスケア業界内定者の入社翌月末までに手数料支払いあり
かいご畑記載なし記載なし記載なし記載なし記載なし記載なし記載なしキャリアアップ応援制度ありなし
かる・ける完全成果報酬型年収に関わらず一律料金0円登録後に表示最短5分医療・介護・リハビリ・歯科・保育求人作成・応募管理まで伴走型支援掲載無制限/職種制限なしなし
ナイス介護14,000以上記載なし記載なし記載なし記載なし記載なし記載なしなし

「伴走型サポート」を謳っている求人サイトや候補者対応代行、管理ツールの有無など各社によりさまざまな特徴があります。

どの求人広告を選べばいいかわからない採用担当者の方に向けて、次で選び方や採用を成功させるコツについて解説していきます。

以下の記事では、おすすめの無料求人広告の種類と特徴などを解説しています。

介護転職を後悔する人が多い?採用が難しい3つの理由

介護転職を後悔する人が多い?採用が難しい3つの理由

介護業界に転職して後悔したといった声もあるなかで、実際の離職率は他職種と比較しても低いといえます。

介護転職を後悔する人が多い?採用が難しい3つの理由

出典:https://www.kaigo-center.or.jp/content/files/report/2023_jittai_chousagaiyou.pdf

ではなぜ介護の採用が難しいと言われているのかを、3つに分けて解説します。

キャリアビジョンが見えづらい

介護職の経験がない方は、未経験からのキャリアビジョンをイメージできず年を重ねてもなお、重労働で働き続けるといったネガティブなイメージさえ持っている方も珍しくありません。

介護でキャリアアップするには、以下のような研修や選択肢の幅があります。

  • 初任者研修、実務者研修を修了
  • 介護福祉士の資格取得
  • ケアマネージャー・生活相談員を目指す
  • ICTスキル向上

実際には、キャリアアップのためのステップを示さない・制度を設けていない会社も多いのが現状です。逆をいえば、採用活動の段階でキャリアアップを明確に示し長く働き続ける自信を候補者が持てれば採用につながるでしょう。

介護に対するイメージが悪い

介護のイメージでは大きく以下の3つにネガティブなイメージを持つ方がいます。

  • 給与
  • 人間関係
  • 仕事内容

意識調査結果

出典:https://www.mhlw.go.jp/content/12201000/000359997.pdf

上記の意識調査結果にもあるようにネガティブなイメージが強いため採用が難しいといえます。

介護業界の賃金については次のグラフでもわかるように、イメージに対し処遇改善がされているのがわかります。

賃金構造基本統計調査による介護職員の賃金の推移

出典:https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/001144293.pdf

少子高齢化に伴い介護職員の確保は国の課題であり、有効求人倍率も依然として高い水準です。

給与の改善が国としても取り組まれ、他社との給与比較ができれば候補者も積極的に就職・転職活動にふみ切れるでしょう。

介護をしたいと思って介護職を目指す人だけではない

介護職員の採用経路は「ハローワークの紹介:21.8%」が最も多く、続いて「職員等からの紹介:21.2%」、「有料職業紹介:20.2%」の順です。

仕事を探しているものの、「やりたいことが見つからない」「経験や資格がない」など不安や悩みを抱えている方が介護の仕事を紹介されるケースが多いといえます。
とはいえ、介護に対するネガティブなイメージが先行するため、自ら転職サイトに登録して介護職を探す求職者は少ない可能性があることを認識しておきましょう。

介護の仕事をポジティブで社会的意義の高いと求職者が思えるよう、企業も求人広告掲載文や採用サイトなどで打ち出す必要があるでしょう。

今日から取り入れられる工夫を紹介

介護職員の定着率を高める
福利厚生アイデア10選

「この施設で働いてよかった」と思える現場を作るためのヒント集です。

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介護の求人広告を選ぶ際のポイント

介護の求人広告を選ぶ際のポイント

介護業界の求人広告を選ぶには3つのポイントがあります。

  • 採用実績を確認する
  • 採用コンサルサービスを利用する
  • 求人広告の特徴や料金を把握する

求人サイトによって、利用者の属性やサービス内容、料金形態は異なります。自社の予算やどのような方を採用したいかを踏まえた上で、次で詳しく解説する3つのポイントを参考にしてください。

採用実績を確認する

まずは自社が求める人材要件をふまえたうえで採用実績を確認しましょう。

具体的には以下のような要件があります。

  • スキル経験
  • 年齢や性別
  • キャリアアップを目指しているか

介護業界求人サイトによっては採用実績の掲載があるものの、資料請求や担当者へ確認するなどして把握しましょう。

以下の記事では採用基準について、設定のステップなどについて詳しく解説しています。

採用コンサルサービスを利用する

求人サイトであればたいてい採用コンサルタントがいます。採用コンサルサービスを活用し採用活動がスムーズに進むか事前に確認できるといいでしょう。

社内リソースがさけずに踏みとどまっている採用担当者も、どこまで伴走してもらえるかを把握するためにも、まずは相談してみることをおすすめします。

以下の記事では採用コンサルタントについて詳しく解説しています。

求人広告の特徴や料金を把握する

求人サイトによって特徴や発生する費用は異なり、料金形態は大きく2つに分かれ「成果報酬型」「掲載課金型」があります。

成果報酬型でも、支払う料金設定を「一律」にしている求人サイトもあれば「理論年収の〇〇%」としているケースがあり発生する料金は異なります。

予定採用人数や予算を把握したうえで利用する求人広告を決めましょう。

介護求人媒体で採用成功するコツ

介護求人媒体で採用成功するコツ

求人媒体の利用で介護の採用を成功するには以下3つのコツがあります。

  • 自社にあった求人媒体を選択する
  • 介護の悪いイメージを払拭する訴求を行う
  • 採用代行会社に相談する

採用課題を抱える企業は、成功するコツを踏まえることで課題解決につながるため参考にしてください。

自社にあった求人媒体を選択する

求人サイトの選び方を参考に、自社に合った求人媒体を選択しましょう。

自社に合った求人媒体を選択するには以下のステップが重要です。

  • STEP1:目的や採用課題を整理する
  • STEP2:採用ターゲットに合わせて選ぶ
  • STEP3:長期的な目線で検討する

以下の記事では、採用ツール11種類を選ぶ際のポイントについて詳しく解説しています。

介護の悪いイメージを払拭する訴求を行う

広告掲載する募集文では、介護業界に対するネガティブなイメージに丁寧に寄り添った内容を記載できるといいでしょう。
介護業界の採用が難しい理由の章でも述べたように、「身体的・精神的に大変」「給与面」「キャリアアップ」についてイメージしやすいよう文章を作成しましょう。

たとえば、以下のように具体的な訴求があると求職者の不安や悩みが解決されやすい傾向があります。

  • 利用者に関わる介助を行う際は状況に応じてスタッフ2名以上で対応するため身体的負担が少なくすむ
  • 昇給について
  • 資格取得ができるようサポートやシフト調整を行う

サイトによっては文字数制限があるため、確認してください。

以下の記事では、求人タイトル・募集文の作成ポイントについて詳しく解説しています。

採用代行会社に相談する

社内のリソースだけでは採用活動にまで手が回らないといった場合は、採用代行(RPO)サービスの活用を検討してみるのも一案です。採用代行サービスとは、採用活動のプロセスを一部もしくは包括的に代行してくれるサービスを指します。

採用担当者が兼任の場合や、採用ノウハウが不足している場合でも、効果的に採用できる点が採用代行サービスを活用する大きなメリットです。

採用代行サービス「まるごと人事」では、これまで480以上のベンチャー企業・スタートアップにおける採用活動を支援してきました。以下から、導入事例をご覧ください。

介護の仕事へのイメージUPをはかり採用を成功させよう

介護の仕事へのイメージUPをはかり採用を成功させよう

介護業界の採用は難しいといった声が聞かれますが、一方で採用を成功させている企業も多く存在します。

採用を成功させるためには、介護業界のネガティブなイメージを払拭し「未経験でもチャレンジできる」「経験を活かしてキャリアアップできる」といった未来を想像できるような取り組みが重要です。

とはいえ、採用活動にはノウハウが必要であり採用ツールや媒体の選択には苦労し、結局人気が高いものを選ぶ企業も多いでしょう。

採用活動に課題があり、解決策が見いだせない際は「まるごと人事」への無料相談がおすすめです。壁打ちもでき、無料相談だけでも多くのノウハウを獲得できるため今シーズンの採用活動を成功させるために今すぐ申し込んでみてください。

今日から取り入れられる工夫を紹介

介護職員の定着率を高める
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この記事の監修者:今 啓亮
この記事の監修者:今 啓亮

まるごと人事として570社以上の企業の採用支援
書籍『「本当にほしい人材」が集まる中途採用の定石』好評発売中

2015年に東京でマルゴト株式会社(旧社名:株式会社ビーグローバル)を創業。
スタートアップから大手企業まで幅広く採用関連のプロジェクトに携わった後、2017年に月額制の採用代行”まるごと人事”の提供を開始。
2021年にバックオフィス代行”まるごと管理部”(労務プラン・経理プラン)も開始。
「理想のサービスと理想の職場を同時実現する」を経営理念に掲げ、全員がフルリモートで働くユニークな組織運営を行う。
2022年に本社住所を東京から札幌に移転し、自身も関東から札幌に移住。

出演イメージ

2024年11月、ABEMAの報道番組「ABEMA Prime」に
採用のプロフェッショナルとして出演。
> 出演した番組はこちら

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