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2023.08.18 更新日:2025.08.14
この記事の監修者:大澤 凌兵

この記事の監修者:大澤 凌兵

スタートアップ・ベンチャー企業におすすめの採用媒体とは?選び方や採用手法を紹介

スタートアップ・ベンチャー企業におすすめの採用媒体とは?選び方や採用手法を紹介。まるごと人事

自社にマッチする人材の確保に苦戦しているスタートアップ・ベンチャー企業は多いのではないでしょうか。スタートアップ・ベンチャー企業は大手企業よりも知名度が低く、採用にかけられる人員やコストといったリソースが不足しがちなこともあるでしょう。

しかし、幅広い仕事をこなしながら成長でき、やりがいも大きいスタートアップ・ベンチャー企業の魅力を正しく伝えられる採用媒体を選ぶことで、採用成功につながりやすくなります。

今回は、スタートアップ・ベンチャー企業の採用が難しい理由、採用を成功させるポイント、おすすめの採用手法を紹介するとともに、スタートアップ・ベンチャー企業におすすめの採用媒体について紹介します。

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スタートアップ・ベンチャー企業の採用が難しい理由

スタートアップ・ベンチャー企業の採用が難しい理由

多くのスタートアップ・ベンチャー企業では、主に以下6つの理由から、採用が難しくなりやすいといえます。

スタートアップ採用における主な課題と背景
課題 背景・理由
即戦力人材の獲得競争が激しい 高スキルな人材は大手企業や成長企業にも求められており、スタートアップが優秀な人材を獲得するには難易度が高くなる。
企業の知名度が低く応募が集まりにくい 企業の認知度が低いため求職者の応募意欲が湧きにくく、母集団の形成が困難になりやすい。
採用担当のリソースが不足しやすい 採用専任の担当者が不在のケースが多く、戦略的な採用活動が難しくなることが課題となる。
採用に関するノウハウが乏しい 特に設立して間もない期間は採用活動の経験や知識が少なくなりがち。
採用コストが限られている 資金に余裕がない企業が多く、効果的な採用チャネルを確保できず優秀な人材との接点が少なくなる傾向がある。
待遇や労働環境への不安が注目されやすい 事業の安定性に対する懸念から給与や働き方に不安を抱く求職者が多く、内定辞退につながることがある。

スタートアップ・ベンチャー企業が採用を成功させるポイント

スタートアップ・ベンチャー企業が採用を成功させるポイント

スタートアップ・ベンチャー企業の採用を成功させるには、特に以下のポイントを押さえることが大切です。

転職潜在層にアプローチする

転職を視野に入れているものの、積極的な転職活動をおこなっていない「転職潜在層」に向けて、スカウトメールやSNSなどを使って企業側から求職者へアプローチすることで、自社の知名度に左右されない採用活動が可能となります。

自社の知名度を高める

SNSでの発信、メディア活動などを積極的におこない、自社の知名度を高めることで、より多くの人との接点を持つことにつながります。

採用手法は能動性を重視する

スタートアップの採用では受け身の姿勢ではなく、企業側が主体的に動くことが求められます。求人サイトに掲載して待つだけでは大手企業に埋もれてしまう可能性が高く、求める人材にリーチするのは難しくなります。

ターゲットとなる候補者を明確にし、直接アプローチする手法を取り入れることで、求職者との接点を増やすことが可能です。

カジュアル面談を行う

採用の過程においては企業側が一方的に選別する形ではなく、カジュアル面談を通じた候補者との相互理解を深める工夫が必要です。企業の雰囲気や文化を伝えつつ、求職者が抱える疑問や不安に寄り添う機会を設けることで、志望度の向上が期待できます。

特に、スタートアップでは給与や福利厚生といった条件面だけではなく、事業のビジョンや成長環境を魅力として伝えることが重要です。

採用CXの重要性を理解する

候補者が企業を知り、選考を受けるまでの一連の流れは、企業の印象を左右する大きな要因になります。応募から面接、内定に至るまでのプロセスを丁寧に設計し、価値のある採用CX(候補者体験)を提供することが求められます。

レスポンスのスピードや面接の雰囲気、フィードバックの質など細かな要素が最終的な意思決定に影響を与えるため、選考段階での満足度を高める努力が不可欠です。

スタートアップ・ベンチャー企業が採用すべき人材

スタートアップ・ベンチャー企業が採用すべき人材

急成長を遂げるスタートアップやベンチャー企業では、事業の成長を支えられる適切な人材を確保することが重要です。ここでは、スタートアップ・ベンチャー企業が採用すべき人材の特徴について解説します。

ミッション・ビジョンに共感している

企業のミッションやビジョンに対する理解と共感がある人材は、事業の推進力になります。スタートアップは、時に困難な状況に直面することも少なくありません。しかし、企業理念への強い思いがあれば、試練を乗り越える力になるでしょう。

目標達成のために努力し続ける姿勢を持ち、チームの一員として企業文化に溶け込めるかどうかが重要です。自身のキャリアビジョンと企業の方向性が一致しているかを見極め、長期的に貢献できる人材を採用しましょう。

意思決定力がある

スタートアップの環境では、素早い判断と行動が求められる場面が多いでしょう。明確な指示を待つのではなく自ら状況を分析し、最適な選択肢を導き出せる人材が活躍します。

特に、前例のない課題に直面した際に、臨機応変に対応できる能力が必要でしょう。意思決定の速さだけでなく、決断に至るプロセスやリスク管理能力も評価されます。

失敗を恐れず挑戦し、必要に応じて軌道修正を行える人材は、成長途上の企業にとって欠かせない存在です。

成長意欲が高い

新たな挑戦に積極的で自己のスキルを高め続ける意識を持つ人材は、企業とともに成長できる可能性が高いでしょう。スタートアップでは固定された役割にとらわれず、必要に応じて幅広い業務に取り組む姿勢が求められます。

自分の能力を高めるために学び続けることを厭わず、新しい知識を吸収しながら成果を出せる人は、変化の激しい環境でも適応しやすいでしょう。企業の成長とともに、自身の成長を実現したいという強い意志を持つ人材を迎えることが、長期的な成功につながります。

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スタートアップ・ベンチャー企業におすすめの採用手法

スタートアップ・ベンチャー企業におすすめの採用手法

スタートアップ・ベンチャー企業ならではの採用の難しさや、採用を成功させるポイントを理解したうえで、ここからはスタートアップ・ベンチャー企業におすすめの採用手法を紹介します。

スカウト採用

スカウト採用とは、企業が求職者へ直接アプローチする手法のことです。自社の知名度がなくても、優秀な人材との接点を持てるのが特徴的であり、潜在層へのアプローチも可能になります。

母集団形成に役立つことに加え、今すぐに採用には至らなくても、長期的な施策として、人材プールを作ることができます。

転職エージェント(人材紹介)

転職エージェントを介して自社の求める人材とマッチングする手法です。採用活動のうち、母集団形成の工数をかけずとも採用につなげることができるため、自社の人的なリソース不足を補えるというメリットがあります。また、エージェントが自社と人材との間に入ることで、自社の魅力を第三者視点で伝えることができるという特徴もあります。

リファラル採用

リファラル採用とは、自社社員の人脈を活用し、社員の知り合いを候補者として紹介してもらう手法です。自社の働き方や職場環境などの情報を、実際に働いているメンバーを通して伝えることができるため、職場環境や仕事内容などに対するイメージが明確になり、ミスマッチ低減につながります。

短い期間で多くの候補者を集めることは難しいものの、転職潜在層にもアプローチできるほか、求人広告費用がかからず比較的低コストで採用活動を実施でき、カルチャーフィットした人材の採用につなげやすいメリットがあります。

SNS採用

SNS採用とは、Twitter、Instagram、FacebookなどのSNSを活用した採用手法で、主に20代をターゲットにする場合に有効な手段のひとつとなります。自社アカウントからの日々の投稿を通じて、自社のミッション・ビジョンに対する共感を得やすいことが特徴で、多くのSNSは基本使用料が無料のため、比較的低コストで運用できます。

ターゲットが興味のある情報や充実したコンテンツを発信することで、長期的な自社の広報活動にもつながります。

ダイレクトリクルーティング

企業が求める人材へ直接アプローチする「ダイレクトリクルーティング」も、スタートアップやベンチャー企業に適した採用手法です。従来の求人広告や人材紹介に頼るのではなく、採用担当者が主体的に候補者を見つけてスカウトすることで、必要なスキルや経験を持つ人材と効率的に出会えます。

特に、限られたリソースで優秀な人材を確保したい企業にとって有効な手段といえるでしょう。また、従来の採用方法と比較して、採用コストの最適化や転職潜在層へのアプローチが可能になる点も魅力です。

近年はSNSや人材データベースを活用したアプローチが一般的になり、企業の知名度が低くても戦略的な採用活動を展開しやすくなっています。

スタートアップ・ベンチャー企業におすすめの採用媒体6選

スタートアップ・ベンチャー企業におすすめの採用媒体6選

スタートアップ・ベンチャー企業は、どのような採用媒体を利用すればよいのでしょうか。おすすめの採用媒体を6つ紹介します。

Wantedly (ウォンテッドリー)

Wantedly (ウォンテッドリー)は、企業の掲げるミッションや価値観への「共感」を通じてマッチングするプラットフォームです。給与や福利厚生といった条件面の記載がNGとなっている代わりに、企業理念や企業文化などを全面的にアピールできるため、自社にカルチャーフィットする人材とマッチングしやすいといえます。

2022年7月時点でユーザー数は350万人を突破し、特にエンジニアやデザイナーなどのIT人材に多く利用されています。

YOUTRUST(ユートラスト)

YOUTRUST(ユートラスト)は、リファラル採用・スカウト採用に強みを持つビジネスSNSです。社内メンバーの友人・知人といったつながりから、企業が気になる人材をスカウトできる仕組みとなっています。

気になる人材は「職種」や「アプローチする優先度」ごとにリスト化できるため、自社が必要とするタイミングで的確なアプローチができます。また、人材の「転職意欲・副業意欲」が4段階で明確化される仕組みにより、意欲の段階ごとにアプローチ方法やタイミングを工夫することが可能です。

2023年7月時点で、全体の約40%が「他の転職サービスを利用していない」登録者となっており、転職市場に出てこない優秀な転職潜在層とマッチングできる可能性が高い媒体です。

Green(グリーン)

Green(グリーン)は、主にIT/Web業界・ベンチャー企業に利用されている求人媒体で、エンジニアやデザイナーなどの採用に特化しています。登録者の60%はエンジニアやデザイナーといったIT人材であり、若手経験者の採用に強みを持つ媒体です。

人材の持つ経験やスキル条件(プログラム言語など)からユーザー検索が可能であり、企業から直接アプローチもできます。費用は成功報酬型で、地域ごとに一律固定で価格が設定されており、求人情報の掲載期限は無期限、ランニングコストも不要です。限られた採用コストのなかでも効果的な採用活動につながることからスタートアップ・ベンチャー企業におすすめです。

スタクラ

スタクラは、スタートアップ特化型の採用プラットフォームとして、多くの企業から注目を集めています。即戦力となる候補者とスムーズにマッチングできる点が特徴で、企業と求職者のニーズを的確に結びつける仕組みが整っています。

カルチャーフィットを重視した選考が可能であり、スタートアップの成長フェーズに応じた柔軟な採用戦略を展開できるのも強みです。また、候補者への直接アプローチがしやすく、従来の求人サイトとは異なる視点で人材採用を進められます。

ビズリーチ

ビズリーチは、ハイクラス人材の採用を目的とする企業に適した採用プラットフォームです。登録者の多くが専門性の高いスキルやマネジメント経験を持つため、即戦力として活躍できる人材を効率的に見つけられます

また、企業側が能動的にアプローチを行える点も魅力で、転職意欲のある候補者との接点をスムーズに確保できます。選考の過程ではスカウトを通じたコミュニケーションが可能なため、候補者の意向や適性を事前に確認しながらの選考が可能です。

Eight Career Design

Eight Career Designとは、ビジネスネットワークを活用した新しい採用スタイルを提供するサービスのことです。既存の名刺管理アプリ「Eight」と連携し、企業と候補者の関係性を活かしたスカウトが可能になります。

転職市場に積極的に出ていない潜在層ともつながりやすく、他の採用手法ではリーチできない層へのアプローチが実現します。企業ページを活用することで自社の魅力を効果的に発信しながら、長期的な人材確保の基盤を構築できる点も魅力です。

スタートアップ・ベンチャー企業における採用媒体の選び方

スタートアップ・ベンチャー企業における採用媒体の選び方

最後に、スタートアップ・ベンチャー企業における採用媒体の選び方について解説します。

スタートアップ・ベンチャー企業の採用に強い媒体

採用媒体を選ぶ際には、スタートアップ・ベンチャー企業の採用に強みのある媒体がおすすめです。例えば、数多くの大手企業が掲載されているような媒体では、条件面で大手と競合しなければならず、自社の求人が埋もれやすくなります。

効果的な採用活動をおこなうためにも、スタートアップ・ベンチャー企業への転職を希望する利用者の多い媒体を選びましょう。

自社の採用計画に適している

「事業拡大にともない今すぐに人材が必要」「中長期的に、特定のポジションの人材を探している」など、採用活動をおこなう目的はさまざまです。

例えば、将来的に経営陣クラスの人材を確保したいと考えている場合には、ハイクラス人材が多く登録しているスカウト媒体を選び、継続的なアプローチでターゲットとの関係構築を進めるのも一つの方法でしょう。

自社の採用計画にマッチする媒体を選ぶことで、適切なスピード感で採用活動を進められます。

自社にマッチした採用媒体を選ぶことが成功のカギ

自社にマッチした採用媒体を選ぶことが成功のカギ

スタートアップ・ベンチャー企業における採用は、知名度の低さやリソース不足などの理由でなかなか思うように進まないこともあるでしょう。限られたリソースのなかで効率よく採用活動をおこなうためには、自社の採用目的にマッチした採用手法、採用媒体を選択することが大切です。

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この記事の監修者:大澤 凌兵
この記事の監修者:大澤 凌兵

マルゴト株式会社まるごと人事事業部兼セールス  マネージャー

新卒でパーソルキャリアに入社。IT/WEB領域のエンタープライズセールスとしてdodaの各種サービスを活用し、20社以上の採用支援に携わる。
その後、事業会社2社での採用人事を経てマルゴトに入社。
マルゴトではRPO事業のプロジェクトリーダーとしてスタートアップ〜上場企業の採用支援に従事。
現在はまるごと人事とセールスチームのマネージャーを兼任しています。

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