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2025.01.13 更新日:2025.01.13
この記事の監修者:今 啓亮

この記事の監修者:今 啓亮

【2025年版完全ガイド】新卒採用における効果的な4つの戦略の立て方

新卒採用における戦略とは、企業が将来を担う人材を確保するための計画のことです。

自社の事業目標や将来像を踏まえ、求める人物像を明確にし、効果的な採用活動を行います。少子化が進み、優秀な人材の争奪戦が激化する中、戦略なしの採用活動では成功は難しいと言えるでしょう。

この戦略では、自社の状況(内部環境)だけでなく、競合他社や社会全体の状況(外部環境)も分析します。これにより、常に変化する状況に対応できる柔軟な戦略を立てることができます。

新卒採用に携わる方は、ぜひ本記事を参考に、戦略的な採用活動を行ってください。

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新卒採用に戦略が必要な理由

新卒採用に戦略が必要な理由

新卒採用に戦略が必要な理由は、戦略的に計画することで、企業に必要な人材を効率的に獲得でき、組織の活性化やイノベーションを促進出来ることです。また、採用コストの削減や早期離職率の低下にも繋がります。

具体的に、2つの例を挙げてみます。

1.現在の新卒採用状況(早期化)

2025年卒から、インターンシップの定義が変わり、採用選考に繋げやすくなりました。この改正により、採用活動は早期化・長期化傾向にあります。

就職みらい研究所の就職プロセス調査(2025年卒)によると、2024年3月の時点で既に40.3%の学生が内定を獲得しており、早期内定が定着しつつあります。

このような状況下、企業は以下のような対策が求められます。

  • 早期からの採用活動: 説明会やインターンシップの開催時期を早め、優秀な学生との接点を増やす。
  • インターンシップの充実: 実務に近い経験を提供し、学生の能力を評価する機会を増やす。
  • 戦略的な採用活動: 競合他社との差別化を図り、自社に合った人材を確保する。

早期化・長期化する採用活動に対応するため、企業は戦略的な採用活動が不可欠です。

2.候補者ニーズの多様化

若い世代の候補者は、デジタルツールに慣れ親しみ、オンライン面接や説明会、SNSを活用したソーシャルリクルーティングなどのニーズが高まっています。

企業は、このような候補者のニーズに応えるため、時代に合わせて柔軟に採用手法を変化させる必要があります。若年層の興味を引きつけ、自社の魅力を効果的に伝えることが大事です。

新卒採用で戦略を立てるメリット

新卒採用で戦略を立てるメリット

採用市場に合わせた戦略設計が可能

戦略や計画がない場合、採用活動が画一的になりがちで、変化の激しい採用市場に柔軟に対応することが難しくなります。

学生の志向や競合他社の動向など、外部環境を分析し、採用マーケティングに基づいた新卒採用戦略を策定することで、市場や競合の状況に合わせて、より効果的な活動を実施できるようになります。

早期化する新卒採用スケジュールに対応できる

売り手市場や就活ルールの見直しを背景に、新卒採用スケジュールは年々早期化しています。この早期化傾向に対応するためには、新卒採用を戦略的に取り組むことが不可欠です。

新卒の動向や競合他社の動きを的確に捉え、その上で、採用戦略を具体的に計画に落とし込むことが求められます。

新卒採用戦略の立て方

採用戦略の立て方図解

採用戦略の設定は、企業にとって非常に重要なプロセスとなっています。

採用戦略の立て方は、以下の4つのステップを踏むことで、より効果的に行うことができます。

1.現状分析

採用戦略を立てるには、現状分析は何よりも大事です。

まず、中長期的な視点で企業全体を見ましょう。中期経営計画や事業計画を確認し、将来どの様な人材が必要になるか、組織がどのように変化していくのかを把握します。

次に、現場の視点も重要です。各部署にヒアリングし、具体的な人材ニーズや受け入れ体制について確認しましょう。新卒社員がスムーズに活躍できる環境を整えることで、定着率向上にも繋がります。

採用戦略は、企業全体の将来像と、各部署の具体的なニーズを結びつける大事な作業です。

2.採用基準の設定

現状分析に基づき、人材計画を立てましょう。

まず、採用人数を決めます。会社の将来像や業務量から必要な人数を算出し、予算と照らし合わせます。

次に、求める人物像を明確にします。企業のビジョンに合う人材を、各部署と連携して定義しましょう。必須条件、歓迎条件、NG条件に分類し、具体的な要件をリストアップします。

採用要件を設定する際は、柔軟性も大切です。すべての条件を満たす人材を探すのではなく、入社後の育成も視野に入れ、会社の成長に貢献できる人材を探しましょう。

3.採用広報の設計

採用広報は、自社で働くイメージを学生に伝える重要な活動です。どんな学生に、どんな会社像を伝えたいのかを明確にし、戦略的に進めましょう。

また、採用戦略としてのブランディングを行うことも必要不可欠です。採用ブランディングは、企業の魅力を最大限に引き出し、競合他社との差別化を図るための活動です。

企業の強みや魅力を効果的に伝え、求める人材に響くメッセージを発信することで、採用活動の成功に繋がります。

4.採用計画の立案

現状分析に基づき、自社の魅力を明確化し、採用計画を立てましょう。

インターネットやSNSの普及により、採用活動は大きく変化しました。様々な採用手法・媒体が登場し、それぞれに特徴があります。

自社の求める人物像や、ターゲットとする学生に合わせて、最適な手法を選びましょう。

各サービスの特性を理解し、目標とする採用人数を達成するために、どの程度の人数を集める必要があるか計画的に進めましょう。

また、選考フローは、書類選考、面接回数、面接官などを決定します。

採用人数から逆算し、各段階で必要な人数を把握することで、効率的な選考が可能になります。

採用スケジュールは、競合他社との差別化を図り、学生の参加率を高めるために重要です。

早めにスケジュールを公開することで、学生の計画を立てやすくし、選考に参加してもらいやすくなります。

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新卒採用戦略・手法トレンド

新卒採用戦略図解

ハイブリッド型採用

2024年の新卒採用では、オンラインとオフラインを組み合わせたハイブリッド型採用が主流となりつつあります。

企業情報はオンラインで提供し、最終面接は対面で行うことで、地理的な制約なく、候補者の人物像を深く理解できます。この手法は、優秀な人材の獲得に繋がり、他社との差別化にも繋がります。

ハイブリッド型採用は、企業と候補者双方にとってメリットが大きいと言えるでしょう。

ダイレクトリクルーティング

ダイレクトリクルーティングは、企業が求める人材を積極的に探し、直接アプローチする採用手法です。

従来のように求職者からの応募を待つのではなく、企業が主導で採用活動を進めます。

求職者データベースを活用し、ターゲットとなる人材に直接スカウトを送ったり、イベントを開催したりすることで、ミスマッチを防ぎ、より多くの優秀な人材を採用できます。

逆求人

逆求人は、学生が自身のスキルや経験をプラットフォーム上でアピールし、興味を持った企業からスカウトを受けるという、いわば「逆」の構造になっています。

特に、知名度の低い中小企業にとっては、逆求人は非常に有効な手段です。自社のことをよく知らない学生にも、自身の強みをアピールする機会を提供することで、優秀な人材との出会いを期待できます。

リファラル採用

リファラル採用は、社員が自らの友人や知人を会社に紹介し、採用につなげる手法です。社員は会社のことをよく知っているので、適性のある人材を見つけやすく、求職者も安心して応募できます。

転職サイトなどでは出会えないような優秀な人材と出会える可能性が高く、入社後のミスマッチも防ぐことができる点が大きなメリットです。社員の満足度向上にもつながり、結果的に企業全体の活性化にも貢献します。

ソーシャルリクルーティング

ソーシャルリクルーティングは、SNSを活用した新しい採用手法です。企業は、SNSで自社の魅力を発信したり、気になる人材に直接声をかけることができます。

従来の採用方法に比べて、幅広い層にアプローチでき、コストを抑えられる点が魅力です。

ただし、効果を出すためには継続的な運用が不可欠で、手間がかかる点に注意が必要です。

採用ミートアップ

採用ミートアップは、企業と求職者がカジュアルな雰囲気で交流できるイベントです。参加者との親睦を深め、お互いをよく理解することで、よりマッチ度の高い人材を発掘できます。

堅苦しい面接形式とは異なり、リラックスした環境で、求職者の本音や価値観を引き出しやすいため、企業と求職者の双方にとって、より深い相互理解を深める機会となります。

従来の採用手法ではアプローチが難しかった層にもリーチし、多様な人材の獲得が期待できます。

カジュアル面談

カジュアル面談は、企業と学生が1対1で語り合う、リラックスした雰囲気の面談です。この面談は、選考に直接結びつくものではなく、企業と学生がお互いをよく理解するための機会です。

堅苦しい形式ではなく、カジュアルな場で学生と接することで、学生の素の姿や価値観を把握し、ミスマッチを防ぐことに繋がります。

インターンシップの活用

インターンシップは、学生が企業の仕事を実際に体験し、企業は学生の能力を評価できる、双方にとってメリットの多い取り組みです。

学生は、仕事内容や社風を深く理解し、将来のキャリアを考えるきっかけになります。

企業は、優秀な学生を発掘し、入社前から育成することで、ミスマッチを防ぎ、早期戦力化につなげることができます。

また、選考解禁前に優秀な学生と接点を持つことで、競合他社との差別化を図ることも可能です。

採用ピッチ資料の活用

採用ピッチ資料は、求職者に自社の魅力を短くまとめたプレゼン資料です。従来の説明会資料より、求職者が知りたい採用情報を効率よく伝えられます。

事業内容だけでなく、企業文化や働き方など、多角的な情報をコンパクトにまとめ、Web公開も可能です。

この資料は、求職者に自社への理解を深めてもらい、入社後のミスマッチを防ぐ役割も担います。また、自社の課題や悩みも共有することで、求職者との信頼関係を築くことができます。

オウンドメディアの運用

オウンドメディアは、自社の魅力を発信し、学生との関係を築くためのWebメディアです。

就活解禁前から、企業理念や社員インタビューなど、多様なコンテンツを発信することで、学生の興味関心を高め、自社への理解を深めます。

計画的な情報発信により、学生との長期的な関係を構築し、入社後のミスマッチを防ぐ効果も期待できます。学生の共感を呼び起こし、「この会社で働きたい」と思ってもらうことで、採用活動の成功に繋がります。

職種別採用

職種別採用は、事務職や営業職など、具体的な職種を定めて人材を募集する手法です。

これにより、各職種に特化した能力を持つ学生を採用しやすくなり、入社後のミスマッチを減らすことができます。

しかし、募集人数が限られるため、必要な人数を確保できない可能性も。

そのため、幅広い職種に対応できる総合職採用と併用することで、より多くの優秀な人材を確保できるでしょう。

入社後の定着率向上にも繋がり、企業にとっても大きなメリットがあります。

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新卒採用戦略策定時のポイント

新卒採用戦略策定時ポイント

新卒採用戦略の策定時ポイントは大きく分けて、下記の3つとなります。

採用の方向性の明確化

学歴、経験、スキルなど、採用の方向性を明確にすることで、面接官間の評価のばらつきを防ぎ、効率的な採用活動が可能になります。

ただし、採用基準は、厳しすぎると適切な人材を見つけられない可能性があります。自社の求める人物像と、現実的な採用数などを考慮し、バランスの取れた採用基準を設定することが大切です。

明確な基準があれば、よりスムーズに、そして最適な人材を採用することができます。

採用スケジュール想定

採用手法を選ぶ際は、採用スケジュールを想定しましょう。

オウンドメディアやソーシャルリクルーティングは、時間がかかるものの、安定的な採用に繋がります。

一方、人材派遣や紹介は、即戦力が必要な場合に有効です。

自社の状況や求める人材像に合わせて、短期的な視点と長期的な視点の両方をバランス良く考慮し、最適な採用戦略を選びましょう。

また、採用スケジュールは、学生の参加意欲に大きく影響します。競合他社と日程が重ならないよう調整し、なるべく早めに公開することで、優秀な学生の応募を促しましょう。

採用支援サービスの活用

採用支援サービスは、自社の採用活動を効率化し、質を高めるための強力なツールです。

採用戦略の立案から実行まで、経験豊富なプロフェッショナルがサポートしてくれるため、社内リソースの削減と採用成功率の向上を両立できます。

特に、新卒採用では、トレンドの変化が激しいため、プロの知見が不可欠です。

専門的な知識とノウハウを持つプロフェッショナルのサポートにより、貴社の採用活動はよりスムーズに進み、最適な人材の確保に繋がります。

新卒採用戦略なら、ぜひ「まるごと人事」をチェックしてみてください。

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まとめ

まとめ

本記事では、新卒採用戦略の立て方やポイントを解説しました。

優秀な新卒を確保することは、企業の成長を加速させ、持続的な発展に繋がります。貴社のビジョンや文化に合った戦略を立て、効果的な採用活動を行うことが大事です。

そして、コア業務に集中し事業を安定させるためにも、ベンチャー・スタートアップは採用代行アウトソーシングを頼ることをおすすめします。

豊富な経験を持つプロフェッショナルが、貴社の採用課題を解決し、最適な人材の確保を支援します。採用ターゲットの明確化から、魅力的なオファーの作成まで、ワンストップでサポートいたします。

どの業者に依頼したら良いか悩んでいる経営者・人事担当者は「まるごと人事」に相談してみてはいかがでしょうか。

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この記事の監修者:今 啓亮
この記事の監修者:今 啓亮

まるごと人事として490社以上の企業の採用支援
書籍『「本当にほしい人材」が集まる中途採用の定石』好評発売中

2015年に東京でマルゴト株式会社(旧社名:株式会社ビーグローバル)を創業。
スタートアップから大手企業まで幅広く採用関連のプロジェクトに携わった後、2017年に月額制の採用代行”まるごと人事”の提供を開始。
2021年にバックオフィス代行”まるごと管理部”も開始。
「理想のサービスと理想の職場を同時実現する」を経営理念に掲げ、全員がフルリモートで働くユニークな組織運営を行う。
2022年に本社住所を東京から札幌に移転し、自身も関東から札幌に移住。

出演イメージ

2024年11月、ABEMAの報道番組「ABEMA Prime」に
コメンテーターとして出演。
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