導入事例

2023.08.04 更新日:2024.04.25
まるごと人事 編集部

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専門性の高い職種でも、スカウトとオペレーション両輪の支援で採用成功に導く

写真:(左)泉谷様 (右)李様

ソニーワイヤレスコミュニケーションズ株式会社は、インターネット接続サービス「NURO Wireless 5G」など、ローカル5Gを活用したサービスを提供する会社です。

2020年10月にソニーグループの新規事業として設立された同社には、採用チームの立ち上げを目的として、2021年2月よりまるごと人事を導入いただきました。

 

本記事では、同社の人事総務課 統括課長の泉谷(いずたに)様と、同じく人事総務課の李(り)様のお二人に、新会社設立後のまるごと人事のご支援についてお話を伺いました。

 

積極的な改善提案や豊富な採用ノウハウが、まるごと人事導入を決めた大きな理由

はじめに、まるごと人事導入に至るまでの背景を教えてください。

泉谷様:当社は、ローカル5Gの事業化のために2020年10月に設立されました。設立当初は、親会社のソニーグループ株式会社とグループ会社のソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社からの出向や、それぞれの会社と兼任状態の社員のみで、計20名ほどの組織でした。

そこでローカル5Gビジネスの迅速な立ち上げのために、早期に人員拡大していくプランが立てられました。具体的には、設立後3年間で100名規模の組織まで拡大する、というものです。

 

当時の採用体制は私を含め計4名で、人事制度設計や労務、オフィス構築など人事総務領域を幅広く担当していました。

採用については社内に知見が足りず、会社としてもまだ知名度があまりない状況でした。

その状態で、3年間で100名に増員する大規模な採用活動を行なうには外部リソースの活用が不可欠だと考え、採用代行(RPO)の導入を検討しました。

そこで、同グループのソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社ですでに導入していた、まるごと人事に着目しました。

 

貴社でもまるごと人事を導入することになったのは、ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社様でのどのような支援をご評価いただいたからでしょうか?

泉谷様:まるごと人事の担当者は社員比率が高いため、自社研修でノウハウを身に付け、知識や経験があるプロフェッショナルの方という信頼感があったためです。

また、ただ依頼された業務を遂行するだけではなく、オペレーションの改善やスカウト文面の考案など、採用成功や採用業務改善のための提案を積極的にしていただける点も、ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社での支援を通じて実感していました。

 

加えて、採用業務はどうしても個人情報を多く取り扱うことになるので、セキュリティポリシーを遵守していただくことも重要な条件です。

その点まるごと人事は、当社のセキュリティポリシーに則しながら業務設計をしてくださり、先に導入していたソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社でも高い信頼感がありました。

 

初年度から50名の大きな採用目標。公開できる情報が限られるなかで内定につなげる

導入後は、どのようなご支援をさせていただいたのでしょうか?

泉谷様:当社は初年度から50名近い採用目標を立てていましたが、一方で採用フローなどはまだ細かく決まっていない状況でした。

そのため、まるごと人事主導で採用フローの設計、採用媒体やスカウト媒体の選定などを行なっていただいて、まずは採用活動の基盤を整えました。

例えばスカウト代行業務に関しても、ターゲット像をすり合わせたうえで、そのターゲットに対してどのようにアプローチしていくかの戦略をまるごと人事に提案していただきました。

それも、ただターゲットを決め、スカウト文面を作成して送信するだけではなく、「スカウトメールを送るなら、どの曜日のどの時間帯に送るのがより効果的なのか?」を常に効果検証されていて、そのレポートも共有いただきながら戦略的に対応していただきました。

 

ご支援当初はどのような課題がありましたか?

泉谷様:当時はまだサービスリリース前だったため、採用活動をしていること自体オープンにできず、かつサービスの詳細も募集要項に明記できませんでした。

公表できる情報が限られているなかで、まるごと人事の担当者は、当社が作成した資料やエージェントに説明する内容から、載せられる情報を主体的にピックアップしてくださいました。

さらに候補者に響く内容にするために、必要な情報を我々に積極的にヒアリングし、情報を厚くしたうえで募集要項やスカウト文面などにまとめたり、情報が限られていることを逆に訴求ポイントとして、特別感を出すようなスカウト文面にするなどの工夫も取り入れてくださいました。

限られた情報のなかでも、いかに返信率を上げていくかにフォーカスしていただいた結果、スカウト経由を含め約30名の採用に成功しました。

 

ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社様のご支援と比較して、違いを感じられる部分はありましたか?

泉谷様:当社の支援では、選考管理システム(ATS)についても運用上の改善提案をしていただきました。

より業務効率化やデータ分析に活用できるよう、まるごと人事の担当者が、課題の洗い出しから実際の運用変更まで進めてくださいました。

ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社の時と比べると当社のほうが依頼する領域が広いので、単純に限られたリソースの中で決められたものをやるだけではなく、極力オペレーション工数を削減して、スカウト業務でしっかりと人材を確保していく姿勢をより強く感じています。

 

李様:ATSに関しては、同じデータをATSとエクセルの二重で管理していましたが、より効率化して無駄な工数を削減できる余地があるのではと感じていました。

まるごと人事の担当者は、現状ATSのどういった点が使いづらいのかを洗い出すだけではなく、どうすればより効率的に活用できるか、ATSのカスタマーサクセスに提案や交渉をしてくださいました。すごく交渉力があって、ATSのカスタマーサクセスにも要望が伝わりやすかったように感じます。

結果的にオペレーションにかかっていた無駄な工数が削減でき、作業効率が上がって助かりました。

 

難度の高いエンジニア採用において、スカウト返信率を大幅に改善

2022年にサービスリリースをされて、情報も公開できるようになったなかで、スカウト返信率も大幅に改善されたと伺いました。まるごと人事のどのようなご支援が成果につながったのでしょうか?

李様:スカウト文面のカスタマイズが丁寧だったことが大きいですね。

同じスカウト文面を大勢に送信するのではなく、一人ひとりの経歴を確認して、候補者ごとに興味を引くような内容にチューニングして送っていただいていたので、返信率の改善につながったと思います。

 

また、当社の採用ターゲットは通信業界の中でも一握りしかいない、通信事業の根幹となる部分の開発を行なうエンジニアです。数少ないターゲットに確度高くアプローチしていくには、現場責任者からスカウトを送る方が効果的だとアドバイスいただきました。

実際の現場責任者の名前とプロフィールなどを記載することで、入社後の業務のイメージがつきやすくなる、とのご提案だったのですが、現場責任者も多忙なので、スカウト送信の時間を捻出するのは容易ではありません。

そこで、まるごと人事にピックアップからスカウト文面まですべて整えていただくことで、現場の負荷を少なく運用することができました。

 

実際にカジュアル面談に進んだ方に、カジュアル面談を受けようと思った理由を聞いてみると、「スカウト文面の社員の言葉や経歴に、自分と共通点があって興味をもったから」といった意見が多かったです。

まさに、まるごと人事に提案いただいた部分が候補者の心に刺さって、効果につながったことを感じました。これも、長年採用活動を支援されてきたまるごと人事ならではの知見だと思います。

 

結果としても、見事にスカウトの返信率がアップしました。2022年の平均のスカウト返信率が9.2%だったのですが、これは前年から5.5%も上昇しています。ちなみにスカウト経由で採用決定した割合は、2021年度が16%、2022年度が23%と7%も上がりました。

 

また、まるごと人事の担当者は、通信業界やエンジニアの情報をしっかりキャッチアップしたうえで、ターゲット設定やスカウト文面の作成などのスカウト業務を進めてくださいました。

通信業界やエンジニアの専門知識を把握していないと、スカウトの候補者をピックアップするにも、我々が求める方向と目線がずれる可能性もあります。しかしまるごと人事は、目線もしっかり合った状態で、我々のニーズに合ったターゲットをピックアップしてくださいました。

実は裏で通信業界について深く勉強してくださっていた、と知ったときは感動しましたね。

 

スカウトの他に、ご支援でお役に立てた点はありますでしょうか?

李様:スカウト返信率の向上だけではなく、スカウト後も面談・内定までつながるように、候補者一人ひとりの状況に合わせてサポートしていただきました。

スカウトから面談に進んでも、そこから内定までつなげるのは簡単ではありません。そこをまるごと人事の担当者は、しっかり先手を打って対応してくださいました。

例えばオファー面談の際は、面談前に候補者の情報を整理して、内定につなげるにはどのような点を意識すれば良いかポイントをまとめてくださいました。また日程調整連絡の中で気にかかる点があったときには、状況を迅速に察知してどう対応すべきかも随時アドバイスしてくださいました。

そういった候補者一人ひとりの状況に応じたスピーディーで細やかな対応の結果、内定率も上がっていったと感じています。

 

採用コンサルティングからオペレーション、改善提案まで、「まるごと」支援いただけるのが心強い

今後の貴社の展望をお聞かせください。

泉谷様:ソニーグループでは、「クリエイティビティとテクノロジーの力で、世界を感動で満たす」をパーパス(存在意義)として掲げています。その中で、当社はローカル5Gの特性を活かし、エンターテインメントを中心とした楽しさや快適さの提供に挑戦していきます。

 

主軸サービスの「NURO Wireless 5G」は、立ち上げ期を経てようやく事業拡大期に入り、ユーザーに高品質なサービスを届けていくためにはどうすべきかを考えるフェーズに入ってきています。

今後はさらにBtoBを中心に、ローカル5Gにエンターテインメントをプラスした価値の提供を検討しています。

 

その展望を踏まえた上で、今後まるごと人事に期待されることはありますか?

泉谷様:AIをはじめ最新技術も取り入れながら、より効率的に採用活動を進めていく方法をともに考えていけたらと思っています。

また働き方も多様化しているなかで、採用競争力向上、リテンション強化の観点から、当社ではスタディサポートや資格手当などの制度を用意しています。そのうえで、さらなる採用力向上に向けて、採用市場に深い知見があるまるごと人事の貴重なノウハウを提供いただけるとありがたいです。

 

李様:採用成功のための提案・改善といったまるごと人事の強みをさらに活かしてご支援いただくために、業務効率化や社内の合意形成をとっていくことが私のミッションだと考えています。

今検討しているプロジェクト含め、厳しい採用市場の中でもどのように求める人材を採用できるかを、引き続き一緒に考えながら進められると嬉しいです。

 

最後に、まるごと人事の導入を検討している企業の人事担当者に向けての、メッセージがあればお願いします。

泉谷様:十分な採用ノウハウが備わっていなかったり、人事担当が多種多様の業務を抱えていて採用業務に注力できなかったり、といった課題を抱えられている会社も多いと思います。

まるごと人事は「まるごと」というサービス名の通り、採用コンサルティングから業務の設計、日々のオペレーション、改善提案など総合的に任せられるので、とてもおすすめです。

また、ただの外部委託者としてではなく当社の採用チームのメンバーとして、我々と同じ目線や温度感で採用の成功を目指してくださいます。依頼された業務を遂行するだけではなく、「どうしたらもっと良くなるか」を常に考えて積極的に提案してくださることもありがたいです。

 

李様:採用を強化したくても、採用にかけられる予算が限られている企業は多いと思います。

まるごと人事は、費用を抑えながらも期待を超えるサービスをしてくださるので、採用代行選びに迷われている方はぜひ一度試してほしいですね。

(インタビュー実施日:2023年6月7日)

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