お役立ち情報

2023.04.14 更新日:2023.08.31
この記事の監修者:河地 宗太郎

この記事の監修者:河地 宗太郎

採用広報の成功事例5選!実施するメリット、手法、トレンドも解説

求職者にとっても選択肢が多く、さまざまな企業があるなかで、自社の採用活動を成功させるために情報発信の重要性は高まっています。

採用広報では、自社のより実態に近い情報の発信ができ、求人への応募者数の増加や、会社が求める人材とのミスマッチを減らすことなどにつながります。

本記事では、採用広報とは何か、実施するメリット、有効な手法、トレンドの解説にくわえ、採用広報における5つの成功事例を紹介します

 

採用広報とは

採用広報とは、企業が求職者への認知向上と企業理解を促し、応募・採用につなげるための広報活動を指します。

具体的な業務内容や働き方、職場の雰囲気やカルチャー、企業ミッションやビジョンなどのテーマをもとに記事や動画、パンフレットなどを作成し、採用媒体や自社採用ページ、SNSなどでコンテンツとして公開します。

採用広告を出すだけでなく、採用広報をおこなうことで自社の取り組みや実際の社員の声を具体的に届けられるため、求職者の興味をより強く引き付けることができます。

採用広報を通じて求職者が事前に企業の情報をより多く得られる状況をつくることで、採用後のミスマッチの低減や認知の拡大につながります。また、採用広報をおこなうことで求職者からの応募が増えれば、ほかの採用サービスを利用する場合に比べてコスト削減も見込めるでしょう。

さらに、採用広報で行った発信は求職者以外にもステークホルダーが目にする可能性があるため、広報本来の意味である社会とのつながりをつくることも期待できます

参考:採用広報とは?具体的な手法と進め方、取り組むメリットを徹底解説

 

採用広報をおこな5つメリット

採用広報をおこなうことで採用に限らずさまざまなメリットを得られます

以下では、採用広報をおこなう5つのメリットを具体的に紹介します。

 

応募数の増加 

採用広報採用活動の一つとしておこない、広報活動からも求職者を獲得することができるため、応募数の増加が期待できるでしょう。また、採用広報のコンテンツの一つである、社内インタビューや自社の取り組みをまとめた「採用広報記事」などを展開していれば、求職者の自社への理解もより深まります。それにより、働くイメージを具体的にもつことができ、強い志望度と適性をもった人材からの応募の可能性も高まるでしょう。

また、求人媒体やエージェントを通じて自社を知った人材が採用広報を見て応募を決めるケースもあります。応募の動機づけとしても有効に働き、応募の獲得につながります。

 

認知の拡大

採用広報では求職者以外にも一般的な認知も獲得することができます。自社の提供する価値や取り組みが広がっていくことで、自社の認知度が高まることも大きなメリットです。認知度が高まればその後の発信を受け取る人が増えるため、一度の発信で多くの人へ情報を伝えることができます。採用活動を続けていく中で応募数の増加も期待できるでしょう。

自社を知り、自社への理解度があがることでファンやユーザーの増加にも繋がる可能性は高いので採用以外のシーンにも多くの恩恵が発生します。

 

ミスマッチの低減

採用広報のコンテンツでは自社の取り組みや社員の声を発信することができるため、求職者が事前に社風や働き方などを確認することができます。そのため入社後のイメージや、会社に自分が合うかどうかを事前に確認することができるため、ミスマッチが低減されるでしょう。会社からアクションを起こさずに、求職者が理解を深めたことでミスマッチのリスクを回避できる可能性が高まるのは大きなメリットです。

採用コストの軽減

採用広報は、求人広告や採用エージェントなどのサービスを利用するよりもコストが低いため採用コストを軽減することができます。求人広告では掲載料金が、採用エージェントでは採用が成立するたびに成果報酬が発生します。採用広報であれば、1人でも採用ができれば大きなコストカットが期待できるのです。さらに、採用広報活動では採用以外の広報も兼ねられるため、一度の支出に複数の効果を期待できます。

 

会社のブランディング強化

自社の取り組みから普段の社内の様子まで、実績以外の詳しい部分についても伝えることができるため、会社のブランディング効果も期待できます。本来であれば発信する機会に恵まれないような社内情報やイベントの実施などについても伝える機会になり、「会社そのもののイメージ構築」にもつながるでしょう。

参考:採用ブランディングとは?取り組むメリットや実施のステップを解説

 

採用広報の手法

採用広報にもいくつかの手法が存在します。どの手法を利用すれば良いかは会社の取り組みによりさまざまです。自社にあった手法を選択するためにもそれぞれの手法について詳しく解説します。

 

オウンドメディアの利用

オウンドメディアとは、自社で運営しているホームページやブログなどのメディアを指します。オウンドメディアから発信する情報は非常に自由度が高く、自社運営であるため迅速に実装することができます。

また、実装したコンテンツは自社の運営下に蓄積して充実していきます。これは自社で管理している資料が増えていることを意味します。発信の内容によっては自社の取り組みや人の変遷、会社体系の変遷に至るまでさまざまな歴史を象る資料にもなるのです。これらの資料は採用活動をおこなう際にずっと使用することもできます。

 

ペイドメディアの利用

ペイドメディアとは、駅ナカ広告やテレビCM、新聞、就活イベントへの出展などの有料広告に関するメディアを指します。短期的に多くの求職者に対して発信することができ、認知の拡大や新規求職者の獲得に効果的です。

注意点として、利用する媒体への依存が高いため、目的に合わせて何を利用するかを決定しなくてはなりません。また高額な費用が発生する場合もあります。

 

アーンドメディアの利用

アーンドメディアとは、消費者やユーザーが発信するSNSやブログなどのメディアを指します。アーンドメディアは消費者やユーザー視点が起点となってメディアを通じて発信するものであるため、会社側が発信をおこなうことはできません採用広報の活動を通じて、求職者が発信しやすい施策を講じる必要があります。

たとえばSNSではより身近に会社の日々の進捗や取り組みを手軽に発信することができます。自社からそうした発信をおこなうことで求職者は自社の情報を拡散したり発信したりしやすくなります。しかし、ほかのメディアと比較して特殊なメディアであり、専門的な知識が必要となります。コンテンツの拡散や認知のコントロールが非常に難しいため、炎上や誹謗中傷など自社への不利益が発生するリスクが存在します。

 

採用広報のトレンド

採用手法であるメディアで利用できるコンテンツはさまざまな種類があります。そのなかでも注目されている採用広報のトレンドについて紹介します。

 

採用広報記事での発信

採用広報記事とは社内インタビューや自社の取り組みをまとめた記事コンテンツです。

社内インタビューでは実際に会社で働く人の声をそのまま発信することができるため、実態に近い情報となり、説得力が高いといえるでしょう。自社の取り組みをまとめた記事ではより分かりやすく、自社が取り組んでいることについて伝えることができます。

また、音声を必要としないコンテンツであるため閲覧する場所や時間を選ぶことなく、ユーザーが自由に関わることができます。また、自分が知りたい情報へのアクセスがしやすいことも特徴です。

 

動画コンテンツでの発信

動画コンテンツでの発信とはTikTokやYouTube、Instaglamなど動画アップロードサービスを利用した発信です。動画コンテンツは近年急速に成長しており多くの人にとって身近な存在となっています。とくに10~20代を中心に現代では主流な情報源となっていす。

しかし、動画コンテンツはコンテの作成に文章構成、そして音声の調整が必要など、包括的なコンテンツであるため制作難易度はほかと比較して高いとえるでしょう。

また、動画を最初から最後まで観てくれるとは限らず、動画の再生を倍速にして視聴する文化も存在しているため、伝えたいことがすべて伝わるとは限りません。

動画コンテンツでは社内の様子や取り組みを映像として臨場感を持って伝えることができます。また制作物のある会社であれば自社の制作物の作業工程から完成品までを動画コンテンツにのせて発信することも可能です。そのほかにも、自社の取り組む課題についてのコンテンツを発信している会社もあります。

 

音声コンテンツでの発信

ポッドキャストやYouTubeを利用したラジオ系のコンテンツす。動画コンテンツに次いで親しみやすく、気軽に閲覧できる発信方法といえるでしょう。移動中にも聴きやすいため動画コンテンツに近い効果を期待できます。

コンテンツの内容としては、記事コンテンツと同様にインタビューの様子や対談などが挙げられます

しかし、記事コンテンツと比較して、内容をまとめにくく深い理解を得てもらう難易度は高いと考えられます。また、動画コンテンツ同様、最初から最後まで聴いてもらえるとは限らず、倍速再生により詳細な情報は伝えにくい側面もあります。

 

採用ピッチ資料での発信

採用ピッチ資料とは会社紹介資料をよりカジュアルな形に改良したものです。自社の実際の取り組みだけではなく、魅力や課題なども取り入れたオープンな資料になります。

採用市場には会社の魅力だけでなく、課題も含めた実態を知りたいと考えている求職者も少なくありません。そのため採用広報としても有効です。

しかし、情報をオープンにする特性上取り扱いには注意が必要です。資料が使い回しであったり古くなっていたりすしないように更新することを心がけましょう

参考:採用ピッチ資料とは?作成するメリット、手順や活用方法、採用ピッチ資料20選を紹介【2022最新版】

 

SNSでの発信

現代において、多くの若者が使用している媒体のSNSを利用した発信方法です。

ここまで紹介した全てのコンテンツを紹介する発信の場にもなるためコンテンツの拡散に利用できます。

SNSでは情報が流れていくのが早いため、文章は短くまとめると良いでしょう。よりリアルな会社の情報を身近かつ、ライブ感をもって発信でき、ユーザーも手軽にその情報をキャッチすることができます。

 

採用広報の成功事例

ここからは実際に企業が行っている採用広報の中から5つの成功事例ピックアップして紹介していきます。

 

株式会社メルカリ

株式会社メルカリでは、オウンドメディア「メルカン」を運営しています。

メルカンでは社内イベントやプロジェクトの内容を紹介しているほか、完了したプロジェクトの代表者を招いたフィードバックを記事にして掲載しています。具体的な社内での働き方や会社の取り組んできたことを紹介しているため就職後の働き方が見えやすいことが特徴です。

 

株式会社Speee

株式会社Speeeでは、オウンドメディア「Speez」と新卒エンジニア採用サイトを運営しています。

「Speez」では会社としての取り組みや業務のフィードバックを中心に記事を公開しています。そのほかにも自社のノウハウから情報の発信を行い顧客と潜在就職層へとアプローチをかけ、ファンを獲得しています。一方新卒エンジニア採用サイトではより新卒者の求める情報に特化し、エンジニアの現場の声をインタビュー形式で届けています。

 

株式会社コインチェック

株式会社コインチェックnoteを利用して発信を行っています。

メインコンテンツは社員が自分のもつ技術や専門とする領域について語る記事です。とくに専門性の高い社員の多い組織であることや第一線を走る会社であるからこその強みを生かした発信が特徴となっています。これから業界へ参入したいと考えている求職者へとアプローチを行い、業界全体の発展を願う発信をおこなっています。

 

株式会社ベルク

株式会社ベルクYouTubeを利用して動画コンテンツを発信しています。

公開されている動画はストーリー仕立てに展開し、会社の考えをより視聴者に自分事として捉えて貰えるような内容となっています。採用動画は2種類ありますが、総再生数回数も320万再生を超えています

 

Xtalent株式会社

Xtalent株式会社Podcastを利用し「キャラトラ」という音声コンテンツを配信しています。

社内の同じ社会課題に取り組むゲストを招き、対談する様子や、自社の持つノウハウを活かしワーキングペアレンツや転職希望者に向けたメッセージを発信していますこれらはタイトルを冠した定期配信シリーズとして継続しているコンテンツです。

そのほかにも、Xtalent株式会社ではInstagramの運用やnoteを利用した記事コンテンツなどさまざまな採用に向けた取り組みを行っています。

 

採用広報は組織の特色や魅力を最大限伝えられる手段でおこなう

ここまで紹介してきたように、採用広報にはさまざまな発信手段があります。

個人も手軽に情報を発信できる社会になり、Web上には情報が溢れているため、メディアを上手く運用しなければ効果的に求職者とつながることは難しいでしょう。自社の魅力、特色、歴史をもっとも良い形で伝えられるコンテンツ形式や掲載メディアを選択することが重要です。

また、一つひとつのコンテンツに力をいれて充実した情報発信を続けることで大きな成果が得られるでしょう

この記事を参考に、採用広報活動のタッチポイントを増やし、つながりを広げていってください。

年間2,086名以上の内定実績を持つ採用のプロフェッショナルが
貴社に必要な人材を最短5日で集客します

まるごと人事なら、貴社の採用課題をお伺いした上で、
最適なご支援内容を一緒に検討させていただきます。

リピート率95%!!最短5営業日で支援します。まるごと人事に問い合わせる
この記事の監修者:河地 宗太郎
この記事の監修者:河地 宗太郎

マルゴト株式会社 まるごと人事事業部 ゼネラルマネージャー

新卒でパーソルキャリアに入社。ヘルスケア領域のエージェントとして年間100名以上の採用支援に携わる。その後、Webマーケティングのスタートアップを経てマルゴトへ入社。マルゴトでは一貫してRPO事業に関わり、カスタマーサクセス、プロジェクトリーダー、マネージャーを経てゼネラルマネージャーに昇格。現在はまるごと人事のセールスマーケ領域の統括を担当している。

  • X(Twitter)
  • facebook
新規CTA

関連記事

新着記事