導入事例

2024.11.25 更新日:2024.11.25
まるごと人事 編集部

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ハイレイヤーのエンジニア採用に成功|採用チームのアウトソースをおすすめする理由とは?

写真:(中央)吉兼様

「移動の制約のない世界へ、人々を届ける」をミッションに、ラストワンマイル配送プラットフォーム『DeliveryX』などを展開する株式会社Azit。同社には採用加速をきっかけに、2023年3月よりまるごと人事を導入いただいています。

今回は、同社の代表取締役である吉兼様に、まるごと人事導入の効果についてお話を伺いました。

バックオフィスの外注比率を高め、事業に集中できる体制に。

採用代行導入を検討した背景や、当時の採用体制・課題を教えてください。

当時の組織体制としては、フルタイムと業務委託合わせて30名ほどで、採用担当は不在でした。

2023年から事業拡大のために採用を加速することになり、夏までに6名の採用目標を立てていました。立ち上げのタイミングということもあり、まずは私自身でやってみようと、スカウトやカジュアル面談など自ら実施していたのですが、やはりスカウトなどのリソースがひっ迫したため、採用代行の導入を検討し始めました。

採用担当者の採用ではなく、採用代行の導入を決められたのはなぜでしょうか?

2020年以前、採用業務は完全に内製化していたのですが、コロナ禍になり3年間ほど採用をストップしていたんです。あらためて採用を加速させるにあたって、採用に限らず、コーポレート全般の外注比率を上げたいと考えていました。

採用をはじめバックオフィス業務は、注力した分だけ採用も進み働きやすくなるので、どうしてもそこに多く投資しがちです。しかしコストが膨らみ、あとでコストカットしようとしても難しくなりますし、経営陣のマネジメントのリソースも取られます。社内でやるべき業務と外注すべき業務をしっかり見定めて、組織を作っていきたいと思っていました。

また、スカウトスキルを持った方の採用難度が高い点も理由の一つでした。採用経験のある方はいても、スカウト運用をしてきた経験があり、カルチャーマッチする方になかなか出会えずにいました。

以上のような理由から、再度社内に採用体制を作ることに労力をかけるのではなく、社内では事業に集中し、採用は外部の力を借りようと考えました。

採用代行選定の基準と、まるごと人事に決定した理由を教えてください。

まるごと人事を紹介してくれたのは、当社とつながりのあるベンチャーキャピタルの方でした。その紹介者はもともと当社の採用も支援してくれており、当社のカルチャーを知ったうえで「まるごと人事が合っていると思うよ」と勧めてくれたため、信頼できましたね。

また、そのあとに自分でも採用代行を何社か調べたのですが、知り合いのスタートアップでまるごと人事を使用している企業が多かったのも決め手でした。当社と同じスタートアップで多く使われているのだったら、きっと何かあったときにも相談しやすそうだと感じました。

以前フリーランスの方に依頼したこともあったのですが、安定した稼働量をキープできてマッチする方に出会えなかった背景があり、採用代行に依頼したほうがたくさんの担当者の中から「当社に合う人」に会える確率が高いのではと感じ、最終的に意思決定しました。

ハイレイヤーのエンジニア採用に成功。採用・活躍まで見越したスカウト代行が成功の秘訣

ご導入後の支援内容や、導入当初に役立った点があれば教えてください。

支援内容としては、BizDevをメインにPdMやサーバーサイドなどのエンジニア採用、さらにスカウトでの母集団形成から候補者対応までを、まるごと人事に一任しました。

導入当初の成果としては、継続的に質の高いスカウトを送るという、数を担保できたことがまずは良かったですね。それも、るごと人事の担当者が自走して動いてくれ、ほぼ毎週数値報告や改善提案を出してくれました。

外注のデメリットとして、まるっと業務を渡すことで、社内でその業務に対しての解像度が下がり、課題があっても気付けないというリスクがあると思います。その点、まるごと人事は定期的な報告や改善提案を続けてくれたので、我々は外注にお任せしながらも常に状況把握でき、課題にも気付きやすくなったのが助かりました。

2024年にはBizDev・PdM・エンジニアなど、計4名を採用できていますが、まるごと人事のどのような支援が成果につながっていると感じますか?

先程お伝えしたように、常に改善提案を続けたうえでスカウト送信数と質を担保しながら、候補者一人ひとりに丁寧に向き合い続けてくれたことです。

スカウトはどうしても一定の送信数を送ることが重要ですが、その一方でいかに一人ひとりに刺さる内容になっているかも大切です。まるごと人事は、数は増やしつつも一人ひとりに向き合うという両方を、高い基準でキープし続けてくれたことが、結果につながったと感じています。

具体的にいうと、まるごと人事は新しいポジションが出るたびに面接に同席して、我々と目線合わせをするなど、採用プロセスまで入り込んで職種理解を深めようとしてくれたんですよね。

スカウト業務は、送信数や返信数など定量化しやすいのでKPIにとらわれがちですが、まるごと人事はスカウトからつながる候補者が当社でどのように活躍できそうか、スカウトの先のことまで考えてスカウト業務を行ってくれます。

「こういう方と面談を実施できたら良いですよね」など、採用全体のプロセスを考慮して設計してくれることで、成果につながっているのではないかと思います。

エンジニア採用の支援において、ご評価いただいている点はありますか?

エンジニア採用は職種理解が難しい領域だと思います。スカウトを送るにしても転職で求めることもビジネス職種とは異なりますので、その特徴を把握して訴求することが重要です。

そのため以前内製化していたときは、エンジニア専門の採用担当を立てて、スカウトを送ってもらっていました。それくらい、職種知識を得るための難しさを感じていたんです。

まるごと人事は、そのハードルを感じさせることなくエンジニア採用についてもお任せできたので、良い意味で驚きました。まるごと人事に作成してもらったスカウト文面を当社のCTOが確認した際も良い反応だったので、安心して任せられています。

社内の人間と同じ視点でサポートしてもらえる。「人」の質の高さが、長期契約の理由

まるごと人事のご支援全体を通じて、ご評価いただいている点はありますか?

当社の採用目標や状況を理解したうえで、具体的な手法や施策の提案をしてくれることがありがたいです。

私からまるごと人事に「これをやってください」といった依頼をしたことはほとんどなく、まるごと人事の担当者から「これをやってみませんか?」などの提案があります。例えば媒体やエージェントの選定など、やりたくても複数社の比較に工数がかかってしまうことは、どれがベストかをまとめたうえで提案いただけて助かりました。

採用はまるごと人事に一任しているので、各媒体がどうか現場感がつかみにくくなっているのですが、まるごと人事の担当者が「この媒体は○○な人材が多いです」「エンジニアにはこの媒体が良いと思います」のように、それぞれの媒体の特徴や活用法をわかりやすく解説してくれるので、意思決定もしやすいです。外注にも関わらず、内製と同じ水準でコミットしていただけることに驚きました。

長期に渡ってご契約を継続いただいていますが、まるごと人事のどのような点に価値を感じられていますか?

結局大切なのは人だと思っているので、今のまるごと人事のチームメンバーを変えたくないのが大きいですね。まるごと人事の提案やオペレーション体制構築のクオリティの高さに非常に満足しています。

外注する際のリスクとして、KPI思考に偏りすぎてしまうケースもあります。もちろんそれがうまく働くときもあるとは思うのですが、我々のようなスタートアップだとどうしても求める成果が頻繁に変わっていきます。その点で、KPIにとらわれすぎずに柔軟に対応いただけるまるごと人事の姿勢には、感謝しています。

AI活用した物流業界のDXをアップデートし続けたい

今後に向けて、事業や組織の展望をお聞かせください。

我々の主力サービスの『DeliveryX』では、AIを活用した物流・サプライチェーン領域のDX支援をしています。そのなかで、多くの配送データも蓄積されています。今後は、このDeliveryXで関わった企業の方々とともに、データを活用しながら業界の課題解決につなげていくのが主な展望です。

物流業界の大きな課題といえば、やはり「2024年問題」です。ドライバー不足だけではなく、サプライチェーンの構造自体が難しくなってきており、今の「注文すれば当たり前にも商品が手元に届く」ことの裏側の仕組みが限界に近づいていると危惧しています。

そこで、当社のDeliveryXで溜まった配送データを活用して、注文データや倉庫の在庫データなどと連携していけば、例えば年末の繁忙期にどのくらいドライバーが不足するか予測できるようになり、オペレーションを最適化しやすくなるかもしれません。

このような今までは人間の肌感覚で調整していた部分を、今後はデータに基づいてAIを活用することで、より精度が高い見通しを立てることができる可能性があります。

今後、まるごと人事に期待することをお聞かせください。

直近で「DeliveryX」にサービス名を変更し、資金調達も実施するなど、まだまだ組織拡大を続けていきます。引き続き採用活動は継続していく予定ですが、特に今後は若手の方々がより活躍できるポジションの採用にも注力していきたいです。

若い方が当社に入ることで、より自分を成長させたり、将来起業につなげたりする場になればうれしいですね。

今後も採用活動のフェーズは変化していくと思いますが、その都度アップデートしながら、行動の量と質を担保したサポートを、まるごと人事にはお願いしたいですね。

まるごと人事をご検討されている企業様に向けてメッセージをお願いいたします。

特に当社のように、組織をスケールさせていきたい・採用を強化していきたいフェーズのスタートアップには、内製に外注を組み合わせたハイブリッドの人事体制がおすすめです。

人事をすべて内製化すると、経営陣のマネジメントや社員の稼働時間など、リソースが分散してしまいます。変化のスピードが重要なスタートアップでは、経営陣や社員のアセットはできるだけコア業務に寄せるべきというのが私の考えです

もちろんスタートアップだけではなく大企業も同様だと思いますが、外部の力を借りることで社員は自分たちでやるべき業務に注力できるので、より効率的な組織拡大や採用強化につながると思います。

(インタビュー実施日:2024年10月11日)

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