採用お役立ち情報

「今までの採用フローでいいのだろうか」
「採用活動の改善ポイントや方法を知りたい」
といった採用活動改善に悩んでいる採用担当の方の声をよく耳にします。
事実、企業に合った新卒採用フローが構築できれば採用活動の成功につながるでしょう。
本記事では、一般的な新卒採用フローをみていきながら、タイプ別フローや具体的な改善策について解説していきます。リソースを考慮し最適な採用フローを構築するようにしましょう。

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目次
採用フローとは?新卒選考を図で解説
採用フローとは広報活動から内定出しまでの一連の流れのことです。採用フローがあると、人事以外で面接を担当する社員が把握しやすいといったメリットがあります。
新卒採用フローの特徴は、会社説明会や面接でのグループディスカッションなどがある点です。以下の流れを参考にしてください。
- インターンシップ・募集・会社説明会
- エントリー
- 書類選考・筆記試験・適性検査
- 面接
- 内定・入社
採用フローの前提として、採用戦略の策定が不可欠です。
まずターゲットと採用基準を決めましょう。
採用戦略の立て方やフレームワークについて以下の記事で詳しく解説しています。
関連記事:https://marugotoinc.jp/blog/saiyosenryaku/#i-11
2026(令和8)年度卒業・修了予定者|新卒選考スケジュール
ここでは2026(令和8)年度卒業・修了予定者の選考スケジュールについて解説します。以下のスケジュールを把握し、効果的な採用活動ができるよう具体的な採用戦略を立てましょう。
広報活動開始 :卒業・修了年度に入る直前の3月1日以降
採用選考活動開始:卒業・修了年度の6月1日以降
正式な内定日 :卒業・修了年度の10月1日以降
また、厚生労働省は新卒採用について以下の方針を示しています。
“大学、短期大学及び高等専門学校卒業・修了予定者の就職活動については、「就職・採用活動日程に関する関係省庁連絡会議」別ウィンドウで開く(以下「関係省庁連絡会議」といいます。)において学生が学修時間を確保しながら安心して就職活動に取り組むことができるよう検討を行い、就職・採用活動日程を決定しています。”
引用:大学等卒業・修了予定者の就職・採用活動時期について
また、インターンシップの取り扱いが変わったことで、6月より前から採用選考に移行できるケースもあります。
出典:https://jsite.mhlw.go.jp/shizuoka-roudoukyoku/content/contents/001265743.pdf
インターンシップ実施期間要件は、汎用能力活用型は5日間以上、専門活用型は2週間以上です。選考スケジュールや改正ポイントをふまえ、企業に合った採用戦略の策定につなげましょう。
新卒採用フロー3STEP
広報活動から内定後フォローまでの流れを示す採用フローですが、ここではそれぞれのフェーズに分けてポイントを解説します。年々内定出しが早まり新卒採用者の獲得競争は激化しているため参考にし、企業の採用フローに役立ててください。
STEP1:広報活動や会社説明会で母集団形成フェーズ
まずは企業が採用する手法で母集団を形成します。
数ある採用手法の中で、新卒採用の場合は「インターン採用・合同説明会・ダイレクトリクルーティング」が適しているでしょう。
特に、ここ数年は新卒採用のダイレクトリクルーティングがZ世代にとって最適な手法ともいえます。Z世代の意識調査では、個別で褒められるのを好むといった特性もあり、人から頼られることを好む人が多いという結果がありました。
参考記事:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000289.000033586.html
また、リクルート就職みらい研究所による「大学生・大学院生の働きたい組織の特徴(2022年卒)」調査結果をみると、“安定した企業”を希望している新卒採用者の割合が多く見受けられます。そのため、そもそも新卒採用者が就職先を探す段階でベンチャー企業やスタートアップ企業に目を向けていない可能性が示唆されます。
そんななか、新卒オファーに特化した就活サイトもあり、学生に認知されづらい中小企業やベンチャー企業・スタートアップ企業でもダイレクトリクルーティングなら母集団形成が可能です。
出典:https://www.mhlw.go.jp/content/11201250/001166380.pdf
参考:https://shushokumirai.recruit.co.jp/wp-content/uploads/2021/11/hatarakitaisoshiki_2022sotsu_01.pdf
以下の記事で母集団形成を成功させるためのポイントや実際の方法について解説しています。
関連記事:https://marugotoinc.jp/blog/boshudan/
STEP2:エントリーから最終面接の選考フェーズ
企業と学生が接点を持つ第一段階が選考フェーズで、選考方法は以下のとおりです。
具体的な選考方法は以下のとおりです。
- 書類選考
- 選考試験・適性検査
- 面接
上記の選考を通して応募者の特徴や価値観、カルチャーマッチを見極め、内定出しにつなげましょう。
STEP3:内定・フォローフェーズ
内定通知から入社までの期間は、内定辞退の申し出をする採用者もいます。
内定者の志望度を上げるには、内定通知後のコミュニケーションが欠かせません。企業によっては、オンラインでの交流会や事前研修を設けています。
ただし、実際には「入社前に事前研修があるとは聞いていない」「交流会の参加は強制なのか?」といった内定者の声も聞かれ、早期離職につながるケースもあるため事前に目的を伝えましょう。
また内定・入社後に採用者にインタビューなどして実際の声を記録に残し、次年度の広報活動に活用するのもおすすめです。
以下の記事で採用ミスマッチを防ぐための対策について解説しています。
関連記事:https://marugotoinc.jp/blog/mismatch/

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タイプ別新卒採用フローの違い
新卒採用フローは大きく3つのタイプにわけられます。
標準タイプ | 説明会・選考一体形式タイプ | 試験先行タイプ | |
---|---|---|---|
流れ | エントリー受付 ↓ 会社説明会の開催 ↓ 適性試験 ↓ 面接試験 ↓ 内定・入社 | エントリー受付 ↓ 会社説明会と選考試験を同時に ↓ 面接試験 ↓ 内定・入社 | エントリー受付 ↓ 適性試験 ↓ 会社説明会の開催 ↓ 面接試験 ↓ 内定・入社 |
特徴 | 一般的な採用フロー 企業理解を深めるステップがあるためスマートな進め方になる | 会社説明会と選考試験が同時に進むため学生の企業理解が深まる一方、 ミスマッチや志望度は低い可能性がある | 目標採用人数よりも多く候補者を集め、 フィルタリングができる |
タイプ別フローを知ることで、企業に適したフローがわかります。
標準タイプの採用フローとは
標準タイプの採用フローは以下のような一般的な流れをたどるため、多くの企業で採用しています。
- エントリー
- 会社説明会
- 選考試験
- 面接
- 内定・入社
標準タイプの採用フローは工数がかかるものの、企業と応募者の接点が増え、相互理解につながります。応募者の企業理解が深まりやすいため、内定辞退や早期離職の予防には最適なフローといえます。
会社説明会をWebで行えば、手間もかからず全国から応募者を集めることもできます。
説明会・選考一体形式タイプの採用フローとは
説明会・選考一体形式タイプは、次のようにエントリーから入社までスピーディに進むのが特徴です。
- エントリー
- 会社説明会・選考試験・適正テスト
- 面接
- 内定・入社
会社説明会・筆記試験・適正テストが同日に行われるため採用工数を減らしランニングコストの削減ができる点がメリットといえます。
一方で応募者にとっては負担が大きいと感じる場合もあれば、遠方からくる応募者にとってはメリットになる場合もあるでしょう。
試験先行タイプの採用フローとは
試験先行タイプは、試験により選考に進む人数が絞られるため、採用担当者の負担が少ないのが特徴であり次の流れで進みます。
- エントリー
- 選考試験・適正テスト
- 会社説明会
- 面接
- 内定・入社
応募数が多い企業では、まず振り分ける手段としてテストを行います。線引きしたうえで残った応募者の中から内定者を選出するため、効率よく選考が進むでしょう。
一方で、企業側・応募者側それぞれがお互いの理解に時間をかけられないため、ミスマッチが発生する可能性が高まります。
事前に採用ピッチの作成やSNSでの発信など広報活動に力を入れると良いでしょう。
以下の記事では採用ピッチについて解説していますので活用したい企業やこれから作成する場合は、参考にしてください。
関連記事:https://marugotoinc.jp/blog/recruitmentpitch/
採用活動改善のためにすべきこと
ここでは「歩留まり」に焦点をあてて、採用活動を改善するための方法を解説します。算出→要因の洗い出し→対策
歩留まり率の算出は、採用活動の効率化や改善には欠かせないため、以下で詳しく見ていきましょう。
選考の歩留まりを算出する
フェーズごとの歩留まり率を算出することで、改善点が見えてきます。
まずは以下のフェーズごとに歩留まり率を算出します。
- エントリーから説明会
- 書類選考から面接
- 内定出しから内定承諾
それぞれ「選考通過者数÷対象者数×100」で計算し、数字が低いと改善の余地があることを示しています。
歩留まりが低い要因を洗い出す
次に歩留まり率が低い要因を洗い出してみましょう。
フェーズ | 要因 |
---|---|
エントリーから説明会参加 | ・日程調整ができなかった ・志望度が高い企業も選考に進んだ |
書類選考から面接 | ・会社説明会で志望度が上がらなかった ・採用担当者からの連絡が遅い |
内定出しから内定承諾 | ・不安が払拭できなかった ・選考段階で関わった社員に苦手意識を抱いた ・他社の内定が先に決まった |
各フェーズごとに要因は異なるため、リソースを踏まえたうえで、改善の優先順位を決めましょう。
歩留まり改善のための対策を立てる
要因の洗い出しができたら、改善策を立て採用活動を成功させましょう。
フェーズ | 要因 |
---|---|
エントリーから説明会参加 | ・早めに説明会の日程を提示する ・広報活動で会社の魅力をわかりやすく伝える |
書類選考から面接 | ・応募者が事前に情報収集している内容よりも充実させた説明会にする ・選考に進む連絡を早めに行い応募者が準備できる時間を確保する |
内定出しから内定承諾 | ・新卒の応募者が抱える不安を把握する ・面接時の態度に気を付ける ・内定出しまでの時間を短縮する |
選考段階で応募者から、仕事に関する不安や懸念点を打ち明けることは多くないでしょう。過去の新卒採用者で、理想の働き方や企業に求めることを以下にまとめたので参考にし、採用ピッチや会社説明会で活用してください。
- ワークライフバランスがとれる
- 希望する地域で働ける
- 産休育休がとれる
- 職場の人間関係がよい
各項目に合わせた具体的なエピソードがあると、働くことに関する不安を払拭できる可能性が高まり志望度が上がるでしょう。
まとめ|新卒採用フローで効率的な選考を
本記事では、一般的な新卒採用のフローやタイプ別フローについて解説してきました。フローはあるものの、今後の採用活動にどう活かしたらよいかわからない場合や改善点がわかっていてもリソースが割けないケースもあるでしょう。
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