お役立ち情報
自社の採用ページに掲載したり、会社説明会で利用できたりと、何かと便利な採用ピッチ資料。作成に手間はかかりますが、採用ピッチ資料があることで、企業・応募者双方にとって多くのメリットが生まれます。
そこで今回は、70社以上の採用ピッチ資料制作実績のあるマルゴト株式会社が、採用ピッチ資料作成のメリットについて、詳しくご紹介します。
また、マルゴト株式会社の実際の制作フローをもとに、失敗しない採用ピッチ資料作成のポイントも徹底解説します。採用ピッチ資料の作成を考えている採用担当者の方は、ぜひ参考にしてみてください。
なお、本記事はアドビ社の「みんなの資料作成」企画に参加しています。
採⽤ピッチ資料とは?
基本と活⽤方法をわかりやすく解説
70社以上の採用ピッチ資料を制作してきたプロが、採用ピッチ資料の基本や活用のポイントを解説します!
目次
採用ピッチ資料を作成する3つのメリット
採用ピッチ資料を作成するメリットは何なのでしょうか?
実際に、弊社の採用代行サービス「まるごと人事」で出た効果と合わせて、採用ピッチ資料作成のメリットを3つご紹介します。
本項目を読むことで、採用ピッチ資料がいかに重要な資料かおわかりいただけるはずです。
メリット1:自社の魅力を訴求しやすくなり、応募率アップが期待できる
以下のようなシーンで活用いただくことで、自社の魅力を適切に訴求でき、応募率の向上が見込めます。
募集文やスカウトメールに添付
求人広告の募集文や、スカウトメール内に採用ピッチ資料を添付するのがおすすめです。募集文やスカウト文は、なるべく多くの情報を詳細に載せたい一方で、文字数が多くなると最後まで読んでもらいづらくなります。重要な点やアピールしたい点が埋もれてしまう懸念もあります。
そこで募集文やスカウト文に採用ピッチ資料へのリンクを記載すれば、文章だけでは伝わりにくい自社の魅力を訴求しやすくなります。
例えば、まるごと人事で採用ピッチ資料を作成したある企業は、スカウトメール内に採用ピッチ資料のリンクを貼るようになったことで、スカウト返信率が前年よりも2~3%も増加しました。
参考)採用ピッチ資料の活用により、スカウト返信率が改善したお客様の事例
人材紹介会社に共有
人材紹介会社を利用する際に、より希望に近い人材を紹介してもらうために、採用ピッチ資料を人材会社に共有するのも効果的です。
採用ピッチ資料を共有すると、企業の仕事内容やアピールポイントが人材紹介会社にも伝わりやすくなるため、紹介者のマッチ度が高まる可能性があります。
実際に、当社で採用ピッチ資料作成をご支援した企業においても、「紹介会社からの紹介者の書類通過率が上昇した」というお声をいただいています。
リファラル採用で使用
リファラル採用での応募者増加にも有用です。リファラル採用は、すでに自社で働いている社員に、知人を紹介してもらう採用手法です。いかに自社の魅力を知人に伝えられるかがポイントになりますが、採用担当者ではないと自社の魅力やミッション・ビジョンなどをうまく言語化して伝えきれないことも。
社員に採用ピッチ資料を共有しておくことで、リファラルの候補者にもそのまま資料を共有でき、自社の働き方や魅力などを漏れなく伝えることができます。
会社説明会で活用
会社説明会でも採用ピッチ資料は活躍します。会社説明会で、採用ピッチ資料を見せながら自社の働き方や魅力を説明することで、ただ言葉だけで聞くよりも参加者に具体的に情報が伝わるでしょう。
自社の情報が具体的に伝わることで、面接前の志望度や理解度が向上し、ミスマッチを防ぐ効果が期待できます。
実際に、会社説明会で採用ピッチ資料を活用された企業では、説明会後の参加者からの選考の応募率が、前年度よりも4%も増加した例もありました。
メリット2:応募者とのミスマッチを防ぐことができる
採用ピッチ資料は、応募者とのミスマッチ低減にも効果的です。例えば下記のようなシーンで効果があると言えます。
面接官の会社説明の補助
面接時に採用ピッチ資料があれば、会社説明の流れや必須の伝達事項などを標準化しやすくなります。
面接では、どうしても面接官によって伝える情報が変わってしまったり、抜け漏れが出たりしてしまうことも。面接時に正しい情報が応募者に伝わっていれば、入社後のミスマッチを防ぐことができます。面接後の選考辞退率の低下も見込めるでしょう。
家族への説得材料
内定が決まっても、内定者の家族からの反対があり、結果的に内定を辞退してしまうケースもゼロではありません。就職先は内定者のみならず、その家族の生活にも影響があるため、反対されることがあるからです。
その際、内定者から家族に採用ピッチ資料を見せてもらうことで、家族も企業理解が深まり、入社後の具体的な働き方がわかります。それらが安心材料となり、内定承諾にいたる手助けになり得ます。
内定後の企業理解の手助け
特に新卒採用では、内定から入社するまで期間が空きます。会社説明会や面接から時間が経つことで、選考時に伝えていた自社の情報が忘れられてしまうこともあるかもしれません。
そこで採用ピッチ資料を内定者に渡しておくことで、入社までにあらためて企業理解を深めてもらえ、入社後に感じるミスマッチや認識齟齬の低減につながります。
メリット3:採用情報アップデート作業の負担が軽減される
応募者は、興味がある企業に応募する際に、まず公式ホームページを確認することが多いです。しかし、魅力的な採用サイトを作成し、採用に関する情報が更新されるたびにアップデートするのはなかなか大変なもの。
そこで企業の公式ホームページ上に、採用ピッチ資料を掲載するのがおすすめです。PDFで簡単に埋め込むことができ、公式ホームページ上で公開している情報を補足するだけではなく、定期的に情報更新もしやすくなります。
ホームページに採用ピッチ資料を掲載している当社の事例:https://marugotoinc.co.jp/recruit/
いかがでしたでしょうか?
採用ピッチ資料作成のみでの直接的な効果は測りにくいですが、このように母集団形成から内定後のフォローまで、採用活動のあらゆるシーンでメリットがあります。
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採用ピッチ資料作成にかかる工数
結論として、作成するにはトータルで20〜30時間ほどかかります。採用ピッチ資料作成の流れと各工程にかかる目安工数は下記のとおりです。
- 訴求ポイントの情報整理 2〜3時間
- 構成作成 5〜7時間
- デザインパターンの検討 2〜3時間
- デザインパターンへの構成の入れ込み 10〜20時間
- 必要な情報収集 2〜3時間
これらはあくまでも目安時間なので、状況によって時間は変動することもあります。
上記の工程のなかでも、特に2.3.の部分はゼロからまとめるのが難しく、論理的思考力やデザイン力も求められます。そのため、採用ピッチ資料を作る際は、プロのサービスを利用するのも一案です。
例えば、採用ピッチ資料作成を専門に依頼できるサービスがあります。
専門サービスを活用することで、自社で対応する工数は大きく削減できます。加えて、第三者目線からの自社の訴求ポイントの洗い出しや効果的な見せ方、採用知見を踏まえたアドバイスがもらえることもあるので、より効果的な採用ピッチ資料作成ができます。
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採用ピッチ資料作成のポイント3選
続いて、採用ピッチ資料を社内で作成する際に、押さえておきたいポイントを3つご紹介します。
ポイント1:作成のスケジュールを組む
採用ピッチ資料作成にあたり、まず作成の全体スケジュールを組むことが大切です。完成までのプロセスが不透明だと、作成も頓挫してしまいがちです。
完成に向かって、どのようなスケジュールで進んでいくのか、大まかで良いのでまとめておきましょう。
ちなみにまるごと人事では、下記のプロセスで採用ピッチ資料作成を進めています。
- 採用ターゲット・訴求ポイントの情報整理
- 構成作成
- デザインパターンの検討
- デザインパターンへの構成の入れ込み
- 必要な情報の収集
- ファイルの最終確認と、外部共有するファイル形式への変更
これらのプロセスは、下記のようなスプレッドシートに一覧化して、今どこまで進んでいるかが明確になるようにしています。
▼参考:まるごと人事の採用ピッチ資料制作シートの一部
ポイント2:訴求ポイントの整理
続いて、どのような応募者に、どのような情報を伝えたいのかを整理します。自社の強みをあらためて洗い出し、応募者に訴求すべき点を考えてみましょう。
自社の強みの切り口として、まるごと人事では下記の3点から考えています。
- 事業軸
- 仕事軸
- 会社軸
▼参考:まるごと人事の、採用ピッチ資料における訴求ポイントの切り口
上記の3つの切り口でそれぞれ自社の強みを洗い出し、応募者に訴求すべきポイントを整理しましょう。例えば下記のような点があります。
事業軸 | 仕事軸 | 会社軸 |
業界の面白み・成長性 | 業務内容 | ミッション・ビジョン・バリュー |
サービス・プロダクト | スキル | 経営層の経歴 |
解決する課題 | キャリア | 人・組織・文化 |
事業フェーズ | 働き方 | |
給与・待遇 |
これらの3つの切り口で訴求ポイントを明確化したら、次はその訴求ポイントをもとに、応募者へアプローチする内容を整理しましょう。
募集職種や求めるスキル・経験によって、その応募者に伝えたいポイントや刺さりそうなポイント、反対に払拭したいイメージを考えます。
ちなみにまるごと人事では、訴求ポイントの整理に活用していただけるブランディングシートを用意しています。ぜひ参考にしてください。
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ポイント3:構成を考える
ポイント2で洗い出した訴求ポイントを、採用ピッチ資料にどのように落とし込むか、構成を考えましょう。
構成を決めずに着手してしまうと、1枚のスライドに情報が入りすぎてしまったり、説明の流れがおかしくなってしまったりすることもあり、伝えたい内容が不明瞭になってしまいます。
最初に構成を決めておくことで、必要な情報だけを正しい流れで入れていくことができ、効率的に作成を進められます。
構成を決める際は、下記のようにExcelやスプレッドシートを使うのがおすすめです。ページ構成や順序、各ページに記載する内容を大まかに書いてみましょう。ページ構成を決める際は、採用ピッチ資料を実際に使用する場面をイメージすると決めやすくなります。
▼参考:まるごと人事の採用ピッチ資料制作シートの一部
採用ピッチ資料を作成する際には、ぜひ上記3つのポイントを押さえておいてください。
採用ピッチ資料活用にはAdobe Acrobat オンラインツールもおすすめ
採用ピッチ資料はPDFに変換しておくと、利用端末によって資料の見た目が崩れる心配がないので安心です。そのPDFを扱う際に便利なのが、Adobe Acrobat オンラインツール。
以降は、Adobe Acrobat オンラインツールの便利な機能についてご紹介します。
PDFを圧縮
採用ピッチ資料は、写真やページ数が多くなってしまうことがありますよね。その結果、当然PDFのファイルサイズも大きくなってしまうことも。せっかくの資料も、ダウンロードに時間がかかってしまっては応募者に閲覧してもらえません。
そこで、「PDF圧縮」の機能を使って、データを最小化して共有するのがおすすめです。圧縮することで、募集文やスカウト文などに添付しやすくなります。
PDFをPowerPointに変換
採用ピッチ資料の内容を変更したいけれど、PDFのデータしか手元にない……!前任の担当者が辞めてしまい、PowerPointの元データが紛失してしまった。そんなときもAdobe Acrobat オンラインツールがあれば、PDFのデータをPowerPointに変換して編集することが可能です。
また、有償版の機能にはなりますが、直接PDFのデータを編集することも可能なので、必要に応じて利用を検討してみるのも良いかと思います。
PDFのオンラインツール – アドビ公式 | Adobe Acrobat (日本)
まとめ
いかがでしたか?
採用ピッチ資料は、伝えたい内容を整理してわかりやすく作成すれば、採用活動におけるさまざまな場面で役立つ資料です。本記事を参考に、ぜひ効果的な採用ピッチ資料を作成・活用してみてください。
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