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2024.02.21 更新日:2024.08.01
この記事の監修者:犬飼 渓矢

この記事の監修者:犬飼 渓矢

LinkedInの使い方│ダイレクトリクルーティングに強いビジネスSNS

LinkedInの使い方│ダイレクトリクルーティングに強いビジネスSNS

企業の多様な採用方法のひとつとして、企業が求職者へ主体的にアプローチを行うダイレクトリクルーティングが注目を集めています。今回紹介するビジネスSNS「LinkedIn(リンクトイン)」は、世界10億人のユーザーが登録しており、ダイレクトリクルーティングに強い特徴を持っています。

今回は、LinkedInの特徴や使い方、プラン、メリット、注意点をそれぞれ紹介します。

LinkedInとは?

hands of young woman touching screen of a cellphone.

LinkedIn(リンクトイン)は、2003年にアメリカでリリースされた、世界最大級のビジネスSNSです。登録者数は世界で10億人以上、日本国内でも300万人以上(2024年1月時点)のユーザーが利用しています。

LinkedInに登録をすることで、ユーザーは国内外を問わずに世界中の人々とつながることができます。登録には顔出しと実名が必須であり、SNSの中でもビジネスの側面が強いのが特徴です。ユーザーは転職活動の一環として、企業は採用活動の一環として活用できます。

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LinkedInの特徴

Young woman using smart phone,Social media concept.

LinkedInの特徴について解説します。

ビジネス利用に特化している

LinkedInは、FacebookやX(旧:Twitter)とは異なり、ビジネスシーンで利用されることを目的に作られたSNSサービスです。そのため、他のSNSとの棲み分けができており、ビジネス情報の交換、転職活動、採用活動などに特化して活用できるのが特徴です。

FacebookやX(旧:Twitter)も使っているが、ビジネス上の繋がりの中にプライベートを織り交ぜることに違和感を感じる方におすすめです。

【他のSNSとの投稿内容の違い】

LinkedIn

その他の一般的なSNS

・仕事、キャリアに関する投稿

・転職の報告

・気になるニュースへのコメント

・日常の出来事

・特別な記念日、祝い事

・パーティー、飲み会の内容 など

転職潜在層へアプローチできる

転職潜在層とは、本格的な転職活動には取り組んでいないものの、良い機会や縁があれば転職を検討する人材のことを指します。LinkedInは採用ツールとして使用することができ、、転職潜在層も多く登録しているため、従来の採用活動よりも幅広い層へのアプローチが可能です。

YOUTRUSTが2022年に行った調査によると、調査対象とした3,300名のうち、転職顕在層の割合は全体の約1割なのに対して、転職潜在層の割合は6割にものぼっていることがわかりました。

この結果からも、転職潜在層へのアプローチができれば採用の間口が広がり、優秀な人材の確保や、他社との人材確保の競争にも優位に立てるでしょう

また、日本にとどまらず様々な世界のエキスパートが参加しているため、特に外資系企業経験者海外経験の多い候補者の採用に向いています。

 

LinkedInのプラン

Change the wooden cube block word from Plan A to Plan B concept for strategy, change, alternative and perseverance

LinkedInには4つの料金プランが用意されています。採用活動を強化するのであれば、InMailやユーザー検索を利用できる有料プラン「LinkedIn Recruiter」がよいでしょう。ここでは、無料プラン(Bacicアカウント)と有料プラン(LinkedIn Recruiter)でできることについてそれぞれ紹介します。

無料プラン(Bacicアカウント)でできること 

  • 会社紹介サマリーに自社の概要を掲載
  • 求人情報の掲載先を載せる(※求人情報を直接掲載することはできない) 
  • つながりのあるユーザーに対してメッセージを送る
  • イベントの作成

有料プラン(LinkedIn Recruiter)でできること

無料プランに加えて以下のことができるようになります。

  • 人物検索・絞り込み
  • つながりのないユーザーでもInMailを利用したでのダイレクトなアプローチが可能(スカウトメールの送信)
  • ブーリアン検索
  • チーム連携機能
  • 求人の掲載・管理 など

【注意点】

無料プランでは、ユーザーのプロフィールを閲覧した際に「足跡」が残ります(候補者側に、企業がプロフィールを閲覧したことが見える。しかし、有料プランであるLinkedIn Recruiter では「足跡」が残りません。

 

採用を目的としたLinkedInの使い方

Asian business person having a meeting

採用活動を目的にLinkedInを使う場合は、有料版「LinkedIn Recruiter」の導入が基本となります。ここでは、有料版「LinkedIn Recruiter」の使い方を解説します。

企業ページを作成する

まずは自社の企業ページを作成しましょう。自社のPRや採用活動を行うためにも、企業ページの作成は欠かせません。多くのユーザーに興味を持ってもらうためには、プロフィールを充実させることが大切です。

キャリアページを作成する

有料版では、企業の詳細な情報を記載した紹介ページを作成することができるため、社風や職場の雰囲気、実際に働いている社員の声を伝えやすくなります。

求人情報の掲載

有料版では、企業ページに自社の求人情報を掲載できます。「会社名」「職種」「場所」「業界」「ポジションの内容」「求めるスキル」など、必要な項目を記載しましょう。

求人広告の掲載

求人情報の内容をもとに、求人広告の掲載ができます。求人広告は「LinkedIn上に掲載する」「個人宛のメール内に掲載する」など、いくつかの広告の種類を選べるので、目的に応じて使い分けましょう。

プロジェクトを作成する

求人や要件ごとに求める人材の情報をまとめた「プロジェクトフォルダ」を作成します。プロジェクトごとに候補者を管理していくことで、採用業務の効率が上がります。

また、プロジェクトを入力すると、求める人材がどれだけ存在しているかの予測を算出してくれるほか、プロジェクトフォルダの公開範囲も、社内の関連するメンバー全員か、特定のメンバーかを選べるなど、便利な機能が備わっています。

候補者を検索する

候補者を効率よく絞り込むためにフィルター機能やブーリアン検索を活用します。フィルター機能であれば、候補者を「場所(活動地)」「卒業年」「言語」など多数の項目で絞り込むことができ、ターゲットを的確に絞り込むのに適しています。

ブーリアン検索は、ユーザーのプロフィールに記載されている文字情報から検索できる機能であり、より細かな検索を行いたい場合に有効活用できます。たとえば、「特定の職種」+「特定の場所」で働ける人を探したい場合や、「営業と管理職のどちらかのスキルを持っている」人を探したい場合に、これらが記載されているプロフィールのユーザーを探すことができます。

InMailを活用して候補者にメッセージを送る

InMailとは、LinkedIn上でつながっていないユーザーへメッセージを送ることのできる機能です。「気になるけれどもつながっていない」といったユーザーに対してもアプローチができるため、採用活動の幅を大きく広げることができます。

スカウトを送信する

有料版では、登録ユーザーの中から条件に合致する人材を検索でき、欲しい人材にスカウトメールを直接送ることができます。

候補者とのやり取りを進める

候補となるユーザーからリアクションが返ってきたら、採用に向けたカジュアル面談などの場を設定しましょう。 すぐには転職をしないユーザーに対しては、アプローチに適した時期にすぐコンタクトが取れるようにつながりを維持しておきましょう。

 

LinkedInを利用するメリット

Young Japanese business giving a presentation

LinkedInを利用するメリットを解説します。

採用コストを抑えて運用もできる

本格的に採用にLinkedInを活用するには有料プランの導入が望ましいですが、無料プランで試しに始めてみるのも一つの手です。

無料プランでも、つながっているユーザーへは直接アプローチできたり、求人情報の掲載先を載せることができたりするため、採用コストを抑えた運用も可能です。

また、有料プランを導入した場合でも、採用数といった成果に応じて料金が上乗せされることもありません。

多くのユーザーにアプローチできる

LinkedInは世界で10億人以上、日本国内でも300万人以上のユーザーが登録しているビジネスSNSであり、今までの採用活動では出会えなかったような人材へのアプローチが可能になります。多種多様なユーザーの中から、自社の求める人材の発見にも効果が期待できるでしょう。

有料版ではユーザー検索機能を活用できる

有料版では、InMail機能を活用し、自社の求めるスキルや経験、職種などの項目を絞ることで、自社に最適な人材の候補を企業が主体的に見つけることが可能になります。また、InMail機能では、つながりを持っていないが気になるユーザーに対しても直接コンタクトが取れるため、より多くのユーザーへのアプローチも可能です。

情報収集に便利

FacebookやX(旧:Twitter)は、タイムライン上に多種多様な情報が流れてきてしまいますが、LinkedInならビジネス関連の情報のみが流れてくるので、効率的に情報収集ができ、非常に便利です。

 

LinkedInを利用する際の注意点

Beautiful young asian woman using laptop,think,

LinkedInを利用する際の注意点を解説します。

継続的な情報発信が必須

ユーザー同士の交流が大切なビジネスSNSでは、日頃からのやり取りや定期的な情報発信が求められます。そのため、LinkedInの利用を開始しても、すぐに求める人材の採用につなげるのは難しく、普段から企業ページでの定期的な情報発信などが必要です。

アプローチのタイミングは見極める必要がある

LinkedInには、積極的に転職活動を行なっているユーザーから、今はまだ転職に消極的なユーザーまで、さまざまなユーザーが利用しています。たとえば、転職意欲の高いユーザーへはレスポンスを素早くし、転職潜在層のユーザーに対しては、時間をかけてアプローチしていくことが効果的といえます。

気になるユーザーの転職意欲を見誤ってしまうと、人材獲得の機会損失にもつながってしまいます。

さまざまな機能を理解する必要がある

LinkedInには、ユーザー検索やInMailなどのさまざまな機能があるため、各機能の使い方を理解するのに時間がかかります。一つひとつ段階を踏んで覚えていくといいでしょう。

 

多くの人材にアプローチできるLinkedInを活用しよう

Top view of business people clapping hands together over table, Below graphs placed on the desk. Young businessman and businesswoman stack of hands showing unity and teamwork support.

LinkedInでは、多種多様な職種、転職に積極的な人から転職潜在層まで幅広くアプローチできるのが特徴です。LinkedInで作成した企業ページを充実させ、定期的な情報発信を欠かさないようにしましょう。海外系の人材や、多くの人材にアプローチをしたい場合には、ぜひ活用してみてはいかがでしょうか。

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参考記事:https://marugotoinc.jp/blog/x_hiring/

この記事の監修者:犬飼 渓矢
この記事の監修者:犬飼 渓矢

マルゴト株式会社まるごと人事事業部 事業企画

テーマパークホテル勤務、ベンチャー企業の社長室室長を経て、2019年にマルゴトへ入社。マネージャー、ゼネラルマネージャーを経て、現在は「まるごと人事」事業部の事業企画として従事。
中長期目線の事業課題の解決を通じた顧客価値の最大化を目指す。

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