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IT人材の採用は、エンジニアやデザイナーの不足が続く市場環境により難易度が上昇しています。高い専門性を持つ人材は即戦力として需要が集中し、求人掲載のみでは十分な母集団形成が難しく、採用コストが肥大化する傾向があります。
採用効率を高めたい企業に注目されているのが、ダイレクトリクルーティング型サービス「Offers」です。定額制で成果報酬が発生しない料金体系を採用しており、複数名を計画的に採用する企業に適した仕組みを備えています。
本記事ではOffersにおける料金体系の特徴、コストパフォーマンスや導入企業の事例、採用成功のための活用法について解説します。

エンジニア採用 成功企業が実践する“仕組み”と“改善ポイント
採用難化が進む2025年において、成果を出す企業が実践する採用の仕組み化を徹底解説!
目次
Offersの料金体系
Offersには定額制プランと成果報酬型のサービスがあり、採用計画や人数に応じて選択できます。ここでは、期間ごとの料金設定や定額制のメリット、求人掲載数やアカウント数の強みについて詳しく解説します。
6か月プランと12か月プランの違い
Offersの定額制には、6か月と12か月の2つの契約期間が用意されています。6か月プランは総額120万円(税抜)で、月に換算すると20万円となります。利用可能なオファー数は400通で、追加が必要な場合は100通あたり1,500円で購入可能です。
12か月プランは総額180万円(税抜)で、月換算すると15万円となり、800通のオファーを送付できます。追加オファーは1通あたり1,125円で利用可能です。両プランとも求人掲載数に制限がなく、柔軟な採用活動が可能となる点が大きな特徴です。
料金概要(税抜)
- 6か月プラン:120万円(400通、追加100通あたり1,500円)
- 12か月プラン:180万円(800通、追加1通あたり1,125円)
成功報酬が不要な定額制のメリット
定額制の大きな魅力は、期間内に採用が成立しても成果報酬が一切発生しない点です。例えば、複数人を採用した場合でも追加費用が不要なため、予算計画が立てやすくなります。
大量採用や継続的な採用を想定する企業にとっては、費用対効果の高い選択肢となります。さらに、成果報酬型のOffers Jobsもあります。初期費用や月額料金が不要で、採用が決定した際のみ費用が発生する仕組みです。
契約形態ごとの成功報酬は、以下のとおりです。
- 業務委託・非正規(副業含む):35万円(税込38万5,000円)
- 正社員:150万円(税込165万円)
- 副業から正社員転換:100万円(税込110万円)
掲載数やアカウント数が無制限の強み
定額制プランでは求人の掲載数に上限がなく、アカウント数にも制限が設けられていません。複数のポジションを同時に募集したり、拠点や部門ごとに担当者を分けて管理したりしても追加料金は不要です。
さらに、正社員採用に加えて、副業や業務委託など多様な働き方での募集が可能なため、幅広い候補者層にアプローチできます。採用の幅を広げながらも、コストを抑えた運用が実現できます。
Offersの料金は高い?コストパフォーマンスを検証
Offersの料金が高いかどうかを判断するには、他サービスとの比較や採用単価の仕組みを理解することが重要です。ここでは、相場感との違いや費用対効果を高める活用法を整理します。
他の採用サービスとの料金比較
人材紹介サービスでは、採用が決定すると候補者の年収の20〜40%が費用として請求されることが一般的です。例えば、年収600万円の人材を採用した場合、120〜240万円程度が発生します。
一方で、Offersの定額制プランは最大でも月額換算15〜20万円で利用でき、採用人数が増えるほど一人あたりのコストが抑えられます。成果報酬型のOffers Jobsも、採用が決まった際のみ費用が発生する仕組みで、固定費をかけずに運用可能です。
比較の目安
- 人材紹介:年収の20〜40%
- ダイレクトリクルーティング:数十万円〜成功報酬
- Offers:定額制(月額15〜20万円換算)または成果報酬型
採用単価を下げる仕組み
定額制プランを利用すると期間中に採用する人数に制限がないため、複数名を採用すれば一人あたりの単価を下げられます。例えば、12か月プランで5名を採用した場合、1名あたりの採用コストは36万円となり、人材紹介の半額以下になるケースもあります。
成果報酬型のOffers Jobsは採用が成立した時点で費用が発生する方式であり、無駄な出費を避けられる点がメリットです。採用数や状況に合わせて選べる柔軟性が、コスト効率を支える要因となります。
複数採用を前提とした活用法
複数人材を確保したい企業にとって、Offersは有効な選択肢です。定額制プランであれば、契約期間中に採用人数を増やすほど単価が下がり、費用対効果が高まります。
さらに、業務委託として複数人を契約し、その中から相性の良い人材を正社員化する方法も推奨されています。結果、採用のミスマッチを防ぎつつ、スピーディーに人材を確保できます。

エンジニア採用 成功企業が実践する“仕組み”と“改善ポイント
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Offersの特徴と他サービスとの違い
Offersは他の採用サービスと比較して、特定分野への特化やSNSとの連携など独自の強みを持っています。以下では、特徴的なポイントを整理しながら解説します。
エンジニア・デザイナー採用に特化している
OffersはITエンジニアやデザイナー向けに設計されたスカウトサービスです。登録ユーザー数は2万5000名以上で、そのうち約70%がエンジニア、約15%がデザイナーを占めています。
さらにPdMやPjM、データサイエンティストなど幅広い専門職も含まれています。経験3年以上の中堅人材が全体の4割以上を占め、シニアクラスも2割を超えるため、豊富な経験を持つ即戦力層にアクセス可能です。
質の高い母集団を確保している点が、他サービスとの差別化につながっています。
正社員・副業・業務委託など多様な雇用形態に対応している
Offersでは正社員採用に加え、副業や業務委託といった柔軟な雇用形態に対応しています。特に副業希望者が多く登録しており、リモートワークの普及に伴い副業に時間を割ける人材が増加している点も背景にあります。
企業はフルタイム人材に限らず、特定の案件や短期プロジェクトに適した人材を効率的にアサインできるため、採用の自由度が高まるでしょう。幅広い雇用形態をカバーすることにより、多様な働き方のニーズに対応できる仕組みとなっています。
SNS連携で候補者の詳細プロフィールを確認できる
Offersは、複数のSNSと連携可能です。候補者の発信内容やコードの公開実績、専門的なアウトプットを事前に確認できます。
さらに、GitHubやQiitaの情報からスキルを数値化し「スキルスコア」として可視化する機能も搭載されています。例えば、スコア65以上であれば上位5%に位置し、採用担当者が技術背景に詳しくなくても候補者のレベルを迅速に判断可能です。
情報の透明性が高いため、ミスマッチを減らせる点がメリットです。
連携できる主なSNSと特徴
SNS | 確認できる情報の例 |
---|---|
GitHub | ソースコード、使用言語、プロジェクト履歴 |
Qiita | 技術記事の内容、専門領域の知識レベル |
職務経歴、推薦文、スキルセット | |
X | 日常の発信、関心分野、考え方 |
note | 記事やアウトプット、思考の傾向 |
社員とつながりのある候補者へもアプローチできる
社内メンバーがSNS連携を許可すると、オンライン上のつながりをOffers上で可視化できます。結果、社員の友人や知人といった関係性を持つ候補者へもスカウトを送ることが可能です。
従来のリファラル採用をシステム的に再現できる仕組みであり、信頼関係を基盤としたマッチングによってスカウト成功率の向上が期待できます。外部データベースだけでなく、社内ネットワークを活用できる点が特徴です。
即戦力人材に効率的にリーチできる
Offersでは、経験豊富なハイクラス人材に短期間で接触できます。業務委託であれば最短4日で参画が実現し、スピード感のある採用を支援可能です。
さらに、平均返信率は約20%と高水準を維持しており「気になる」機能の反応率も約8%に達します。スカウト数を消費しない「気になる」は件数無制限で利用でき、幅広い候補者への接触に役立ちます。
緊急度の高い求人にも強い
採用を急ぎたい場合も、Offersが有効です。申込からオファー開始まで最短2日、採用決定まで最短4日の実績があります。
実際に、シード期の企業が1か月で4名を採用した事例や、副業から正社員に移行した事例も報告されています。まず業務委託で関係を構築し、適性が確認できた段階で正社員採用に切り替える手法がおすすめです。

エンジニア採用 成功企業が実践する“仕組み”と“改善ポイント
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Offers導入企業の成功事例から見る効果
Offersを導入した企業は、スピード感のある採用や即戦力人材との出会いを実現しています。
特に副業人材や経験豊富なエンジニアとのマッチングに強く、採用が難しい人材層に効率的にリーチできる点が高く評価されています。口コミや導入事例を通じて、多くの企業が採用活動の効率化と質の向上を体感しているのです。
ユーザーからの口コミ・評価
実際の利用者からは、以下の声が寄せられています。
- スカウトの打率が高く質の高い人材と出会えた
- 副業希望者が多く即戦力を迅速に確保できた
SNS連携によるスキルの可視化は期待値のずれを減らし、技術マッチ度の高い採用を後押ししています。一方で副業目的の人材が多いため、稼働時間の確保に課題を感じる企業もあり、特徴を理解したうえで活用する姿勢が重要とされています。
Offersで採用成功するための活用ポイント3選
Offersを効果的に活用するためには、候補者層の特性を理解し、働き方やアプローチ方法を工夫することが重要です。ここでは、返信率向上や採用成功に直結する3つの実践ポイントを紹介します。
働き方の自由度を尊重したオファー設計
Offersの利用者は副業希望者が多いため、柔軟な働き方を提示することが大切です。特に、週2日以下の稼働条件を設定した求人は、求人一覧ページで全PVの約94%を占めるほど注目されています。
まず業務委託として関係を始め、その後に正社員化を検討する流れも候補者に好まれる傾向があります。企業側が柔軟性を示すことで魅力が高まり、優秀な人材からの返信率を向上させる効果が期待できるでしょう。
副業・転職意欲の高い人材にアプローチ
効率よく成果を上げるには、副業や転職に積極的な候補者に優先的にアプローチするとよいでしょう。Offersでは、候補者が自身の就業意欲を登録しており、検索時に「転職意欲が高い順」で並び替えることが可能です。
正社員採用を狙う場合はこの機能を活用すると精度が上がります。さらに、候補者をリスト化し「気になる」を設定しておくことで、意欲に変化があった際に通知を受け取れるので、中長期的な接点維持にも役立ちます。
カジュアルなスカウトによる返信率の向上
Offersのユーザーは、副業やフリーランス志向が強いため、堅苦しいスカウトよりもライトで簡潔なメッセージが好まれます。具体的には、800〜1000文字程度にまとめ、依頼内容と依頼理由を明確に伝えることがポイントです。
さらに「まずは説明を聞いていただいたうえでご検討ください」といった柔らかい誘い方をすることで、返信のハードルを下げられます。また「気になる」機能はスカウト数を消費せず、無制限で利用できるため、幅広い候補者に効果的にリーチ可能です。
Offersが向いている企業と活用シーン
Offersは全ての採用活動に万能というわけではなく、特定のニーズを持つ企業にこそ強みを発揮します。ここでは、どのような企業やシーンで活用効果が最大化されるかを整理して紹介します。
スタートアップや急成長企業に適している
スタートアップや急拡大中の企業は、即戦力人材を短期間で確保する必要があります。Offersでは最短4日での採用実績があり、開発や事業推進をスピーディーに進められる点が魅力です。
実際にリリースから2年半で600社以上が導入しており、スタートアップから大手まで幅広く利用されています。特に「限られた採用リソースで優秀な人材を素早く確保したい」というニーズを持つ企業に向いており、スピード感のある人材戦略を後押しします。
大量採用よりもピンポイント採用を重視したい
Offersは特定スキルを持つ人材をピンポイントで採用するのに適しています。GitHubやQiitaなどの情報からスキルをスコア化できるため、技術的な背景に詳しくない担当者でも候補者のレベルを把握可能です。
成果報酬型のOffers Jobsを選べば、採用決定時にのみ費用が発生するため、コストを抑えながら必要な人材を正確に確保できます。大量採用ではなく、特定のポジションに最適な人材を求める企業にとって効率的な仕組みです。
採用工数削減を重視している
採用担当者の工数を削減したい企業にとっても、Offersは有効です。スカウトから内定までの進捗管理を一元化できるほか、候補者のリスト化やメモ機能で情報整理も容易です。
さらにSlackや各種ATSとの連携により、通知や候補者情報の自動転送が可能で、社内共有の負担を軽減できます。自動リストアップ機能により毎週15名の候補者が提示されるため、探索にかかる時間も削減されます。
少人数の人事チームでも効率的に採用活動を進められる仕組みです。
まとめ
本記事では、Offersの料金体系や特徴、活用のメリットや導入事例を整理し、効率的な採用戦略のあり方を解説しました。
エンジニアやデザイナーなどの専門職採用は、市場競争の激化と即戦力志向の高まりにより、従来型の手法だけでは成果を出しにくくなっています。定額制で成果報酬が不要なOffersは、複数名を計画的に採用したい成長企業に適した選択肢といえます。
採用活動をさらに強化したい場合には、設計から運用・改善まで一貫して支援する月額制の採用代行サービス「まるごと人事」の活用を検討してください。

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