お役立ち情報
少子高齢化の影響で、多くの職種で人材不足が大きな課題となっていますが、特に採用が難しいといわれているのがエンジニアです。
需要が高く獲得競争が激しいことに加え、スキルや素質の見極めが難しいため、多くの企業が採用に苦戦しています。
そこで今回は、採用面接において優秀なエンジニアを見極めるための質問例を紹介します。
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エンジニアのスキルを見極める質問例11選
まずは、エンジニアとしてのスキルを見極めるための質問例です。
1.使用したことのある言語やツールを教えてください
自社の業務とのマッチ度を測るための質問です。ここでいう言語とは、「プログラミング言語」のことです。
プログラミング言語は200種類以上あるといわれており、担当する業務や開発環境によっても使用するものが異なるため、どのような言語を使用した経験があるか、しっかり確認しておく必要があります。
自社で採用している言語やツールの使用経験がない場合は、その部分をどのように補おうと考えているのかも尋ねてみましょう。
2.なぜその言語やツールを選んだのですか?
候補者の技術に対する興味・関心の持ち方、情報収集能力、トレンドを先読みする力などを見極めるための質問です。
前項の質問もそうですが、言語やツールに関する質問は特に、候補者の回答の中にも専門用語が多数含まれることになります。
そのため、面接をする側にも、ある程度専門知識が必要になります。可能であれば、面接には現場のエンジニアに同席してもらいましょう。
もし、現場のエンジニアが面接に同席できず、専門知識を持たない人事担当者が面接を行う場合は、自分が人事であることを候補者に伝え、その上でこの質問をすることで、候補者の「専門用語を多用せず、わかりやすく説明する力」も測ることができます。
3.どのような技術サービスを開発してきましたか?
自社の業務や募集しているポジションとのマッチ度を測るための質問です。
エンジニアとしてどのような業務の経験があるか、どのような成果を出しているかなどを知ることができます。
システムやサービスには、形がありません。これらを言語化し、いかにわかりやすく説明できるかで、システムやサービスの本質を理解できているかどうか、さらに理論を構築する力や、相手に伝える力も把握できるでしょう。
4.どのようなポジション、業務を経験したことがありますか?
候補者が、どのくらいの範囲の業務を任せられる人材かを見極めるための質問です。
チームの規模、メンバー構成、担当した業務の内容、業務の進め方など、細かく把握しましょう。
中には、フリーランスのエンジニアとして働いてきた人のように、チームでの業務経験がない、または経験が浅い人もいます。その場合は、「チームのメンバーと協力して業務を進められるコミュニケーション能力があるかどうか」を意識しながら、その後の面接を進めていきましょう。
5.開発において何を重視していますか?
エンジニアとしての姿勢や、開発に向き合えているかどうかを見極めるための質問です。
回答から、候補者が開発に熱意や主体性を持って当たってきたかどうかや、品質、コスト、納期の中で何を最も重要視しているかを把握できるでしょう。
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6.これまでに直面した課題と、そのときの対応を教えてください
候補者の課題解決力と、仕事での経験を自分の成長につなげることができる人材かどうかを見極めるための質問です。
課題をうまく乗り越えられたかどうかだけでなく、自分の成長のために仕事を振り返る機会を設けているかという点も重視します。
加えて、「改めて考えたときに、より良い解決方法はありますか?」と尋ねることで、学習力や成長力も測ることができるでしょう。
7.これまでの失敗経験と、そのときにどのように対処したかを教えてください
過去の失敗を自己認知できているか、そしてその失敗を活かすことができているかどうかを見極めるための質問です。
これまでの人生の中で、失敗が一つもないという人はほとんどいないのではないでしょうか。
失敗を失敗と自分で認められない、または失敗しても自分で気づくことができないと、のちに大きなミスにつながる恐れもあります。
逆に、失敗を素直に認め、その経験から何かを学び、成長につなげることができる人は、ミスが起きたとしても、自分でリカバリー策を考え、行動することができるでしょう。
候補者が失敗経験を素直に話せるか、そして、どのように対処したかだけでなく、失敗経験をプラスに捉えられているかどうかも重視しましょう。
8.外部折衝の経験はありますか?
折衝力を測るための質問です。折衝力とは、相手と利害が一致しないときに、話し合いによって折り合いをつける力のことをいいます。
ここでの外部とは、主に顧客のことを指します。候補者が「ある」と回答した場合は、折衝する際にどのようなことを意識してきたかをあわせて確認しましょう。
顧客との折衝がないポジションを募集している場合でも、この質問をすることで、将来的に顧客との折衝があるポジションに配置可能かどうかを判断できます。
候補者に顧客との折衝経験がない場合は、社内で折衝や調整をした経験がないか尋ねてみましょう。
9.これまでの経験を弊社でどのように活かせると思いますか?
求人票に記載している業務内容を候補者が正しく理解できているかどうかを確認するための質問です。
候補者が具体的な経験やスキルを交えて回答できれば、即戦力としての活躍も期待できます。
さらに、相互理解を深めるために、候補者に自社の課題を伝え、「あなたならどのように解決しますか?」と聞いてみるのも良いでしょう。
候補者のエンジニアとしてのスキルの深さだけでなく、プレゼンテーション能力、能動性の高さなども測ることができます。
10.弊社のサービスで改善すべきだと思う点はありますか?
候補者の、自社の製品やサービスに対する理解度を測るための質問です。
この質問は、製品やサービスを開発するポジションを募集する際によく用いられます。
個人でも利用可能な無料版があるサービスがあるなら、それを使ったことはあるか、使ってみてどう感じたかなども聞いてみましょう。
自社の製品やサービスを知っているか、理解しているかだけでなく、課題を見つける力があるか、積極的にアイデアを出せる人材かどうかも、この質問で見極めることができます。
11.最近勉強していることや、興味のある技術はありますか?
候補者の、最新技術やトレンドに対する感度の高さや、向上心を見極めるための質問です。
IT技術は、速いスピードで日々進歩しています。現在のスキルが高かったとしても、新しい技術を吸収しようとしないエンジニアは、いずれ時代に取り残されてしまうでしょう。
長期的に活躍してくれるエンジニアを採用するためには、候補者の現在のスキルだけでなく、成長意欲を見極めることも重要です。
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エンジニアの素質を見極める質問例3選
次に、エンジニアとしての素質を見極めるための質問例です。
1.モチベーションが下がるのはどのようなときですか?
候補者のストレス耐性や、ストレス要因(人間関係、仕事量など)とうまくつき合っていけるかどうかを確認するための質問です。
実際に業務に就いたときに、モチベーションを保ちながら働けるかどうかを判断します。
モチベーションが下がる時に加えて、モチベーションを回復・維持する方法も答えることができる候補者は、自己分析力や自己管理能力も高いと評価できます。
2.やりがいを感じるのはどのようなときですか?
こちらも、候補者が入社後にモチベーションを保ちながら業務に取り組めるかどうかを見極めるための質問です。
あわせて、候補者と自社の業務や社風とのマッチ度も測ることができます。
自分がどのようなときにやりがいを感じるのかを把握できている候補者は、自分のこともよく理解できていると評価できるでしょう。
3.会社の方針と自分の意見が合わなかったことはありますか?
基本的には候補者が、自分の意見よりも会社の方針を優先できる合理的な人材かどうかを確かめるための質問ですが、時にはコンプライアンスを遵守できるかどうかを確認する質問になります。
たとえば、どれだけ高いスキルを持つエンジニアでも、会社の方針よりも自分の意見を優先するような人では、活躍は期待できないでしょう。
しかし、会社の方針が倫理道徳や技術面などに照らし合わせて不適当なものだった場合に指摘できる人材は会社にとってもプラスの人材です。
そのため、会社の方針と意見が合わなかったことがあるか、ないかだけで判断しないようにしましょう。
候補者が「ある」と回答した場合は、それでも会社の方針を優先したかどうかを確認します。
そのうえで「なぜ意見が合わなかったのか」も併せて聞いて判断しましょう。さらに、候補者がその出来事を前向きに捉えることができているかどうかという点も重視しましょう。
スキルと素質を正しく見極めて優秀なエンジニアを採用しよう
エンジニアの採用面接は、候補者とのやり取りの中で専門用語も多々出てきます。
候補者のスキルを正しく見極めるためには、面接をする側にもある程度専門知識が必要になりますので、可能であれば現場のエンジニアに同席してもらいましょう。
また、スキルは申し分ない人材でも、会社の社風や方針に合わなければ、採用ミスマッチとなってしまう可能性があります。
スキルだけでなく、素質もしっかり見極めることが大切です。
エンジニアの採用面接を行う際は、今回紹介した質問例を、ぜひ参考にしてみてください。
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