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2025.11.07 更新日:2025.11.21
この記事の監修者:今 啓亮

この記事の監修者:今 啓亮

【2025年版】キャリオクの料金と導入効果|コストを抑えて採用効率を上げる方法

近年、採用コストの上昇や人材紹介への依存が課題となる中、成果に応じて費用が発生するダイレクトリクルーティングへの注目が高まっています。なかでも「キャリオク」は、応募課金制を採用し、初期費用ゼロで効率的に若手人材へアプローチできるサービスとして注目を集めています。

従来の求人広告や紹介型採用では得られないスピードと柔軟性を実現しながら、採用単価を最小限に抑えられる点が特徴です。

本記事では、キャリオクの料金体系や導入効果、費用を抑える運用ノウハウを詳しく解説します。採用コスト削減と効率化を両立させたい担当者に向けた実践的な内容なので、ぜひ参考にしてください。

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キャリオクの基本的な特徴

キャリオクの基本的な特徴

キャリオクは、ダイレクトリクルーティング市場で注目を集めるサービスであり、企業が求職者に直接アプローチできる仕組みを備えています。特許を取得したオークション方式を採用し、年収提示を通じて求職者とのマッチングを高精度化しています。

20〜30代を中心とした若手層が多く登録しており、営業職の採用に強みを持っているのも特徴です。さらに、ソフトバンクグループの信頼性ある運営基盤に支えられており、安心して導入を検討できるサービスです。

オークション機能(入札方式)とは?

キャリオクは、求職者が自身のキャリア情報を出品し、企業が採用条件を提示して入札するという形式を採用しています。年収提示付きの入札が行えるため、求職者は自分の市場価値を可視化でき、企業は転職意欲の高い人材を優先的に確保可能です。

入札が成立すると企業には最大30日間の独占交渉権が与えられ、他社からのアプローチを制限できます。オークション機能により、選考スピードの向上と採用競争力の強化が実現します。

スカウト機能(面接依頼)との違い

キャリオクには、オークション機能に加えてスカウト機能が用意されています。オークション機能は個別に入札を行うため、転職意欲の高い候補者に深くアプローチできます。

一方で、スカウト機能は面接依頼を一括送信でき、配信数の上限がない点が特徴です。求職者のオークション状況に関係なく面接依頼を送れるため、幅広い人材にアプローチできます。

オークションとスカウトを使い分けることで、効率的かつ戦略的な母集団形成が可能になります。

求職者データの特徴

キャリオクの登録者データは、以下のとおりです。

属性項目 割合
20〜30代 約70%
営業職経験者 約25%
現年収300〜500万円台 約61%

キャリオクの登録者は若手層が中心であり、全体の約70%が20〜30代に該当します。34歳以下が半数を超え、特に20〜24歳の割合が約25%と高くなっています。

現年収帯では、300〜500万円が最多です。経験職種は営業がもっとも多く、続いて販売・接客・IT系が上位を占めています。

SBヒューマンキャピタル運営の信頼性

キャリオクは、SBヒューマンキャピタル株式会社によって運営されています。同社はソフトバンクグループ傘下であり、「イーキャリア」などの転職サービスを展開してきた実績があります。

大手企業からベンチャーまで幅広い法人が導入しており、以下に挙げる企業が活用しているのも特徴です。

  • マイクロソフト
  • アサヒビール
  • 三井不動産
  • サイバーエージェント
  • ソフトバンク

グループの信用力と運営ノウハウにより、採用プラットフォームとしての安定性と信頼性が確立されています。

キャリオク導入による4つの効果

キャリオク導入による4つの効果

キャリオクは求人広告や人材紹介とは異なり、応募課金制を採用した新しい採用支援サービスです。ここでは、キャリオク導入における4つの効果について詳しく解説します。

求人原稿不要でスピード採用が可能になる

キャリオクは求人広告のような原稿作成や掲載審査の工程が不要で、登録完了後すぐに採用活動を始められます。求人枠の購入や職種制限がないため、複数ポジションを同時に募集しても追加費用はかかりません。

候補者検索からスカウト送信まで即日実施でき、スピード感のある採用体制を構築できます。採用ニーズの発生から面談設定までの時間を大幅に短縮できるため、急な欠員対応や新規事業立ち上げ時の採用にも適しています

求職者の返信率が高く、ミスマッチを防げる

キャリオクの入札・スカウト機能は、求職者情報を確認してからアプローチできるため、条件の一致度が高くなります。オークション形式で自ら転職意思を示す登録者に接触できるため、一般的なスカウトサービスの約6倍という返信率を実現しています。

年収提示付きの入札により企業と候補者の条件差を事前に明確化でき、選考途中での辞退リスクも軽減可能です。結果として採用スピードと精度の両立が可能になり、採用後のミスマッチ防止にもつながります。

初期費用ゼロ・成功報酬ゼロでリスクが少ない

キャリオクは初期費用・成功報酬が不要な応募課金型サービスです。費用は応募承諾時にのみ発生し、スカウト送信や検索機能は無料で利用できます。

求人広告のように応募がなくても費用が発生するリスクがないため、費用対効果を高く維持できます。人材紹介で一般的な高額報酬(年収の30~35%)も不要なため、採用単価を抑えつつ安定した運用が可能です。

実績に応じた支出管理がしやすく、採用コストの透明性を確保できます。

スカウト配信無制限で母集団形成が効率化する

キャリオクではスカウト配信数に制限がなく、条件に合致した候補者に一括でアプローチできます。主なメリットは次のとおりです。

  • 職種や勤務地ごとにターゲットを細分化できる
  • 新規登録者・再エントリー者への通知を即時受信できる
  • 配信上限を気にせず母集団を短期間で拡大できる

採用担当者はリアルタイムで登録者の動向を把握し、反応が高い層に迅速に対応できます。スカウトを複数パターンで配信し、反応率を分析しながら運用を最適化することで、採用効率の向上とコスト削減を同時に実現できます。

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キャリオクを利用する際の注意点4つ

キャリオクを利用する際の注意点4つ

キャリオクは柔軟でコスト効率の高い採用支援サービスである一方、利用時に理解しておくべき注意点があります。ここでは、キャリオクを利用する企業が直面しやすい4つの注意点について解説します。

応募承諾後のキャンセルは不可

キャリオクでは、求職者が入札や面接依頼を承諾した後、企業側から一方的に取り消すことは認められていません。承諾前であれば取り消し可能ですが、承諾後は求職者との信頼関係を損なう行為として制限されています。

採用計画や募集要件が変動する可能性がある場合は、入札や面接依頼のタイミングを慎重に判断する必要があります。承諾後に選考を見送る際は、理由を明確に伝えたうえで丁寧な説明を行う姿勢が大切です。

課金上限設定がないため予算管理に注意

キャリオクの料金体系は応募承諾時の従量課金制であり、課金上限をシステム上で自動制御する機能が存在しません。

アラート通知によって上限超過を把握できるものの、承諾そのものを停止できない仕組みです。そのため、予算を超える課金が発生するリスクを想定し、事前に社内承認フローや担当者間の管理ルールを整備することが推奨されます。

求職者辞退時の費用発生リスク

キャリオクは応募承諾時点で課金が発生する仕組みのため、求職者が面接を辞退しても費用は返還されません。企業側の口コミでも、面接未実施にもかかわらず課金が発生したという報告があります。

採用効率を維持するためには、承諾後のコミュニケーション設計を明確にし、辞退を防ぐ工夫が欠かせません。返信率の高い候補者層に絞ったスカウト運用を行い、応募後のフォロー体制を強化することで費用ロスの最小化が実現します。

スカウト代行・運用サポートの活用も検討を

キャリオクの効果を最大化するためには、スカウト文面作成や配信戦略の最適化が重要です。特に採用リソースが限られる企業では、SBヒューマンキャピタルや代理店が提供する運用支援サービスの利用が効果的です。主な支援内容は、以下のとおりです。

  • スカウト文面の最適化と改善提案
  • 配信条件設定とターゲット精査
  • スカウト配信代行および効果分析

専門チームのノウハウを活用することで、返信率の向上と費用対効果の最大化を実現できます。

キャリオク料金の全体像

キャリオク料金の全体像

キャリオクの料金体系は、求人広告や人材紹介とは異なる「応募課金制」を採用しています。費用は成果に応じて発生し、初期費用や成功報酬が不要なため、採用コストの最適化が可能です。ここでは、キャリオクにおける他サービスとの違いと料金の基本構造をまとめました。

求人掲載型・成果報酬型との違い

キャリオクは、求人掲載を行う従来型サービスや成功報酬型の人材紹介と異なり、企業が自ら候補者を検索し直接アプローチする仕組みを採用しています。料金体系の主な違いは、以下のとおりです。

採用方式 課金タイミング 初期費用 成功報酬 特徴
求人掲載型 掲載時 あり なし 応募がなくても掲載費が発生
成果報酬型(人材紹介) 採用決定時 なし あり(年収の30〜35%) 高コストだが手間が少ない
キャリオク(応募課金型) 応募承諾時 なし なし 応募成果に応じて柔軟に費用発生

キャリオクは成果課金型でありながら、固定費が発生しない点が特徴です。応募がなければ費用はかからず、採用成果に比例して支出を管理できます。初期投資を抑えたい中小企業や採用規模を柔軟に変動させたい企業に最適な料金設計です。

料金体系の基本構造

キャリオクの料金は「従量課金プラン」と「ポイント購入プラン(事前購入型)」の2種類に分類されます。どちらも応募課金制であり、求職者が入札または面接依頼を承諾した時点で費用が発生するのが特徴です。

ポイント制では、オークション入札応諾時に2ポイント、面接依頼応諾時に1ポイントを消化する仕組みが採用されています。検索やスカウト送信は無料で利用でき、成果が出た段階でのみコストが発生します。

費用発生のタイミングが明確なため採用活動のROI(費用対効果)を測定しやすく、計画的な運用が可能です。

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キャリオクの料金プラン詳細

キャリオクの料金プラン詳細

キャリオクには、応募課金型の2つのプランが用意されています。1つは事前にポイントを購入して利用するプラン、もう1つは応募発生時に課金される従量課金型のプランです。採用規模や運用スタイルに応じて柔軟に選択できる構造となっています。ここでは、各プランの料金内容と活用シーンを紹介します。

ポイント購入プラン(事前購入プラン)の料金表

キャリオクの事前購入プランは、あらかじめポイントをまとめて購入することで応募単価を下げることができる仕組みです。各プランの詳細は、以下のとおりです。

プラン名 ポイント 有効期限 価格 応募単価
プレミアムプラン 100 P 4ヶ月 100万円 ¥10,000〜
ハイエンドプラン 50 P 3ヶ月 65万円 ¥13,000〜
スタンダードプラン 30 P 2ヶ月 45万円 ¥15,000〜
ライトプラン 15 P 1ヶ月 30万円 ¥20,000〜

ポイントを先に購入することで、単価を抑えながら安定した採用活動を実施できます。短期間で複数人を採用したい企業はプレミアムプラン、少人数採用を行う中小企業はライトプランがおすすめです。プランを上位にするほどポイント単価が低下し、採用単価の削減に直結します。

従量課金プラン(1応募あたり課金)の仕組み

従量課金プランは、応募発生時にのみ費用が発生する柔軟な料金体系です。

入札の場合、通常の応募課金は5万円です。求職者オークションにおいて3社目までに入札を行えば「早割制度」が適用され、3万円に割引されます。

面接依頼による応募課金は職種によって異なり、2.5万円から3万円の範囲に設定されています。初期費用は不要であり、応募がなければ一切費用が発生しません。

採用数が少ない企業や試験的に導入する段階では、コストを抑えつつ運用を始めやすい選択肢となります。

プラン別の費用目安と活用シーン

キャリオクの料金体系は、採用人数や期間に応じて選択できる設計です。30万円のライトプランから100万円のプレミアムプランまで幅広い構成で、採用予算やスピードに合わせて調整できます。

少人数採用の場合は短期間集中型のライトプラン、複数職種の長期採用にはプレミアムプランが効果的です。ポイント購入型は従量課金より単価が低く設定されており、長期運用でのコスト最適化が可能です。

採用単価の実績データ

キャリオクの平均採用単価は24.5万円であり、人材紹介の相場(年収400万円の場合約120万円)に比べて大幅に低コストです。具体的な導入実績では、営業職で採用単価7万円、サービス業で20万円、開発エンジニアで39万円という成果が確認されています。

たとえば、大手生命保険会社がライトプランを利用し25万円で採用を実現した事例や、IT企業がスタンダードプランで39万円の採用単価を達成した事例があります。データが示すとおり、応募課金型でありながら高い費用対効果を実現するプラットフォームです。

キャリオクの料金を抑えるコツと成功事例

キャリオクの料金を抑えるコツと成功事例

キャリオクは、成果課金型の料金設計によってコストを柔軟に調整できる採用支援サービスです。適切なプラン選定や運用工夫によって、採用単価をさらに低減することが可能です。ここでは、キャリオクにおける費用削減の手法と実績企業の成功要因について説明します。

早割・ポイント活用で単価を下げる方法

キャリオクの料金を抑えるうえで効果的な手段は、早割制度とポイントプランの併用です。オークション形式の入札において、3社目までに入札を行うと応募課金が5万円から3万円に割引される早割制度が適用されます。

さらに、ポイント購入プランを利用すれば、単価を1応募あたり1万円〜2万円台にまで下げられます。採用人数が多い企業は、上位プラン(ハイエンド・プレミアム)を活用することで費用効率を最大化できるでしょう。

採用単価を抑えた企業事例

キャリオクでは、業種を問わず多様な企業が低コストで採用を実現しています。以下は、主な成功事例の概要です。

  • 不動産業:3ヶ月で6名採用、採用単価25万円(ライトプラン利用)
  • システム開発会社:経験10年以上のエンジニアを39万円で採用(スタンダードプラン)
  • ホテル運営企業:複数エリアで5名内定、採用単価20万円(スカウト配信最適化)
  • サービス業:営業職で採用単価7万円を達成(プレミアムプラン併用)

営業・IT・サービス職種ではポイント購入と早期入札の組み合わせにより、採用単価を人材紹介費用の20〜30%水準に抑える成果が出ています。

採用効率を上げる運用体制のポイント

キャリオクの採用効果を最大化するには、社内体制の整備とデータ活用が欠かせません。運用成功の要点は、以下のとおりです。

  • キャリアシートの充実度を高め、求職者に自社魅力を正確に伝える
  • 職種ごとにスカウト文面を差別化し、訴求ポイントを検証する
  • 登録者の動きを通知で把握し、即日対応体制を構築する
  • スカウト代行や運用サポートを活用し、配信戦略を最適化する

上記を実行することで、返信率向上・採用単価低減・採用スピード改善が実現します。

まとめ

まとめ

キャリオクは応募課金制による成果報酬ゼロの仕組みと、若手中心の豊富な登録者データにより、採用コストを抑えながらスピーディーに人材を確保できるサービスです。求人原稿不要・スカウト配信無制限といった特長により、限られた予算でも効率的な採用活動が可能です。

一方で、応募承諾後のキャンセル不可や課金上限設定の欠如など、運用面での注意も欠かせません。採用体制の整備や外部サポートの活用が課題となる企業は、採用設計から母集団形成までを一貫して代行できる「まるごと人事」の利用を検討してみてください。

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この記事の監修者:今 啓亮
この記事の監修者:今 啓亮

まるごと人事として580社以上の企業の採用支援
書籍『「本当にほしい人材」が集まる中途採用の定石』好評発売中

2015年に東京でマルゴト株式会社(旧社名:株式会社ビーグローバル)を創業。
スタートアップから大手企業まで幅広く採用関連のプロジェクトに携わった後、2017年に月額制の採用代行”まるごと人事”の提供を開始。
2021年にバックオフィス代行”まるごと管理部”(労務プラン・経理プラン)も開始。
「理想のサービスと理想の職場を同時実現する」を経営理念に掲げ、全員がフルリモートで働くユニークな組織運営を行う。
2022年に本社住所を東京から札幌に移転し、自身も関東から札幌に移住。

出演イメージ

2024年11月、ABEMAの報道番組「ABEMA Prime」に
採用のプロフェッショナルとして出演。
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