採用・労務・経理に関するお役立ち情報

2025.10.20 更新日:2025.10.31
この記事の監修者:今 啓亮

この記事の監修者:今 啓亮

Indeedにおける求人掲載|クリック単価やメリット/デメリット、成功のコツ7選

Indeedは日本最大級の求人検索エンジンとして、多くの企業が採用活動に活用しています。しかし、求人を出せば自然に応募が集まるわけではなく、競合の多さやクリック単価の変動、原稿品質への依存など、さまざまな課題が存在します。

掲載の仕組みや料金体系を理解しないまま運用すると費用対効果が低下しやすく、かえって採用に苦戦してしまうでしょう。

そこで本記事では、Indeedにおける求人掲載の方法や料金の仕組み、メリットとデメリット、さらに応募獲得につなげる具体的な運用のコツを紹介します。採用担当者が戦略的に活用できるよう実践的なポイントをまとめているので、ぜひ参考にしてください。

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Indeedの求人掲載における仕組みと特徴

Indeedの求人掲載における仕組みと特徴

Indeedは、採用担当者にとって欠かせない採用チャネルです。求人掲載の仕組みや特徴を理解することは、採用活動の効果を最大化するためにも重要です。ここではIndeedの役割、対象となる雇用形態と求職者規模、さらに投稿方式やATS連携について解説します。

Indeedの役割

Indeed世界中で利用されている最大規模の求人検索エンジンであり、仕事を探す人と求人を出す企業を結びつける場として機能しています。インターネット上に存在する膨大な求人情報を集約し、利用者が希望条件に合わせて効率的に検索できる点が強みです。

運営方針として掲げられている「人々が仕事を見つける手助けをする」という理念のもと、シンプルかつ公平性の高い検索体験を提供しています。企業側は求職者への接点を広げやすくなり、求職者にとっては多様な雇用形態や業種の求人を一括で確認できる利便性が得られます。

採用担当者にとっては、他の媒体に比べて幅広い母集団に自社求人を届けられる点が魅力といえるでしょう。

対応雇用形態と求職者ボリュームの概観

Indeedは正社員からアルバイト・パート・インターン、新卒採用まで多様な雇用形態を網羅しており、幅広い人材ニーズに応えることが可能です。性別や年齢を問わず幅広い層が利用しているだけでなく、外国籍人材の応募も期待できる点が特徴です。

求職者の多様性とアクセス規模の大きさは、採用活動における母集団形成に直結します。特に人手不足が深刻な業界においては、豊富な候補者に効率よくアプローチできる場として重宝されます。

直接投稿とATS連携の全体像(クローリング終了の背景)

Indeedへの求人掲載は、主に「直接投稿」と「ATS(採用管理システム)連携」という2つの方式で行われています。以前は自社サイトからのクローリングによって求人情報を自動収集する仕組みがありましたが、2025年6月末をもって終了しました。

ATS連携を利用すると、求人情報の更新や応募者管理が自動化され、効率的な運用が可能です。

一方、直接投稿はIndeed上で求人票を作成するシンプルな方法であり、小規模事業者やATSを導入していない企業にも適しています。

さらに新たに登場した「Indeed PLUS」によって複数の求人サイトと連動した広範囲な配信も可能になり、求職者との接点をより広げられるようになりました。

Indeed PLUSについては以下の記事で詳しく紹介しています。

Indeedにおける求人掲載の方法

Indeedにおける求人掲載の方法

採用活動を進めるうえで、Indeedにどのように求人を掲載するかを理解しておくことは欠かせません。掲載手段には既述した通り、大きく分けて直接投稿とATS連携があり、それぞれに特徴とメリットがあります。

さらに掲載の可否に関わる基準も存在するため、事前に要点を押さえることがスムーズな運用につながります。

直接投稿の手順

Indeedへの直接投稿は、専用アカウントを作成するところから始まります。企業情報を正確に入力した上で求人票を作成し、職種や仕事内容・給与・勤務地などの必須項目を記載します。

応募方法は「カンタン応募」や履歴書提出などから選択可能で、必要に応じて応募者に追加質問を設定可能です。入力内容を確定するとIndeedによる審査が行われ、最短で数時間、最大72時間程度で結果が通知されます。

承認されれば求人が公開され、求職者からの応募を受け付けられる状態になります。なお、掲載後も編集や停止が柔軟に行えるため、小規模な採用や初めての利用でも導入しやすい仕組みです。

ATS連携のメリット

ATS(採用管理システム)を利用してIndeedと連携すると、自社採用サイトに掲載した求人が自動的にIndeedに反映されます。求人原稿を二重に作成する必要がなく、更新作業も効率化されます。

さらに応募者情報をATS上で一元管理でき、クリック率や応募率といったデータを分析しながら運用改善を進められる点もメリットです。応募フローが簡潔になり応募数の増加が期待できるほか、自社サイトへの流入が増えることで企業理解を深めてもらえる効果もあります。

また、Web面接機能やリターゲティング広告の活用など、ATSならではの付加機能を組み合わせることで採用活動の幅が広がります。

掲載基準の要点

Indeedで求人を掲載する際には、ガイドラインや規定を順守する必要があります。特に重要なのは「1職種1勤務地」の原則であり、複数の職種を1件にまとめることは認められていません。

法令違反や最低賃金を下回る条件も掲載不可で、雇用機会均等法など関連法規を守った内容であることが必須です。また、年齢や性別、国籍などに基づく差別的な表現は禁止されており、代わりに「歓迎」やスキル要件として表現することが推奨されます。

さらに不正確な給与記載やキーワード乱用、重複掲載や応募者からの手数料徴収も規約違反にあたります。

主な掲載基準のチェックポイント
  • 1求人=1職種1勤務地
  • 法令遵守(最低賃金・労働条件の明確化)
  • 差別的表現は禁止
  • 情報は正確かつ具体的に記載
  • 重複掲載や虚偽の掲載は不可
  • 応募者からの費用徴収は認められない

基準を守ることが求人の掲載承認につながり、長期的に安定した採用活動を実現する土台となります。

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無料掲載とスポンサー求人の違い

無料掲載とスポンサー求人の違い

Indeedには無料掲載有料掲載の2つの方法があり、表示順位や機能に大きな差があります。採用の目的や緊急度に応じて適切に使い分けることが、効率的な採用成功のポイントです。

露出と表示順位の違い

Indeedの無料掲載は費用をかけず利用できる一方で、表示順位が低くなりやすく、時間が経過すると検索結果から埋もれてしまう傾向があります。対してスポンサー求人はクリック単価に応じて上位表示されやすく、露出頻度が高まります。

求職者が最初に目にする位置に求人を表示できるため、応募につながる確率が大きく向上するでしょう。さらに、スポンサー枠では「注目の企業」として企業ロゴや拡張情報を表示でき、視認性と信頼感を高められます。

使い分けの判断軸

無料掲載とスポンサー求人を選ぶ際には、採用スピードや職種の難易度、予算の有無が判断基準となります。コストを抑えたい、採用までに十分な時間がある場合は無料掲載が有効です。

一方、競合が激しい職種や早期採用が求められる場合はスポンサー求人を活用することで応募数を伸ばせます。また、有料掲載は効果測定のデータを活用できるため改善サイクルを回しやすい点もメリットです。

項目 無料掲載が適する場面 スポンサー求人が適する場面
採用スピード 採用までに余裕がある 早急な人材確保が必要
予算 費用を抑えたい 有料で投資しても成果を優先
職種・地域 応募が比較的集まりやすい職種 競合が激しい職種や地域
活用目的 他媒体との併用や母集団形成 データ分析・改善を重視した運用

状況に応じて両者を組み合わせることで、コストと成果のバランスを取ることが可能です。

有料限定機能

スポンサー求人を利用すると、無料枠にはない機能が追加され、効果的な採用活動をサポートできます。代表的な機能がパフォーマンスレポートで、求人ごとの表示数やクリック数、応募数・応募単価などを数値で確認できます。改善ポイントを特定しやすく、PDCAを効率的に回せるでしょう。

さらに、無料枠との比較分析や「注目の企業」機能によるブランド強化も可能です。加えて、職種や地域ごとの採用市場データを確認できる分析機能を活用することで、求人原稿や予算配分を最適化できます。

有料枠を活用すれば、単に露出を高めるだけでなく、データドリブンな運用により採用効率を一段と引き上げられます。

Indeedの料金とクリック単価(CPC)

Indeedの料金とクリック単価(CPC)

Indeedの有料掲載はクリック課金型の仕組みで運用されており、採用コストの透明性が高い点が特徴です。予算上限を設定できるため無駄な出費を抑えつつ、目的に応じた入札や配分が可能です。ここでは、Indeedにおける課金の仕組みやCPCの決まり方、目標設定の考え方、職種・地域ごとの相場観について解説します。

クリック課金の仕組みとチャージ運用

有料掲載では、求人広告がクリックされた場合のみ費用が発生する仕組みを採用しています。クリック単価(CPC)にクリック数を掛け合わせた金額が請求対象となり、広告が表示されるだけでは費用はかかりません。

事前に予算上限を設定できるため、予定外のコスト発生を防止できます。設定した予算が消化されるまで掲載が継続される仕組みで、必要に応じて日単位や月単位で金額を変更可能です。

支払いは主にクレジットカードで行われ、広告配信開始まで請求は発生しません。

CPCの決まり方

クリック単価は、IndeedのAIによって自動的に調整されます。広告主が設定した予算額に基づき、最適な金額が算出される仕組みです。

手動での入札は廃止されており、運用方針として「バランス重視」か「応募数最大化」のいずれかを選択します。CPCは固定ではなく、業界や地域、職種ごとの需要によって変動します。

入札額を高めに設定すれば表示順位が上がりやすく、低めに抑えると露出が減ることも考えられるでしょう。過剰な設定は無駄な出費につながるため、適切な上限を見極めることが重要です。

目標設定と配分

効果的な運用には、採用の目標を明確に定めることが欠かせません。IndeedではAIの運用方針に「応募数最大化」を設定できるため、短期間で多くの応募を集めたい場合に有効です。

ただし、単に露出を増やすだけでなく、原稿内容の魅力を高めることも応募獲得に直結します。運用ではキャンペーンごとに求人をグループ化し、職種や勤務地に応じて予算を分配することが推奨されます。

  • 採用人数
  • スケジュール
  • ターゲット人材像

上記を整理したうえで、予算配分を戦略的に設計することが必要です。分析データをもとに調整を繰り返し、応募単価や採用効率の最適化を図ることが成果につながります。

職種・地域での相場感と予算設計の考え方

クリック単価は職種や地域によって大きく異なるため、相場を把握して予算を組むことが不可欠です。たとえば医療系は100〜500円、介護福祉系は100〜400円、エンジニア系は200〜500円、飲食系は100〜300円、事務系は60〜250円程度とされています。

業種・職種 相場CPC(円)
医療系 100〜500
介護福祉系 100〜400
エンジニア系 200〜500
飲食系 100〜300
事務系 60〜250
運送・物流 50〜500
建設 300〜800

クリック単価が高い領域では、同じ予算でも早期に消化してしまい掲載が停止するリスクがあります。そのため、案件ごとに相場を踏まえて予算を分配することが重要です。

また、採用市場レポートを活用すれば、職種ごとの難易度や人気キーワードを確認でき、より的確な設計が可能です。日ごとの予算消化状況を見ながら調整を行い、費用対効果の最大化を目指しましょう。

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Indeedの求人掲載におけるメリット4選

Indeedの求人掲載におけるメリット

Indeedを採用活動に活用することで得られるメリットは、多岐にわたります。ここではリーチの広さから運用の柔軟性、コスト抑制やATS連携の視点からIndeedの求人掲載におけるメリットを紹介します。

大規模なリーチと母集団形成

Indeedは世界最大規模の求人検索エンジンであり、日本国内でも数千万人単位のユーザーが利用しています。月間訪問者数は2,390万人から4,000万人以上とされ、国内最大級の規模を誇ります。

そのため、知名度が低い企業や急募案件でも、多数の応募者と接点を持つことが可能です。さらに、Indeed PLUSを活用すると国内主要求人メディア全体の7割に求人を届けられるとされ、採用機会の最大化につながります。

運用の柔軟性

Indeedは運用型広告の仕組みを採用しているため、求人票や広告予算をリアルタイムで調整できます。募集開始後でも、原稿の修正や掲載停止、削除といった対応が可能であり、応募状況に応じた改善を柔軟に進められます。

仕事内容や給与条件の変更キーワードの最適化などをタイムリーに実施することで、より効果的にターゲット層へ訴求が可能です。また、予算配分も即時に変更可能で、緊急度の高い職種へ重点的に投資するなど、状況に応じた対応が容易です。

クリック課金で無駄コストを抑制

Indeedのスポンサー求人はクリック課金型の料金体系を導入しており、求職者が求人票を閲覧した際にのみ費用が発生します。

興味を持たれない段階で、無駄なコストが発生することを避けられます。掲載そのものには料金がかからないため、試験的に求人を出す場合でもリスクを最小限に抑えられます。

さらに、事前に予算上限を設定できるため、予想外の出費が発生する心配もありません。コストコントロールの自由度が高く、効率的な採用活動を進めやすい料金体系といえます。

ATS連携での一元管理と可視化

IndeedとATS(採用管理システム)を連携させることで、応募者情報を一元的に管理できます。クリック率や応募率、採用率といったデータを分析できるため、採用活動の全体像を可視化でき、改善施策の検討が容易になります。

応募手続きもシンプル化され、求職者にとってストレスの少ない応募体験を提供できる点もメリットです。さらに、Indeed PLUSを利用すると応募書類が共通フォーマットで届き、候補者比較が効率的になります。

無料枠でも応募者管理機能が備わっているため、履歴書のダウンロードや面接設定、ステータス管理を1画面で実行可能です。

Indeedに求人を掲載する4つのデメリット

Indeedに求人を掲載するデメリット

Indeedは強力な採用チャネルである一方で、課題やリスクも存在します。採用効果を安定的に得るためには、潜在的なデメリットを理解し、対策を講じることが重要です。

競合過多で埋もれやすい

Indeedには毎日数千件規模の新しい求人が追加されており、掲載企業の競争は非常に激しい状況です。無料掲載はコストを抑えられる一方で表示回数が少なく、検索結果の上位に表示されにくい傾向があります。

特に競合の多い職種や都市部の募集では、無料枠では応募数が伸びにくく、採用までに長期間を要するケースもあります。掲載効果を高めるためには、詳細かつ具体的な求人内容を整備し、魅力的なアピールポイントを加える必要があります。

それでも効果が限定的な場合は、有料掲載の検討が避けられません。無料枠のみでは、応募獲得に時間がかかる点を理解しておくことが大切です。

継続運用・改善の手間とノウハウ依存

Indeedは運用型広告であるため、求人を出して終わりではなく、継続的な改善が必要となります。クリック率や応募率を高めるための原稿調整、無駄なクリックを防ぐための記載工夫、予算配分の見直しなど、日々のデータ分析と調整が不可欠です。

とはいえ、専門的な知識や経験に基づくノウハウが求められる領域であり、十分な知識がないまま取り組むと効果を得られずコストだけが膨らむ恐れがあります。特に複数案件を扱う企業では運用負担が大きく、採用担当者の業務負荷が増す要因となります。

効率的な活用にはリソース確保と専門知識の習得、または外部サポートの導入を検討しましょう。

クリック単価の変動リスク

Indeedの有料掲載はクリック課金制であるため、クリック単価は需要や競合状況に応じて変動します。同じ地域や職種で他社が高額入札を行うと、自社の求人露出が減少し、応募獲得が難しくなる場合があります。

さらに、上限単価を高く設定しすぎると無駄な支出が発生し、低すぎると十分に表示されない点もリスクです。加えて、クリック数が多くても実際の採用につながらなければ費用対効果は低下します。

職種や地域ごとに相場を調査し、消化状況を見ながら細かく調整することが不可欠です。

掲載不可・効果不振の落とし穴

Indeedでは、ガイドラインに沿った正確な求人情報でなければ掲載が承認されません。

以下は、審査落ちの主な要因です。

  • 最低賃金を下回る条件
  • 差別的な表現
  • 不正確な給与記載
  • キーワード乱用

また、重複掲載や実際には募集していない求人を出すとアカウント停止のリスクもあります。

仮に掲載されても、仕事内容や待遇が不明確で魅力に欠ける求人は応募につながりにくく、結果的に効果不振に陥ります。採用担当者は規約を遵守することに加え、応募者が安心して応募できる明確で魅力的な求人原稿を用意する必要があります。

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採用を加速する運用のコツ7選

採用を加速する運用のコツ7選

Indeedで効果的に人材を獲得するには、求人票を公開するだけでなく、運用面で工夫を積み重ねることが重要です。以下7つのポイントを意識することで、応募者の質と量を高められるでしょう。

職種名を具体化

職種名は求職者が最初に目にする情報であり、内容が不明瞭だとクリック率が下がります。そのため、業務内容を一目で理解できる表現にすることが不可欠です。

例えば「オープニング募集」や「スタッフ募集」といった曖昧な表現は避け「カフェのホールスタッフ」や「スイーツ販売スタッフ」と記載する方が求職者の関心を得やすくなります。誰に何を提供するのかを明示し、ターゲットに具体的な仕事内容を想像させることが応募数確保につながります。

1原稿1職種・キーワード最適化

Indeedの掲載規定に従い、求人票は1ページにつき1職種1勤務地に絞ることが必要です。複数の職種や勤務地を混在させると審査落ちや表示順位の低下につながります。

また、求職者が検索するであろう関連キーワードを自然に含めることで表示回数を増やすことが可能です。ただし、無関係な言葉を羅列するとポリシー違反となるため注意が必要です。

ターゲット層を意識したワード選定を行い、余計なクリックを減らすことが効率的な予算活用につながります。

モバイル前提の可読性

求人閲覧の多くはスマートフォンから行われるため、可読性の高い構成が必須です。長文を避け、待遇や条件を箇条書きで整理することで求職者が情報を素早く把握できます。

また給与や勤務地といった重要な情報は冒頭に配置することで、ページを開いた瞬間に必要な情報が目に入るように調整できます。

  • 給与・勤務地・仕事内容を冒頭に掲載
  • 業務内容や条件は箇条書きで整理
  • 長文説明は短い段落に分割

視認性を高めるための工夫により、応募率の向上が期待できます。

原稿鮮度の維持とPDCA

無料掲載は時間が経過すると検索表示が下がるため、定期的な更新が欠かせません。少なくとも1か月に1度は見直しを行い、新着枠に再度表示させる工夫が有効です。

ただし、新着表示を目的とした過剰な再投稿は規約違反になるため注意が必要です。応募状況を分析し、改善策を試しながらPDCAを回すことで効果を最大化できます。

求人票の修正やクリック単価の調整は応募数を左右するため、柔軟な対応を継続する体制を整えることが重要です。

キャンペーン設計と予算配分

Indeedの有料運用では、求人をキャンペーン単位で管理できます。職種や雇用形態をまとめすぎるとクリックが特定案件に偏る恐れがあるため、目的ごとに分割して設定することが望ましいでしょう。

採用人数や緊急度に応じて重点的に予算を振り分けると、効率的な応募獲得につながります。特に複数案件を同時に出稿する際は、一律ではなく職種ごとのクリック単価相場に沿った予算配分が重要です。

分析活用

Indeedにはアナリティクス機能があり、表示回数やクリック数、応募数といったデータを確認できます。数値をKPIとして設定し、採用人数や期間などのKGIと照合することで改善ポイントが明確になるでしょう。

応募完了率が低い場合は、応募画面の複雑さや質問項目を見直す必要があります。採用市場レポートを活用すれば、職種や地域ごとの難易度や人気検索語句も把握可能です。

掲載できない時の対処チェックリスト

求人票が表示されない原因として挙げられるのが、審査や規約違反です。特に1職種1勤務地の原則違反や、給与・勤務地の不備、差別的な表現は即時に掲載不可となります。

また、重複投稿やキーワードの羅列にも注意しましょう。掲載時に確認すべき代表的な項目は、次のとおりです。

  • 審査中のまま掲載待ちになっていないか
  • 法令や掲載基準に違反していないか
  • 重複投稿や意図的な再投稿を行っていないか
  • 情報が古く更新されていない状態になっていないか

上記を点検しても問題が解決しない場合は、ヘルプセンターへ問い合わせる対応が必要になります。

リソース不足時はアウトソーシング

求人運用にはノウハウと時間が必要であり、自社で対応が難しい場合は代理店へのアウトソーシングが有効です。Indeed認定パートナーに委託すると、運用負担を削減しながら効果的な改善が可能になります。代理店は業種別のクリック単価相場を把握しており、適切な費用管理を実現できます。

また、定期的なレポートや原稿改善提案を受けられる点も大きなメリットです。ただし、運用手数料が発生し社内に知見が蓄積しにくい点はデメリットとなります。

実績やサポート体制を確認し、信頼できるパートナーを選ぶことが重要です。

まとめ

まとめ

Indeedの求人掲載は、仕組みや料金体系を理解し、適切な運用を行うことで強力な採用施策となります。一方で競合過多やクリック単価の変動、運用工数の増大といった課題も存在し、成果を安定的に得るにはノウハウとリソースが欠かせません。

本記事で紹介したメリット・デメリットや運用のコツを押さえることで、応募数や採用効率を高めることが可能になります。

もし自社だけでの改善や運用に限界を感じる場合は、採用代行サービス「まるごと人事」を活用するのも有効です。戦略設計から求人原稿改善、応募者対応まで一貫して支援し、安定した採用成功を伴走して実現できるので、ぜひ一度ご相談ください。

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この記事の監修者:今 啓亮
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まるごと人事として570社以上の企業の採用支援
書籍『「本当にほしい人材」が集まる中途採用の定石』好評発売中

2015年に東京でマルゴト株式会社(旧社名:株式会社ビーグローバル)を創業。
スタートアップから大手企業まで幅広く採用関連のプロジェクトに携わった後、2017年に月額制の採用代行”まるごと人事”の提供を開始。
2021年にバックオフィス代行”まるごと管理部”(労務プラン・経理プラン)も開始。
「理想のサービスと理想の職場を同時実現する」を経営理念に掲げ、全員がフルリモートで働くユニークな組織運営を行う。
2022年に本社住所を東京から札幌に移転し、自身も関東から札幌に移住。

出演イメージ

2024年11月、ABEMAの報道番組「ABEMA Prime」に
採用のプロフェッショナルとして出演。
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