導入事例

2022.10.27 更新日:2024.06.19
まるごと人事 編集部

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資金調達後の採用加速フェーズでまるごと人事を導入。CFOと二人三脚で、22名の採用に成功

「日々のモノの流れを超スマートに」をビジョンにかかげ、IoT重量計を使った在庫管理・発注自動化ソリューションを開発する株式会社スマートショッピング

B2B向けには、在庫の管理・棚卸や発注を自動化するSaaS「スマートマットクラウド」を、消費者向けには、ゼロクリックショッピングを実現する「スマートマットライト」を提供しています。2022年1月時点での累計資金調達額は16億円となり、さらに事業を加速させていくフェーズです。

今回は株式会社スマートショッピングにて、経営管理本部を管掌する執行役員CFOの内田様に、まるごと人事の魅力や活用しての変化など、お話を伺いました。

資金調達の次は採用が重要。人事不在の中でまるごと人事を導入

採用代行サービスの導入を検討された当時の状況を教えてください。

2020年の冬に資金調達が決まって、本格的に採用を加速させるフェーズになりました。当時は専任の人事がおらず採用に関するノウハウもリソースも不足していたため、採用代行サービスの検討を始めたんです。

その頃の採用業務は私が兼務しており、私が管掌する経営管理部も私とメンバーの2名のみ。メンバーは経理や労務、法務など他の業務がメインだったため、採用にリソースを割ける状況ではありませんでした。

加えて新型コロナの影響で、1年ほど採用をストップさせていたので、採用活動の基盤もほぼない状態。さらに採用コストは抑えたかったので、ダイレクトリクルーティングやリファラル、自社HPからの採用をベースに体制を整えていく必要がありました。

検討を始めた当初は、​​カジュアル面談含めて対応できる会社を探しましたが、なかなか適したサービスが見つからず、面接以外のステップに対応できるサービスを検討し始めました。

まるごと人事導入の決め手は何だったのでしょうか?

懇意にしているベンチャー企業の役員と、人事体制に関して情報交換をしていた際におすすめいただいたことが大きかったです。ベンチャーならではのスピード感に合わせて、柔軟に対応できる点が高評価だったので、採用を加速させていく当社のフェーズに合っていると感じ、2020年12月に導入しました。

また、契約期間の柔軟性もポイントでした。1ヶ月ごとの契約なので導入のハードルが低く、採用の緩急が予測しづらい当社にとって低リスクだと考えました。多くの採用代行サービスが最低契約期間を設けている中、1ヶ月ごとに契約ができる点は変化の早いベンチャーにとって魅力です。

とはいえ、当社は導入してから一度もまるごと人事の契約を休止したことはなく、今はベーシックプラン※で候補者対応とスカウト代行業務を中心に継続しています。

※月間の稼働時間に応じて、ライトプラン、ベーシックプランよりお選びいただけます。

 

まるごと人事導入時は、どのような支援内容だったのでしょうか?

まずは急務だったマーケティングとカスタマーサクセスの採用をメインに、採用ターゲットの具体化、媒体の提案や募集文の作成、候補者対応をご支援いただきました。

スカウト業務は当時「候補者と面接をするのは自分たちなので、自社でピックアップから送信まで、すべてを対応した方がよい」という方針から私と代表、もう1名の役員が担当していました。

1週間で400通を送信目標に、役員3人で夜な夜なGoogle Meetをつなぎ、お互いを監視しながらスカウトを送っていましたね(笑)

しかしながらノウハウも少ないためあまり成果も上がらないまま、時間ばかりかかってしまいました。

そのような状況だったので、ほどなくしてスカウト業務もまるごと人事にお願いしたんです。結果的に候補者のピックアップも精度が高く、送信数を安定的に担保できる体制になったので、着実に母集団形成ができていきました。

自分たちが苦労した後だからこそ、ピックアップから送信まで一貫してお任せできるありがたみを、強く感じましたね。

 

ダイレクトリクルーティングと人材紹介を併用し、採用目標を達成

まるごと人事を導入してから、数値面での変化はありましたか?

半年間でマーケティングとカスタマーサクセスなど10名を採用する、という目標は無事に達成し、結果的には1年間で22名の採用に成功しました。採用ターゲットや募集文をブラッシュアップし、ダイレクトリクルーティングを進めるための基盤が整い、応募数も導入開始から1ヶ月後に約2倍に、半年後には約3倍に増えるなど、目に見える結果が出てきました。

またマーケティングなど採用難易度が高い職種に対しては、適切な採用媒体の提案やエージェントの紹介もしてくださいました。エージェントも効果的に活用したことで、2月にはデザイナーを、5月にはマーケティングを無事に採用できました。紹介だけではなく、エージェントとのコンタクトから契約前までのステップを対応いただけたのも、ありがたかったです。

候補者対応以外の業務で、とくにお役に立てているご支援はありましたか?

採用に関する相談が気軽にでき、第三者的な視点でアドバイスをいただけることです。

日頃からチャットですぐに質問もできますし、月1〜2回定例MTGを行っています。採用活動を進める中で出てくる「こんな時はどうしたらよいのか?」「他社はどのようにやっているのか?」という疑問を気軽に聞けるのは、とても助かっています。

また職種や媒体ごとの数値データをもとに、「他社と比較して異常値がないか」ある場合は「何が課題なのか」といった切り口でまるごと人事の担当者に質問して、課題の把握に役立てていました。

気軽に相談できる安心感だけではなく、ほかの企業の採用支援から得た事例やノウハウをもとに効果的なアドバイスをいただけるのは、まるごと人事の強みだと思います。

 

採用が順調に進み始めたタイミングで、課題などはありましたか?

カジュアル面談は私が担当していたので、候補者が増えるにつれて面談に割くリソース不足が発生しました。

面談は1回45分間ですが、他の業務との兼ね合いも考えると1日に3件ほどが限界です。多い週には12件ほど対応していたので、週に10時間ほどをカジュアル面談に充てざるを得ない状況でした。

採用専任ではないので、他の業務で担当しているプロジェクトも進捗させなければならず、常に時間も労力も足りない状態でしたね。とはいえ、面接のクオリティは担保したかったため、限られたリソースで運用できる方法を検討していました。

たとえば面接時間を短くするために、会社説明を動画にして事前に候補者に見てもらうなどの工夫をしました。今は選考プロセスを変更して、面接の前に課題を行ってもらい、会うべき候補者を厳選して、候補者と面接官双方への負担を考慮したフローで運用しています。

 

面接のクオリティ向上のために工夫されていることは何ですか?

候補者の過去の行動について質問をすることで、性格や価値観を掘り下げていく「行動面接」を採用しています。採用のミスマッチ防止に役立つだけでなく、フレームワークがしっかりしているので、面接官へのトレーニングもしやすいです。

当社にとって採用は一大投資という共通認識があり、役員含めて全員、採用へのコミットメントが高いです。組織をつくるのは人で、人こそが事業の成長に欠かせないと考えています。また今後は組織の成長につれ、様々な組織課題も出てくるはずなので、組織づくりの入り口である採用こそ、なおさら重要です。

面接の限られた時間で候補者のスキルや人となりを見極めるのは難しく、今もPDCAを回して選考フローの改善をはかったり、個別の候補者ごとに選考プロセスを微調整して、面接の質を上げるための工夫をしています。

ゆえに面接フローの変更や、職種によって異なるステップが発生するため、管理が煩雑になってしまうといった課題もありますが、まるごと人事には都度柔軟に対応いただけています。

代行サービスや外注サービスではマニュアルベースの対応が多く、それも正しい姿だとは思いますが、やはりベンチャーだからこそ採用フローも構築途中。イレギュラーの対応はつきものです。

まるごと人事の対応はけっして杓子定規ではなく、依頼側の背景や意図をくみ取った上で、全体像を把握し臨機応変に対応してくださっていると感じます。そうした姿勢は指示する・されるの関係性ではなく、スタートアップやベンチャーと「一緒につくっていく」感覚が近いと感じます。依頼された業務をこなすだけではなく、状況に応じた対応力やスピード感こそ、まるごと人事を継続している理由です。

 

相手目線に立ったコミュニケーションが、まるごと人事の魅力

日頃、まるごと人事の担当者と連携する中で、評価をいただいている点はなんですか?

常にメッセージを受け取る側の視点に立ったコミュニケーションをしてくださることです。まるごと人事の担当者とは基本的にチャットでのやり取りですが、いつも確認しやすい、返信しやすいテキストを送ってくれます。立場上、依頼事項や確認事項は山ほどあるので「どう返信しようかな?」と考える1秒、10秒は貴重です。

たとえば、採用業務に関して私から社内のメンバーに確認や共有が発生した際には、メッセージの候補文面も添えてくださったり、候補者からの質問に対して「どのように返答すればよいですか?」ではなく「こう返答しようと思いますがいかがでしょうか?」と提案していただけたり、気配りの行き届いたコミュニケーションをとってくださいます。

チャットのやりとりはほぼ毎日発生しますし、相手に時間と手間を取らせないコミュニケーションは双方が気持ちよく仕事を進める上で、とても重要です。毎回のコミュニケーションにかかる1秒、10秒は積み重なれば膨大な時間です。

スムーズなやり取りによって生まれた時間を、本来やるべき業務に充てられる快適さを実感しています。

 

オペレーション業務でのご支援の中で、候補者からの反応などありましたか?

候補者からは「選考途中のやりとりが丁寧だった」「スピード感をもって対応してくれた」という声をいただくことも多いです。やりとりの丁寧さやスピード感が、キャンディデイトエクスペリエンスの向上につながっています。候補者は細かな対応1つひとつからも会社を見極めているので、しっかり対応いただけるのは安心です。

当社とのやりとりだけではなく、候補者に対しても常に相手目線に立ったコミュニケーションをされていると感じます。

 

自社人事とまるごと人事でチームを組み、1年後には社員100名の組織を目指す

2022年1月にはひとり目の人事担当者様が入社されますが、体制が整いつつある中でも、まるごと人事を続ける理由は何ですか?

採用が大事だからこそ、安定的かつ継続的な採用活動にはまるごと人事が必要です。当社の人事には、これまで私が行ってきたカジュアル面談と採用企画を、まるごと人事にはこれまで通り候補者対応とスカウト業務を中心に依頼予定です。

採用代行サービスですと退職・休職のリスクがなく、採用の緩急に合わせて依頼のボリュームを調整できる点もメリットに感じています。採用を重視しているからこそ、低リスクで安定的に採用活動に取り組める基盤づくりを意識しています。

 

今後の展望や、まるごと人事に期待することなどをお聞かせください。

当社は、まるごと人事を導入してからの1年間で22名を採用し、50名ほどの組織に成長しました。自社の人事がいなくても、まるごと人事が自社の採用担当のような立ち位置で、ともに採用成功に向けて伴走してくれたからこそ得られた成果だと思います。

そして当社は、今がまさに事業の拡大フェーズです。さらなる事業成長に向けて、社員数も現在の50名から1年後には2倍の100名の組織を目指し、これまで以上に高い採用目標を追っていきます。

引き続き採用チームの一員として、当社にとって大切な「人」を、採用の側面からサポートいただきたいです!

(インタビュー実施日:2021年12月14日)

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