お役立ち情報
人事労務代行とは、企業の人事・労務業務を外部に委託するサービスです。組織運営を支える重要な管理業務を外注することで、企業は経営をはじめとした他の重要な業務に集中することが可能となり、「業務効率を向上させたい」とする企業の間で、需要が増加しています。
本記事では、人事労務代行の概要や委託できる業務内容、利用することのメリットとデメリット、おすすめの人事労務代行サービス5選について詳しくご紹介します。
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目次
人事労務代行(アウトソース)サービスとは
人事労務代行(アウトソーシング)サービスは、企業の人事・労務業務の一部を外部に委託できるサービスです。
主に社内の人材で対応すべき経営や企画、人事評価に関わる業務を除く、人事労務関連の業務を依頼できます。特にベンチャー企業や中小企業では、専任の人事・労務担当を安定して採用したり、専任担当者を配置することが難しいケースも多く、そのような企業からのニーズが高まっているサービスです。
人事労務代行(アウトソース)サービスにに依頼できる業務の例
人事労務代行サービスに依頼できる代表的な業務の例を紹介します。サービスによって対応可能な業務は異なるため、依頼する際には必ず事前に確認しましょう。
人事・労務業務
- 従業員管理
- 入退社管理
- 身上変更届登録・管理
- 契約書類作成・管理
- 組織図作成・更新
- 勤怠集計管理
- 勤怠申請チェック
- 36協定管理
- 有給休暇管理
- 給与・賞与計算
- 年末調整
- 明細発行
- 各種証明書の作成
- 人事・労務系ソフトの新規導入支援
- 人事労務に関わる業務改善
<人事情報管理>
<勤怠関連業務>
<給与計算業務>
<その他>
入退社時の従業員情報の登録や手続き、従業員の勤務状況や遅刻・早退・欠勤の管理に加え、残業時間や年次有給休暇の取得状況の把握まで一括して依頼できます。
また、給与計算や年末調整、各種証明書の発行、人事・労務系ソフトの導入サポート、人事労務に関する業務改善支援などに対応できるサービスもあります。
バックオフィスフロー構築サポート・リサーチ業務・その他
- マニュアル・フォーマット作成
- 業務フロー整備
- システム導入サポート
人事労務実務の他、バックオフィス関連の業務フロー構築や業務改善、各種システムのリサーチや導入サポート、資料作成などを依頼できるサービスもあります。
人事労務代行(アウトソース)サービスのメリット・デメリット
人事労務代行サービスを利用するメリット・デメリットは下記になります。
メリット |
|
デメリット |
|
人事労務代行サービスを利用すると、専門知識を持つメンバーが揃った業者に委託することで、安定的かつ質の高い業務運営が可能になるというメリットがあります。特にベンチャー企業や中小企業では、業務が個人に依存しがちで、人事労務担当者の急な退職などが企業全体に影響を及ぼす場合がありますが、総務代行サービスを利用し、業務をフロー化しておくことで、そのリスクを軽減できます。
さらに、ツール導入や業務フローの構築まで対応するサービスを選べば、業務効率化が進み、他の業務に集中しやすい環境が整います。人事労務系のツールは次々に新機能や新製品が登場しており、一つのツール導入で会社全体の効率を大幅に向上させることも多いです。
一方で、外部業者に依頼するため社内にノウハウが蓄積されにくいという懸念点もあります。サービス選定の際には、契約終了時の引き継ぎ方法などを確認しておきましょう。また、人事労務業務が取り扱う重要な情報の管理においても、信頼性が低い事業者やフリーランスに依頼する場合は情報漏洩のリスクなどのデメリットも考慮が必要です。
人事労務代行(アウトソース)サービスの種類
人事労務代行サービスの中でも、労務業務全般に対応できる総合型と、給与計算や年末調整といった個別の業務に対応する専門特化型の大きく2つに分かれます。
総合型 | 専門特化型 | |
メリット | ・複数の人事労務業務を横断して支援してもらえる ・状況に応じて、依頼する業務を変更できる ・費用が安価な場合が多い | ・社労士など、資格や専門性のあるスタッフに対応してもらえる場合が多い |
デメリット | ・一部、社会保険の届出など対応できない業務がある(社労士にしか委託できない) | ・費用が高くなる場合が多い |
総合型のサービスは、人事労務領域の幅広い業務をカバーし、日々のルーティン業務を円滑にサポート可能なため、人事労務の知見が少ない場合やリソースが足りない場合におすすめです。複数の業務を一括して委託できるため、社内リソースの軽減や効率的な労務管理が可能です。社内でノウハウが蓄積されないデメリットをフォローするため、業務のマニュアル化や作業フローの可視化を支援するサービスもあります。
中堅・大企業向けに特化したサービスもあり、企業の規模や特有の問題に応じたサポートを提供している企業もあります。
専門特化型のサービスは、必要最小限の範囲での業務委託が可能なため、依頼方法によってはコストを抑えつつ、専門的な処理が依頼できます。特に、社労士事務所など社会保険や労働保険に強みを持つサービスが多いです。
それぞれの種類によってメリット・デメリットがありますので、自社の状況に合ったサービスを選ぶことが大切です。
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労務代行サービス比較表
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おすすめの人事労務代行(アウトソース)サービス5選
人事労務業務を依頼できるサービスのなかから、おすすめのサービスを5個紹介します。
総合型サービス
まるごと労務(マルゴト株式会社)
月額45万円〜
人事労務業務を幅広く依頼できるサービスです。
まだ人事労務専任の担当者がいない企業の支援や、急な担当者の退職など社内の人事労務担当の代わりとして、設計から実務まで伴走支援が可能です。相談しながら進めたい場合や、勤怠管理の仕組み作りがまだできていない企業におすすめです。
定期的なMTGでの改善提案も行っているので、会社の人事労務機能の成長に必要なフローの構築・見直しやツール導入の支援も行っています。
また1ヶ月単位で契約可能なため必要な時に、必要な業務を依頼できます。
Pマークを取得しており、個人情報を多く取り扱う労務業務も安心して委託することが可能です。
▼詳しくはこちら
https://marugotoinc.jp/roumu/
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労務を仕組みづくりから実務まで代行!
急な担当者の退職など社内のバックオフィス担当の代わりとして、設計から実務まで伴走支援します
CASTERBIZ HR(株式会社キャスター)
月22.5万円(6ヶ月プラン)からの利用が可能なサービスです。人事労務部門の新規立ち上げから、大企業の業務アウトソーシングまで、労務のプロが対応します。
▼詳しくはこちら
https://hr.cast-er.com/
Chatwork労務アシスタント(株式会社kubellパートナー)
1か月47,000円~契約が可能で、労務アシスタントは従業員対応・給与計算・勤怠管理などを依頼できます。契約期間が長くなるほど、1か月あたりの料金が安くなります。月に10時間から契約可能です。
▼詳しくはこちら
https://assistant.chatwork.com/labor/
Remoba労務(株式会社Enigol )
クラウドサービスと労務に精通したプロが御社の担当になります。クラウドサービスの活用により、業務の効率化・整理が進み、結果、会社全体として効率化につながります。退職、属人等業務上のリスクをなくしたり、業務効率化・リモートワークの促進、ビジネス・プロセスの可視化を叶えることができます。
▼詳しくはこちら
https://remoba.biz/hr
専門特化型サービス
労働保険・社会保険アウトソーシング(SATO社会保険労務士法人)
日本トップクラスの社労士事務所であるSATO社会保険労務士法人の労務業務アウトソーシングサービス。各種労働保険・社会保険の手続き・届出・申請や各種補助金・助成金サービス、海外進出支援サービスなどを提供しています。
▼詳しくはこちら
https://sato-group-sr.com/
人事労務代行(アウトソース)サービスを選ぶポイント
最後に、人事労務代行(アウトソース)サービスを選ぶポイントを解説します。
対応可能な業務範囲を確認する
人事労務代行サービスを提供する企業によって、対応可能な業務範囲は異なります。まずは自社が委託したい業務範囲を洗い出して明確化し、依頼したい業務の対応が可能なサービスを選びましょう。
自社の状況も踏まえて、手が回っていない業務をアウトソースしたいのか、急に担当が辞めた場合など専門知識を持った人材がすぐに必要なのか?といった視点から検討してみましょう。
また、利用しているツールで特殊なものがないかや、既存の社内フローに取り込めそうかどうかも検討時に確認しておくことが重要です。
情報漏洩対策しているか?
人事労務代行サービスの導入検討の際には、情報漏洩のリスクに対してどのような対策を取っているのかも確認するようにしましょう。Pマーク取得などの対策を取っている代行会社がおすすめです。
また、代行への委託に慣れていない場合には、新たに代行先への情報共有のルールの組み立てが必要になります。
情報共有の方法や頻度を確認する
どれくらいの頻度でどのような方法で状況を共有してもらえるのか、共有フローとあわせて必ず依頼前に確認しておきましょう。
メールやチャットなど、テキストでの共有だけではなく、定期的なミーティングがあるとより安心です。
労務代行サービスを活用して、安定的な事業成長につなげよう
労務代行サービスを活用することで、専門知識と効率性に優れた外部のリソースを活用でき、社内業務の負担を軽減し、経営資源を本来の戦略的な業務に集中させることができます。人事労務の分野では、従業員の入退社手続きや勤怠管理、給与計算、年末調整といった定型業務が多く、労力と時間がかかります。特にベンチャーや中小企業では、これらの業務が担当者の退職や欠員により停滞するリスクが高く、業務の属人化も課題となります。
労務代行サービスを利用すれば、安定した業務運営と迅速な対応が可能になり、属人化を防げるため、企業のリスク管理にも寄与します。また、人事・労務系の最新ツール導入やフロー改善支援を行うサービスも多く、業務効率化の実現によりコスト削減効果も期待できます。さらに、労務業務には法的な専門知識が必要とされるため、専門家に依頼することで法令遵守が徹底でき、企業としての信頼性向上にもつながります。
このように労務代行サービスは、経営の安定化や競争力向上において欠かせない役割を果たしますので、ぜひバックオフィス部門のリソース確保の手段として検討することをおすすめします。
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