お役立ち情報
採用面接は応募者の採否を決める大事なプロセスです。
緊張している応募者の本音を引き出して、応募者のスキルや経験をうまくヒアリングし、効果的な採用に繋げることが重要です。
リンクアンドモチベーションの調査によると、就活生が「入社を決めたタイミング」の1位は「面接」でした。
しかし売り手市場が続く採用市場において、面接で採否を決めるだけではなく、応募者をひきつけることも重要です。
これらのスキルを身につけ、自社が求める人材を採用するために「面接官向け研修」が近年注目されています。
この記事では面接官に求められる役割やスキルを整理し、面接官研修のメリットを徹底解説していきます。
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目次
面接官に求められる役割は「見極め」と「惹きつけ」
まず面接官に求められる重要な役割は、「見極め」と「惹きつけ」です。
具体的には以下の内容が、面接官には求められます。
見極め |
例)志望理由や今までの経験・スキルを確認する
例)応募者が話しやすいよう、アイスブレイクで雰囲気を和やかにする |
惹きつけ |
例)身だしなみや言葉遣い・傾聴など、好かれる振る舞いをする
例)自社の強みや他社との違いなど、独自の魅力を伝える |
高度経済成長期までは企業が人を選ぶ、おもに「見極め」の役割が面接官には求められていました。
しかし、現代は求職者が企業を選べる「売り手市場」が続いています。
また、若い世代の価値観の多様化も進んでいるため、今までの「企業の立場が強い」画一的な面接では求職者に選ばれることが難しくなってきています。
そのため、採用面接時点から応募者に自社の印象を良く見せたり、求職者に自社の魅力をアピールして「選んでもらう」ことが大切です。
特に面接官は応募者にとって「会社の顔」です。
いま面接官に求められているスキルを把握し、優秀な応募者を逃がさないようにしましょう。
面接官に必要なスキル
面接官が応募者に「見極め」と「惹きつけ」をするために、必要とされるスキルは以下の4スキルです。
マナー | 応募者に好印象を与える身だしなみや言葉遣いをする |
質問力 | 適切な質問を投げかけて、応募者が求める人材と一致するかを確認する |
共感力 | 応募者に寄り添って、応募者の本音を引き出す |
魅力伝達力 | 応募者に自社の魅力を適切に伝えて、志望度を上げる |
次の項目で順番に見ていきましょう。
マナー
マナーは具体的には、以下のことを指します。
- 清潔感がある服装や髪型
- 丁寧な言葉遣いや話し方
- 明るい表情で、適度に相槌を打ちながら話を聞く
- 面接のお礼や挨拶をする
応募者は面接官を通じて会社の雰囲気や社風を理解しようとします。
面接官がだらしない服装や、高圧的な態度で接してしまうと、応募者は会社にあまり良い印象を持ちません。
面接官は「会社の顔である」という意識を持って、誰からも好かれる身だしなみ・振る舞いを心がけましょう。
質問力
応募者が自社に適切な人材かを見極めるために、書類だけではわからない箇所を深掘りすることが重要です。
具体的には以下の質問内容を投げかけましょう。
職歴に関する質問 |
|
仕事観に関する質問 |
|
自身に関する質問 |
|
キャリアに関する質問 |
|
その際に面接官は以下の事項を意識することが大切です。
- 端的に分かりやすく質問をすること
- 初めは「はい・いいえ」で答えられる質問から始め、徐々に詳しい内容を聞くこと
- 聞いてはいけない質問をしないこと
特に「聞いてはいけない質問をしないこと」は、応募者の志望度の観点からも大切です。
厚生労働省では、公正な採用選考を実施する上で応募者の適性やスキルに関係ない箇所で採否を決めないように呼びかけています。
具体的には以下の質問を避けるようにガイドラインが設定されています。
本人に責任のない事項 |
|
本来自由であるべき事項 |
|
何気ない会話でも聞いてしまうような事柄も含まれています。
事前にチェックし、質問をしないようにしましょう。
共感力
面接では、緊張してうまく話せない応募者も多いです。
そのような場合、共感力を活用した以下のアクションで応募者の本音を引き出す必要があります。
- 目を見たり、体を相手に向けて話を聞く
- 適度に相槌を打つ
- 相手の話に対し否定から入らず、まず受け止める
- 最後まで話を聞く
応募者が話している最中にパソコンを注視し続けたり、相槌も打たずに無言で話を聞いたりすると、話している応募者が「話を聞いているのかな」と不安になります。
また応募者の受け答えに対して、面接官や会社が求めていることと異なった場合でも、まずは最後まで話を聞きましょう。
そして追加で質問をする場合でも、「なるほど。〇〇さんは〜とお考えなんですね。では〜については、どう考えますか?」と、おうむ返しをして相手の意見を受け止めましょう。
このように、面接官には応募者の気持ちや状況に寄り添うことができる共感力も求められます。
魅力伝達力
応募者を自社に惹きつけするためには、自社の魅力を伝える力も大切です。
面接前に以下の事柄について、理解を深め、自分の言葉で説明できるようにすると良いでしょう。
- 事業内容
- 会社のミッション・ビジョン・バリュー
- 募集ポジションの仕事内容や求められる役割
- 会社内の雰囲気
- 自社の魅力、強み
- 自社の福利厚生
応募者も事前に確認し、これらの内容について質問をしてくる可能性があります。
普段会社に勤務していて何気なく理解していることでも、言語化して分かりやすく相手に伝えられるように準備しておきましょう。
関連記事:https://marugotoinc.jp/blog/interview-icebreak/
面接官研修の内容
面接官に求められるスキルはすぐに身につけられるものばかりではありません。
そこで「面接官研修」を取り入れることで、効率的にそれらのスキルを伸ばすことができます。
面接官研修には以下の種類があり、複数の手法を組み合わせた研修プログラムを提供しているサービスも多いです。
座学 | 面接の基本について理解を深める
|
ロールプレイング | 面接官役・応募者役に分かれて実演する
|
動画・eラーニング | 動画で学んだことをeラーニングで確認する
|
このように面接官研修にはさまざまな種類・内容があります。
自社の課題に合わせたサービスを選ぶと良いでしょう。
面接官研修のメリット
面接官研修には、3つのメリットがあります。
- 面接官のスキルによるバラツキを減らせる
- 面接での評価基準を統一できる
- 内定辞退率を下げられる
順番に各項目について紹介します。
面接での評価基準を統一できる
面接官トレーニングを実施することで、採用基準が統一でき、面接官が誰であっても優秀な人材を採用することが可能になります。
採用基準や面接方法が明確に言語化できていないと、面接官の主観的な判断に委ねられ、評価にバラツキが生じやすくなります。
そこで、面接官研修を受けることにより、面接官が統一された認識を持つことができ、採用における属人化を防ぐことができます。
内定承諾率アップ・早期離職の防止
研修で面接官の振る舞い・共感力を磨くことで、応募者の企業イメージをアップさせ、内定承諾率を下げることが可能です。
応募者は面接官を通して、企業のイメージを見極めます。
そのため、面接官の言動次第で、応募者からの自社に対する企業イメージ・志望度は変化します。
また自分の言葉で適切に自社の魅力を伝えることで、同時に応募者の自社への理解が深まり、入社後のギャップを埋めることも可能です。
その結果、内定承諾率を上げること・また入社前後のイメージ相違による早期離職を防ぐことができます。
まとめ
今回は面接官に求められる役割やスキル、面接官研修のメリットについてご紹介しました。
売り手市場の現在、面接官には「採否を決める見極め」だけではなく、「応募者をひきつけるスキル」も必要です。
面接官研修でこのスキルを身につけることで、面接官による採用のバラツキを減らし、必要な人材を無駄なく採用することができます。
しかし、「他の業務に時間を取られて、面接官研修をする時間がない」「より多くの人材を採用するため土日も採用面接をしたいが、対応できるメンバーがいない」など、面接官研修で解決できないことも中にはあります。
ぜひ気軽に「まるごと面談代行」にお問い合わせください。
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