採用・労務・経理に関するお役立ち情報

2026.07.01 公開日:2026.06.21
この記事の監修者:今 啓亮

この記事の監修者:今 啓亮

飲食業界向けのRPO(採用代行)とは|外食業特有の採用課題と代行サービス活用のポイントを解説

飲食業界向けのRPO(採用代行)とは|外食業特有の採用課題と代行サービス活用のポイントを解説

飲食・外食業界の採用難は、少子高齢化による求職者母数の減少や慢性的な高離職率を背景に、年々深刻さを増しています。

  • 求人を出しても応募が集まらない
  • 採用できても短期間で離職してしまう
  • 現場の店長が採用業務を兼務して疲弊している

上記は、多くの飲食事業者に共通する課題です。場当たり的な対処を続けるだけでは、採用コストの膨張や既存スタッフへの負担増といったリスクが積み重なります。

本記事では、飲食業界が抱える採用課題の構造から、解決策・採用手法の選び方・RPO活用のメリットとデメリットまで解説します。

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目次

飲食・外食業界が抱える5つの採用課題

飲食・外食業界が抱える5つの採用課題

飲食・外食業界は、人手不足の割合が全業種トップ水準を長年記録し続けている採用難の業種です。求人を出せば応募が集まっていた時代はすでに終わりを迎えており、業界特有の構造的な課題を正確に把握したうえで採用戦略を組み立てる必要があります。

以下では、飲食・外食業界が直面している5つの主要な採用課題を解説します。

非正社員の人手不足割合が全業種中トップ水準という現実

帝国データバンクが2026年1月に実施した調査(全国2万3,859社対象)によると、非正社員の人手不足を感じている企業の割合は全業種平均で28.8%でした。そのなかで「飲食店」は58.6%と、業種別で2番目の高水準を記録しています。

以下は、2026年1月時点における非正社員の人手不足割合の上位業種です。

業種非正社員の人手不足割合
人材派遣・紹介60.0%
飲食店58.6%
メンテナンス・警備・検査54.6%
飲食料品小売50.0%

DXやスポットワークアプリの普及によって、一部では不足感が緩和されています。しかし飲食店は依然として上位に位置しており、採用の難しさが構造的な問題として残っていることがわかります。

出典:帝国データバンク|企業の人手不足に対する動向調査(2026年1月)

長時間労働・低賃金が生む「選ばれない業界」のイメージ

厚生労働省が2025年に公表した「就労条件総合調査」(令和7年版)によると、週所定労働時間が最も長い産業は「宿泊業・飲食サービス業」で、1企業平均40時間02分でした。全産業平均の39時間24分を上回り、16産業中で唯一40時間を超えています。

さらに、年次有給休暇の取得率を産業別に比較すると、「宿泊業・飲食サービス業」は50.7%で全産業中最低となっています。全産業平均の取得率66.9%と比べると、16ポイント以上もの差があります。休みが取りにくく、労働時間も長いという実態が数値ではっきりと示されています。

労働環境の厳しさに加え、労働の対価である「賃金水準の低さ」も大きな課題です。厚生労働省が2026年3月に公表した最新の「令和7年賃金構造基本統計調査」によると、一般労働者の平均賃金(月額)において「宿泊業、飲食サービス業」は27万7,200円となっており、産業別で最も低い水準を記録しています。

全産業平均の賃金月額が34万0,600円であることと比較すると、毎月およそ6万円以上の格差が生じており「長時間労働・低賃金」という実態が重なることで、求職者から「選ばれない業界」という厳しいイメージが根付く原因となっています。

<出典>

厚生労働省|令和7(2025)年就労条件総合調査の概況

厚生労働省|令和7年賃金構造基本統計調査結果の概況

採用しても定着しない高離職率の構造

飲食業界における人材確保の難しさは、採用できないことだけではありません。採用した後に定着せず、短期間で離職されてしまうという問題も深刻です。

厚生労働省が公表している「新規学卒就職者の離職状況」の最新データ(令和4年3月卒業者・3年以内追跡)によると、就職から3年以内に離職する割合が全産業の中で最も高いのが「宿泊業、飲食サービス業」です。大学を卒業して同業界へ就職した若者の55.4%、高校卒業者に至っては64.7%が3年以内に離職しており、依然として半分以上の若年労働者が早期に職場を去っている深刻な実態が浮き彫りになっています。

高い離職率の背景には、業界特有の長時間労働や低賃金といった労働条件の厳しさだけではなく職場における「対人関係の悩み」や「キャリアパスへの不安」が強く影響しています。現場でのコミュニケーションや育成体制が整っていない職場では、入社後のギャップが大きくなりやすく、定着率が上がりません。

出典:厚生労働省|新規学卒就職者の離職状況(令和4年3月卒業者)

少子高齢化と働き方多様化による求職者母数の減少

飲食業界では、少子高齢化の進行と多様な働き方の普及によって、そもそも求人に応募してくれる人の数が減り続けています。厚生労働省が公表している職業別の有効求人倍率を見ると、飲食業に関わる職種がいかに深刻な人材不足に直面しているかが明白です。

令和7年(2025年)10月時点のパートタイムを含む常用(新規学卒者を除く)における全職種平均の有効求人倍率は1.10倍であるのに対し、飲食業関連の職種はこれを大幅に上回る非常に高い水準となっています。以下は、厚生労働省「一般職業紹介状況(令和7年10月分)」の職業別労働市場関係指標(パートタイムを含む常用)に基づく有効求人倍率です。

職種有効求人倍率
接客・給仕職業従事者2.47倍
飲食物調理従事者2.38倍
全職種平均1.10倍

いずれの職種も全職種平均の約2倍に達しており、求職者1人に対して2件以上の求人が存在する計算になります。つまり、飲食業で働こうと考えている人は複数の店舗から引く手あまたの状態であり、採用側にとって熾烈な争奪戦が常態化しているのです。

出典:厚生労働省|一般職業紹介状況(令和7年10月分)参考統計表

採用担当者のリソース不足と採用ノウハウの属人化

多くの飲食企業では専任の採用担当者を配置する余裕がなく、店長や本部スタッフが兼任で採用業務をこなしているのが実情です。繁忙期には店舗オペレーションが優先され、応募者対応が後手に回ることで競合他社に人材を奪われるという機会損失が生まれます。

採用活動の成否が特定の担当者の経験や勘に依存している場合、異動・退職によってノウハウが引き継がれず、採用力が一気に低下するリスクもあります。属人化した採用体制は、組織としての採用力の底上げを妨げる構造的な弱点です。

採用課題の解消を先送りにすることで生じる3つのリスク

採用課題の解消を先送りにすることで生じる3つのリスク

人手不足が慢性化している飲食業界では、現場を回し続けることで手一杯になり、採用活動を後回しにしてしまうケースが少なくありません。しかし、課題への対処を先延ばしにすればするほど、経営全体に与えるダメージは積み重なっていきます。

ここでは、採用課題を放置することで具体的にどのような悪影響が生じるかを解説します。

人手不足による既存スタッフの負担増とサービス品質の低下

採用が追いつかない状態が続くと、不足した人員の分だけ既存スタッフへの業務集中が起きます。調理・接客・清掃・在庫管理といった複数の業務を少人数でこなすことになれば、一人ひとりの負担と疲弊が加速するでしょう。

疲労が蓄積したスタッフは、接客品質の低下やミスを起こすリスクが高まります。顧客満足度の低下はリピート客の離脱を招き、売上減少という形で経営に打撃を与えることとなります。人手不足は現場の問題にとどまらず、店舗ブランドそのものを傷つける要因にもなり得るのです。

短期間で繰り返される入退社による採用・育成コストの膨張

人材が定着しない環境では、採用と離職が繰り返されるサイクルが生まれます。求人媒体への掲載費用・面接にかかる管理職の工数・OJTに投じた時間などのいずれも、退職によってゼロに戻ります。

以下は、採用と早期離職が繰り返された場合に発生する主なコスト項目です。

コスト項目 内容
採用広告費 求人媒体への掲載費・原稿制作費
面接対応工数 店長・マネージャーの時間的損失
教育・研修費 マニュアル整備・OJT担当者の労力
再採用コスト 欠員を補うための再募集にかかる費用

1名の早期離職が発生するたびに、上記のコストが重複して発生します。離職率が高い職場ほど採用コストは嵩み、限られた予算を採用に費やし続ける負のサイクルから抜け出せなくなります。

複数の採用課題が連鎖することによる廃業・倒産

採用難・離職率の高さ・育成コストの膨張は、それぞれ独立した問題ではありません。互いに影響し合いながら悪化する構造を持っており、対処が遅れるほど立て直しは難しくなります。

帝国データバンクの調査によると、2025年に発生した人手不足を理由とした倒産件数は427件に達し、3年連続で過去最多を更新しました。年間で初めて400件を超えており、飲食・宿泊を含む労働集約型の業種でとくに増加傾向が続いています。採用課題の放置は、経営継続そのものを脅かすリスクと認識する必要があります。

出典:帝国データバンク|企業の人手不足に対する動向調査(2026年1月)

採用代行(RPO)サービス比較表
主要20社の特徴を比較

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飲食業界における採用課題の解決策5つ

飲食業界における採用課題の解決策5つ

採用難・高離職率・リソース不足といった課題は、個別に対処するだけでは根本的な解消には至りません。雇用条件・ターゲット・情報発信・制度・業務効率の5つの観点から、同時並行で改善を進めることが重要です。

ここでは、飲食業界が優先的に取り組むべき採用課題の解決策を解説します。

採用条件・雇用形態の柔軟化

フルタイム勤務のみを前提とした採用条件は、応募できる人材の幅を狭めます。週2日・1日3時間といった短時間シフトや、特定の曜日・時間帯に限定した募集枠を設けることで、子育て中の保護者層やダブルワーカーなど、これまでアプローチできなかった層への訴求が可能です。

限定正社員制度の導入も有効な手段のひとつです。勤務地や職種を限定したうえで正社員待遇を提供することで、安定雇用を求める求職者の関心を引き寄せられます。雇用形態の選択肢を広げることが、応募母数の拡大に直結します。

ターゲット層の拡張

若年層だけを採用ターゲットに設定している場合、少子化による労働人口減少の影響をそのまま受ける形になります。シニア層・外国人材・主婦や主夫層などに目を向け、活躍できる職場環境を整えることが、採用難の突破口になるでしょう。

厚生労働省が公表した最新の「外国人雇用状況」の届出状況(令和7年10月末時点)によると、日本国内で働く外国人労働者数は約257万人(2,571,037人)に達し、届出が義務化された平成19年以降で過去最多を更新しています。特定技能「外食業」資格を持つ人材を採用対象に加えれば、即戦力として活躍できる人員を確保しやすくなります。多様な人材を受け入れられる職場環境を整えることが、採用力の強化につながります。

出典:厚生労働省|「外国人雇用状況」の届出状況【概要版】(令和7年10月末時点)

採用マーケティングの導入と媒体戦略の最適化

求人票を掲載するだけでは、求職者に職場の魅力が伝わりません。SNSや自社採用サイトを活用して、スタッフの働く様子や職場の雰囲気を継続的に発信する採用マーケティングの視点が求められます。

媒体選定においても、求職者の属性に合わせた使い分けが必要です。

  • 学生層:アルバイト特化型サイト
  • 即戦力:業界特化型の求人媒体
  • シニアや主婦・主夫層:それぞれの属性に強い媒体

上記のように、ターゲットごとに最適なチャネルを組み合わせる戦略が求人効果を高めます。

評価制度・キャリアパスの整備による定着率向上

入社後の成長イメージが描けない職場は、離職率が高くなる傾向があります。昇給の基準・昇格のタイミング・習得できるスキルを明示した評価制度を整えることで、従業員が長期的な就労意欲を持ちやすい環境を作れます。

アルバイトから社員登用への道筋を設けることも、定着率向上に効果的です。将来のキャリアが見えやすい職場は求職者からの評価も高まり、採用段階でのミスマッチ低減にもつながります。

DX・ITツール導入による業務省人化と採用負荷の軽減

慢性的な人手不足のなかで採用活動に十分なリソースを割けない場合は、店舗業務そのものの効率化も補完策として有効です。セルフオーダーシステムやキャッシュレス決済の導入により、ホール業務に必要な人員数を削減することが可能です。

さらに採用業務においても、応募者管理システム(ATS)やチャットボットを活用することで、面接日程の調整・応募者への連絡・書類管理などの事務作業を自動化できるようになってきています。現場オペレーションと採用業務の双方でITを活用することが、限られたリソースを最大限に活かす手段となります。

【4つの選択肢】飲食業界で使われる主な採用手法と特徴

飲食業界で使われる主な採用手法と特徴

飲食業界の採用活動では、求人媒体・人材紹介・スポットバイト・RPOと、目的や規模に応じて複数の手法を使い分けることが一般的です。それぞれに強みと限界があるため、自社の採用課題に照らし合わせて選択する必要があります。

ここでは、飲食業界で活用されている代表的な4つの採用手法の特徴を解説します。

手法主な用途費用形態採用担当者の工数
求人媒体アルバイト・パート・現場社員の母集団形成掲載課金型中〜高
人材紹介管理職・即戦力採用成功報酬型低〜中
スポットバイト繁忙期・急な欠員補填従量課金型
RPO採用業務全体の効率化・最適化月額固定・成功報酬など

求人媒体

アルバイト・パート、現場で店舗業務にあたる社員の採用において最も広く利用されている手法です。掲載料を支払えば幅広い求職者にリーチできるため、短期間での母集団形成に向いています。「Indeed」「タウンワーク」のほか「グルメキャリー」「ホットペッパーグルメ求人」など、飲食業界向けに特化した媒体も充実しています。

一方で、掲載すれば自動的に応募が集まるわけではありません。競合店舗との差別化が難しい環境では、求人票の内容や写真・動画の質が応募数を大きく左右します。媒体費用が定期的に発生するため、採用が長期化すると広告コストが膨らみやすい点も考慮が必要です。

人材紹介エージェント

即戦力となる社員・料理長・店長候補など、管理職正社員採用に強みを発揮する手法です。エージェントの目線で選ばれた候補者を紹介してもらえるため、採用担当者の工数を一定程度抑えられます。成功報酬型の料金体系が多く、採用が決まるまで費用が発生しないことも特徴のひとつです。

ただし、成功報酬の相場は年収の20〜35%程度となるケースが多く、正社員1名あたりの採用単価は他の手法と比べて高くなります。紹介される人材の質はエージェントの業界知見に依存するため、飲食・外食業界への理解が深いエージェントを選ぶことが採用精度の向上につながります。

スポットバイトサービス

「タイミー」「シェアフル」に代表されるスポットワークサービスは、当日・翌日単位で即戦力を確保できる即応性の高さが最大の特徴です。繁忙期・イベント時・急な欠員発生時など、ピンポイントで人員が必要な場面での活用に適しています。

継続的な戦力としての育成には向かない点が、活用上の注意点です。毎回異なるスタッフが入ることで、店舗のオペレーション品質を一定に保つことが難しくなります。スポットバイトはあくまで補完的な手段として位置付け、中長期的な採用戦略と組み合わせて活用することが効果的です。

RPO(採用代行)

RPO(採用代行)は直接的な採用手法ではなく、採用業務自体を外部のプロに委託するという手法です。採用計画の立案から求人原稿作成・応募者対応・面接調整・内定後フォローまで、採用プロセスの一部または全体を専門会社に委託する手法です。社内に採用専任担当者を置く余裕がない中小規模の飲食企業や、多店舗展開により採用規模が大きいチェーン展開企業において活用が広がっています。

RPOは採用担当者の工数削減と採用品質の向上を同時に実現できる点で、他の手法と性質が異なります。

採用代行(RPO)サービス比較表
主要20社の特徴を比較

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飲食業界向けのRPO(採用代行)が担える業務範囲

飲食業界向けのRPO(採用代行)が担える業務範囲

採用の代行と聞くと「求人票の制作代行」のようなイメージを持つ方も多いですが、実際に依頼できる業務範囲ははるかに広範囲に及びます。採用の上流工程から入社後のフォロー体制構築まで、一連のプロセスをカバーできる点がRPOの強みです。

ここでは、飲食業界向けRPOが対応できる具体的な業務範囲を、工程ごとに解説します。

採用計画の策定・ペルソナ設計

採用活動を始める前段階として、いつまでに・どの職種で・何名採用するかという計画の骨格を固めなければなりません。RPOでは、店舗の営業状況やシフト体制・既存スタッフの構成を踏まえたうえで、現実的な採用スケジュールの設計を支援します。

ペルソナ設計では、年齢・生活スタイル・求める条件といった観点から、自店舗に定着しやすい人物像を具体的に言語化します。採用ターゲットを明確にすることが、求人原稿の訴求力や媒体選定の精度に直結するため、上流工程への投資は採用全体の質を左右するのです。

求人原稿の作成・媒体選定・掲載運用

ターゲットに響く求人原稿を書くには、職場環境・待遇・働く魅力を求職者視点で言語化するスキルが必要です。RPOでは採用マーケティングの知見をもとに、応募率の高い原稿制作から掲載媒体の選定・入稿・効果測定までを一括して担います。

媒体選定においては、アルバイト特化型・業界特化型・SNS広告など、ターゲット属性に応じた複数チャネルを組み合わせた戦略を取ります。掲載後も応募状況のデータをもとに原稿の改善や予算配分の見直しを継続するため、掲載しっぱなしになりがちな自社運用と比べて費用対効果が高まるでしょう。

応募者対応・面接日程調整・チャットボット活用

応募者への初動対応の早さは、候補者の選考への意欲に直接影響します。返信が遅れると他求人に流れてしまうリスクがあり、特に飲食業界のようにアルバイト採用が多い環境では機会損失が起きやすい傾向にあります。

RPOでは一次連絡・面接日程の調整・リマインド連絡など応募者対応全般を代行可能です。チャットボットを活用した24時間対応の自動受付を組み合わせる場合もあり、深夜や早朝に応募が入りやすい飲食業界のニーズにも対応できます。

スクリーニング・書類選考・面接代行

応募数が増えても、選考業務に割けるリソースがなければ採用は前進しません。RPOでは応募書類の一次確認・ペルソナとのマッチング度の評価・面接実施までを担うプランも存在します。

以下は、RPOが代行できる選考業務の主な例です。

業務 内容
書類スクリーニング 応募条件・希望シフトとのマッチング確認
面接代行 基本情報・勤務意欲・適性の初期確認
評価レポート作成 店長・採用担当者への候補者サマリー提出
候補者対応 結果通知・面接日程調整など

選考業務を外部に移管することで、店長やマネージャーが本来の業務に集中できる時間を確保できます。最終判断は自社で行いつつ、工数のかかる初期選考だけを委託するという部分的な活用も可能です。

内定後フォロー・入社前後の定着支援

内定を出した後、実際に初出勤を迎えるまでの間に辞退が発生するケースは少なくありません。内定通知後のフォローアップ連絡・入社前の不安解消のためのコミュニケーション支援を担い、内定辞退率の低減をはかるRPOもあります。

入社後においても、初期フォローの仕組みを整えることが早期離職の防止に有効です。入社直後の面談設定やオンボーディング支援をRPOの業務範囲に含めるケースもあり、採用から定着までを一連の流れとして設計できます。

採用データの可視化とPDCAレポーティング

採用活動の改善を継続するには、応募数・面接設定率・内定承諾率・入社後定着率といった指標を数値で把握する体制が必要です。感覚ではなくデータに基づいた意思決定が、採用精度の向上を支えます。

RPOでは各工程のデータを集約し、定期的なレポートとして報告するサービスを提供します。どの媒体からの応募が定着率に優れているか・どの段階で離脱が多いかといった分析をもとに改善提案を受けられるため、採用活動のPDCAを自社単独で回すより高い精度で実行可能です。

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RPO(採用代行)を飲食業界に導入する5つのメリット

RPO(採用代行)を飲食業界に導入する5つのメリット

採用業務を外部に委託することへの抵抗感を持つ経営者や担当者は少なくありません。しかし、飲食業界特有の採用課題と照らし合わせると、RPO導入によって得られるメリットは多岐にわたります。

ここでは、飲食業界がRPOを活用することで得られる具体的なメリットを5つの観点から解説します。

採用担当者の工数・負担の削減

飲食店では、店長やエリアマネージャーが採用業務と現場マネジメントを兼務するケースが大半です。求人原稿の作成・応募者対応・面接調整・選考判断といった業務が積み重なると、本来注力すべき店舗運営や人材育成に割ける時間が削られます。

RPOに採用業務の一部または全体を委託することで、現場責任者のリソースを店舗運営に集中させられます。採用に費やしていた時間をサービス品質の向上や既存スタッフの育成に充てられるため、店舗全体のパフォーマンス向上にもつながるでしょう。

応募者対応スピードの向上と機会損失の防止

飲食業界のアルバイト採用では、応募から概ね24時間以内に連絡が取れなければ他店舗に流れてしまうリスクが高まります。営業中の店長が応募通知に気づかず返信が翌日以降になるといった事態は、採用機会の損失に直結します。

RPOを活用することで、応募者への一次連絡・面接日程の調整・リマインド対応を迅速かつ漏れなく実行できるでしょう。さらにチャットボットを導入・併用することにより深夜や早朝の応募にも即時対応できる体制を整えられるため、応募者の志望度が高いうちに面接へ誘導しやすくなります。

採用のプロによる母集団形成力のアップ

自社で採用活動を行う場合、使い慣れた媒体や過去の慣習に縛られがちです。一方、代行会社は複数のクライアントを支援するなかで蓄積した媒体ごとの効果データや、職種・エリア別の応募傾向に関する知見を持っています。

以下は、RPO導入前後で変化しやすい採用指標の例です。

指標自社運用時の課題RPO導入後の変化
応募数媒体選定が固定化されやすい最適媒体の組み合わせで増加
面接設定率対応遅れで辞退が発生しやすい即時対応で設定率が向上
内定承諾率フォロー不足で辞退が増えやすい継続的な接点確保で改善
採用単価効果検証なく費用が膨らみやすいデータ改善により最適化

採用ミスマッチの減少と定着率の向上

入社後すぐに離職する原因の多くは、採用段階でのミスマッチです。求人票に記載した条件と実際の職場環境のズレ・面接で伝えきれなかった業務の実態が、早期離職を招きます。

RPOではペルソナ設計の段階から自社に定着しやすい人物像を明確化し、選考基準の整備や面接での確認項目の設定までを支援します。採用の精度が上がれば離職率が下がり、再採用にかかるコストも抑えられるため、中長期的な採用費用の削減効果も期待できるでしょう。

月額固定・成功報酬など自社に合ったコスト設計が可能

RPOの料金体系は一律ではなく、月額固定型・成功報酬型・業務単位の従量課金型など複数のモデルから選べます。採用規模や委託したい業務範囲に応じて柔軟に組み合わせられるため、自社の予算感に合った形で導入しやすい点がメリットです。

採用が少ない時期は最低限の月額プランに抑え、繁忙期前に選考代行を追加するといった運用も可能です。固定費として採用コストを管理しやすくなるため、場当たり的な求人媒体への出稿と比べて費用の見通しが立てやすくなります

RPO(採用代行)を導入する前に知っておくべきデメリット・注意点

RPO(採用代行)を導入する前に知っておくべきデメリット・注意点

RPOは採用業務の効率化に有効な手段ですが、導入すれば必ず成果が出るという性質のものではありません。自社の状況や目的と合わない形で導入すると、期待した効果が得られないまま費用だけが発生するリスクもあります。

ここでは、RPO導入を検討する前に把握しておくべきデメリットと注意点を解説します。

自社の採用課題・目的が不明確だと効果が出づらい

RPOはあくまで“採用業務の実行”を支援するサービスです。何のために採用するのか・どのような人材が必要なのか・どの工程に課題があるのかが曖昧なまま依頼すると、代行会社が的確な支援を提供しにくいでしょう。

導入前に、自社の採用課題を言語化する作業は必須です。応募数が少ないのか・面接辞退が多いのか・内定後に離脱するのかによって、委託すべき業務範囲や優先度は大きく異なります。課題の所在を明確にしたうえで依頼内容を設計することが、RPO活用の前提条件となります。

対応範囲・業務分担を事前にすり合わせる必要がある

RPOといっても、会社によって対応できる業務範囲は異なります。求人原稿の作成のみを担うサービスもあれば、採用計画から入社後フォローまでを一括して請け負うサービスもあり、契約内容によってカバーされる工程は様々です。

事前の認識のズレが生じると、想定していた業務が実は対象外だったという事態が起きます。どの業務を自社で担当し・どの業務を委託するかを契約前に細かく取り決め、双方が合意した業務分担表を作成しておくことが後のトラブル防止につながります。

業界・職種知見がある代行会社かどうか見極めの必要がある

採用代行会社のなかには、IT・製造・医療など特定の業界に特化したサービスを提供している会社も多くあります。飲食業界での支援実績が乏しい会社に依頼した場合、アルバイト採用の特性やシフト管理の複雑さ・繁忙期の採用ピークといった業界特有の事情が考慮されないまま支援が進むリスクがあります。

飲食・外食業界での採用支援実績・担当者の業界知見・過去の支援事例を事前に確認することが重要です。実績のある会社であれば、飲食業界特有の離職傾向や応募者の行動パターンを踏まえた提案が期待できます。

担当者との連携体制・レポーティング頻度の確認が重要になる

RPOを導入した後も、採用活動の最終責任は自社にあります。代行会社に任せきりにすると、採用状況の把握が遅れ・問題が発生しても対処が後手に回る事態になりかねません。

以下は、RPO導入前に確認しておくべき連携体制に関する主なチェック項目です。

確認項目確認の目的
担当者の窓口と連絡手段緊急時の対応速度を把握するため
定例ミーティングの頻度採用状況の共有タイミングを確認するため
レポートの内容と提出サイクルデータに基づく改善提案の有無を確認するため
担当者変更時の引き継ぎ体制ノウハウの継続性を担保するため

定期的な情報共有と改善提案の仕組みが整っている代行会社を選ぶことで、採用活動の質を継続的に高められます。

採用代行(RPO)サービス比較表
主要20社の特徴を比較

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【5つのポイント】飲食業界に強いRPO(採用代行)会社の選び方

飲食業界に強いRPO(採用代行)会社の選び方

RPOを提供する会社は数多く存在しますが、飲食業界での採用支援に長けた会社は限られています。料金の安さや知名度だけで選ぶと、業界特有の課題に対応しきれないまま契約期間が終わるケースもあるでしょう。

ここでは、飲食業界に強いRPOを選ぶ際に確認すべき5つのポイントを解説します。

飲食・外食業界での支援実績があるか

RPOを選ぶ際にまず確認したいのが、飲食・外食業界での支援実績です。業界経験の有無によって、採用計画の提案精度や求人原稿の訴求力に大きな差が生まれます。

支援実績を確認する際は、件数だけでなく業態の近さにも着目することが重要です。居酒屋・カフェ・ファストフード・レストランでは採用ターゲットや離職傾向が異なるため、自社の業態に近い支援経験を持つ会社の方が、より的確な採用戦略を描きやすくなります。公式サイトの事例紹介や提案時のヒアリング内容を通じて、業界知見の深さを見極めましょう。

採用計画から定着支援まで一気通貫で対応可能か

採用活動の課題は、募集・選考・入社後定着と各フェーズに分散しています。特定の工程だけを代行するサービスよりも、上流の計画策定から入社後のフォローまでを一貫して担える会社の方が、採用全体の質を底上げしやすくなります。

以下は、一気通貫型のRPOと部分特化型のRPOの主な違いです。

観点一気通貫型RPO部分特化型RPO
対応範囲計画〜定着支援まで全工程求人作成・面接代行など特定工程のみ
採用課題への対応複合的な課題に対応しやすい特定工程の改善に強い
自社の負担比較的少ない工程間の連携は自社で担う必要がある
向いている企業採用リソースが限られている企業特定の工程のみ強化したい企業

採用担当者のリソースが限られている飲食企業には、一気通貫型のRPOが向いています。自社で対応できる工程と委託したい工程を整理したうえで、対応範囲が合致するかを確認することが重要です。

料金体系が自社の採用規模に合っているか

RPOの料金体系は大きく3種類に分類されます。採用規模や採用頻度によってコスト効率が異なるため、自社の状況に合ったモデルを選ぶことが重要です。

料金体系費用発生のタイミング向いている企業
月額固定型毎月一定額が発生年間を通じて採用が継続する多店舗チェーン
成功報酬型採用決定時のみ発生採用頻度が低い単店舗・小規模店舗
従量課金型依頼した業務単位で発生特定の工程のみ外部委託したい企業

チャットボットやAI面接などを併用できるか

飲食業界のアルバイト採用では、応募者が深夜や早朝に求人サイトを閲覧・応募するケースが珍しくありません。営業時間外の応募に対して翌日以降に返信する体制では、応募者の熱量が冷めた段階での連絡になりやすく、面接設定率の低下につながります。

チャットボットによる24時間対応の自動受付やAIを活用した一次面接を併用できるRPO会社であれば、時間帯を問わず迅速な応募者対応が可能です。テクノロジーの活用状況は会社によって大きく異なるため、導入実績や対応ツールの種類を事前に確認しておくことが賢明です。

採用データを可視化・分析したうえで改善提案ができるか

採用活動を継続的に改善するには、感覚ではなくデータに基づいた意思決定が欠かせません。応募数・面接設定率・内定承諾率・定着率といった指標を定期的にレポートとして提供し、改善提案まで行える会社であれば、採用活動のPDCAを高い精度で回せます。

レポートの提供有無だけでなく、分析の深さにも着目することが重要です。どの媒体からの採用が定着率に優れているか・どの属性の応募者が早期離職しやすいかといった洞察を提示できる会社は、採用の質を長期的に高めるパートナーとして信頼できます。契約前の提案資料や無料相談の場で、データ活用の具体的なイメージを確認しておきましょう。

まとめ

まとめ

飲食業界の採用難は、人手不足の深刻化・高離職率・採用担当者のリソース不足が複合的に絡み合った構造的な問題です。

求人を出すだけでは応募が集まりにくくなった現在、採用ターゲットの拡張・雇用形態の柔軟化・採用マーケティングの導入など、複数の施策を組み合わせたアプローチが求められます。採用課題の放置は既存スタッフへの負担増やサービス品質の低下を招き、最終的には廃業・倒産リスクにもつながりかねません。

採用活動の改善を自社だけで進めることに限界を感じている場合は、RPOの活用が有効な選択肢になります。採用代行サービス「まるごと人事」では、採用計画の策定からペルソナ設計・求人原稿制作・応募者対応・選考代行・入社後フォローまでを一貫して支援しています。

月額25万円(税別)から利用できるライトプランも用意されているため、まずは一度ご相談ください。

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この記事の監修者:今 啓亮
この記事の監修者:今 啓亮

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2015年に東京でマルゴト株式会社(旧社名:株式会社ビーグローバル)を創業。
スタートアップから大手企業まで幅広く採用関連のプロジェクトに携わった後、2017年に月額制の採用代行”まるごと人事”の提供を開始。
2021年にバックオフィス代行”まるごと管理部”(労務プラン・経理プラン)も開始。
「理想のサービスと理想の職場を同時実現する」を経営理念に掲げ、全員がフルリモートで働くユニークな組織運営を行う。
2022年に本社住所を東京から札幌に移転し、自身も関東から札幌に移住。

出演イメージ

2024年11月、ABEMAの報道番組「ABEMA Prime」に
採用のプロフェッショナルとして出演。
> 出演した番組はこちら

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