採用・労務・経理に関するお役立ち情報

若手採用の難しさは特定の業種や規模に限った問題ではなく、日本企業全体が直面する構造的な課題です。
若年労働力の減少・価値観の多様化・売り手市場の長期化が重なるなか、求人を出すだけでは応募が集まらず、採用できても早期離職につながるケースが後を絶ちません。対策を講じようにも、何から手をつければよいかわからないという採用担当者も多いのではないでしょうか。
本記事では、若手採用が難しい構造的な原因を整理したうえで、市場動向の把握から有効な採用手法・職場環境の整備・選考設計まで、実務に活かせる知識を解説します。

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目次
若手採用が難しい5つの原因

「求人を出しても応募が集まらない」「内定を出したのに辞退された」という声は、採用現場で年々増しています。若手採用の難しさは、企業の努力不足だけでは説明できない、複数の構造的な要因が絡み合って生まれているものです。
以下では、若手採用が難しい状況の根本にある5つの原因を見ていきます。
若年労働人口の絶対的な減少
採用難の根底にあるのは、若者の絶対数が減り続けているという現実です。
総務省「労働力調査(基本集計)2025年(令和7年)平均」によれば、2025年の労働力人口は7,004万人と過去最多を更新しています。しかし、増加を牽引したのは女性や中高年層であり、若年層の減少傾向は変わっていません。
25〜34歳の労働力人口は2015年の1,214万人から2025年には1,168万人へと、10年間で約46万人減少しています。企業が採用ターゲットとする年齢層の母数が年々縮小しているという事実です。採用活動を強化しても、そもそも候補者が市場に存在しなければ成果にはつながりません。
出典:総務省統計局|労働力調査(基本集計)2025年(令和7年)平均結果の要約
若者の仕事観・価値観の大きな変化
若者が仕事に求めるものは、以前とは大きく変わっています。
| 調査項目 | 令和5年 |
|---|---|
| 転職を望む若年正社員の割合 | 31.2% |
| 初職を離職済みの割合 | 42.7% |
| 離職理由①「労働時間・休日・休暇の条件がよくなかった」 | 28.5% |
| 離職理由②「人間関係がよくなかった」 | 26.4% |
| 定着対策で「労働時間短縮・有給休暇取得奨励」を実施する事業所(若年正社員) | 52.9% |
給与水準や勤務環境が期待に届かないと判断した若者は、入社後も早期に離職を検討する傾向があります。転職志向の高まりは採用後の定着率にも直結する問題です。
採用に成功しても定着につながらなければ、採用コストが無駄になるだけでなく、組織の成長も止まってしまいます。
都市部への人口集中と地方企業の苦境
若者の絶対数が減少するなかで、地方企業はさらに厳しい環境に置かれています。総務省「住民基本台帳人口移動報告 2025年(令和7年)結果」(2026年2月公表)によれば、東京都への転入超過数は6万5,219人と最多で、東京圏全体では12万3,534人の転入超過が続いている状況です。
若年層を中心に都市部への移動が続いており、地方在住の若者を確保しようにも採用できる母数がそもそも少なくなっています。加えて、地方から上京した若者が都市部で就職を決めてしまうケースも多く、地元企業は認知すら得られないまま採用機会を失っているのが実態です。
採用活動において地方企業が都市部の大手企業と同じ土俵で競っても、認知力・ブランド力・待遇面で後れをとる構造は変わりません。
出典:総務省統計局|住民基本台帳人口移動報告 2025年(令和7年)結果の要約
企業側の採用リソースと投資不足
採用がうまくいかない原因は、市場環境だけにあるわけではありません。特に中小企業では採用担当者が他業務を兼務しているケースが多く、採用活動に十分な時間や予算を割けていないのが実態です。
- 求人票の内容が薄く自社の魅力が伝わらない
- SNSや採用広報を活用していない
- 採用対象者のペルソナが明確でない
上記の課題が積み重なり、応募者が集まりにくい状況を招いています。
応募数が少ないと選考の余地も狭まり、採用水準を下げるか採用を見送るかの二択に陥りがちです。採用ノウハウの不足は採用失敗のリスクを高めるだけでなく、採用後のミスマッチや早期退職にもつながります。
採用活動を「コスト」ではなく「投資」として捉え直し、継続的に取り組む体制を整えることが求められています。
売り手優位の就職市場が引き起こす内定辞退の増加
求人倍率の高さは、採用担当者にとって直接的な脅威となっています。厚生労働省の発表によれば、2026年3月卒業予定の高校新卒者を対象とするハローワーク求人倍率は3.69倍と、依然として高水準を維持しています。求職者1人に対して3社以上の求人が存在する計算であり、候補者は複数の内定を手にした上で比較検討できる立場です。
帝国データバンク「人手不足に対する企業の動向調査(2026年1月)」では、正社員が不足していると感じる企業の割合が52.3%に達しており、半数超の企業が採用難を訴えています。候補者が情報収集しやすい現代では、内定後も他社と比較され辞退されるリスクが高くなっているといえるでしょう。
内定を出して終わりではなく、内定後のフォローも採用戦略の一部として設計することが不可欠です。
出典
厚生労働省|令和7年度「高校・中学新卒者のハローワーク求人に係る求人・求職・就職内定状況」
帝国データバンク|人手不足に対する企業の動向調査(2026年1月)
若手採用市場のマクロ動向と今後の見通し

若手採用の難しさは一時的な景気変動ではなく、構造的な人口減少と働き方意識の変化によって生じています。現在の採用難は今後さらに深刻化する見通しであり、早期に実態を把握することが重要です。
若年労働力人口の減少が加速する未来
若者の数が減り続けるという事実は、将来の推計データにも明確に表れています。労働政策研究・研修機構「2023年度版 労働力需給の推計(速報)」によれば、15〜29歳の労働力人口は2022年の1,152万人から、現状維持シナリオでは2040年に976万人まで減少する見通しです。
約18年間で176万人、率にして約15%もの減少が予測されており、採用市場の競争はさらに激しくなります。女性や高齢者の労働参加が進んだとしても、若年層の減少は避けられない構造的な問題です。
今後採用活動を継続するには、若者だけに頼らない人材戦略への転換も視野に入れる必要があります。
出典:労働政策研究・研修機構|2023年度版 労働力需給の推計(速報)
人手不足を訴える企業が半数超という現実
採用難は特定の業種や規模に限った話ではなく、日本企業全体に広がっています。帝国データバンク「人手不足に対する企業の動向調査(2026年1月)」では、正社員が不足していると回答した企業の割合が52.3%に達しており、1月度だけで見ると4年連続で半数超となっています。
業種別:人手不足感の傾向
| 状況 | 割合 |
|---|---|
| 正社員が不足していると回答した企業 | 52.3% |
| 非正規社員が不足していると回答した企業 | 28.8% |
特に中小企業や対人サービス業では深刻な傾向にあり、採用活動を強化しても人材確保できない企業と、一方で採用に成功する企業との二極化が進んでいます。
出典:帝国データバンク|人手不足に対する企業の動向調査(2026年1月)
若手が企業に求める条件のランキング変化
若者が職場に求める優先事項は、大きく様変わりしています。厚生労働省「令和5年若年者雇用実態調査」(2024年9月公表)では、転職を希望する若年正社員の理由として「賃金の条件がよい会社に変わりたい」が59.9%、「労働時間・休日・休暇の条件がよい会社に変わりたい」が50.0%と続いています。
給与水準と働き方の柔軟性への関心は高まる一方で、やりがいや成長機会も重要な要素として浮上しています。「とにかく安定していれば良い」という価値観は薄れ、条件・環境・意義の3つを総合的に判断する傾向が強まっています。

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若手採用に有効な手法7選

若年労働力の減少と売り手市場が続くなかでは、求人を出して待つだけの採用活動は通用しなくなっています。自社の魅力を積極的に発信し、候補者との接点を多様な経路で広げる姿勢が求められるでしょう。
ここでは、若手採用の実績につながりやすい手法を7つ解説します。
SNS・オウンドメディアを使った採用ブランディング
求職者が企業を調べる手段は、求人票からSNSへと移行しています。総務省情報通信政策研究所「令和6年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」によれば、LINEの全年代利用率は91.1%、Instagramは52.6%、X(旧Twitter)は43.3%に達しており、若年層ほど利用率が高い傾向です。
企業の採用アカウントや社員インタビュー記事を通じて、職場の雰囲気や働き方のリアルを発信することで、候補者の志望意欲を高められます。求人票では伝わりにくい「人」や「文化」への共感が、応募の決め手になるケースも少なくありません。
出典:総務省情報通信政策研究所|令和6年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書
ダイレクトリクルーティングによる一本釣りアプローチ
応募を待つのではなく、企業側から候補者に直接アプローチする手法です。スカウトサービスやSNS経由でターゲット人材にメッセージを送ることで、転職市場に積極参加していない潜在層にも接触できます。
求める人物像を絞り込んだうえでアプローチできるため、採用後のミスマッチ低減にも効果的です。スカウト文面の質とパーソナライズが返信率を左右する点を押さえておく必要があります。
リファラル採用による信頼性の高い母集団形成
社員の紹介を通じて候補者を集める手法で、採用の質と定着率の両面で高い効果が期待できます。
社員が候補者に対して職場環境や業務のリアルを事前に伝えることで、入社後のギャップを抑制できる点がリファラル採用の最大の強みです。求人票や面接だけでは伝わりにくい「働く現場の空気感」を、信頼関係のある人物から聞けることは候補者にとっても安心材料になります。
インターンシップ・職場体験の質の向上
2025年卒採用から、要件を満たすインターンシップについて採用選考への活用が正式に解禁されました。職場体験を通じて候補者と相互理解を深められるため、内定後の辞退率低下にもつながっています。
単に職場見学をさせるだけでなく、実際の業務に近い課題を体験させる設計が重要です。学生・若手側が「ここで働くイメージ」を持てる内容にすることで、その後の選考への動機づけが高まります。
受け入れ担当者の質も含めて、インターンシップ全体を採用戦略の一環として設計することが求められます。
ソーシャルリクルーティングとLINE活用
InstagramやX(旧Twitter)といったSNSを採用チャネルとして活用する動きが広がっています。特にLINEは若年層の利用率が最も高いプラットフォームであり、採用応募の窓口や選考連絡のツールとして導入する企業が増えています。
候補者にとっては、使い慣れたツールで気軽に企業とやり取りできる点がハードルを下げる要因です。応募フォームへの誘導や質問対応をLINEで完結させることで、離脱率の低下を期待できます。
SNSごとの利用層の違いを把握し、ターゲットに合ったプラットフォームを選ぶことが前提となります。
第二新卒・既卒・ヤングキャリア層への採用範囲の拡大
新卒一括採用にこだわると、採用できる母数はさらに限られます。第二新卒(卒業後3年以内の転職希望者)や既卒、25〜35歳のヤングキャリア層まで採用対象を広げることで、応募数を底上げできます。
厚生労働省「令和5年若年者雇用実態調査」では、初めて勤めた会社をすでに辞めた若年労働者の割合は42.7%に上りました。転職志向の若者は市場に多く存在しており、即戦力性と成長余地を兼ね備えた層として評価できます。
新卒・中途で採用フローを分けず、若手向けの統一した採用ルートを設けることも有効な選択肢です。
若手採用に特化した人材紹介サービスの活用
採用リソースが限られる企業にとって、若手特化型の人材紹介サービスの活用は即効性のある選択肢です。エージェントが候補者のスクリーニングから面接調整まで担うため、採用担当者の負担を大幅に軽減できます。
マイナビ「中途採用状況調査2025年版」では、中途採用で「人材紹介(エージェント)」を活用した企業は29.2%と最多で「ダイレクトリクルーティング」の21.4%と合わせると過半数の企業がこの2手法を主軸に置いています。若手採用に実績を持つエージェントを選定し、求める人物像を詳細に共有することが、紹介の精度を高めるポイントです。
出典:マイナビ|中途採用状況調査2025年版(2024年実績)

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若手から選ばれる企業になるための対策4選

求人を出しても応募が集まらない場合、条件面だけでなく「企業の見せ方」に課題があるケースが少なくありません。若手に選ばれる企業になるには、自社の魅力を正しく整理し、候補者に伝わる形で発信する姿勢が求められます。
ここでは、若手採用の土台となる対策を4つ解説します。
採用4Pで自社の魅力を構造的に整理・発信する
採用活動における「4P」とは、以下4つの軸を指します。
- Philosophy(理念・目的)
- Profession(仕事・事業内容)
- People(人・文化)
- Privilege(待遇・特権)
4つの観点から自社の魅力を整理することで、求人票や採用サイトに掲載すべき情報が明確になります。
多くの企業が給与や福利厚生といったPrivilegeの訴求に偏りがちですが、若手が重視するのはPhilosophyやPeopleの部分でもあります。「なぜこの会社で働くのか」という問いに答えられるコンテンツを揃えることで、他社と差別化できるでしょう。
社員のリアルな声・職場の実態を積極的に可視化する
候補者が採用情報に求めているのは、整えられたキャッチコピーよりも「実際に働いている人の声」です。社員インタビューや1日のスケジュール紹介、職場の雰囲気を伝える動画・写真などを通じて、入社後のイメージを具体的に描けるコンテンツを提供することが重要です。
職場のリアルを発信することは、候補者との信頼関係を構築するだけでなく、入社後のミスマッチ防止にも直結します。良い面だけでなく、仕事の大変さや求められるスキルについても正直に伝えることで、覚悟を持って入社する人材を集めやすくなります。
若者が敬遠するNGワードを求人票・面接から排除する
求人票や面接でのひと言が、候補者の応募意欲や内定承諾率を大きく左右することがあります。
- アットホームな職場
- やる気次第で稼げる
- 若手が活躍中
上記のような抽象的・曖昧な表現だと、情報収集に慣れた若者には逆効果になりやすいでしょう。
面接の場でも「根性がある人を求めている」「残業は当たり前」といった発言は、候補者に警戒感を与えます。若手はSNSや口コミサイトで企業情報を事前に調べており、実態と異なるメッセージには敏感です。
求人票と面接の内容を定期的に見直し、候補者目線で不安を与えていないかを確認する習慣が必要です。
キャリアパスと成長ロードマップを具体的に提示する
若手が企業を選ぶ際「入社後に自分がどう成長できるか」は重要な判断材料のひとつです。抽象的な「成長できる環境」という訴求ではなく、入社1年目・3年目・5年目でどのようなポジションや業務を担えるのかを具体的に示しましょう。
実際に若手社員がたどったキャリアの事例を提示することで、候補者は自分の将来像を重ね合わせやすくなります。評価基準や昇給の仕組みが不透明な企業は、若手から敬遠される傾向があります。採用選考の早い段階でキャリアパスを明示することで、志望度の引き上げと内定辞退の抑制につながるでしょう。
若手の定着率を上げるための職場環境と制度設計

採用に成功しても、職場環境や制度が整っていなければ若手はすぐに離職してしまいます。定着率を高めるには、給与や働き方といった基本条件の見直しに加え、若手が「ここで働き続けたい」と感じられる仕組みを組織全体で構築することが不可欠です。
ここでは、若手の定着につながる職場環境・制度設計のポイントを5つ解説します。
給与・勤務時間・休日数の抜本的な見直し
若手が転職を考える理由の上位には、賃金への不満と労働時間・休日への不満が常に挙がっています。他社と比較されることを前提に、自社の条件が市場水準に対して競争力を持っているかを定期的に確認することが重要です。
給与の見直しは採用力の強化にも直結しますが、それ以上に既存の若手社員の離職防止に効果を発揮します。勤務時間や休日数については、制度として整えるだけでなく、実際に取得・活用できる職場風土をつくることが前提です。条件面の改善は、採用広報における訴求力の向上にもつながります。
テレワーク・フレックス等、柔軟な働き方の整備
働く場所や時間の柔軟性は、若手が企業を選ぶうえで重視する条件のひとつです。テレワークやフレックスタイム制の導入は通勤負担の軽減だけでなく、プライベートとの両立を可能にする環境として評価されます。
制度は導入するだけでなく、実際に利用しやすい運用ルールと上司の理解が伴って初めて機能します。「制度はあるが使えない」という状況は、若手の不満や不信感につながりやすい点に注意が必要です。
柔軟な働き方を実現している社員の声を採用広報に活用することで、求職者へのアピールにもなります。
メンター制度・1on1面談による心理的安全性の確保
入社直後の若手が離職を考えるタイミングは、業務の不安や人間関係のストレスが積み重なる入社後3〜6か月に集中しやすい傾向があります。メンター制度によって先輩社員が若手の相談役となる仕組みを整えることで、孤立感や不安を軽減できます。
若手の定着を支える主な社内制度の例
| 制度・施策 | 主な効果 |
|---|---|
| メンター制度 | 孤立感の解消・早期離職の抑制 |
| 1on1面談 | 不満の早期把握・信頼関係の構築 |
| オンボーディングプログラム | 業務への適応促進・ミスマッチ軽減 |
| 定期的なパルスサーベイ | 職場満足度の可視化・課題の早期発見 |
1on1面談は上司が一方的に評価する場ではなく、若手が率直に話せる場として設計することが重要です。心理的安全性が確保された職場は、若手の主体性を引き出す土台にもなります。
評価制度の透明性と公平性を高める
「頑張っても評価されない」「何を基準に評価されているかわからない」という不満は、若手の離職動機として頻繁に挙がります。評価基準を明文化し、誰もが同じ基準で評価されていると感じられる制度設計が求められます。
評価の結果だけでなく、評価プロセスや上司からのフィードバックの質も重要です。定期的な評価面談を通じて、若手が自分の強みや課題を把握できる機会を設けることが定着率の向上につながります。納得感のある評価制度は、社員のエンゲージメントを高める基盤にもなります。
独自の福利厚生による他社との差別化
法定福利厚生が一定水準に揃ってきた現在、法定外の独自福利厚生が採用・定着の両面で差別化要素になりつつあります。資格取得支援や書籍購入補助といった自己成長を後押しする制度は、特に若手からの評価が高い傾向です。
副業・兼業の解禁、育児・介護との両立支援、社員の趣味や健康を支援する制度など、生活全般に寄り添う福利厚生は「この会社で長く働きたい」という気持ちを醸成します。大企業と同じ内容を真似るのではなく、自社の文化や社員のニーズに合った独自性のある制度を設計することが、中小企業にとっての強みになるでしょう。

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採用ミスを防ぐ選考設計と面接での見極めポイント

採用してはいけない人材に共通する5つの特徴
採用基準を「欲しい人材像」だけで設定している企業は少なくありませんが、「採用を避けるべき人材像」を明確にしておくことも重要です。
入社後のミスマッチや早期離職につながりやすい人材の特徴
| 特徴 | 見られやすい言動・傾向 |
|---|---|
| 自己認識が著しく低い | 過去の失敗を他者のせいにする発言が多く、自己改善の意識が見られない |
| 質問への回答が一貫しない | 面接を通じて話す内容が変わったり、志望動機と経歴に整合性がなかったりする |
| 条件面にのみ強い関心を示す | 給与・休日・リモートの可否だけを優先して質問し、業務内容や会社の方向性への関心が薄い |
| 自社・業界への理解が極めて浅い | 選考前の情報収集をまったく行っておらず、入社への本気度が低い可能性がある |
| コミュニケーションに一方向性がある | 会話が一方的で相手の意図を汲み取る姿勢が見られず、チームワークを要する業務で摩擦が生じやすい |
上記はあくまで判断の補助指標なので、単一の特徴だけで判断するのではなく、複数の観点から総合的に評価しましょう。
面接で本質を見抜く質問設計と評価基準の整備
面接の質は、質問の設計によって大きく変わります。「長所を教えてください」といった定型質問では、準備された回答しか引き出せません。候補者の思考プロセスや価値観を把握するには、具体的な経験を深掘りする質問設計が有効です。
本質を引き出しやすい質問例
| 質問の目的 | 質問例 |
|---|---|
| 課題解決力を測る | 「過去に困難な状況をどう乗り越えましたか?具体的に教えてください」 |
| 自己認識を確認する | 「自分の弱点が業務に影響した経験はありますか?その時どう対処しましたか?」 |
| 価値観を把握する | 「仕事で最も大切にしていることは何ですか?その理由も教えてください」 |
| 入社意欲の深度を測る | 「当社でなければならない理由を教えてください」 |
| 職場適応力を見る | 「意見が合わない相手とどのように関係を築いてきましたか?」 |
評価基準は面接官ごとの主観に委ねるのではなく、あらかじめ項目と基準を明文化しておくことが重要です。複数の面接官が同じ基準で評価できる仕組みを整えることで、採用判断のブレを防げます。
ポテンシャルと価値観で若手を見極める
若手採用では、現時点のスキルや実績だけを評価基準にすると、可能性のある人材を見落とすリスクがあります。経験が浅い分「これまで何をしてきたか」よりも「これからどう成長できるか」という視点で見極めることが重要です。
ポテンシャルを測るうえで有効なのは、過去の行動パターンを聞くアプローチです。困難な状況でどう考え、どう動いたかという具体的な経験は、将来の行動傾向を予測する手がかりになります。
また、価値観の確認においては、候補者が何に喜びを感じ、何に不満を覚えるかを丁寧に引き出すことで入社後のミスマッチ防止につながります。
スキルは入社後に伸ばせますが、価値観の根本的なズレは時間をかけても修正しにくい点を念頭に置いた選考設計が求められるでしょう。
まとめ

若手採用の難しさは、若年労働力の減少・価値観の多様化・売り手市場の継続という構造的な要因が重なっており、従来の採用手法のままでは太刀打ちできない状況が続いています。SNS活用やダイレクトリクルーティング、職場環境の整備など、複数の施策を組み合わせながら継続的に取り組むことが、若手から選ばれるためのポイントです。
採用活動に十分なリソースを割けない場合や、戦略設計から見直したい場合は、外部の専門支援を活用することも有効な選択肢です。「まるごと人事」では、要件定義・スカウト送信・応募者対応・改善提案まで採用業務をまるごと代行しており、630社以上の支援実績と95%以上の契約継続率を誇ります。若手採用の課題を抱えている場合は、ぜひ一度相談してみてください。

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