お役立ち情報

2025.02.03 更新日:2025.02.03
この記事の監修者:今 啓亮

この記事の監修者:今 啓亮

【第2弾】1章:フェーズ別に見る採用課題と解決策 – スタートアップの成長を加速させる人材獲得戦略

スタートアップ企業にとって、優秀な人材の確保は事業の成功を左右する極めて重要な要素です。しかし、限られたリソースと知名度の中で、大手企業と競合し、いかに優秀な人材を獲得するのかは大きな課題と言えるでしょう。
本章では、スタートアップ企業の採用担当者や経営者に向けて、採用戦略の立案から実行、そして成功へと導くための実践的な知識とノウハウを提供します。
資金調達の段階に応じたフェーズ別に、直面する課題と解決策を具体的に解説することで、それぞれの成長段階に最適な採用戦略を構築することができます。

スタートアップのフェーズ定義

スタートアップのフェーズ定義

スタートアップ企業は、その成長段階によって直面する採用課題が大きく異なります。
本章では、資金調達の段階に応じた4つのフェーズに分け、それぞれのフェーズの特徴と、効果的な採用戦略について解説します。
それぞれのフェーズは、資金調達額や従業員数、事業の成長段階によって分けられます。

  • シード期: 創業初期段階。資金調達額は平均7.200万円程度。従業員数は数名から1〜10名程度。
  • シリーズA: 事業を拡大する段階。資金調達額は平均1億9.000万円程度。従業員数は10〜30名程度。
  • シリーズB: 事業をさらに拡大し、収益化を目指す段階。資金調達額は平均3億円程度。従業員数は30〜100名程度。
  • シリーズC: 株式上場を視野に入れ、事業を安定させる段階。資金調達額は平均3億8,000万円程度。従業員数は50名〜300名程度。
採用のプロたちも推薦

完全無料で公開!!スタートアップ採用ブック

大ボリューム160ページ超え!採用代行「まるごと人事」が採用ノウハウを採用戦略完全ガイドを配布中

ダウンロードはこちらから!

各フェーズにおける採用課題と解決策

1. シード期:熱意と共感で仲間を集める

シード期は、まさに会社が産声を上げたばかりの時期。限られたリソースの中で、いかに優秀な人材を獲得するかが、その後の成長を大きく左右します。この時期は、「量より質」を重視し、会社のビジョンを共有できる仲間を見つけることが重要です。

課題

  • 認知度の低さ。
  • 採用基準の曖昧さ。
  • 資金面での魅力の乏しさ。
  • 情報発信力の不足。
  • 採用プロセスの未確立。

解決策

  • 創業メンバーの人脈を活かす。
  • 熱意と共感で惹きつける。
  • 創業メンバーのビジョンや想いを発信。
  • 将来的なリターンを提示。
  • 魅力的なオファー。
  • 採用広報の強化。
  • 採用イベントの開催。

成功事例

あるAI開発スタートアップは、創業メンバーが大学時代の研究室の繋がりを活かし、優秀なエンジニアを採用。創業者の情熱に共感したエンジニアたちが集まり、革新的なAIサービスを開発、短期間で大きな成長を遂げました。
また、SNS を積極的に活用し、開発中のプロダクトやチームの雰囲気を発信することで、共感した優秀な若手エンジニアを獲得した企業もあります。

2. シリーズA:組織基盤を構築し、成長を加速させる

シリーズAでは、事業が軌道に乗り始め、組織を拡大していく段階です。多様なスキルを持つ人材を採用し、組織基盤を強化することが重要となります。

課題

  • 採用スピード。
  • 専門人材の確保。
  • 採用プロセスの非効率性。
  • 組織文化の浸透。

解決策

  • 採用専門担当者の配置。
  • 効率的な採用プロセスの構築。
  • 採用チャネルの活用。
  • 社員紹介制度。
  • 魅力的な報酬体系。
  • オンボーディングの充実。

成功事例

急成長中のECサイト運営企業は、採用担当者を増員し、採用プロセスを改善。同時に、エンジニア向けの勉強会を開催するなど、採用広報にも力を入れた結果、優秀なエンジニアを採用することに成功し、開発体制を強化しました。
また、社員紹介制度を導入し、紹介者と入社者双方に ボーナスを支給することで、従業員による紹介を活性化させ、短期間で多くの優秀な人材を獲得した企業もあります。

3. シリーズB:競争に勝ち抜き、持続的な成長を実現する

シリーズBでは、市場での競争が激化し、事業をさらに拡大していく段階です。中核人材の確保と育成、そして組織全体の強化が重要となります。

課題

  • 人材獲得競争の激化。
  • 企業文化への適合性。
  • 従業員の定着率。
  • マネジメント層の不足。

解決策

  • 採用ブランディング。
  • 企業文化に合った採用。
  • 充実した研修制度。
  • 働きがいのある職場環境。
  • 成長機会の提供。

成功事例

FinTech企業は、社内イベントや交流会を積極的に開催することで、一体感のある企業文化を醸成。従業員同士の繋がりを強化し、定着率向上に成功しました。
また、従業員向けのキャリア相談窓口を設置し、個別のキャリアプランをサポートすることで、従業員の定着率向上に繋げた企業もあります。

4. シリーズC:リーダーシップで未来を創造する

シリーズCでは、事業が安定し、更なる成長を目指す段階です。グローバル展開や新規事業など、新たな挑戦を牽引していくリーダーシップを持つ人材が求められます。

課題

  • ハイレベル人材の確保。
  • グローバル人材の確保。
  • 組織の多様性。
  • 企業文化の維持。

解決策

  • ヘッドハンティング。
  • 海外での採用活動。
  • 多様性を受け入れる文化。
  • 従業員のキャリアパス設計。
  • 魅力的な報酬・福利厚生。
  • 社内公募制度。

成功事例

グローバル展開を進めるIT企業は、海外の大学や企業と連携し、優秀な外国人材を採用。多様な視点を取り入れることで、グローバル市場での成功を収めました。
また、女性管理職比率向上のための メンタリングプログラムを導入し、女性リーダー育成に力を入れた結果、多様性のある組織を実現し、企業の成長を加速させた企業もあります。

各フェーズの課題を理解し、適切な解決策を実行することで、スタートアップ企業はそれぞれの成長段階に応じた人材を獲得し、持続的な成長を遂げることができます。

次回:採用計画を成功させるためのロードマップ

第3弾では、スタートアップにおける中途採用の基本として、 「第2章:スタートアップ中途採用の基本【採用計画・採用企画】」を解説します!

「採用計画」は、目標達成のための羅針盤!
闇雲に採用活動を行うのではなく、 計画的に進めることが成功の鍵となります。

  • 採用目標の設定方法とは?
  • ターゲット人材を明確化する方法とは?
【第3弾】2章:スタートアップ中途採用の基本【採用計画・採用企画】

さらに詳しく知りたい方へ!無料ダウンロードで採用成功の秘訣を手に入れよう!

「スタートアップの採用戦略」について、さらに深く理解したいと思いませんか?
本書では、この記事で紹介した内容以外にも、スタートアップの採用活動を成功に導くための具体的なノウハウやヒントを豊富に掲載しています。
例えば…

  • 採用マーケティング: 採用におけるマーケティング戦略の重要性と具体的な手法を解説
  • 採用CX: 候補者体験を向上させるための施策を紹介
  • SaaS企業における組織図の事例: 成長段階に合わせた組織構造のヒントを提供
  • 2025年の採用トレンド: 最新の採用トレンドを解説し、未来への対応力を強化

本書をダウンロードして、スタートアップ採用を成功させるためのノウハウを手に入れましょう!

採用のプロたちも推薦

完全無料で公開!!スタートアップ採用ブック

大ボリューム160ページ超え!採用代行「まるごと人事」が採用ノウハウを採用戦略完全ガイドを配布中

ダウンロードはこちらから!
この記事の監修者:今 啓亮
この記事の監修者:今 啓亮

まるごと人事として500社以上の企業の採用支援
書籍『「本当にほしい人材」が集まる中途採用の定石』好評発売中

2015年に東京でマルゴト株式会社(旧社名:株式会社ビーグローバル)を創業。
スタートアップから大手企業まで幅広く採用関連のプロジェクトに携わった後、2017年に月額制の採用代行”まるごと人事”の提供を開始。
2021年にバックオフィス代行”まるごと管理部”も開始。
「理想のサービスと理想の職場を同時実現する」を経営理念に掲げ、全員がフルリモートで働くユニークな組織運営を行う。
2022年に本社住所を東京から札幌に移転し、自身も関東から札幌に移住。

出演イメージ

2024年11月、ABEMAの報道番組「ABEMA Prime」に
コメンテーターとして出演。
> 出演した番組はこちら

  • X(Twitter)
  • facebook
  • note

関連記事

新着記事