お役立ち情報
バックオフィス業務の効率化は、組織の生産性向上や円滑な運営においては欠かせない取り組みです。特に労務管理ソフトの導入は効果が高く、DX施策の一環として多くの企業が採用しています。
この記事では、労務管理ソフトとはどのような製品なのか、その概要を解説しながら、おすすめのソフトと選び方を紹介します。
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目次
労務管理ソフトとは
労務管理ソフトは、従業員の人事情報管理や勤怠管理、社会保険等の申請書類作成といった労務業務、管理を効率化するためのサービスです。
人事労務管理には複数の業務が含まれていますが、近年の主要な人事労務ソフトはこれらの業務をまとめて対応できます。複数のソフトを使い分ける負担がないため、非常に便利です。
各種ソフトの互換性や機能、コストパフォーマンスを比較しながら導入する負担を大きく削減し、社内のDXが進みます。
労務管理ソフトの導入効果が特に大きいのが、書類作成やデータ転記などの手動業務が複数発生する現場を抱える企業です。特に成長の余白を多く残しているベンチャー企業やスタートアップは、今後の急成長に伴い従来の方法では人事労務管理が手に負えなくなる可能性があります。
早期に労務管理ソフトを導入して対応を進めておくことにより、円滑に組織運営を回すことができるでしょう。
ベンチャー企業が労務管理ソフトを導入するメリット
ベンチャー・スタートアップにとって、労務管理ソフトの導入は多くのメリットが期待できます。具体的にどんな利点が得られるのか、あらかじめ確認しておきましょう。
書類作成の負担削減につながる
労務管理ソフトの導入は、ペーパーレス化によって大幅な業務削減効果をもたらします。近年は法改正に伴い、書類を紙媒体で作成する義務は大幅に緩和されています。可能な限り書類作成をデジタルに移行することで、バックオフィス業務の効率化につながるでしょう。
特にコア業務に多くのリソースを割く必要のあるベンチャー企業にとって、労務管理ソフトは必要不可欠な存在となるはずです。
申請手続きを簡素化できる
申請手続きを簡素化できる点も、労務管理ソフトの強みです。主要な労務管理ソフトには各種申請を同製品から実行できるよう、電子申請機能が搭載されています。
従来であれば役所や事務所を訪問して手続きをする必要があったのが、ほぼ丸ごとオンラインで完結させられます。
移動にかかる負担や、紙を印刷したり郵送したりする負担が省けるのも強みです。
データ活用体制の整備が進む
人事労務ソフト上にデータベースを構築し、データを集約することで、情報の利活用を進められます。
DXにおいて重要なのは、情報をデジタル化した上でそれを社内で運用できる仕組みを整備することです。蓄積したデータをソフトに読み込ませることで、これまでは見える化されていなかった、新しい情報を得られるようにもなるでしょう。
データ活用体制の整備により、高度な需要予測や客観的な人事評価の仕組みを採用できます。
属人化を解消できる
引き継ぎのしづらい、複雑化した業務を簡素にして、いつでも誰でも対応できる業務プロセスを構築できるのも労務管理ソフトの強みです。
複数の業務を一つのソフトで対応できるよう一本化され、簡単な操作で各種手続きを実行できます。社員の異動が頻繁に発生したり、新しい社員が増えていったりする成長力のある企業において、属人化されていないシステムは重宝するでしょう。
ヒューマンエラーのリスクを削減できる
人事労務ソフト一本で多くの業務をこなすことができれば、ヒューマンエラーのリスクを回避し、インシデントの発生や修正業務に追われる心配を回避できます。
多くの人事労務ソフトは、ユーザビリティに配慮した設計となっています。入力ミスや画面の遷移などの負担を極限まで排除した使用感で、ストレスが小さくそれでいて質の高い業務遂行が可能です。
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労務管理ソフトの主な機能
人事労務ソフトは、多くの業務に対応できるよう、充実した機能が備わっています。主な機能は以下の3つです。
給与計算
労務管理ソフトの代表的な機能が、給与計算です。社員一人一人の給与を自動で計算できるため、データを読み込ませるだけで簡単に対応できます。
また、保険料や税金の計算を自動で実施できるのも人事労務ソフトの強みです。給与にまつわる全ての数字を一瞬で計算してくれます。
作成した給与明細は電子化し、メールで従業員に配布したり、システムを通じて閲覧・DLしたりするようにもできます。明細書のペーパーレス化を円滑に進められるでしょう。
人事情報管理
労働者名簿作成や保険関連の書類作成といった入退社手続きに、労務管理ソフトが活躍します。
名簿情報と紐づけて個人情報や評価情報を管理するので、データベースを参考にすればいつでも検索をかけられるのが特徴です。
また、各社員の勤務状況の閲覧にも対応しています。勤務ステータスをリアルタイムで把握し、パフォーマンスを客観的に評価できます。
勤怠管理
労務管理分野の代表的な機能が、勤怠管理です。社員の出退勤情報の記録を、一元的に管理できます。
また、労務管理ソフトをレコーダーと連携して、直接情報を流し込むこともできます。社員情報をマイナンバーと紐付けて管理したり、そこから得た情報をもとに法定三帳簿を作成したりも可能です。
ベンチャー・スタートアップに人気の労務管理ソフト
人事労務管理に活躍するソフトの例としては、以下のようなものが挙げられまする。
SmartHR
SmartHRは、労務管理業務に必要な機能を網羅的に提供するクラウドサービスです。6万件を超える登録社数を誇る、日本トップクラスの人気を有しています。
データの一元管理はもちろんのこと、蓄積したデータをタレントマネジメントや人事評価に活用できるデータドリブンな環境を構築できる点が特徴です。
DXに伴う、積極的なデータ活用を検討している企業におすすめできます。データの専門家を抱えずとも、客観的な知見を得られるでしょう。
ジョブカンHR
ジョブカンHRは、勤怠管理システムをベースに人事労務業務全般に対応できるクラウドサービスです。豊富な勤務形態に対応しているため、働き方改革を推進しているスタートアップ企業などにとって、導入しやすいサービスと言えます。
機能を自社向けに組み合わせて、独自のカスタマイズで運用できる点も、人気の理由の一つです。
現在、必要な機能は少ないが、今後の組織拡大に応じて機能を増やしていきたいという企業にもすすめられます。
ジンジャー人事労務
HP:https://hcm-jinjer.com/jinji/
ジンジャー人事労務は、社員情報の共有能力に優れた人事労務ソフトです。社員の業務内容やアクティビティを時系列に並べる機能を備え、状況の把握をスムーズに促します。
初期設定に際しては導入時にベンダーから最適化のサポートが得られるなど、初めてのシステム導入に際しても心強いサービスです。
会社を立ち上げて間もない場合も、設定作業などをある程度ベンダーに任せることができます。
労務管理ソフト選びのポイント
人事労務ソフト選びを成功に導く上では、以下の3つのポイントを踏まえて手続きを進めることが重要です。
自社の課題と必要な機能を整理する
人事労務ソフト導入に伴い、まずはどんな課題が社内に残っているのかを整理しましょう。自社の課題解決と関係の薄いソフトを導入しても、効果が期待できないからです。
課題を整理する場合は、解決すべき課題に優先順位を与えることも重要です。何から手をつけるのが最も効果的かを検討することで、導入効果を最大化できます。
コストパフォーマンスを比較する
人事労務ソフトによって、料金体系や機能は大きく異なります。多様なサービスが普及しているため、自社の規模や必要とする機能に応じた、最適な料金プランを有するサービスをピックアップしましょう。
近年は中小企業向けの柔軟な料金プランを有した、小回りのきくサービスも増えています。
システム導入が会社の足を引っ張ることがないよう、費用対効果の計算は丁寧に行わなければなりません。
活用できる予算に限りのあるベンチャー企業やスタートアップにとって、大切なポイントとなるはずです。
既存システムとの連携機能を確認する
すでに社内で使用しているシステム、あるいはこれから導入予定のシステムがある場合、それらとの互換性を確認しておきましょう。
互換性を重視してシステムを選ぶと、データの自動入力や自動計算といった付加価値が得られることがあります。システム導入のパフォーマンスを、より高める上で重要です。
まとめ
この記事では、労務管理ソフトとは何かについて、そのメリットを紹介しながら主な製品を解説しました。
人事労務業務へのソフトの導入は、今後の成長が期待されるベンチャー・スタートアップ企業にとって重要な意味を持ちます。少ない人手を最大限有効活用できる仕組みづくりにおいて、ソフト導入は不可欠だからです。
また、ソフトの導入だけでは不十分に感じる場合は、月額制の人事労務代行サービスの活用もおすすめします。「まるごと労務」は1ヶ月単位で労務管理のプロフェッショナルに、自社業務の代行を依頼できるサービスです。
利用にあたっては新たにシステムを導入する必要がありませんが、同サービスではシステム導入そのものの支援も行っています。そのため、今後はシステムの導入を進めたいが、今のところは代行サービスの利用で賄うといった使い方も可能です。
人事労務管理業務に追われているとお悩みの際には、「まるごと労務」にお気軽にご相談ください。
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