採用・労務・経理に関するお役立ち情報

HRMOS採用は株式会社ビズリーチが提供する採用管理システム(ATS)として、多くの企業に導入されています。しかし、料金プランが非公開であることから、導入を検討する際に「実際にいくらかかるのか」「自社に合ったプランはどれか」といった疑問を抱く採用担当者も少なくありません。
採用管理システムの導入は、採用業務の効率化やデータドリブンな採用戦略の実現につながる一方で、自社の採用規模や必要な機能を見極めないと、費用対効果を十分に得られないリスクもあります。特にHRMOS採用は多機能であるため、どのような企業に適しているのか、他社サービスとどう違うのかを理解したうえで判断することが重要です。
本記事では、HRMOS採用の料金プラン詳細から主要機能、導入メリット・デメリットについて解説します。実際の導入事例や他社サービスとの比較も紹介しているので、自社に最適な採用管理システムを選ぶための判断材料としてぜひ参考にしてください。

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目次
HRMOS採用の料金プラン詳細

HRMOS採用の料金体系は企業規模や採用ニーズに応じて柔軟に対応できる設計となっています。公式サイトでは具体的な金額が公開されておらず、個別見積もりによって最適なプランが提案される仕組みです。
ここでは、HRMOS採用におけるプランの種類や初期費用、契約形態や見積もり取得の手順について解説していきます。
基本料金体系と3つのプラン
HRMOS採用では、企業の採用規模に合わせてライトプラン・スタンダードプラン・エンタープライズプランという3段階の料金体系を用意しています。各プランの機能面での差異はほとんどなく、違いは累計で登録可能な応募者数の上限にあります。
各プランの登録可能人数は、以下のとおりです。
| プラン名 | 累計登録可能人数 | 推奨企業タイプ |
|---|---|---|
| ライトプラン | 5,000人まで | スタートアップ・複数職種採用企業 |
| スタンダードプラン | 10,000人まで | 中規模企業・年間応募者数が多い企業 |
| エンタープライズプラン | 無制限 | 大企業・大量採用を行う企業 |
スタートアップ企業や複数の職種・雇用形態で同時に採用活動を展開する企業には、ライトプランやスタンダードプランが適しています。一方、年間を通じて大量の応募者を管理する必要がある大企業では、スタンダードプラン以上の選択が推奨されます。
具体的な料金については、代理店経由で申し込むとキャンペーン価格が適用されるケースもあるため、複数のルートから情報収集しましょう。
初期費用と契約期間
HRMOS採用の大きな特徴として、初期費用が一切かからない点が挙げられます。採用管理システムを初めて導入する企業にとって、初期投資のハードルがないことは大きなメリットとなるでしょう。契約期間については、すべてのプランで12カ月単位の年間契約が基本となっています。
HRMOS採用の個別規約には契約期間が1年間であることが明記されていますが、契約の自動更新に関する詳細や途中解約時の条件などについては公開情報に含まれていません。契約更新のタイミングや解約手続きの流れ、違約金の有無などは企業運営に直接影響する重要な要素となるため、契約前に営業担当者へ確認しておくことが重要です。
特に予算計画を立てる際には、年間コストだけでなく更新時の条件変更の可能性も含めて検討しておくと安心でしょう。
登録応募者数による料金の違い
料金プランの選択において重要な判断基準となるのが、システムに累計で登録できる応募者数の上限です。ライトプランでは累計5,000人、スタンダードプランでは累計10,000人までが上限として設定されています。エンタープライズプランを選択すれば、登録応募者数に制限がなくなります。
さらに注意すべき点として挙げられるのが、求人媒体からの自動取り込み機能にも応募者数の上限が設けられていることです。
- ライトプランでは年間1,200名
- スタンダードプランでは年間3,600名
- エンタープライズプランでは年間6,000名
想定される応募者数が上限を超える場合には、追加の見積もりが必要です。自社の過去の採用実績や今後の採用計画を踏まえ、適切な余裕を持ったプラン選択が求められます。
応募者数が上限に近づいた場合のプラン変更の可否や手続きについても、事前に確認しておくことをおすすめします。
見積もり取得の流れと必要情報
HRMOS採用は企業ごとの採用課題やニーズに応じてカスタマイズされた提案を行うため、正確な料金を知るには個別の見積もり依頼が必須となります。見積もり取得の流れは、まず公式ウェブサイトの問い合わせフォームから見積もり依頼を送信することから始まります。
見積もり依頼時に入力が求められる情報は、以下のとおりです。
- 氏名
- 会社名
- メールアドレス
- 電話番号
- 年間採用予定人数
- 従業員規模
依頼後、HRMOS採用の担当者とのヒアリングが実施され、自社が抱える採用課題や希望する運用方法について詳しく相談します。ヒアリング内容に基づいて、企業規模や採用人数、必要な機能を考慮した最適なプランが提案され、具体的な見積もりが提示される流れです。
見積もりや資料請求の際には年間採用人数や従業員規模などの情報が必要となるため、事前に社内で整理しておくとスムーズに進められます。
HRMOS採用の主要機能一覧

HRMOS採用は、採用業務の効率化を実現するための多彩な機能を搭載しています。ここではHRMOS採用の代表的な機能について、それぞれの特徴と活用方法を詳しく紹介します。
求人管理・応募者管理機能
HRMOS採用を導入すると求人票の作成や自社採用サイトの構築が可能になり、各種求人媒体や人材紹介会社とのシームレスな連携も実現できます。特に注目すべき機能として挙げられるのが、求人自動生成機能です。
AIを活用することで採用したい人材像を入力するだけで「スキル・経験」などのキーワードやテキストが自動生成されます。
求人管理・応募者管理機能の主な特徴は、以下のとおりです。
- AIによる求人票の自動生成で工数削減
- 自社採用サイトの簡単構築
- 複数の採用媒体との連携対応
- 応募者情報の自動取り込み
少ない工数で精度の高い求人を作成・公開できるため、採用担当者の負担を大幅に軽減します。各種採用媒体から寄せられる応募者情報は、履歴書・職務経歴書や過去のやり取り履歴も含めてHRMOS採用に自動で取り込まれ、すべての情報が一箇所に集約されます。
選考プロセスの可視化機能
選考管理画面では、応募者の氏名とともに現在の選考ステータス(書類選考中・面接調整中など)がリアルタイムで表示され、選考状況を一目で把握できる設計となっています。視覚的に状況を確認できることで、対応漏れや遅延を防止する効果が期待できます。
日程調整や面接結果といった情報もすべてHRMOS採用に蓄積され、採用の進捗状況を社内の関係者と円滑に共有可能です。GoogleカレンダーやOutlookなどの主要なカレンダーツールとの連携機能により、面接の日程調整を効率的に進められるでしょう。
さらに、面接評価の自動リマインド機能も搭載されており、面接官へのフォローアップを自動化することで選考スピードの改善をサポートします。誰がどの段階で評価を完了しているかが明確になるため、選考の停滞を防ぎスムーズな採用活動を実現できるでしょう。
エージェント管理・推薦機能
HRMOS採用では人材紹介会社(エージェント)との連携が可能で、エージェントから紹介される候補者情報もシステムを通じて一元管理できます。エージェントごとに個別のアカウントを発行し、アクセス権限の設定や実績ラベルの付与、フィー率の管理などを柔軟に行えます。
- 各エージェントの紹介数
- 選考の通過率
- 決定率
上記の実績データをレポート化して可視化できるため、どのエージェントが自社に適した候補者を紹介しているかを客観的に評価可能です。データに基づいてエージェントとの関係性を最適化することで、紹介の質の向上が期待できるでしょう。
さらに、HRMOS採用独自のアルゴリズムを活用した機能として、求人内容にマッチする最適なヘッドハンターを最大3名まで自動推薦してもらえるサービスも提供されています。
データ分析・レポート機能
HRMOS採用にはレポート機能が標準搭載されており、応募から入社までのすべてのデータを蓄積し、目的に応じて閲覧・分析することが可能です。蓄積されたデータは自動的にグラフ化され、採用活動の分析や改善施策の立案に活用できます。
主なデータ分析・レポート機能は、以下のとおりです。
- 媒体別・職種別・チャネル別の効果測定
- 採用単価の可視化と比較分析
- 面接官の評価傾向の把握
- 職種別年収相場レポートの取得
特に分析・レポート機能の充実度は他のATSと比較しても優れており、媒体別・職種別・チャネル別での効果測定や採用単価の可視化、面接官の評価傾向の把握が可能です。
また、BizReachの人材データベースに基づいた職種別の年収相場レポートを取得できる機能も提供されています。市場動向を踏まえた適切なオファー設計により、採用精度の向上に貢献します。
外部ツール連携機能
HRMOS採用は、最大18種類の採用媒体(BizReachなど)との連携に加え、以下外部ツールとの幅広い連携により、社内外のコミュニケーションや日程調整を一元管理できます。
- テレビ会議ツール(Zoom、Google Meet)
- チャットツール(Slack)
- カレンダー機能(Googleカレンダー、Outlook)
連携後はHRMOS採用の管理画面から複数のツールの操作や情報の可視化が行えるため、採用担当者が複数のシステムを行き来する手間が省けます。迅速な報告・連絡・相談や応募者への素早い対応が可能になり、採用スピードの向上が期待できるでしょう。
また、HRMOSタレントマネジメントをはじめとする他のHRMOSシリーズとの連携も可能で、採用から入社後の人材育成・配置まで一貫したデータ管理を実現できます。採用活動を単独で完結させるのではなく、入社後の活躍を見据えた人材マネジメント全体の最適化につなげられる点は大きな強みです。

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HRMOS採用を導入する5つのメリット

HRMOS採用を導入することで採用業務の効率化だけでなく、戦略的な採用活動の実現や組織全体の活性化につながる多くのメリットが得られます。ここでは、実際に導入した企業が実感している主要なメリットを5つの観点から詳しく解説していきます。
複数媒体からの応募情報を一元管理
HRMOS採用はBizReachをはじめとする複数の求人媒体(最大18種類)と連携し、それらの媒体から寄せられる応募者情報を自動でシステムに取り込んで一箇所で管理できます。採用担当者が各サービスに個別にログインして応募者対応を行う手間が不要になり、業務効率が大幅に向上するでしょう。
異なる求人媒体から同一の求職者が応募してきた場合でも、システムが自動で判別して重複登録を防止する機能が働きます。応募者情報の取得漏れや連絡忘れといった、ヒューマンエラーを防ぐ効果も高まるでしょう。
複数の媒体を活用している企業ほど、情報が分散することによる管理負担が大きくなりますが、HRMOS採用を導入すればすべての応募者情報を統合的に管理できるため、候補者とのコミュニケーションや選考判断に時間を割けるようになるでしょう。
タレントプール構築による採用の安定化
HRMOS採用では、選考の結果採用に至らなかった有力候補者や過去の応募者情報(履歴書・職務経歴書・評価内容など)をシステム上に蓄積し、タレントプール(将来の採用候補者データベース)を構築することが可能です。
タレントプールを構築しておくことで、新たな採用ニーズが発生した際に、ゼロから候補者を探す必要がなくなります。必要なスキルや経験を持つ候補者を素早く検索して再アプローチできるため、採用活動の効率化と将来的な人材確保の安定化に大きく貢献します。
特に専門性の高い職種や希少なスキルを持つ人材の採用では、タレントプールの有無が採用成功率を左右する重要な要素となるでしょう。
データドリブンな採用戦略の実現
応募から入社までのすべてのデータを職種ごと、チャネルごとに自動蓄積・分析し、採用活動の状況を可視化できます。感覚や経験則に頼るのではなく、客観的なデータに基づいた論理的かつ戦略的な採用戦略の立案が可能です。
採用媒体ごとの費用対効果や採用単価を可視化することで、どの採用チャネルに投資すべきかを明確に判断できるようになります。効果の低い媒体への投資を見直し、成果の出ている媒体に予算を集中させることで、採用コストの削減につながるでしょう。
また、選考フローのどの段階で候補者が離脱しているか、面接官ごとの評価傾向にどのような違いがあるかなども可視化できます。そのため、採用プロセス全体の改善点を具体的に特定できます。
リファラル採用の促進と定着率向上
HRMOS採用には社員紹介用のアカウントを発行し、リファラル採用(社員紹介)を効率的に管理できる機能が搭載されています。社員からの紹介をスムーズに受け付け、選考プロセスを可視化することで、紹介者と被紹介者の双方にとって透明性の高い採用活動を実現できます。
リファラル採用の主なメリットは、以下のとおりです。
- 企業文化にフィットした人材の採用
- 採用コストの削減
- 入社後の定着率向上
- 社員のエンゲージメント向上
社員が自社を知人に紹介するということは、企業への信頼や満足度の表れでもあります。企業文化にフィットした人材の採用につながり、結果として入社後の定着率向上に貢献します。
さらに、社外だけでなく社内への公募(社内公募機能)も活用できるため、既存社員のキャリア開発や離職防止、組織活性化にもつながる点がメリットです。
専任カスタマーサクセスによる手厚いサポート
HRMOS採用では、導入企業ごとに専任のカスタマーサクセス担当者が配置されています。初期設定のサポートから導入目的や採用課題の共有による採用戦略の立案まで、手厚い支援を受けられます。
運用開始後も定期的なフォローアップが実施され、以下に関する客観的なアドバイスを提供してもらえるでしょう。
- 分析結果の共有
- データ活用支援
- 求人ページの改善提案
- 辞退率低減につながるアクション
自社だけでは気づきにくい改善点や、他社の成功事例に基づいた具体的な施策提案を受けられるため、システムの導入効果を最大化できるでしょう。
HRMOS採用のデメリット3つ

HRMOS採用には多くのメリットがある一方で、導入を検討する際に注意すべきデメリットも存在します。ここでは、導入前に把握しておくべき3つのデメリットについて解説していきます。
料金プランが非公開で比較が難しい
HRMOS採用の料金プランは個別見積もり制となっており、公式サイトで具体的な年間利用料金が明示されていません。導入を検討する初期段階で、他社の採用管理システム(ATS)と料金を比較することが困難であり、費用対効果を判断しにくいという課題があります。
見積もりを取得するためには問い合わせフォームから依頼を送信し、担当者とのヒアリングを経る必要があります。そのため、複数のシステムを比較検討したい場合には時間と手間がかかるでしょう。
予算枠が明確に決まっている企業や、導入前に複数のサービスを効率的に比較したい企業にとっては、料金の透明性が低い点がハードルとなります。ただし、個別見積もり制は裏を返せば、企業ごとの採用規模やニーズに合わせた柔軟な料金設定が可能であるともいえます。
応募数が少ない企業には費用対効果が見込めない
HRMOS採用は、複数の職種や大量の応募者を管理したい大規模な採用活動を展開している企業に最適化されたシステムです。そのため、採用人数が限定的で職種が少ない企業や年間10名以下の厳選採用を行う企業など、応募数が少ない企業では、HRMOSの豊富な機能を十分に活用しきれず、費用対効果を実感しにくい可能性があります。
応募者管理が主な目的であれば、ExcelやGoogleスプレッドシートなど、よりシンプルで低コストなツールで十分に対応できるケースもあるでしょう。高機能なシステムを導入しても、データ分析機能やエージェント管理機能、タレントプール構築などの機能を活用する機会が少なければ投資に見合った効果を得られません。
自社の採用規模、応募者数の見込み、今後の採用計画の拡大可能性などを総合的に考慮し、システム導入の必要性を慎重に判断することが求められます。
初期設定と運用ルールの徹底が必要になる
HRMOS採用は機能が豊富である反面、導入効果を最大化するためには、自社の業務フローに合わせた初期設定と運用ルールの徹底が不可欠です。特にエージェント管理機能などを十分に活用するためには、権限設定や評価指標の設計を初期段階で整理しておく必要があります。
初期設定が不十分なまま運用を開始すると、データの入力方法が担当者ごとにばらついたり、必要な情報が適切に蓄積されなかったりする問題が発生します。運用ルールが社内に定着しない状態が続けば、せっかくの高機能システムもデータが適切に蓄積されません。
導入時には専任のカスタマーサクセス担当者のサポートを積極的に活用し、自社に最適な運用ルールを設計することが重要です。

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HRMOS採用の導入実績と評判

HRMOS採用は多くの企業に導入され、高い満足度を獲得している採用管理システムです。実際の導入企業がどのような効果を実感しているのか、またユーザーからはどのような評価や改善要望が寄せられているのかを把握することで、導入後のイメージをより具体的に描けるでしょう。
利用企業96%が業務負担軽減を実感
採用管理システムHRMOS採用を導入した企業のうち、96%が採用業務の効率化を実感しているという調査結果が報告されています。圧倒的に高い満足度は、システムの実用性と効果を裏付けるものといえるでしょう。
また、導入企業の90%が選考スピードアップと人材紹介会社からの紹介率向上を達成したと回答しています。選考プロセスの可視化や情報の一元管理により、応募者への対応が迅速化され、候補者体験の向上にもつながっていると考えられます。
主要導入企業の活用事例
HRMOS採用は、IT・情報通信・広告業界から大手企業まで幅広い業種・規模の企業に導入されています。
株式会社やる気スイッチグループでは、採用に関する情報の一元化・可視化により、書類選考時間が2~3日から2時間へと大幅に短縮されました。
株式会社マクアケでは、データに基づいた戦略的採用を展開した結果、人材紹介会社からの紹介数が2倍に増加しています。エージェント管理機能を活用し、実績データを可視化することで、エージェントとの関係性が強化された事例です。
株式会社鎌倉新書では、面接官による評価確認や日程調整などに費やす時間を80%削減し、採用事務の省力化により応募数が2倍に増加しました。コネヒト株式会社では、データによる定量分析で課題を明確化し、改善施策を実行した結果、選考途中の離脱数は3分の1に、内定承諾率は約2倍に改善されています。
株式会社りそな銀行では、年間800時間以上の業務時間削減と内定承諾率約2倍を達成し、230名を超える採用を実現しました。
ユーザーからの良い評判
ユーザーからは、採用管理の効率化と可視化について特に高い評価が寄せられています。応募者情報、面接スケジュール、評価などを一箇所で管理でき、情報共有がスムーズになる点が評価されています。応募経路別の分析などデータに基づいた採用戦略の立案が可能になる点も、多くの企業から支持を得ています。
また、直感的な操作性(UIのシンプルさ)が高く評価されており、ITに詳しくない担当者でも使いやすいという声が多数挙がっていました。システムの複雑さが障壁とならず、幅広い担当者が活用できることは大きな利点でしょう。
その他、Slackとの連携によるリアルタイムな情報共有が可能である点や、紙の書類が不要になり作業効率がアップした点もメリットとして挙げられています。ペーパーレス化による環境負荷の軽減や、書類管理の手間削減といった副次的な効果も生まれています。
改善要望として挙がっている声
改善要望としては、入力内容のばらつきによる集計時の修正の必要性や、力項目をより細かく設定したい(特に新卒採用など特定のケースに特化した項目)という要望が寄せられています。企業ごとに採用プロセスや管理したい情報が異なるため、カスタマイズ性の向上を求める声があります。
また、不要な通知が頻繁に届く、画面が見づらい、過去の応募者の履歴を検索しやすくしたい、メール本文のキーワード検索機能が欲しいといった機能面に関する要望も挙がっていました。
タレントプールを効果的に活用するためには、過去の応募者情報を素早く検索できる機能の充実が求められているようです。一部のユーザーからは、新卒採用には不向きと感じる声や、分析ツールの機能が不十分である(面接フローごとの比較分析が難しいなど)という意見も見られます。
ただし、新卒採用に関しては専用の「HRMOS採用 新卒エディション」が提供されているため、用途に応じた使い分けが推奨されます。
HRMOS採用と他社サービスの料金・機能比較

採用管理システムの導入を検討する際には、複数のサービスを比較して自社に最適なものを選ぶことが重要です。ここでは、HRMOS採用と主要な競合サービスの料金・機能を比較していきます。
採用管理システムの料金相場
採用管理システム(ATS)の一般的な料金相場は、提供される機能や対応する企業規模によって変動しますが、月額2万円~8万円程度が目安とされています。ただし、多くのATSでは初期費用や月額料金が個別の問い合わせが必要となるケースが多く、公開されている料金情報だけでは正確な比較が難しい状況です。
主要な採用管理システムの料金相場は、以下のとおりです。
| 項目 | 料金相場 | 備考 |
|---|---|---|
| 初期費用 | 0円~50万円 | システムによって大きく異なる |
| 月額料金 | 2万円~8万円 | 企業規模や機能により変動 |
| 年間契約 | 24万円~96万円 | 月額料金×12カ月で算出 |
HRMOS採用を含む多くのシステムでは、企業の採用規模や必要な機能に応じてカスタマイズされた料金プランが提案されるため、正確な費用を知るには個別見積もりが必須となります。導入検討時には、自社の年間採用人数や利用する採用媒体の数、必要な機能などを明確にしたうえで、複数のサービスから見積もりを取得し比較することをおすすめします。
料金だけでなくサポート体制や導入実績、使いやすさなども総合的に評価することが、導入後の満足度を高めるポイントとなるでしょう。
HERP Hireとの比較
HERP Hireは、主に中途採用向けの採用管理システムであり「スクラム採用」の効率化を目的として開発されています。約30の求人媒体やGoogleカレンダーなど、外部システムとの連携の豊富さが強みとなっています。
HRMOS採用とHERP Hireの比較は、以下のとおりです。
| 項目 | HRMOS採用 | HERP Hire |
|---|---|---|
| 初期費用 | 0円 | 要問い合わせ |
| 月額料金 | 要問い合わせ | 要問い合わせ |
| 対応採用 | 中途・新卒 | 主に中途 |
| 連携媒体数 | 最大18種 | 約30種 |
| 特徴 | データ分析・レポート機能が充実 | スクラム採用に最適化 |
料金体系はHRMOS採用と同様に初期費用・月額料金ともに要問い合わせとなっています。HERP Hireは連携できる求人媒体の数がHRMOS採用よりも多く、多様な採用チャネルを活用したい企業に適しています。
一方、HRMOS採用はBizReachとの強固な連携やエージェント推薦機能、豊富なデータ分析機能が特徴です。スクラム採用(全社員が採用に関わる採用手法)を重視する企業にはHERP Hireが、データドリブンな採用戦略を重視する企業にはHRMOS採用が適していると考えられます。
ジョブスイートキャリアとの比較
ジョブスイートキャリアは、中途採用に特化して開発された採用管理システムです。20年以上の経験と実績を基盤としており、応募者の進捗をリアルタイムで確認できる点や専任担当者によるきめ細かいサポートが特徴となっています。
HRMOS採用とジョブスイートキャリアの比較は、以下のとおりです。
| 項目 | HRMOS採用 | ジョブスイートキャリア |
|---|---|---|
| 初期費用 | 0円 | 要問い合わせ |
| 月額料金 | 要問い合わせ | 要問い合わせ |
| 対応採用 | 中途・新卒 | 中途特化 |
| 運営実績 | ビズリーチグループ | 20年以上 |
| サポート体制 | 専任カスタマーサクセス | 専任担当者 |
HRMOS採用と同様に、料金は初期費用・月額料金ともに要問い合わせとなっています。ジョブスイートキャリアは20年以上の運営実績があり、中途採用に関する豊富なノウハウが蓄積されています。
中途採用のみを行う企業で、長年の実績を重視する場合にはジョブスイートキャリアが選択肢となるでしょう。一方、HRMOS採用は中途採用だけでなく新卒採用にも対応しており、HRMOSシリーズとの連携による入社後の人材管理まで見据えた活用が可能です。
sonar ATSとの比較
sonar ATSは、新卒採用と中途採用の両方に対応しており、1,900社以上の導入実績を持つ採用管理システムです。料金体系の透明性が比較的高く、導入検討時の費用イメージを掴みやすい点が特徴となっています。
HRMOS採用とsonar ATSの比較は、以下のとおりです。
| 項目 | HRMOS採用 | sonar ATS |
|---|---|---|
| 初期費用 | 0円 | 0円 |
| 月額料金 | 要問い合わせ | 22,000円~ |
| 対応採用 | 中途・新卒 | 中途・新卒 |
| 導入実績 | 非公開 | 1,900社以上 |
| 強み | データ分析・レポート機能 | 情報セキュリティ対策 |
HRMOS採用が要問い合わせであるのに対し、sonar ATSは初期費用0円、月額22,000円~という情報が公開されています。料金の透明性を重視する企業や、予算枠が明確に決まっている企業にとって、sonar ATSは検討しやすい選択肢となるでしょう。
HRMOS採用は特に分析・レポート機能が豊富ですが、sonar ATSも応募者管理や面接評価など採用業務に必要な機能を網羅し、情報セキュリティ対策も万全です。両システムとも新卒・中途の両方に対応しているため、自社が重視する機能(データ分析か、料金の明確さか)を基準に選択するとよいでしょう。

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HRMOS採用の導入がおすすめの企業

HRMOS採用は多機能で柔軟性の高いシステムですが、すべての企業に等しく適しているわけではありません。自社の採用規模や採用方針、重視するポイントによって、導入効果の大きさは変わってくるでしょう。
ここでは、HRMOS採用の導入によって特に大きなメリットを得られる企業のタイプを4つの観点から解説します。
大量採用・複数職種の採用を行う企業
HRMOS採用は、年間の採用予定人数が多い企業や、複数の職種・雇用形態の採用を同時に展開する企業におすすめできるシステムです。応募者情報や選考プロセスの管理をシステムで一元化することで採用担当者の負担を大幅に軽減し、採用効率の向上が期待できます。
複数の職種で採用を行う場合、それぞれの職種で求める人材要件や選考フローが異なることが一般的です。HRMOS採用では職種ごとに選考プロセスをカスタマイズのうえ進捗状況を可視化できるため、採用担当者が各職種の状況を正確に把握しながら業務を進められます。
また、大量の応募者を効率的に管理するための機能も充実しているので、自動化による採用スピードの向上が実現できるでしょう。年間50名以上の採用を行う企業や、営業・エンジニア・バックオフィスなど多様な職種で同時に採用活動を展開する企業にとって、HRMOS採用は強力なサポートツールとなります。
データに基づいた採用活動を重視する企業
採用活動の費用対効果を分析したい、または面接官の勘や経験に頼らずデータに基づいた戦略的な採用活動を実現したい企業にもおすすめです。豊富な分析・レポート機能や、ビズリーチ年収相場レポートなどの活用で採用課題を多角的に可視化でき、次の採用時の対策や施策をスピーディーに立てられます。
データドリブンな採用活動を重視する企業が活用できる機能は、以下のとおりです。
- 媒体別・職種別の応募数と採用単価の可視化
- 選考フローごとの通過率・離脱率の分析
- 面接官ごとの評価傾向の把握
- 職種別の年収相場データの参照
どの採用媒体がもっとも費用対効果が高いか、選考のどの段階で候補者が離脱しているか、面接官の評価基準にばらつきがないかなど、具体的なデータに基づいて改善点を特定できます。
感覚的な判断ではなく、客観的な数値に基づいて採用戦略を最適化したい企業にとって、HRMOS採用は理想的なツールといえるでしょう。
社内公募を効率化したい企業
HRMOS採用には、社内で人材を募集する「社内公募」の求人を簡単に作成・運用できる機能が搭載されています。従業員が興味のある社内公募を簡単に探すことができ、社内公募の効率化を図れます。社内公募の導入は以下につながるため、検討している企業におすすめです。
- 離職防止
- 人材定着
- 組織活性化
- 採用コスト削減
社内公募を活用することで既存社員のキャリア開発や適材適所の配置が促進され、社員のエンゲージメント向上にもつながります。外部から新たに人材を採用するよりも、社内の人材を活用する方が、企業文化への適応がスムーズです。
また、社員が自身のキャリアパスを主体的に選択できる環境を整えることは、優秀な人材の離職防止にも効果的です。社内の人材流動性を高めたい企業、社員のキャリア自律を支援したい企業にとって、HRMOS採用の社内公募機能は有効な選択肢となります。
新卒採用の効率化を図りたい企業
HRMOS採用は、中途採用だけでなく新卒採用にも適用可能です。
特に新卒採用向けの採用管理システム(ATS)として「HRMOS採用 新卒エディション」が提供されています。新卒エディションは、学生ユーザーが多いLINEと連携しており、応募者対応がしやすく、面接官との日程調整も指定の時間内で自動調整が可能です。
新卒採用は中途採用と比較して、一度に大量のエントリーを受け付け、説明会や複数回の面接を経て選考を進めるという特徴があります。新卒エディションでは、学生が日常的に使用するLINEを活用することで連絡の見落としを防ぎ、スムーズなコミュニケーションを実現できます。
また、面接の日程調整を自動化する機能により、採用担当者の業務負担を大幅に軽減できるでしょう。新卒採用を行う企業は、代理店を通じて中途採用向けのHRMOS採用と新卒エディションをセット料金で利用できるため、併用導入を検討すると効果的です。
まとめ

HRMOS採用は、中途採用を中心に新卒採用にも活用できるクラウドサービスです。
BizReachとの強固な連携やエージェント管理・推薦機能、豊富なデータ分析・レポート機能を通じて、採用活動をデータドリブンな戦略へと進化させられる点が強みです。導入企業の96%が業務負担軽減を実感しており、大規模な採用や複数職種を扱う企業、採用活動の分析・改善を重視する企業に特に適しています。
採用業務の効率化や体制構築に課題を感じている場合は、採用代行サービスの活用も有効な選択肢です。「まるごと人事」では、採用設計から実務運用、改善まで一貫してサポートし、月額制で柔軟に採用チームを強化できます。
HRMOS採用のようなシステム導入と合わせて、外部の専門的な支援を取り入れることで、より効果的な採用活動を実現できるでしょう。

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