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税理士に依頼すると、企業の経理業務を効率化できます。しかし、記帳や給与計算、請求管理など、一部の業務は経理代行でも対応可能です。この記事では、経理代行に依頼できる業務や利用の流れを解説します。経理の負担を減らしたい方は、ぜひご覧ください。

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目次
税理士に依頼できる業務
税理士は、税金の申告や節税対策、会計監査など、企業の経理や税務をサポートします。
法人税・所得税・相続税などの申告業務
法人税・所得税・相続税の申告は、専門知識が求められる業務です。税法は頻繁に改正されるため、正しい知識がなければ誤った申告をしてしまう可能性があります。税制優遇を見落とすと、本来より多くの税金を支払うことになりかねません。
節税対策のアドバイス
節税には、経費の適正な計上や控除の利用が重要です。余計な税金を支払わないためにも、適用できる制度を正しく理解し、活用する必要があります。特に、資金繰りを安定させたい企業にとって、節税対策は欠かせないでしょう。
会計監査・決算業務
決算や会計処理では、帳簿の整理や財務諸表の作成が求められます。売上の計上ミスを防ぐことで、税負担を適切に管理し、経営状況の正確な把握につながります。加えて、決算処理が正しく行われていれば、融資や資金調達の場面でも有利になるでしょう。
税務調査対応
税務調査では、過去の取引や帳簿の内容が細かくチェックされます。書類に不備があると、追加の税金を支払う可能性があるため、事前の準備が欠かせません。特に、指摘事項への対応に不安がある場合は、税理士に相談するのが安心でしょう。
税理士に依頼する際の費用相場
税理士に依頼する際の費用は、業務内容や企業規模によって変わります。
税理士顧問料(月額1万円~3万円)
税理士顧問料は、企業の経理や税務を継続的にサポートするための費用です。記帳指導や税務相談、決算時のアドバイスなどが含まれます。対応範囲が広がると費用も増え、複雑な税務相談を依頼するとさらに高くなります。節税対策のアドバイスを頻繁に受ける企業は、顧問料が高くなる傾向があります。
記帳代行料(月額1万円~3万円)
記帳代行料は、日々の取引を帳簿に記録するために税理士へ依頼する費用です。外注することで、記帳ミスを防ぎつつ、手間を減らせます。取引量が多い企業や、会計処理が複雑な業種では、費用が高くなる傾向があります。特に、飲食業など現金取引が多い業種では、帳簿作成の負担が増え、それに伴い費用も上がることがあります。
確定申告代行(5万円~10万円)
確定申告代行は、個人事業主やフリーランスが確定申告を依頼する際に発生する費用です。事業所得や不動産所得の申告書作成を代行し、手続きを円滑に進めます。申告内容が複雑なほど、費用は高くなります。複数の事業を運営していると、申告項目が増え、追加料金が発生することがあります。
消費税申告代行(2万円~5万円)
消費税申告代行は、税理士に消費税の申告を依頼する際にかかる費用です。消費税の計算には「仕入税額控除」や「簡易課税制度」があり、それぞれ適した申告方法があります。課税売上高が1,000万円を超えると消費税の申告が必要になります。初めて消費税を申告する企業は、適切な方法を選ぶために税理士へ依頼すると安心です。
税理士費用の変動要因(業務量・売上規模・地域差)
税理士費用は、依頼する業務内容や企業の売上規模、地域によって変わります。大都市圏では税理士報酬が高く、地方では比較的安く依頼できる傾向があります。そのため、事前に複数の税理士事務所から見積もりを取り、適正な料金で依頼することが大切です。
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経理代行に依頼できる業務
次の業務は、税理士に依頼しなくても経理代行で対応可能です。経理業務を円滑に進める方法として利用できます。
記帳代行
記帳代行は、日々の取引を帳簿に記録します。売上や仕入、経費のデータを会計ソフトに入力し、正確な帳簿を作成します。経営状況を把握しやすくなり、財務の見通しが立てやすくなるでしょう。毎月の経費を整理しておけば、税務申告の手間を減らせます。
給与計算
給与計算は、従業員の給与額を算出し、支払い手続きを行う業務です。社会保険料や所得税の控除を計算し、給与明細を作成します。法律の改正に応じた処理が求められるため、正確な対応が必要です。扶養控除の変更が適切に反映されていないと、従業員の税額に影響が出る可能性があります。
請求書発行・支払い管理
請求書の作成や支払い管理を担います。支払期日を管理することで、未払い・遅延を防ぎ、資金繰りも安定します。取引先への信用を維持するためにも、請求書の発行ミスを避けることが重要です。経理代行を活用すれば、煩雑な作業を減らし、業務の効率化を進められるでしょう。
売掛・買掛管理
売掛金の入金状況を確認し、未回収のリスクを管理します。買掛金の支払いスケジュールを整理することで、資金の管理ができます。取引先からの入金が遅れると、資金不足に陥る可能性もあるため、適切な管理が欠かせません。経理代行を利用すれば、取引の流れを整理し、ミスを減らすことができます。
決算申告
決算業務では、年間の経営状況をまとめ、財務データを整理します。その後、税務申告を行うための書類作成が必要です。利益計算に誤りがあると、税額が想定以上に増えることがあるため、正確な対応が必要です。
年末調整
年末調整では、従業員の所得税を再計算し、税額の過不足を調整します。経理代行は、源泉徴収票の作成や控除申告書の回収を担当します。扶養控除の申請漏れがあると、従業員の税負担が増えてしまうため、十分な確認が必要です。
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経理代行サービスを利用する3つのメリット
経理代行サービスの利用には、メリットとデメリットがあります。
ここでは、メリットを説明します。
- コストを削減できる
- 専門知識のあるプロに依頼できる
- 経理業務の負担を減らせる
税理士に依頼すると顧問料が高くなりがちですが、経理代行なら必要な業務だけを外注でき、コストを抑えながら対応できます。決算時のみの利用も可能なため、固定費を増やさずに済む点もメリットです。
また、経理代行会社には実務経験のあるスタッフが在籍しており、記帳や給与計算、請求書の発行などを円滑に進められます。税制改正にも対応できるため、ミスを防ぎながら正確な経理処理が可能です。
経理の負担が減ると、その分の時間を本業に充てられるようになります。
経理代行サービスを利用する3つのデメリット
経理代行サービスには、次のようなデメリットがあります。
- 社内にノウハウが蓄積されない
- 情報漏洩のリスクがある
- 外部委託のため柔軟な対応が難しい
外部に任せると、社内に経理のノウハウが残らず、自社で経理を再開する際に支障が出ることがあります。 また、機密情報を外部と共有するため、厳重な管理が必要です。 急な修正が必要な場合、社内対応と比べて時間がかかることがあります。
ただし、信頼できる業者を選び、事前に業務範囲やセキュリティ対策を確認することで、こうしたリスクは軽減できます。
導入の流れや業者の選び方を理解すれば、安心して依頼できるでしょう。
経理代行サービスを導入するための4つのステップ
経理代行サービスを導入するには、事前の準備と適切な業者選びが重要です。ここでは、導入の流れを4つのステップで解説します。
ステップ1:経理業務の課題を整理する
まず、自社の経理業務の課題を明確にすることが大切です。記帳や給与計算など、外注すべき業務を整理することで、必要なサポートが明確になります。この段階で外注範囲を決めておくと、最適な経理代行サービスを選びやすくなるでしょう。
ステップ2:経理代行会社を比較・選定する
次に、複数の経理代行会社を比較し、最適な業者を選びます。サービス内容や料金を確認し、自社の課題に合った会社を見極めることが重要です。無料相談を利用すれば、対応の丁寧さや業務の進め方を事前に確認できます。
ステップ3:契約・業務を引き継ぐ
その後、選定した経理代行会社と契約を結び、業務を引き継ぎます。契約前に業務範囲や料金、対応スケジュールを明確にしておくと、トラブルを防げます。さらに、過去の経理データを共有しておけば、引き継ぎが円滑に進みます。
ステップ4:運用・改善のサイクルを回す
最後に、導入後は継続的に業務の進捗や課題を確認します。報告内容をチェックし、必要に応じて業務フローを見直すことで、業務の正確性を高められます。特に、請求書処理の遅れが発生した場合は、早めに改善策を実施することが重要です。
経理代行サービスの選び方
経理代行サービスを選ぶ際は、対応範囲や料金、セキュリティ対策などを十分に比較・検討することが重要です。
対応可能な業務範囲を確認する
経理代行会社によって、対応できる業務が異なります。記帳や給与計算だけを請け負う業者もあれば、請求書の発行や売掛金の管理まで対応する業者もあります。税務申告が必要な場合は、税理士と連携できるかどうかも事前に確認しておきましょう。
セキュリティ対策を確認する
経理業務では、取引先情報や給与データなどの機密情報を扱います。データの暗号化やアクセス制限が施されているかを確認し、情報漏洩のリスクを防ぎましょう。バックアップ体制が整っているかも事前に確認しておきましょう。
料金プラン・コストパフォーマンスを比較する
料金体系には、定額制・従量制・パッケージ型があります。取引件数が少ない企業なら、従量制を選ぶことで無駄なコストを抑えられます。料金の安さだけで決めず、サービス内容とコストの釣り合いを考慮して選びましょう。
対応スピードやサポート体制をチェックする
経理業務では、トラブル発生時に迅速な対応を受けられるかが重要です。例えば、請求書の修正が必要になったとき、対応が遅いと取引先に迷惑をかけることがあります。専任の担当者がいるか、サポート窓口の対応時間が十分かなどを確認し、信頼できる業者を選びましょう。

経理代行サービス比較表
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税理士と経理代行に依頼できる業務のまとめ
経理代行サービスを活用すれば、記帳や給与計算などの負担を減らせます。経理業務を外注することで、滞りなく進められるでしょう。どの業務を依頼すべきか迷っている場合は、「まるごと経理」にご相談ください。経験豊富なスタッフが、迅速かつ的確に対応します。

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