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2025.04.29 更新日:2025.04.30
この記事の監修者:小林 美希

この記事の監修者:小林 美希

AIで経理業務はなくなる?効率化におすすめのシステムを紹介

AIで経理業務はなくなる?効率化におすすめのシステムを紹介

近年、さまざまな業務でAI技術の導入が進んでいます。経理業務も例外ではありません。

とはいえAIは、経理業務を完全に代替するものではありません。業務効率を高め、経理担当者がより価値の高い業務に集中できるように支援するツールです。

今回はAIによる経理業務の効率化の実態や導入のポイント、おすすめのシステムをまとめました。

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AIで経理業務を効率化するには

AIで経理業務を効率化するには

経理業務は入力や確認作業が多く、時間と手間のかかる業務です。AIを活用することでこれらの業務を効率化できれば担当者の負担が軽減するだけでなく、企業全体の業務効率向上や戦略的な財務管理にもつながります。

AIによる経理業務の効率化について見ていきましょう。

AIを使えば経理業務はなくなる?

現状では、AIが経理業務を完全に代替するまでには至っていません。しかし担当者の業務内容は、AIを使用することで大きく変化するはずです。

AIは定型的なデータ入力や単純な照合作業、基本的な仕訳処理などを自動化するツールです。領収書や請求書からデータを抽出し、適切な勘定科目に自動的に割り当てることが可能になります。

一方経理業務には、判断力や専門知識を要する業務も多くあります。AIの導入によって経理担当者の役割はより高度化し、分析業務や戦略立案、意思決定サポートなどの付加価値の高い業務に集中できるようになるのです。

両者の強みを活かした体制づくりを目指しましょう。

AI導入による経理業務の変化とメリット

AIを導入すると、経理業務には以下のような変化やメリットがあります。

①作業時間やコストの削減

従来であれば手作業で行っていた請求書や領収書のデータ入力は、AIによる自動認識・入力システムを導入することで省略できます。

雑多な作業時間が削減できれば、同じ人員でより多くの業務をこなせるようになります。長期的には、採用コストや教育コストの削減にもつながりそうですね。

②ヒューマンエラーの減少によるミス防止

AIによる自動処理ではヒューマンエラーの心配はありません。基本的なルーチンワークであれば、AIのほうが速く、正確に処理できるのです。

また経理業務が特定の担当者に依存する「属人化」の解消にも効果があります。AIシステムによって業務が標準化されれば、担当者の不在や交代があっても、安定した業務を継続することが可能です。

③現状分析や意思決定の迅速化

AIはデータ分析の面でも、強力な支援ツールとなります。リアルタイムでの財務データの集計・分析が可能になれば、会社の現状をすぐに把握できるようになります。また過去のデータとの比較も簡単です。

経営陣や承認者は正確なデータに基づいて迅速な意思決定を行え、ビジネス環境の変化にも素早く対応できるようになります。

④経理担当者の負担軽減と本来の業務への集中

単純作業が減ることで、経理担当者は精神的・肉体的な負担が軽減されます。働き方改善の側面からも、これは大きなメリットです。

さらに業務が高度化することで担当者のスキルアップやキャリア発展にもつながり、組織全体の活性化にも寄与します。

経理業務へのAI導入の課題

経理業務へのAI導入の課題

AIを導入するとき課題になりやすいのが、コストシステム連携の問題です。ここではAI導入でよくある課題と解決策をまとめました。

①導入コスト

AI搭載システムの導入には、初期投資が必要です。とはいえAIの導入は、長期的には大きな業績向上につながります。

削減できる労働時間や人件費、ミス防止による損失回避などの効果を金額に換算し、総合的な投資対効果で検討しましょう。

②既存システムとの連携や互換性

新しくAIシステムを導入しても、既存の会計システムと連携できなければ、かえって業務が煩雑になるリスクがあります。導入前には、既存システムとの連携の十分な検証が必要です。

また導入後の動線を確認し、どのような連携が必要になるのかを明確にしておきましょう。

③セキュリティ

経理業務は企業の機密情報を扱う重要な業務です。特にはじめてAIを導入するときは、セキュリティリスクへの対策も重要となります。

社内でのセキュリティ管理責任者を設置し、トラブルに迅速に対応できる窓口体制を整えましょう。

④社内整備

AIは、導入してからが本番です。適切に運用・管理するには、適切な社内整備が不可欠となります。

まずは経理部門の担当者にAIシステム導入の目的やメリットを丁寧に説明し、不安や疑問に答えることが大切です。また導入後は、必要な業務やスキル研修などのサポートを実施しましょう。運用ルールやマニュアルを整備し、誰でも一定水準の操作ができる環境を整えることも重要です。

AIを導入した経理業務の例

AIを導入した経理業務の例

実際の企業では、どのようにAIが経理業務に活用されているのでしょうか。すでに多くの企業で導入されている、具体的な活用例を見ていきましょう。

①請求書・領収書の自動処理

スキャンした請求書や領収書の画像からAIが必要な情報を自動的に抽出し、適切な勘定科目に割り当てて会計システムに登録します。

データ入力にかかる時間が大幅に削減され、ミスも減少するので、煩雑な時期の経理業務もスムーズになります。

②経費精算の自動化

経費計算では、従業員がスマートフォンで撮影した領収書をAIが自動的に認識し、経費カテゴリを判断して仕訳まで行うシステムが便利です。

経費申請から承認、支払いまでのワークフローも自動化されるので、処理時間が短縮されます。出張が多い営業部門や複数の拠点を持つ企業のほか、テレワーク環境下でも円滑な経費精算が可能になります。

③不正・異常検知

AIの学習能力を活かした不正や異常の検知も、重要な活用例のひとつです。通常と異なる取引パターンや不自然な金額をAIが自動的に検出し、担当者に通知します。

単純なミスから意図的な不正まで、人手では見つけにくい異常を早期に発見することが可能です。

経理業務へのAI導入のポイント

AI導入を成功させるためには、まず自社の課題を明確にした上で、導入目的を設定することが重要です。できるだけ具体的な目標を定めましょう。適切なシステム選びや効果測定がしやすくなります。

また導入には、段階的な計画の策定がおすすめです。現場の負担を減らしながら、円滑に導入を進めることができます。

また導入後には、継続的な改善プロセスを確立することも大切です。AIシステムは使い続けることで学習し、精度が向上していきます。定期的に運用状況を評価し、必要に応じて設定やルールを見直す体制を整えておくとよいでしょう。

AIを搭載したおすすめの経費精算システム3選

AIを搭載したおすすめの経費精算システム3選

経理業務のうち、特に経費精算の効率化に役立つAI搭載システムを紹介します。それぞれの特徴を理解し、自社に最適なものを選択してくださいね。

①業界最安水準「経費BANK」

業界最安水準の1か月あたり3,000円から使える、はじめてのシステム導入に使いやすいサービスです。もちろん、電子帳簿保存法やインボイス制度に対応しています。

経費の申請・承認から振込み、仕訳まで、ワンストップで完結するのもポイント。特に中小企業におすすめです。

HP:https://kb2.sbi-bs.co.jp/

②累計導入社数No.1「楽楽清算」

すべての経費処理をまとめて効率化する、クラウド型経費精算システムです。累計導入社数No.1で、幅広い企業にマッチします。

さらに専任スタッフが、導入初期のサポートを担当。経理業務担当者がシステムやPC操作に不慣れな場合でも、丁寧に支えてくれます。

HP:https://www.rakurakuseisan.jp/

③スマホでの操作性に強み「Spendia」

経理担当者が日常業務で行うチェック作業をAIが学習し、自動チェックの範囲を拡大します。さらにQAを自動化するチャット機能つきで、24時間365日体制で管理者への問い合わせ代替も可能になりました。

インボイスや、日本大手企業特有の経費規定・承認プロセスにも柔軟に対応できるシステムです。

HP:https://www.tis.jp/service_solution/spendia/

自社での対応が難しいときはアウトソーシングもおすすめ

AIシステムの導入・運用に十分なリソースを割けないときは、アウトソーシングもおすすめ。専門性が高く、法解説にも柔軟に対応するサービスなら、長期的にはコスト削減にもなります。

まるごと経理」は最短1か月から試せる経理のサブスクリプションサービス。人材不足や雇用リスクに対応する、プロフェッショナルが集まる企業です。

導入システムの指定もなく、自社に寄り添ったサポートを提案。マニュアル作成もお任せです。

業務フロー設計から実務・改善までワンストップの、頼れる経理支援サービスです。

まとめ

まとめ

AIによる経理業務の効率化は、経理部門の役割そのものの変革です。AIが定型的な作業を担うことで、経理担当者がより戦略的な業務に集中できる環境を整えます。

導入に際しては、自社の課題や目的を明確にし、課題や特色にあったシステムを選びましょう。自社での対応が難しい場合には、「まるごと経理」をはじめとするアウトソーシングサービスも有益です。

AIを上手に活用し、時代にあった業務改革を目指しましょう。

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この記事の監修者:小林 美希
この記事の監修者:小林 美希

マルゴト株式会社まるごと管理部 マネージャー
新卒で地方自治体向けのSIerに入社し、主に営業SEや校正を担当。その後福祉系ITベンチャー企業にて、一人目人事・広報として部署立ち上げに携わる。
2021年にマルゴトに入社し、まるごと人事事業部にてプロジェクトリーダー、マネージャーを経て、現在はまるごと管理部事業部のマネージャーとして従事。
事業拡大を推進し、より良いサービス提供に努めています。

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