お役立ち情報
人事労務は企業を運営するうえで欠かせない業務になりますが、売り上げにつながるわけではないからリソースを割きたくないと考えている人は多いです。
人手を潤沢に割けないベンチャー・スタートアップにとって、人事労務の作業を余裕を持ってこなすことが難しい状況になっていることも珍しくありません。
そんな課題を解決するために、人事労務のDX化が急激に進んでいることはご存知でしょうか?
この記事では、ベンチャー・スタートアップの力になってくれる、人事労務のDX化について解説します。
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目次
人事労務業務のDX化が注目されている
DXとは、「デジタルトランスフォーメーション」の略称でデジタルの技術を活用して、企業や社会全体を変えていくことを指します。
人事労務は従業員の採用・育成や給与や保険まで、従業員に関わる業務であるため、企業運営にはなくてはならない業務です。
しかし、アナログ管理による業務量のキャパオーバーなどを課題に感じている企業も少なくありません。
人事労務業をDX化することで、リモートワークの普及や管理工数の減少が実現できるため、大手企業からベンチャー・スタートアップまで業務委託やSaaSツールを活用して、DX化を進めている企業が増えています。
【ベンチャー・スタートアップの人事労務担当者必見!】代表的な人事労務業務とDX化メリットを合わせて解説!!
人事労務業務とジャンルをまとめられがちですが、人事業務と労務業務で目的や業務内容が異なります。
ここでは、人事業務と労務業務の業務内容を整理しつつ、DX化によって得られるメリットを解説します。
ベンチャー・スタートアップ目線で内容をまとめていますので、人事労務業務に課題を感じているかたはチェックしてみてはいかがでしょうか。
人事業務
「人事業務」は、入社から退社までに発生する企業の人に関する業務のことを指します。
ベンチャー・スタートアップは人事業務に割けるリソースが少ないことも多く、満足に業務をこなせていない場合も珍しくありません。
効率的な人材業務はベンチャー・スタートアップの事業拡大にもつながるので、事業を成長させるためにも、業務のDX化を検討すると良いでしょう。
人事管理
「人事管理」とは、企業の目標達成のため、従業員が最大限の成果をあげられるような体制やルールを整える業務になります。
クラウドシステムを利用することで労働時間や仕事実態を可視化できるので、DX化によるメリットが大きい業務であるといえるでしょう。
導入が簡単なうえ、リモートワークの実施にもつながるため、初めてDX化するベンチャー・スタートアップは人事管理から取り組むことをおすすめします。
採用・選考業務
採用・選考業務は企業を成長させるためには欠かせない業務です。
人事業務において比重が大きい業務であるため、ベンチャー・スタートアップなど人事と労務を兼任している場合は満足に遂行できないことも珍しくありません。
書類管理をPDF等でペーパーレス化、効率的な採用ツールの活用、ピープルアナリティクスの導入などさまざまな段階で多種多様なデジタルツールを活用できるので、自社の採用フローに合わせたDX化が重要になるでしょう。
また、人事と労務を兼任している場合は、採用業務自体を外部にアウトソーシングするのを検討してみてはいかがでしょうか。
労務業務
労務業務とは、入社から退社までに発生する手続きや管理に関する業務になります。
年末調整や社会保険の契約手続きなど、専門的な知識が必要になる業務も多いため、ベンチャー・スタートアップにおいて自社のみで対応することが難しい場合も少なくありません。
DX化で業務フローを短縮することはもちろん、対応が難しい業務はアウトソーシングする選択肢も考えられます。
従業員管理
従業員管理といっても、雇用契約や社会保険の手続きなど、具体的な業務内容は多岐にわたります。
雇用契約に関する書類の取り交わしのペーパーレス化や、労働者名簿も電子化することが認められるようになったため、とりわけDX化が進んでいる分野だといえるでしょう。
導入するツールによっては給与計算システムにデータが共有できるなど、他のDXツールと連動できるものもあるため、ツールをすでに使用している場合には互換性を確認することが大切です。
専門的な知識が必要な業務が多いため、ベンチャー・スタートアップは外部に委託している傾向が強いです。
給与管理
給与管理は給与計算や年末調整など、多くの工程から成り立つ業務になります。
労務業務において比重が大きい部分であるため、勤怠管理システムの導入、給与明細のPDF化や年末調整の流れをWEB上で完結するシステムの利用など、DX化を積極的に進める企業も多いです。
ベンチャー・スタートアップなど人事と労務を兼任している場合は、年末調整など工程数の多い作業はキャパオーバーにつながるので、特定の業務を外部にアウトソーシングすることも珍しくありません。
ベンチャー・スタートアップがDX化を進める際の課題とは?
人事労務業務の効率化に大きく役立つDX化ですが、正しい理解や注意点を把握していないと無駄に費用を費やしてしまうリスクも存在します。
ここでは、DX化を進める際に注意すべき課題を2つ紹介します。
ベンチャー・スタートアップに関係ある課題をピックアップしたので、うまく運用したいベンチャー・スタートアップは参考にしてみてはいかがでしょうか。
企業の課題が明確化していない
ベンチャー・スタートアップは体制が固まり切っていないこともあり、人事労務業務に関する課題が明確化していないことも多いです。
課題が明確化していないと費用対効果が高いツールを導入することが難しいので、DX化を進める前には業務フローや問題点を確認し、課題を明確化することを意識しましょう。
課題を明確化する際には、現状を確認することはもちろんのこと、企業の価値観や成長する方向も見据えておくようにすると良いでしょう。
馴染むまで時間がかかる
企業全体で使用されるシステムも多いため、導入だけでなく使い方のレクチャーをするなど、早く業務に馴染むためのアフターフォローも重要です。
ベンチャー・スタートアップは企業内で効率良く伝達するフォーマットが決まっていないため、アフターフォローに苦戦することも珍しくありません。
導入するツールやDX化の施策が決まったら、レクチャーのフローを組んでおくなど、事前に運用後の動きを考えておくことが大切です。
人事労務業のDX化を成功させる3つポイント
DX化を成功させるためにはツールの性能だけでなく、活用する企業側の努力も重要です。
ここでは、人事労務業のDX化を成功させるポイントを3つ紹介します。
以下で紹介するポイントは大企業だけでなく、ベンチャー・スタートアップでも活用できるので、気になるかたはぜひチェックしてみて下さい。
既存の業務内容を把握する
人事労務業務は業務内容が多岐にわたるため、課題を明確化するためにも既存の業務内容を把握することが重要です。
特にベンチャー・スタートアップでは業務の属人化が起きやすいため、業務内容を複数人で確認することは、業務のブラックボックス化の防止策としても効果的です。
費用対効果の高いツールは企業の課題によって大きく異なってきますので、企業独自の課題を解決してくれるツールの導入を意識しましょう。
競合のツールや業者を比較する
ツールや業者を選ぶ際には、似たような機能・サービスを展開しているものと比較することをおすすめします。
複数のサービスを比較することで、相場価格の把握やより適性の高いツールは何か素早く判断することにつながります。
比較する際には、ツール知見が重要なため適切な知見を調べるか、知見を持つ担当者や専門家に相談するように心がけましょう。
DX化は段階的に進めることを意識する
DX化を急速に進めてしまうと、他の従業員が対応できないことも考えられるので、段階的な計画を持って進めることも大切です。
社内ツールを導入する場合はコミュニケーションツールから導入するなど、あえて使える機能を絞って導入することをおすすめします。
しかし、ベンチャー・スタートアップでは事業の変化が速いゆえに、慎重に進めると状況が大きく変わることも考えられるので、外部に委託して一気にDX化を進めることも検討してみると良いでしょう。
人事労務業をDX化を進めてベンチャー・スタートアップの基盤を強くしよう
この記事では、ベンチャー・スタートアップの力になってくれる、人事労務のDX化について解説しました。
人事労務業はどの規模の企業でも必要になってくるため、効率よく対応することが重要です。
DX化は業務の効率化に大きく役立ちますが、うまく運用するためには企業側の努力も不可欠です。
ベンチャー・スタートアップでうまく運用するリソースを割くのが難しい場合は、人事労務業務をアウトソーシングすることも検討しましょう。
人事労務業務をどの業者にアウトソーシングしたら良いか悩んでいる経営者・人事担当者は、役に立つ人事労務のサブスクリプションサービスを提供している「まるごと労務」に相談してみてはいかがでしょうか。
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