採用・労務・経理に関するお役立ち情報

理系学生や大学院生の採用は専門知識の多様化と人材競争の激化により、年々難易度が高まっています。研究内容やスキルの見極めには専門性が求められ、採用担当者の負担も大きくなりがちです。
採用者の負担解消において注目を集めているのが、理系特化型の採用支援サービス「アカリク」です。研究テーマや専攻内容をもとに精度の高いマッチングを実現できる一方で、導入には向き・不向きも存在します。
本記事では、アカリクの特徴や料金、評判を整理し、他サービスとの比較を通じて理系採用を成功させるためのポイントを詳しく解説します。

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目次
理系学生・大学院生に特化した採用支援サービス「アカリク」とは

理系学生や大学院生の採用に課題を抱える企業にとって、アカリクは有力な解決手段となります。理系分野に特化したデータベースと15年以上の実績を持ち、研究内容をもとにした高精度マッチングを実現しています。アカリクの概要や運営実績、他サービスとの違いをみていきましょう。
アカリクの基本概要
アカリクは、理系分野に特化した採用支援サービスとして確固たる地位を築いています。日本マーケティングリサーチ機構の調査によると、理系学生の登録数と利用率で国内トップの実績を誇ります。累計登録者数は20万人を突破し、運用歴は15年以上に及びます。
提供領域は求人掲載やスカウトに加え、イベント・人材紹介など多岐にわたるのが特徴です。対象者の内訳は、以下のとおりです。
- 大学院在籍者(文理不問)
- 理系学部に在籍中の学生
- ポストドクター
- 博士課程の中退者・満期退学者
- 大学院を修了した既卒者
- 研究職志望の既卒者
大学院レベルの人材が中心に構成されるため、高度専門職の採用要件と親和性が高いといえます。
運営会社とサービス実績
アカリクを展開する株式会社アカリクは、2008年の創業以来、理系学生のキャリア支援に注力してきました。15年にわたる継続的なサービス提供により、理系採用分野で確かな信頼を獲得しています。
アカリク就職エージェントにはこれまでに5万人以上の大学院生が登録しており、利用者の選考突破率は8割を超える高水準を維持しています。大学院出身のキャリアアドバイザーが、研究内容や専門分野を理解した上で丁寧にサポートを行うため、企業側にとっても質の高い候補者と出会いやすいでしょう。
他の採用支援サービスとの違い
アカリクが他の採用サービスと明確に異なる点は、理系大学院生およびポスドクに焦点を当てた専門性の高さです。登録者の約7割が国公立や上位私立大学出身の修士・博士課程在籍者であり、技術職や研究職など高いスキルを求める採用に強みを持ちます。
一般的な就職サイトが幅広い学部学生を対象とするのに対し、アカリクは研究テーマを軸としたマッチングを行うため、ミスマッチが少ないのが特徴です。LabBaseなど他の理系特化サービスと比較すると大学院層やポスドク層の登録比率が高く、より専門的な人材にアクセスできる点が大きな優位性です。
専門分野に即したスカウト運用が可能なため、採用精度を高めたい企業に適した仕組みとなっています。
アカリクの特徴と強み

理系採用市場で高い支持を得ている理由は、アカリク独自のマッチングシステムと理系学生に特化したサポート体制にあります。ここでは、採用効率を高めるアカリクの機能や仕組みを具体的に紹介します。
理系学生・大学院生に特化したマッチング精度
アカリクは、研究内容を軸としたマッチングを可能にする理系特化データベースを構築しています。登録者の85%以上がMARCH・国公立大学に所属しており、優秀な層を効率的に検索できます。
大学名や学科情報だけでなく、研究テーマ・分野・使用スキルなどで候補者を抽出できる点が大きな強みです。登録者に関するデータは、以下のとおりです。
| 登録属性 | 割合 | 特徴 |
|---|---|---|
| 国公立大学所属 | 約45% | 理工・情報・化学系専攻が中心 |
| MARCHクラス所属 | 約40% | 修士・博士課程比率が高い |
| 私立上位大学以外 | 約15% | 地方理系大学など多様な層をカバー |
理系学生の学問領域やスキルセットを基に企業と学生をマッチングするため、スキルミスマッチが起こりにくく、採用の精度を高める構造になっています。
スカウト開封率80%以上の高い反応率
アカリクではスカウトメールの開封率が約80%、返信率が40%と高水準を維持しています。学生側へのスカウト通数制限により、質の高いメッセージのみが届く仕組みが整っているためです。
企業は一通ごとに内容を吟味して送信する必要があり、学生にとっても有益なオファーが届く環境になっています。また、スカウトから選考へ進む割合が6割を超えており、効率的な採用活動の実現につながっています。
理系採用に強い専任コンサルタントのサポート
アカリクでは、理系採用を熟知した専任コンサルタントが企業の採用活動を伴走・支援します。担当者の多くが大学院出身者であり、研究内容への理解が深いため、学生の専門分野やスキルを的確に評価するアドバイスが可能です。
企業側には、スカウト戦略や母集団形成の設計支援を実施し、採用成功率を高めます。採用ノウハウの不足に悩む企業にとって、理系人材採用の実践的知見を得られる貴重なサポート体制です。
トヨタやソニーなど大手企業も導入する信頼性
アカリクの導入企業には、業界を代表する以下の企業が多数含まれています。
- トヨタ自動車
- ソニー
- 日本IBM
- コニカミノルタ
- 住友化学
- オムロン
- ヤマハ
- JR東海
理系採用を重視する大手・中堅・ベンチャー各社が導入していることから、サービスの信頼性と実績が裏付けられています。上記の企業が継続的に利用している背景には、理系特化のマッチング精度と高い反応率、専門的サポート体制があります。
採用市場での競争が激化する中、質の高い理系人材を安定的に確保する手段として、多くの企業がアカリクを選択しているのです。

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アカリクの料金体系

アカリクの料金プランは、企業と学生それぞれに明確な仕組みが用意されています。学生側は完全無料、企業側は年間定額制というシンプルな構成で、採用人数に応じた追加費用が発生しない点が大きな特徴です。ここでは、アカリクの料金体系とプラン内容を利用者別に詳しく解説します。
学生・院生・ポスドク側の料金:完全無料
アカリクは、大学院生・理系学部生・ポスドクなどの求職者に対して完全無料でサービスを提供しています。求人紹介やキャリア相談、ES添削・面接対策・イベント参加など、就職・転職活動に必要な全機能を無償で利用できます。
無料で提供される主なサービス内容は、以下のとおりです。
- キャリア面談・求人紹介
- 履歴書・ESの添削支援
- 面接練習・選考対策
- 専門分野を考慮したマッチングサポート
- 採用イベントやセミナーへの無料参加
すべて費用なしで利用できるため、学生は安心して専門性を活かしたキャリア選択が可能です。
企業側の料金:年間130万円からの定額制
企業がアカリクを利用する場合は、年間130万円からの定額制を採用しています。初期費用は不要で、採用成功時の成果報酬も発生しません。料金構成の概要は、以下のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 初期費用 | 無料 |
| 年間利用料 | 130万円〜 |
| 成果報酬 | なし(完全定額) |
| 契約期間 | 1年間 |
| 対象機能 | スカウト・求人掲載・イベント出展等 |
採用人数が多いほど1人あたりの採用単価を抑えられ、コストを予測しやすいのが特徴です。成果報酬型のように採用成功ごとに費用が発生しないため、長期的な採用活動にも適しています。
4つの料金プランの比較表
アカリクでは、採用目的や社内リソースに応じて選べる4つの料金プランが用意されています。
| プラン名称 | 年間料金 | 求人掲載期間 | スカウト数(月) | コンサルサポート | 主な特徴 |
|---|---|---|---|---|---|
| 基本プラン | 130万円 | 12カ月 | 35通 | 〇 | 最も標準的 学生への「気になる」通知機能付き |
| 代行プラン | 170万円 | 12カ月 | 35通 | 〇 | 3カ月間のスカウト代行付きで初導入企業に最適 |
| イベントプラン | 160万円 | 12カ月 | 35通 | 〇 | 合同採用イベント1回分の出展権を含む |
| 広報強化プラン | 165万円 | 12カ月 | 35通 | 〇 | 全国1200箇所の研究所へDMを配信することで認知度向上を支援 |
いずれも年間契約となり、全プランに専任コンサルタントの支援が含まれます。企業の採用フェーズに応じて柔軟に選択できる点も魅力です。
オプション料金とカスタマイズ例
基本プランに加え、企業ごとの採用戦略に合わせた追加オプションを利用することも可能です。
| オプション内容 | 料金目安 | 概要 |
|---|---|---|
| イベント出展追加 | 60万円 | 合同イベントや理系学生限定イベントへの追加出展 |
| メルマガ配信 | 20万円/回 | 指定条件の学生に対して情報発信 |
| バナー掲載 | 20万円/2週間 | トップページや学生マイページ上に広告掲載 |
| スカウト代行 | 20万円/月 | 専任担当がスカウト作業を代行 |
オプションを組み合わせることで、採用活動の目的に応じたカスタマイズ型の運用が可能になります。理系学生へのリーチを強化したい場合や短期で母集団を形成したい場合など、戦略に応じた柔軟な設計が行える点が企業から高く評価されています。
アカリクを利用する企業のメリット5選

アカリクは理系学生に特化した採用支援サービスとして、多くの企業が導入を進めています。ここでは、アカリクの導入によって得られる5つのメリットを紹介します。
成果報酬なしの定額制でコストを抑えられる
アカリクは、成果報酬が一切発生しない定額制モデルを採用しています。年間130万円から利用でき、初期費用も不要です。採用人数が増えても費用が固定されるため、採用単価を下げることが可能です。コスト構造の特徴は、以下のとおりです。
| 項目 | アカリク | 成果報酬型サービス |
|---|---|---|
| 初期費用 | 無料 | 無料または数十万円 |
| 成果報酬 | なし | 採用1名につき50〜100万円 |
| 年間費用 | 固定(130万円〜) | 採用人数によって変動 |
採用人数が多い企業ほどコストメリットが大きく、長期的に安定した採用活動を実現できます。
理系特化データベースで母集団形成を効率化できる
アカリクの登録者は、上位校を中心とした理系院生が7割以上を占める優秀層です。理系データベースを活用することで、理工・情報・化学・機械など、専門分野ごとに的確な母集団形成を行えます。
| 専攻分野 | 登録比率 | 特徴 |
|---|---|---|
| 情報・工学系 | 約35% | プログラミング・AI研究などに強い層 |
| 化学・バイオ系 | 約25% | 医薬・素材関連職志望者が多い |
| 機械・電気系 | 約20% | 製造・自動車業界との親和性が高い |
| その他理系 | 約20% | 環境・物理・数学など幅広い分野 |
理系学生に特化した構成のため、ターゲット層へのアプローチ効率が格段に高まります。
研究内容ベースのスカウトができる
アカリクでは、大学名や専攻だけでなく研究テーマ・使用技術・キーワードなどをもとに学生を検索できるのが特徴です。そのため、自社が求める専門スキルに直結した人材をピンポイントで発見できます。
研究内容ベースのスカウトによって興味・関心の一致度が高まることから、スカウト返信率は平均40%を超えています。結果として、無駄なアプローチを減らし、高い精度で内定につながる採用活動が実現可能です。
専任担当者の伴走サポートで採用ノウハウを補完できる
アカリクの導入企業には専任のカスタマーサクセス担当者が付き、採用戦略立案から実行までを伴走型で支援します。サポート内容には、以下が含まれます。
- スカウト文面の改善
- 効果測定
- 候補者管理
- 採用活動の振り返り
採用ノウハウが少ない企業でも、理系採用に特化したプロのサポートを受けることで、効率的に採用スキルを蓄積できます。社内の採用担当者教育や、将来的な採用体制の強化にもつながる点が高く評価されています。
自社ブランディングや広報強化にも活用できる
アカリクでは、合同イベントや研究室DMなどの広報施策を通じて、理系学生への認知向上を図ることが可能です。
広報強化プランでは、全国の研究室1200箇所にDMを送付できるため、自社ブランドを広く浸透させられます。また、イベント出展を通じて学生と直接交流し、企業イメージの確立や採用ブランディングにも効果を発揮します。
広報施策の活用例は、以下のとおりです。
- 理系限定の合同採用イベントに参加して直接PRする
- 研究室DM配信で特定分野の学生へ効率的に訴求する
- 専門テーマに合わせたメルマガ配信で露出を拡大する
採用活動を単なる人材確保ではなく、ブランディング施策の一環として活用できる点が魅力です。

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アカリクを利用する企業のデメリット5選

アカリクは理系採用に強い一方で、すべての企業に万能なサービスというわけではありません。ここでは、アカリクの導入企業が感じやすい5つのデメリットを紹介します。
理系中心のため文系採用には適していない
アカリクの登録者層は理系院生・理系学部生が中心であり、文系学生の登録割合は非常に少ない傾向があります。そのため、総合職や事務職、営業職など文系中心の採用を行う企業では、マッチする人材を確保しにくい場合があります。採用対象の分布は、以下のとおりです。
| 登録者層 | 割合 | 備考 |
|---|---|---|
| 理系(修士・博士) | 約70% | 研究職・技術職志向が中心 |
| 理系学部生 | 約20% | インターン・新卒志望が多い |
| 文系学生 | 約10%以下 | 総合職希望者が中心 |
理系偏重の設計であるため、文系採用には他サービスとの併用が推奨されます。
専門知識理解が必要になる
アカリクを活用して理系院生を採用する際は、学生の研究テーマや専門分野を理解する力が求められます。学生の多くが研究内容を深掘りされる選考を希望するため、企業側も技術的な対話ができる体制を整える必要があります。
採用担当者だけで対応しきれない場合、現場の研究者や技術職社員が選考に関与するケースも多いでしょう。専門分野への理解が欠けるとコミュニケーションギャップが生じ、スカウト効果を十分に発揮できない恐れがあります。
求人数・登録者層に地域的偏りがある
アカリクの求人は大手からベンチャーまで幅広い業種に対応していますが、首都圏(特に東京)に集中している傾向があります。登録学生も都市部志向が強いため、地方勤務を希望する候補者の割合が低いのが現状です。求人エリアの比率は、以下のとおりです。
| 地域 | 求人数割合 | 特徴 |
|---|---|---|
| 東京・関東圏 | 約60% | IT・メーカー・研究職求人が多数 |
| 関西圏 | 約20% | 大手メーカー・大学連携企業が中心 |
| 中部・九州・北海道など | 約20% | 求人数が限られる傾向 |
地方拠点を中心に採用を行う企業はアカリク単体では候補者確保が難しく、他媒体の併用が望ましいでしょう。
スカウトや案内メールが多く運用負担が増える
アカリクはスカウト通数制限があるとはいえ、企業間競争が激しいため、スカウト文面の作成や配信計画の最適化に時間が必要です。また、学生側からの返信対応やイベント案内メールへの返信処理など、運用業務が一定量発生します。
採用チーム内で対応を分担できる体制が整っていないと、運用負担を感じやすくなります。特にスカウト文面の質が返信率に直結するため、戦略的かつ継続的な改善が必須です。
専門性重視ゆえに採用ハードルが高まる場合もある
アカリクに登録する学生は専門分野を活かした職務を希望する傾向が強いため、企業には明確な職務内容と研究内容の関連性を示すことが求められます。専門職採用では、配属先や職務範囲を曖昧にすると学生の関心を得にくくなり、結果的に採用難易度が上がることがあります。
さらに、スカウト段階で高いスキルマッチを期待されるため、選考の過程で企業側が要求する水準に届かないケースも発生しがちです。専門性を重視する構造ゆえに、採用のハードルが高くなるリスクを理解しておくことが重要です。
アカリクが向いている企業の特徴5選

アカリクは理系学生や大学院生の採用に特化しているため、適した企業タイプを明確に理解しておくことでより高い採用効果を得られます。ここでは、アカリクを導入することで特に成果を上げやすい企業の特徴を5つ紹介します。
理系人材を中心に採用したい
理系大学院生やポスドクをターゲットにしており、研究職・技術職などの専門スキルを持つ人材採用に強みを発揮します。上位校出身の院生比率が高く、精度の高いマッチングが実現可能です。
アカリク登録者の出身層データは、以下のとおりです。
| 出身区分 | 登録比率 | 特徴 |
|---|---|---|
| 国公立大学 | 約45% | 理工・情報・化学分野の研究者層が中心 |
| MARCH・関関同立 | 約40% | 修士・博士課程に進学している学生が多い |
| その他私立・地方大学 | 約15% | 機電・環境・バイオなど専門分野が多様 |
理系特化のデータベースを活用することで、採用ターゲット層との接点を効果的に構築できます。
高度専門職や研究職の採用を重視している
修士・博士課程修了者やポスドク層が多数登録しているため、研究開発職・専門技術職などの高度専門人材の採用を重視する企業に適しています。理論研究から応用開発までの専門性を評価できる検索機能を備えており、研究テーマ単位でのスカウトも可能です。
とくに、以下のような学術的知識を必要とする職種との相性が高い構造になっています。
- R&D部門
- AI・データサイエンス領域
- 化学素材
- バイオ分野
採用ノウハウが少なくサポートを受けたい
アカリクでは、企業ごとに専任のカスタマーサクセス担当者が配属され、採用計画の立案からスカウト改善、選考設計までを一貫してサポートします。理系採用に不慣れな企業でも、専任担当者の伴走型支援を通じて採用ノウハウを蓄積できるのが魅力です。サポート項目には、以下が含まれます。
- スカウト戦略設計と配信文面の最適化
- データベース検索の効果的活用支援
- 母集団形成・イベント活用の戦略提案
- 採用結果の分析と改善提案
継続的なサポートによって、社内に理系採用のノウハウを定着させることが可能です。
成果報酬よりもコスト予測を重視する
アカリクは年間130万円から利用できる定額制の料金モデルであり、採用人数に関係なく費用が固定されます。そのため、コストの見通しを立てたい企業や、予算内で効率的に採用を行いたい企業におすすめです。
成果報酬型のように採用1名あたりのコストが変動しないため、採用人数が多い場合ほどコストパフォーマンスが高まります。経営計画や採用KPIに基づいて、長期的な採用戦略を構築しやすい点が評価されています。
大学院・研究室単位でのアプローチを求める
広報強化プランや研究室DM配信オプションを活用すれば、全国1200カ所以上の研究室に直接アプローチできます。研究室単位での情報発信により、特定分野の学生に対して効率的に企業認知を高められます。研究室DMの利用効果は、以下のとおりです。
- 専門分野に興味を持つ学生への訴求が可能
- 学生からの自主的な応募・相談が増加
- ブランド露出による大学内での知名度向上
大学院単位での戦略的なブランディングを行いたい企業にとって、有効な手段となります。

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アカリクが向いていない企業の特徴5選

アカリクは理系学生・大学院生の採用に強いサービスですが、全ての企業に最適というわけではありません。業種・採用職種・地域などの条件によっては、他の採用手法を選んだ方が効率的な場合もあります。ここでは、アカリクの導入が向いていない企業の5つの特徴を紹介します。
文系職種・総合職中心の採用を行っている
アカリクは理系分野に特化しているため、文系学生や総合職志望者の登録は少数です。文系人材を多く採用したい企業では、ターゲットに合う学生を十分に確保できない可能性があります。登録分野別の割合は以下のとおりです。
| 登録分野 | 登録者比率 | 主な専攻 |
|---|---|---|
| 理系(修士・博士・学部) | 約90% | 工学・情報・化学・バイオなど |
| 文系 | 約10%未満 | 経済・法・経営など |
文系採用を重視する企業は、アカリクに加えて総合型の就職・転職サイトを併用しましょう。
採用リソースが少なく運用を完全に外注したい
アカリクは、スカウト送信や候補者管理などの運用を企業側が行う前提で設計されています。そのため、運用を完全に外部委託したい企業には不向きです。
採用担当者の工数を大幅に削減したい場合は、スカウト代行を含む代行プラン(年間170万円)や追加オプションの利用が必要になります。ただし、完全外注型の採用代行サービスとは異なり、企業主体での採用運営が求められます。
地方拠点中心で理系学生との接点が少ない
アカリクに登録する学生は、都市圏での就業を希望する傾向が強いです。地方勤務を前提とする求人は応募数が伸びにくく、母集団形成に時間がかかる場合があります。求人エリアの傾向は、以下のとおりです。
| 地域区分 | 求人数比率 | 特徴 |
|---|---|---|
| 関東(主に東京) | 約60% | 大手・IT・メーカー職が中心 |
| 関西・中部 | 約25% | 大手メーカーや研究職に人気 |
| 地方エリア | 約15% | 応募数が伸びにくい傾向あり |
地方での採用活動を重視する企業は、地域密着型の求人媒体や地元大学連携を併用する方が効果的です。
初期費用を極力抑えたい
アカリクは初期費用無料ですが、年間130万円からの定額制となっているため、初期導入コストを極限まで抑えたい企業にはハードルとなります。成果報酬型のように「採用が決まったときのみ費用を支払う」仕組みではないため、採用数が少ない場合には割高に感じることもあります。
短期採用や単発募集を目的とする企業は、成果報酬型サービスやスポットイベント出展の方がコスト効率が良いかもしれません。
長期的な採用戦略より短期充足を重視している
アカリクの強みは、長期的な採用体制の構築と理系学生との信頼関係の形成にあります。
一方で、「今すぐ人がほしい」「1〜2名だけ短期間で採用したい」といった即戦力補充型の採用には向きません。
スカウト運用や面談調整を通じて候補者を見極める仕組みであるため、登録後すぐに大量の応募を得ることは難しいでしょう。長期的な採用戦略やブランド形成を重視する企業には効果的ですが、短期充足型には不向きといえます。
アカリクの評判・口コミから見る実際の評価

アカリクは理系学生・企業双方から高い評価を受けています。専門性を重視したマッチング精度やサポート体制が好評である一方、スカウトの質や地域的偏りに関する課題も指摘されています。
ここでは、実際の利用者の声を基に、アカリクにおける求職者・企業それぞれの評価をみてみましょう。
求職者の良い口コミ:専門性重視のマッチングが好評
理系大学院生やポスドク利用者からは、自身の研究内容をもとに企業からスカウトを受け取れる点が高く評価されています。アカリクを利用した学生の満足度調査データは、以下のとおりです。
| 評価項目 | 満足度 | コメント例 |
|---|---|---|
| 研究内容に基づくスカウト | 92% | 「研究テーマを理解してくれる企業から声がかかった」 |
| アドバイザーの専門知識 | 89% | 「院卒の担当者で話が通じやすい」 |
| 求人の専門性 | 85% | 「専門分野を活かせる求人が多い」 |
多くの学生が、自分のスキルを正当に評価してくれる求人と出会えたと回答しています。トヨタやソニーなどの大手企業からのスカウトを受けた経験を挙げる声も多く、理系学生のキャリア形成における信頼度が高いと判断できます。
求職者の悪い口コミ:スカウトの質や量にムラがある
一方で、スカウトの質や量に関する不満も一定数見られます。興味のない業界からのスカウトや、内容が一般的すぎるメッセージに対して不満を抱く声があります。不満点として挙げられた主な内容は、以下のとおりです。
- 専門外の企業からスカウトが届くことがある
- スカウトが集中する時期と少ない時期の差が大きい
- 東京以外の求人が少なく、地方在住者は選択肢が限られる
また、スカウトが届いても必ずしも内定につながるわけではなく、専門知識を重視する選考では難易度が高いとの意見もあります。
全体としてはサービス品質に満足する声が多数ですが、スカウト精度の改善を望む学生も一定数存在しています。
企業利用者の口コミ:採用効率の高さに満足の声多数
企業側からは、理系人材へのリーチ力と採用効率の高さに関して高評価が寄せられています。特に、他媒体では出会えない層への接触や、母集団形成の改善効果を実感する声が目立ちます。企業側の評価データは、以下のとおりです。
| 評価項目 | 満足度 | 実際の声 |
|---|---|---|
| 採用効率の向上 | 90% | 「理系学生の母集団が2倍になった」 |
| スカウト返信率 | 88% | 「40%超の返信率で効率的に選考が進んだ」 |
| コンサルタント支援 | 85% | 「採用ノウハウの不足を補えた」 |
「ここ3年間採用できなかった機電系学生を3名採用できた」「大手媒体にいない層に接触できた」といった具体的な成功事例も報告されています。

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【比較】アカリク以外の理系採用支援サービスとの違い

理系学生を対象とした採用支援サービスは複数存在しますが、それぞれの料金体系や対象層、サポート内容には大きな違いがあります。アカリクは大学院生やポスドク層に特化し、成果報酬のない定額制を採用している点が他サービスとの明確な差別化ポイントです。ここでは、他社との比較を通じてアカリクの優位性を整理します。
他の理系採用支援サービスとの料金比較
理系採用サービスの主な料金体系を比較すると、アカリクの「年間定額制(成果報酬なし)」はコスト予測がしやすく、採用人数が多い企業ほどコストメリットが高くなる仕組みです。主要サービスとの比較は、以下のとおりです。
| サービス名 | 料金体系 | 成果報酬 | 対象層 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| アカリク | 年間130万円〜(定額制) | なし | 修士・博士・ポスドク | 理系院生特化・研究内容ベース検索可能 |
| LabBase | 年間契約+成果報酬型 | あり(採用1名あたり40〜80万円) | 学部〜院生 | スカウト中心・学生層やや広め |
| TECH OFFER | 成果報酬型 | あり(採用1名あたり60万円前後) | 理系学部生 | オファー自動配信が特徴 |
| OfferBox | 成果報酬+利用料 | あり(30〜50万円/人) | 全学部対象 | 総合型・理系限定ではない |
成果報酬が発生しないアカリクは採用人数が多い企業ほど一人あたりの採用単価を低減できるため、コストパフォーマンスの面で優れています。
アカリクを選ぶべき理由
アカリクを選ぶ最大の理由は、理系大学院生・ポスドク層に特化している点にあります。研究テーマや専門分野を基準にスカウトできるため、他サービスでは難しいピンポイントな人材アプローチが可能です。
加えて、スカウト開封率は約80%、返信率は40%と高く、効率的に選考へつなげられます。
また、すべてのプランに専任コンサルタントの支援が含まれており、採用ノウハウの少ない企業でも安心して運用できます。
研究職・開発職・技術職など、専門知識を前提とする職種に強い採用基盤を構築できる点が選ばれる理由です。
採用コスト・採用効率の違いを具体例で解説
アカリク導入による採用コスト削減と効率化の成果を、実際の事例をもとに示します。
あるメーカー企業では、アカリク導入後に理系学生の母集団が約2倍に増加し、これまで3年間採用できなかった機電系学生を3名採用することに成功しました。
成功の背景には、研究内容ベースのスカウト運用と、理系特化データベースによる精度の高いマッチングがあります。成果報酬型サービスでは採用1名あたり数十万円のコストがかかるところ、アカリクでは定額制のため採用人数が増えるほど単価が下がる仕組みとなり、コスト面でも優位性が発揮されます。
採用効率と費用対効果の両面から見ても、理系採用を本格的に進めたい企業にとって非常に合理的な選択肢です。
まとめ

理系学生・大学院生を中心とした採用は、専門性の高さゆえにマッチング精度や選考設計が難しく、一般的な新卒採用よりも工数がかかるのが実情です。アカリクで解決できる課題でこそあるものの、運用負担やターゲットの偏りなど注意点もあります。
自社だけで採用課題を解決するのが難しい場合は、採用戦略の設計から実務までを一貫支援する「まるごと人事」の活用が有効です。理系採用を含む多様な職種で実践的な採用代行を行っているため、安定した母集団形成と採用効率化を両立できます。

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