採用・労務・経理に関するお役立ち情報

2025.03.17 更新日:2025.09.11
この記事の監修者:小林 美希

この記事の監修者:小林 美希

経理アウトソーシングとは?おすすめ委託先や選び方を解説

経理アウトソーシングとは?おすすめ委託先や選び方を解説

経理業務は仕訳の入力や帳票作成などの専門的な知識が必要であるため、簿記などの資格保有者や経理の実務経験者が対応しないと、業務ミスを引き起こす可能性が高いです。

しかし、少子高齢化や働き方の多様化の背景もあり、経理人材の確保が全体的に難しくなっています。特に中小企業では、スキルや経験を持つ人材の採用が課題となるケースが増えています。

本記事では、そんな経理業務の人材不足を解決できる、経理アウトソーシングに関する情報を解説します。

アウトソーシングできる業務内容など基礎的な情報に加え、おすすめのアウトソーシングサービスも紹介しているので、経理に課題を感じている企業の方はぜひ最後までご覧ください。

新人経理担当者向け

経理業務の手引き書

経理の基本から、よくあるミスとその回避法まで。知っておくだけで安心できる、はじめての経理担当者向け実務ハンドブックです

ダウンロードはこちらから!

経理アウトソーシングとは?

経理アウトソーシングとは

経理アウトソーシングは、自社の経理業務を外部の企業や専門業者が代行してくれるサービスのことを指します。

経理業務は簿記に関する知識が必要なうえ、請求書発行や経費精算など取引内容を把握して適切に処理する必要があるなど、労力が大きくかかる業務です。

一方で売上の拡大にはつながりにくい性質があるため、「正確に対応する必要があるが、自社の社員には生産性向上に繋がるコア業務に携わって欲しい」という、悩みを抱えるケースも珍しくありません。

経理アウトソーシングは、外部のプロが業務に対応してくれるので、自社の社員は他の業務にリソースを割きやすくなります。

またアウトソーシングを活用することで、特定の社員に業務が集中することを防ぎ、業務効率化や属人化の解消にもつながります。

ただし、外部委託先に依存しすぎると、自社に経理業務のノウハウが蓄積しにくくなる傾向があります。

本記事ではそのような経理アウトソーシングサービスに依頼する際の懸念点・選び方も含めて解説していきます。

経理でアウトソーシングできる業務を一挙紹介

経理でアウトソーシングできる業務を一挙紹介

経理アウトソーシングで代行できる業務は以下のとおりです。

  • 帳票・仕訳入力
  • 請求書発行・未収チェック
  • 売掛金・買掛金管理
  • 経費精算
  • 給与計算・振込
  • 決算サポート
  • 年末調整事務
  • 振込リスト作成
  • 賞与計算
  • 固定資産管理
  • 税理士との連携
  • 会計管理ツールのリサーチ/導入
  • フォーマット・マニュアル作成
  • 業務フロー構築/整備

いずれも会社の健全な経営を実現するためには、必要不可欠な業務です。

プロに対応してもらうことで、最新の法改正にも対応しやすくなり、誤った対応による罰金や社会的信用度低下のリスクを軽減できます。

ただし、業者によって対応できる範囲が異なるため、委託先にどの業務を代行してほしいか、明確にしておく必要があります。

経理アウトソーシングサービス選びの3つのポイント

経理アウトソーシングサービス選びの3つのポイント

経理アウトソーシングサービスを成功させるためには、自社の課題やニーズに応えてくれる委託先を見つけなければなりません。

しかし、経理アウトソーシングサービスを実施している委託先は多くあるため、どの委託先が自社にマッチしているのかわからないという方もいるのではないでしょうか。

ここでは経理アウトソーシングサービスを選ぶ際に意識したい、3つのポイントを解説します。

以下のポイントをサービス比較に使用すると、自社のニーズに合った企業を選びやすくなります。

初めて経理アウトソーシングサービスを利用しようと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

自社の規模に合った委託先を選ぶ

経理アウトソーシングのサービス内容や委託先の業務形態によって、サービスの対象となる企業規模が異なる傾向があります。

自社の企業規模と合っていない委託先やプランを選んでしまうと、十分なメリットを得られず、使い勝手の悪い状況に陥る可能性があります。

大手企業の場合は、複雑な業務フローや内部統制の対応も必要なため、内部統制など自社の要件に対応できる委託先を選ぶように心がけましょう。

一方で中小企業の場合は、代行依頼する業務の量が少ないケースも想定して、一部業務だけを切り出して依頼できるような、カスタマイズ性の高い委託先を選ぶことをおすすめします。

委託先のサービスが、どんな企業規模の企業を対象にしているかわからない際には、公式ホームページなどで実績を確認し、自社と同規模の会社が利用しているか確認すると良いでしょう。

業務改善に対応しているかどうか

経理アウトソーシングサービスの委託先によっては、代行サービスだけでなく、自社における経理業務の業務改善アドバイスやシステム活用支援をしてくれる場合があります。

現在の業務フローに課題感のある方は、プロによる業務改善アドバイスも活用し、経理業務自体の改善を狙ってみると良いでしょう。

業務改善アドバイスの提供方法は委託先によって異なるため、自社の業務の進め方とマッチしているサービスを選ぶことが大切です。

業務量の変動に対応できるかどうか

経理業務は、年末などの繁忙期と夏季休暇期間などの閑散期とで業務量に大きな差が出やすいです。

そのため、予算額にあまり余裕がない場合は、業務量によって依頼料金を調整できるほうが、長期間に渡ってサービスを利用しやすいでしょう。

さらに契約期間にも注目が必要です。委託先によっては1ヶ月単位で契約できるサービスから年間契約のサービスまでバラツキがあります。契約期間の単位が短いほうが、繁忙期など必要な時期のみアウトソーシングサービスを導入するなど、効率的に活用できます。

費用対効果の高い運用を意識したい方は、業務量に加えて契約期間も柔軟に対応してくれる委託先を選択しましょう。

新人経理担当者向け

経理業務の手引き書

経理の基本から、よくあるミスとその回避法まで。知っておくだけで安心できる、はじめての経理担当者向け実務ハンドブックです

ダウンロードはこちらから!

経理アウトソーシングの費用相場

経理アウトソーシングの費用相場

経理アウトソーシングの費用相場は、サービス内容や従業員数によって大きく異なります。

記帳代行や給与計算など、基本的な経理業務を依頼する場合の相場価格は以下のとおりです。

従業員数相場価格(月額)
~10人3~10万円
10〜50人10〜30万円
50〜100人20〜50万円
100〜500人30〜100万円
500人以上50万円~

税理士資格を必要とする決算申告の代行作業は、1回あたり10〜30万円になります。

ただし、事業規模や作業工程の量によっては相場価格よりも高くなる可能性があるため、ゆとりのある予算を設定することをおすすめします。

経理アウトソーシングサービス3選

ここでは、経理アウトソーシングサービスを利用するうえで検討したい、おすすめの委託先を3つ解説します。

サービスの特徴とともに口コミ評価も紹介しています。

顧客目線の意見も踏まえて委託先を選びたい人は、ぜひ参考にしてみてください。

まるごと管理部(経理プラン)(マルゴト株式会社)

まるごと管理部(経理プラン)(マルゴト株式会社)」は顧客満足度94.1%を誇る、経理の月額制オンライン代行サービスを提供している代行業者です。

代行プランを1ヶ月単位で更新可能なため、低リスクではじめやすく、ベンチャー・スタートアップ企業でも活用しやすい強みがあります。

業務フロー設計から実務・改善まで幅広い業務をサポートしているので、経理業務全体に課題を感じている企業にもおすすめです。

口コミ

手に回ってしまいがちなマニュアル作成の業務を、まるごと管理部(経理プラン)がしっかり対応して整えてくれました。また、まるごと管理部(経理プラン)の担当者は他社でのバックオフィス経験も豊富なので、これまでの経験・知見を踏まえてアドバイスいただけたのも助かりました。(エネルギー・DX事業)

3分でわかる!

「まるごと管理部」の
資料を無料でダウンロード

人事労務・経理を仕組みづくりから実務まで代行!
急な担当者の退職など社内のバックオフィス担当の代わりとして伴走支援します

無料で資料をダウンロード!

バーチャル経理アシスタント(メリービズ株式会社)

バーチャル経理アシスタント(メリービズ株式会社)」は仕訳入力や経費精算などの日常業務から、決算、さらに会計ソフト導入まで、あらゆる経理業務の代行サービスを実施している代行業者です。

簿記2級以上・実務経験豊富なスタッフが対応してくれるので、高いクオリティの経理業務を実現できます。

口コミ

一回説明しただけで、こちらの意図や要望をきちんと汲み取ってくださり、それらが綺麗にプロセスに反映されていたので、スムーズにサービスを導入出来ました。また、「次回からはこうしてください」と言った内容に関しては、確実に反映してもらえるので、ストレスなく業務に集中出来ました。(専門商社)

Bricks&UKアウトソーシング(株式会社Bricks&UK Outsourcing)

Bricks&UKアウトソーシング(株式会社Bricks&UK Outsourcing)」は中小企業を対象とするサービスを多く展開している代行業者です。

一部の経理業務のみの対応も受け付けているので、繁忙期のみ使用する運用方法も可能です。

口コミ

人のシフト管理をせずとも毎日安定して請求書回収と入力ができるので、とても助かっています。社員の時間をより付加価値の高い業務に充てることができるようになりました。(IT企業)

経理アウトソーシングを導入する7つのメリット

メリット

経理業務をアウトソースする場合、以下のようなメリットがあります。

1.人手不足の解消と属人化リスクの低減

経理業務は請求書発行や経費精算といった定型作業が多く、慢性的な人手不足を招きやすい部門です。さらに担当者が退職や休職などで不在になると、業務が滞る「属人化リスク」も発生します。
経理アウトソーシングを導入すれば、こうした業務を外部に委託でき、人材不足の問題を解消可能です。また、業務フローの整理やマニュアル化が進むため、担当者が変わってもスムーズに引き継げる体制が整い、安定した運用が実現できます。

2.コア業務に専念できる

経理業務の中でも単純作業などのノンコア業務を外部へ任せることで、経理チームの限られた人的リソースを本来注力すべき事業領域へ集中できます。
結果として、生産性の向上やスピード感ある経営判断につながり、競争力強化にも寄与します。

3.業務量の変動に柔軟対応できる

経理業務には、月末月初や決算期といった繁忙期があります。その時期だけ業務量が急増し、人員が足りなくなるケースは少なくありません。
アウトソーシングを活用すれば、繁忙期のみ外部リソースを調達でき、閑散期には余剰人員を抱える心配もありません。必要な時に必要な分だけ業務を依頼できるため、柔軟な人員管理が可能です。

4.内部不正やヒューマンエラーの防止

経理は専門性が高く、ブラックボックス化しやすい業務です。担当者が固定されると、改ざんや横領のリスクも高まります。
経理アウトソーシングを利用すると、第三者が関与することで不正の抑止力が働きます。また、専門知識を持つプロによる効率化で、人的ミスも防ぎやすくなります。

5.制度・法改正への迅速な対応

税制や社会保険制度など、経理に関わるルールは頻繁に改正されます。自社で逐一対応するには、最新情報の収集やフローの見直しが必要で、大きな負担となります。
アウトソーシングであれば、専門知識を持つ外部スタッフが最新の法改正に基づいて正確に対応してくれるため、安心して業務を任せられます。研修や教育コストも不要になり、社内の負担軽減につながります。

6.経理業務の品質の向上

経理アウトソーシング企業には、知識とノウハウを備えた専門スタッフが在籍しています。そのため、正確性が求められる経理業務を高い水準で遂行可能です。
さらに、多くの企業の支援をしているので、近い課題を持っていた企業がどう改善したかなど、導入過程で自社の業務フローが見直され、非効率なプロセスが改善されるケースも多く、業務全体の品質向上が期待できます。

7.コストの最適化・削減

経理担当者を正社員で雇用すると、給与だけでなく社会保険料や福利厚生費といった固定費が発生します。
一方、経理アウトソーシングでは必要な業務だけを委託できるため、固定費を変動費化し、コスト削減が可能です。採用や教育にかかるコストも不要になり、担当者の退職による業務停滞リスクも軽減できます。

専門的な経理業務はアウトソーシングする価値が高い

専門的な経理業務はアウトソーシングする価値が高い

本記事では、経理アウトソーシングの基礎的な情報と、経理アウトソーシングサービスを選ぶ際に意識したいポイントなどを解説しました。

経理は専門的なスキルが必要になる業務が多くあるため、外部企業のプロスタッフに作業を依頼することで課題解決できるケースが多いです。

ただし、アウトソーシングを成功させるには、自社のニーズや特性とマッチした委託先を選ぶ必要があるので、サービス内容や導入実績を確認する必要があります。

もし、経理業務を低リスクで試しに導入してみたいと考えている方は、1ヵ月単位でプラン内容を更新できる「まるごと管理部(経理プラン)」に相談してみてはいかがでしょうか。

3分でわかる!

「まるごと管理部」の
資料を無料でダウンロード

人事労務・経理を仕組みづくりから実務まで代行!
急な担当者の退職など社内のバックオフィス担当の代わりとして伴走支援します

無料で資料をダウンロード!
新人経理担当者向け

経理業務の手引き書

経理の基本から、よくあるミスとその回避法まで。知っておくだけで安心できる、はじめての経理担当者向け実務ハンドブックです

ダウンロードはこちらから!
この記事の監修者:小林 美希
この記事の監修者:小林 美希

マルゴト株式会社まるごと管理部 マネージャー
新卒で地方自治体向けのSIerに入社し、主に営業SEや校正を担当。その後福祉系ITベンチャー企業にて、一人目人事・広報として部署立ち上げに携わる。
2021年にマルゴトに入社し、まるごと人事事業部にてプロジェクトリーダー、マネージャーを経て、現在はまるごと管理部事業部のマネージャーとして従事。
事業拡大を推進し、より良いサービス提供に努めています。

  • facebook
  • note

関連記事

新着記事