採用お役立ち情報

バックオフィス向けのサービスは日々進歩しており、令和になってからはAIやビッグデータを活用して、より効率よく業務をサポートするツールが増えています。
しかし、サービスが進化しているからこそ、業務を効率よく進めるためには、最先端のサービスの基礎知識やうまく活用するためのポイントを常に把握し続けることが重要です。
本記事では、人事向けサービスの最先端テクノロジーである「HRテック」の概要とカオスマップを紹介します。
数あるHRテックの中でも、労務業務を効率化できるツールに焦点をあてて解説しているので、労務業務にお悩みの担当者は、ぜひ参考にしてみてください

労務の課題解決に役立つ
「HRテックツール カオスマップ2025」
労務業務の課題ごとに利用できるHRテックツールがわかる!全195種類のサービスを一挙紹介
目次
HRテックとは
HRテックは、「Human Resources」と「Technology」を掛け合わせた造語で、人事関連のテクノロジーの総称です。
AIやビッグデータなどを活用して、より戦略的な視点で業務をサポートしてくれるものが多く、組織改善や労務管理、人材育成など幅広い業務で活用可能です。
テレワークやフレックスタイム制など、多種多様なワークスタイルが浸透している影響で、年々バックオフィス業務の業務量が増加している背景もあり、膨大な業務に対応するために導入する企業が増えています。
また、得意分野ごとに分けた展開図を「HRテックカオスマップ」とよび、多種多様なHRテックサービスの中から、導入するサービスを選定する際に活用すると、スムーズに目的に合ったサービスを選択できます。
労務業務に活用できるHRテックツールの種類
ここでは、労務業務で活用できるHRテックツールを種類ごとに解説します。
概要だけでなく、具体的なサービスも解説するので、自社の課題にあったHRテックツールを見つけたい人は、ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。
労務管理システム
労務管理システムは、労務業務に必要な情報や手続きをサポートするサービスです。
従来の業務体制では紙で申請書や契約書を扱うことが多く、作業労力や保管スペースが必要になっていましたが、HRテックのサービスを利用するとオンラインで各書類を作成可能になり、作業効率を向上できます。
労務管理システムにおける、HRテックの代表的なサービスは以下のとおりです。
- ジンジャー人事労務
- freee人事労務
- ジョブカン労務管理
勤怠管理システム
勤怠管理システムは、PCやスマートフォン、ICカードなどによる打刻などの基本的な打刻機能に加えて、休暇や出張などの申請管理を簡素化できるサービスです。
外部のサーバーを活用する「クラウド型勤怠管理システム」と、自社のサーバーを活用する「オンプレミス型勤怠管理システム」に分けられ、それぞれメリット・デメリットが異なります。
勤怠管理システムにおける、HRテックの代表的なサービスは以下のとおりです。
- ジンジャー勤怠
- 楽楽勤怠
- KING OF TIME
給与計算システム
給与計算システムは、給与計算や口座に自動で振り込むなど、従業員の給与に関わる業務を一括管理できるサービスです。
勤怠管理システムと連動することで、従業員の打刻データを元に給料を自動計算してくれるため、給与関連の業務量を大幅に削減できます。
給与計算システムにおける、HRテックの代表的なサービスは以下のとおりです。
- MoneyForwardクラウド給与
- ジョブカン給与計算
- PCAサブスク給与
ワークフローツール
ワークフローツールは、人事部門や従業員が行う申請・承認・確認といった流れを、デジタル上で一元管理・自動化できるサービスです。
単に業務をデジタル化できるだけでなく、業務フロー全体の効率化・見える化が実現可能なので、対応が滞っているなどのトラブルが発生してもすぐに対処できます。
ワークフローツールにおける、HRテックの代表的なサービスは以下のとおりです。
- ジョブカンワークフロー
- MAJOR FLOW
- rakumoワークフロー
eラーニング
eラーニングは、テストやアンケート・レポート課題などの学習教材の作成や、学習の進捗情報・受講履歴をリアルタイムで確認できるサービスです。
教材費や会場費用などのコストを削減できるため、費用対効果を意識した教育カリキュラムに採用できます。
eラーニングにおける、HRテックの代表的なサービスは以下のとおりです。
- Schoo for Business
- manebi eラーニング
サーベイ・分析ツール
サーベイ・分析ツールは、社員の満足度やコンディション・働き方などに関するアンケート結果を収集・分析し、最適な職場や働き方などを導き出してくれるサービスです。
アンケート結果をもとに、労働環境や制度の改善に活用することで、モチベーションの向上や離職防止につながります。
サーベイ・分析ツールにおける、HRテックの代表的なサービスは以下のとおりです。
- MOTIVATION CLOUD
- LAFOOL SURVEY
人事評価システム
人事評価システムは、従業員の経歴や給与、役職をデータ化し、人事評価を効率的に実施できるサービスです。
データを元にした評価が下せるので、主観的な目線だけでなく、事実にもとづいた人事評価を実施できます。
人事評価システムにおける、HRテックの代表的なサービスは以下のとおりです。
- Smart HR
- HRBrain
健康管理システム
健康管理システムは、従業員の健康状態やメンタルヘルスの情報を一元管理・分析するサービスです。
サービス上で産業医や保健師に、いつでも相談や質問ができるので、従業員のメンタルケアや健康状態の維持に役立てることが可能です。
従業員の健康を守ることは、休職や離職率を減らすことにもつながるため、事業拡大をしていくうえで重要な要素になるでしょう。
健康管理システムにおける、HRテックの代表的なサービスは以下のとおりです。
- Carely
- Growbase
HRテックツールを導入するメリット3選
ここでは、HRテックツールを導入するメリットを3つ解説します。
導入前にメリットを把握しておくことで、HRテックツールを効果的に運用することにつながります。
また、カオスマップを元にある程度HRテックサービスを絞った際には、以下のメリットが得られるかどうかを比較すると、より自社にマッチしたサービスを選択可能です。
業務の効率化
HRテックツールを活用すると、従業員の個人情報や各種手続き内容をデータで一元管理できるので、検索や管理の手間が大幅に減り、業務時間を短縮できます。
分野によっては、記入漏れや誤った対応を自動で指摘してくれるため、業務品質の向上も期待できます。
コスト削減
人事業務をデータ化したり自動化したりすると、作業の効率化につながるだけでなく、書類の保管スペースも必要なくなるので、設備費や残業代などのコストを削減できます。
採用や人材配置にHRテックツールを活用することで、1人ひとりの個性にあったポジションに人材を配備しやすくなるため、人材のミスマッチによる離職率を抑え、最終的には採用コストの削減にも期待できます。
効果的な分析が可能
HRテックツールのビッグデータ分析とAI技術を活用することで、従業員に関する膨大なデータから人材戦略が練れるようになり、客観的な情報から効果的な分析がしやすくなります。
一部のHRテックツールでは、AIを活用した予測分析によって、将来の人材ニーズや離職リスクの予測に活用されています。
HRテックツールを活用する際のポイント
ここでは、HRテックツールを活用する際に注意したいポイントを、2つ解説します。
HRテックツールは便利なサービスですが、使用方法を誤ってしまうとデメリットを被ることもあります。
以下のポイントを把握し、HRテックツールによるトラブルを未然に防ぎましょう。
個人情報の取扱いに注意
導入するHRテックツールの種類によっては、個人情報に関するデータを入力する必要があります。
そのため、外部からのハッキングなどで情報が漏れてしまうと、不特定多数に個人情報が流出してしまう恐れがあります。
情報流出を避けるためにも、安全性が担保されているかどうかを、公式ホームページなどで必ずチェックするように心がけましょう。
最終判断をシステムに任せない
AIを活用するサービスでは、AIが出力した情報を鵜呑みすると誤った判断をしてしまう恐れがあります。
求職者や従業員から不信感を抱かれないためにも、あくまでも判断材料の1つであることを理解し、複数の観点から判断するように意識しましょう。
【まとめ】HRテックは多種多様なバックオフィス業務で活用できるサービス
本記事では、人事ツールの最先端テクノロジーである「HRテック」の概要とカオスマップについて解説しました。
HRテックをうまく運用すると、労務などのバックオフィス業務の質と効率を向上させることが可能です。
もし、HRテックなどバックオフィス業務の効率化に興味がある方は、多彩なバックオフィスサービスを提供している「まるごと労務」をチェックしてみてはいかがでしょうか。

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